JPS6023753B2 - 自転車等の格納装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

この発明は、例えば多数の自転車を出し入れして保管す
る建築設備としての自転車等の格納菱魔に関するもので
ある。 市街地には駐車スペースが得難いことと、石油供給に対
する将釆の不安などの理由から、自動車に替って自転車
が重要な交通段になって来ており、このため最近は、駅
前等の人が集まる処では、著しい数の自転車が違法かつ
無秩序に放潰されて、正常な道路交通を阻害し、このよ
うな自転車公害が都市環境上の大きな社会問題となって
いる。 しかも現状では、これに対する有効な対策手段が見当ら
ず、その結果談自転車公害は、各地で益増大する鏡向に
ある。 ところで、この問題を解決するための自転車保管手段の
一試案として、自転車用の立体註車設備が検討されてい
るが、しかし、現在のように個人が夫々の自転車を専用
している条件下では、駐車設備から選択的に自転車を出
し入れしなければならないことから、設備のスペース効
率を高めることが困難であって、駅前等の高地価の場所
に設贋することは、費用効果の点で実現性に乏しいばか
りでなく、自転車出し入れ時における待時間が長くかか
って、この点からも実用性に乏しく、この試案は、有効
な解決手段とは考えられない。 このような現状から見て、自転車公害を解消させるため
には、その前提として自転車をレンタル使用により共用
化し、これに伴い、自転車の駐車設備に先入れ先出し式
の格納方式を採用して、駐車設備の経済性と葵用性を高
めることが有用である。本発明は、このような現状に鑑
みなされたものであって、すなわち、本発明の目的は、
多数の自転車等の保管物を密に格納し得ると共に、短時
間で保管物を出し入れし得るようにした自転車等の格納
装置を提供することにある。以下、図示の一実施例に基
づいて本発明を説明する。 実施例の自転車格納装置は、第１図ないし第４図に示す
ように、中空の高層格納庫としての建屋１と、同建屋１
の内壁面に沿って昇降するりフト機構２と、同建屋１の
ビット７内に配設されたパレット収暦機構３と、不便用
時には同収置機構３内に蚤積収層されると共に、使用時
には、譲りフト機構２により挙揚されて、各上層階ごと
の床板をなす複数の方形パレット４とにより構成されて
いて、格納される自転車（図示せず）は、１階の床面Ｇ
Ｌで菜入れたパレット４上に密に整列支持された上で、
建屋１の上層階に格納されるようになっており、以下、
上述各部の形成態様につき具体的に述べる。 ‘ａ）建屋Ｉ 建屋１には、リフト駆動用源動機５が設置された天井６
が藤られているほかは、各階に床が張られておらず、従
って、地下のビット７から天井６までの間が、方形箱型
の空胴をなすと共に、建屋前壁ｌａの１階部分には、人
間が作業できる程度の高さ（１．８〜２．０仇）のシャ
ツ夕付き世入口８が設けられていて、出入口８の前庭Ａ
が自転車の出入通路になっている。 この出入口８の底部付近に上記床面ＧＬが定められ、そ
の下方が上記ビット７となっている。なお、建屋１の左
側側傍の後部の地上には、後述する収贋台駆動用原動機
９が設置されている。次に、建屋１の左右側壁ｌｂの谷
内壁面には、受金１０とガイドレール１１が固設されて
おり、すなわち、建屋１の各上層階（図示では、第１２
図に示す２階ないし１３菅）ごとの床の高さの後壁ｌｃ
至近箇所の前肇ｌａ寄りの箇所の２箇所に、くさび形の
受金１０が後段（９段）に突設されており、しかして、
各階の高さ間隔は、自転車の車高より若干大きい寸度に
設定されている。 更に、同内壁面の受金１０より中央寄りの位置には、天
井６付近からビット７の上半部まで縦適する左右各１対
のガイドレール１１が固設されている。 ‘ｂ’パレット収贋機構３（第５図参照）横幅がパレッ
ト４の幅寸より若干広く、かつ奥行がパレット４の奥行
寸度とほぼ等しい方形板より成る収適合３０は、建屋１
に縦架された図示しない案内部材に上下可能に支持され
