JPS60236456A

JPS60236456A - アルカリ電池の亜鉛陰極

Info

Publication number: JPS60236456A
Application number: JP59094081A
Authority: JP
Inventors: Konosuke Ikeda; 宏之助池田
Original assignee: Sanyo Deyuraseru KK
Current assignee: Sanyo Deyuraseru KK
Priority date: 1984-05-10
Filing date: 1984-05-10
Publication date: 1985-11-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は二酸化マンガンや酸化水銀を陽極活物質とし
、亜鉛を陰極活物質とし、且つアルカリ水溶液を電解液
とするアルカリ電池に係り、特に亜鉛陰極の改良に関す
るものである。

（ロ）従来技術電解液としてアルカリ水溶液を用い、陰極活物質として
亜鉛を用いる電池系においては、亜鉛がアルカリ電解液
に腐蝕されて溶解し、それに伴って水素ガスを発生して
内部圧の上昇を来たし漏液を引起すという不都合がある
。この水素ガスの発生は亜鉛自身の水素過電圧が低いこ
とに起因するものであり、その対策として亜鉛をアマル
ガム化して用いることが古くから提案されている。例え
ば特公昭３３−６０３６号公報によれば実用品としては
１０％程度の水銀量を使用することが開示されている。

かくして近年に至っては水銀による環境汚染が大きな社
会問題となっており、アルカリ電池においても水銀の使
用量の低減化について鋭意検討されている。

（ハ）発明の目的この発明の目的とするところは、亜鉛陰極に使用する水
銀量を低減し、且つ在来の多量の水銀を使用する亜鉛陰
極と同等もしくはそれ以上に水素ガス発生を抑制しうる
亜鉛陰極を提供することにある。

（ニ）発明の構成この発明は上記目的を達成すべくなされたもので、その
要旨と゛するところは、低濃度の水銀で合金化した水銀
−亜鉛合金粉末の表面にインジウム、鉛、ガリウム、タ
リウム及びカドミウムの群から選ばれた金属の一種又は
二種以上の金属を付着させたものを活物質として用いた
ことを特徴とするアルカリ電池の亜鉛陰極にある。

この発明における水銀−亜鉛合金粉末における低濃度の
水銀は、亜鉛に対して約５重量％以下、。

通常的０．５〜５．０重量％、好ましくは約１．０〜３
．０重量％用いられる。また付着させる金属の量は、水
銀−亜鉛合金粉末の亜鉛に対し、通常的０．００５〜１
．５重量％、好ましくは約０．１〜１．０重量％用いら
れる。

（ホ）実施例以下この発明の実施例について詳述する。

溶融亜鉛中に亜鉛歯に対してそれぞれ０．５重量％、１
．０重量％、３．０重量％及び５．０重量％の量の液状
水銀を投入して合金化したのち冷却雰囲気中に噴出させ
、ついで乾燥して５０〜３００メツシュ程度のフレーク
状の水銀−亜鉛合金粉末を得る。

次に“上記の各種水銀Ｓ度の水銀−亜鉛合金粉末１　ｋ
Ｑに対し、純水を１〜２ｇ加え撹拌・分散させた後、分
散液中に亜鉛に対してインジウム重量がｏ、ｏｏｓ〜１
．５重量％となる量の塩化インジウム（Ｉｎ　Ｃ１３）
を種々加えることにより低濃度の水銀−亜鉛合金粉末の
表面にインジウムを付着させる。

なお、付着金属として鉛、ガリウム、タリウム又はカド
ミウムを用いる場合には、硝酸鉛、硝酸ガリウム、硝酸
タリウム又は硝酸カドミウムのような硝ｍ塩の形態で所
定重量を加えればよい。又、二種以上を付着させる場合
にはこれらの混合物を加えればよい。混合物は、通常二
種又は三種とさ　′れ、その組合せは特に限定されない
。

以下にこの発明の効果を測定結果に・よって示す。

第１表は水銀量が亜鉛に対して１．゛０重量・％で・あ
る水銀−亜鉛合金粉末を固定とし、この合金粉末にイン
ジウム又は鉛の各種重量％付着させた時のガス発生量を
示す。

（以下余白、次頁に続く）第１表（水銀１重量％含有の水銀−亜鉛合金）第２表は水銀量
を０．５重量％から５．０重量％まで変化させた水銀−
亜鉛合金粉末に金属の種類及び重量％を各種変化させた
金属をそれぞれ付着させた時のガス発生１　（ｃｃｌｏ
　）を示す。

第２表なお、第１表及び第２表におけるガス発生量の測定は、
測定試料５ｇを３５〜４０％濃度の水酸化カリウム水溶
液中に投入・し、６Ｑ’Ｃで２４時間放置した後のガス
発生量を測定した。

（へ）発明の効果この発明によれば、亜鉛活物質に対する水銀の使用量を
従来の量の約半量以下しか使用しないにもかかわらず、
水銀を亜鉛と合金化して用いることにより、電池放電時
にアルカリ電解液が亜鉛粉末の内部に浸入した際に、亜
鉛粉末内部の水銀が水素発生電位（水素過電圧）を引上
げて、水素ガス発生を抑制するように働く。一方電池の
未放電時におけるアルカリ電解液が亜鉛粉末（この発明
では水銀−亜鉛粉末）に接触することによって発生する
水素ガスも、水