ると共に、その前端面の左右と、その後端面の左右の夫
々に、各１対の動滑車３１Ａ，３１Ｂおよび動滑車３１
Ｃ，３１Ｄが取付けられてし、て、収贋台３０は、各滑
車３１Ａ，３１０に結着されたワイヤ３２Ａ〜３２Ｄで
引湯げられることにより、所要の高さ（後述）を保つご
とく駆動されている。 一方、建屋１の前壁ｌａの左右と、後壁ｌｃの左右の床
面ＧＬより若干高い位置の内壁面には、夫々１対の固定
２蓮滑車３２Ａ〜３３０が取付けられると共に、ビット
７の床面の要所には、アイドラ３４Ａ，３５Ａ，３６Ａ
，３４Ｂ，３５Ｂが取付けられており、更に、建屋１の
左側壁ｌｂの内面に４蓮滑車より成るアィドラ３７が取
付けられると共に、同アィドラ３７より斜下方向の側壁
ｌｂには、ワイヤ３２Ａ〜３２Ｄが外部に導き出される
窓孔ｌｄが穿開されている。 しかして各ワイヤ３２Ａ〜３２Ｄは、夫々次の経路を経
て、せり出し駆動用原動機９のドラムに巻取られている
。 川ワイヤ３２Ａ →滑車３３Ａ→滑車３１Ａ→滑車３３Ａ→アィドラ３４
Ａ→アイドラ３５Ａ→アイドラ３６Ａ→アィドラ３７→
窓孔ｌｄ→原動機７曲ワイヤ３２８ →滑車３３Ｂ→滑車３１Ｂ→滑車３３Ｂ→アイドラ３４
Ｂ→アイドラ３５８→アイドラ３７→窓孔ｌｄ→し一ワ
イヤ３２Ｃ →滑車３３Ｃ→滑車３１Ｃ→滑車３３Ｃ→アィドラ３７
→窓孔ｌｄ→８ワイヤ３２Ｄ →滑車３３０→滑車３１０→滑車３３Ｄ→アィドラ３７
→窓孔ｌｄ→このようなワイヤの伝動系路構造により、
収贋台３０は、倍力伝動方式でせり出し駆動されている
。 次に、ビット７の不動部には、図示しないレベルセンサ
が配設されていて、このセンサは、収鷹台３０上に重鏡
されたパレット４の中の最上部に導かれたパレット４の
高さを検出すると共に、その検出高さを床面ＧＬに合わ
せるごとく原動機９を通電制御し、これにより、収直台
２０は、その上に重積載遣された最上位のパレット４の
上面を、常に床面ＧＬに一致させる高さに昇降敷し、従
って、建屋１の出入口から秦入れた自転車は、そのま）
パレット４上に載るようになっている。 ‘ｃー リフト機構２（第６図ないし第９図参照）リフ
ト機構２は、建屋１の左右内壁面の前後に設けられたガ
イドレール１１に案内されて昇降敷する左右一対のリフ
ト２０と、天井６交の駆動用原動機５とにより形成され
ていて、更に同リフト２０は、レール１１に鉄合する両
端のサドル２１と、両サドル２１間に渡設されたバー２
２と、同バー２２上を穣行摺動するスラィダ２３と、同
スラィダ２３を駆動するモータ２４とにより形成されて
いる。しかしてサドル２１は、断面コ形のアングルで形
成されると共に、サドル２１の上部と下部の各アングル
内面に取付けられた２方向３個のコロ２５を介してレー
ル１１の突条１１ａに滑接している。 次に、機状のバー２２は、下面が朗口する断面コ形のア
ングルで形成されると共に、アングル上面の内側にスリ
ット２２ａが穿設されており、かつアングル内面の両側
には、ガイド板２２ｂが棚状に突設されている。 更に、スラィダ２３は、両端のフオーク２６と、両フオ
ーク２６を結合する連結杵２７とで形成されていて、断
面Ｔ形のフオーク２６は、スリット２２ａ内に差入れた
その縦板２６ａを、４個のコｏ２８を介してガイド板２
２ｂ上に乗せており、またフオーク２６上板の一部分は
、内向きに張出して爪２６ｂを形成している。 そのほか、連結梓２７の中央部分にはラック２７ａが形
成されていて、かつ同ラック２７ａは騒動モータ２４の
出力ピニオン２９に係合し、これによりスライダ２３は
、爪２６ｂを前進させた進位Ｆと、後退させた退位Ｒと
の間を横行移動するように形成されている。 このように形成されたりフト２０は、各サドル２１の上
端に結着された昇降ワイヤ１２に引かれて昇降勤するも
ので、すなわちサドル２１からしール１１に沿って引上
げられた昇降ワイヤ１２は、天井６を貫通した後、その
先端が原動機５のドラムに巻取られている。

【ｄ’パレット４（第４図、第１０図参照）パレット４
の左右各側緑の前後端部には、つば付き突片より成る耳
板１３が張出すると共に、同耳板１３の中央寄りの箇所
には、同様の突片より成る１対の掛板１４が張出してお
り、この耳板１３並びに鶏板１４の間におけるパレット
４の左右側緑は、フオーク２６が上下に通過する案内凹
所となっている。 そのほか図示しないが、パレット４の上面には、多数の
自転車を密に詰合わせた状態で配列保持させるための車
輪隊入溝が形成されている。 ここで以上のように構成された実施例の格納装置の取扱
および作動について説明する。先ず、全部のパレット４
が収贋台３０上に置かれている第１図ないし第４図の状
態では、パレット４が前壁ｌａに接する位置にあること
から、パレット４の耳板１３の平面位置が、建屋１の受
金１０に対し前にずれており、従って、パレット４が上
昇しても受金１０に当ることがない。 また、リフト２０のフオーク爪２６ｂの平面位置が退位
Ｒにあることから、爪２６ｂの平面位置は、パレット４
の鎖板１４に対し後にずれており、従ってリフト２０は
、パレット４に当ることなく昇降動することができる。 以下、自転車格納作動を工程順に述べる。‘ａ’自転車
の搬入 建屋１の出入口から屋内に自転車を秦入れることにより
、最上部にあるパレット４上に多数の自転車を並べて置
くことができる。 ‘ｂ｝ パレットの挙上 最上部のパレット４上一杯に自転車が詰った時点でパレ
ット４を格納する操作指令を行うと、リフト２０が該パ
レット４の下まで降下した後、スラィダ２３が前進藤行
して爪２６ｂが掛板１４下方の進位Ｆに移る（第１１図
ａ）。 その状態でリフト２０がわずかに上昇し、これにより同
パレット４は収直台３０から持ち上げられる。 【Ｃ’パレットの格納 引続きリフト２０が昇鰯し、建屋技上階の受金１０より
わずかに高い位置で−且停止する。 その後、スラィダ２３が後退機行して退位Ｒに移動する
と、パレット４の耳板１３が、受金１０の上方に釆る（
第１１図ｂ）ので、リフト２０が降動すれば「パレット
４が受金１０上に載って、最上階の床となる。なお、前
項作動でパレット４が挙上された直後に次のパレットが
床面ＧＬにせり上げられるので、上述格納作動間に、次
のパレットに自転車を秦入れることができ、従って、秦
入れのための待時間はわずかである。 ‘ｄ’パレット格納の繰返し（第１２図参照）このよう
な格納作動を繰返すことにより、最上階から順次パレッ
トを格納することが可能であって、例えば１の菅と９階
への格納が終って、８階への格納作動中の図示状態では
、収燈台３０上のパレット４への自転車の秦入れが行わ
れている。 なお、パレット４の耳板１３と鶏板１４には、滑落防止
のためのつばが形成されていることかり、パレット４が
受金１０やフオーク爪２６ｂから脱落する虞れがなく、
作動は安全である。‘ｅ】パレットの取世上述格納作動
を逆方向に行う。 「 実施例の格納装置の稼動はこのようにして行われる
ことから、レンタル式に自転車を先出し先入れ使用する
ことにより、高密度で狭いスペース内に自転車を保管す
ることができ、、また自転車の出し入れに殆ど待時間が
生じない。 そのほか装置の上述した構造により、パレット４上の保
管物の重量荷重が各受金１０を経て建屋１の壁面に分散
され「ることから、建屋１に局所的に剛性を持たせる必
要なく、パレットの建屋への取り付けピッチを自転車の
高さより千弱大きくしてお研ぎ良いので建屋高さを必要
最小限にすることができるため収納率が極めて高くでき
る。 また、パレット４を個別に上昇駆動させる構造にしたた
めに、リフト２０の駆動が小容量の原動機で行い得るな
ど、装置の製作費用は極めて安価である。なお、上述実
施例の構成においては、床面ＧＬを地表に設定したが、
これに替え地下乗入れ、あるいは２階乗入れ等の方式に
構成しても、全く同様な作動と利点が得られる。 そのほか、上述実施例の構造は、保管物が自転車以外の
物品、すなわち多瀕度で先出し先入れするような大型の
流通商品の格納の場合にも、その有用性が高い。 以上述べたように、本発明に係る自転車等の格納装置に
よれば、高層格納庫内のビットに配設されたパレット収
贋機構のパレットを、ガイドレールに案内されて昇降敷
するりフトのフオークにより一枚づつ挙上して、谷上層
階の床面高さに格納させるように構成したので、各パレ
ットをチェン等により連結させて昇降させる方式に比し
、パレット昇降作業時に大きな力を要することがなく、
またパレットの重量がパレット上の自転車等と共に各階
に分散されて設定されるため格納庫の安全性、経済性の
点からも優れた効果がある。 また本発明によれば、１つの高層格納庫内のビットに童
積された最上部のパレット上に、該格納庫の出入口から
運び入れた自転車を載層させ、このパレットを同格納庫
内壁面のガイドレールに沿って昇降作動する左右のリフ
トによって、同格紬庫の所定の階に運搬支持させるよう
にしたので、自転車の格納運搬機構が１つの格納庫の内
部に全て装備され、該機構のための面積が少なくて済み
駅前等設置スペースが少ない場所を有効に使用すること
が出釆るという効果がある。 また上記自転車は一旦出入口から格納庫内に運び入れた
後は、高層格納庫内を垂直上下方向に昇降して格納取出
作業が行なわれ、自転車の横移動は出入口付近のみであ
るから、自転車の格納取出のための移動工程数が少なく
て済み能率的となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す自転車等の格納装置
の正面図、第２図は、同左側面図、第３図は、同平面図
、第４図は、第１図のＷ−Ｗ線における拡大断面図、第
５図は、第１図および第２図のビット付近の拡大斜視図
、第６図は、第４図の部分町の拡大図、第７図は、第７
図の内部側面図、第８図は、第６図の部分胸の拡大図、
第９図は、第７図のＫ一Ｘ線における拡大機面図、第１
０は、パレットの側面図、第１１図ａおよび第１１図ｂ
は、第４図の右半部の作動図、第１２図は、第２図の拡
大作動図である。 ＧＬ・・・・・・床面、１・・・・・・格納庫としての
建屋、３・…・・パレット収畳機構、４・…・・パレッ
ト、７・・・・．・ビット、１０・・・・・・受金、１
１・・…・ガイドレール、１３・・・・・・耳板、２０
・・・・・・リフト、２６・・・・・・フオーク。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１１図 第１１図 第１２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内部が上下に連通する中空の高層格納庫であつてそ
   の出入口８の底部付近に設定される床面より下方におけ
   る格納庫内部の底部にはピツト７が形成された格納庫と
   、前記格納庫内壁面の左右対向位置の各上層階ごとの床
   の高さに突設された受金１０と、上記ピツト７内に重積
   収納される複数のパレツト４であつてその左右対向側縁
   には掛板１４並びに耳板１３が突設されると共に該掛板
   １４並びに耳板１３の間における対向側縁は下記フオー
   ク２６が上下に通過する案内凹所とされ、かつ上記耳板
   １３が上記各階の受金１０に載置されることによりその
   階の床板をなすごとく形成されたパレツト４と、上記格
   納庫の左右対向内壁面に縦通して固設された左右のガイ
   ドレール１１と、上記格納庫の天井部から垂下された昇
   降ワイヤ１２の下端に結着されて上記左右のガイドレー
   ル１１の夫々に沿つて昇降駆動される左右一対のリフト
   ２０であつてかつ該リフトの横方向に沿つて移動操作自
   在とされたフオーク２６が対向内方に突出状に設けられ
   た左右のリフト２０と、が設けられていて、上記左右の
   リフト２０はその上記フオーク２６により上記ピツト７
   内にあるパレツト４の上記掛板１４を支持して上動させ
   ると共にその上記耳板１３を所要階の上記受金１０に載
   置せしめるように形成されていることを特徴とする自転
   車等の格納装置。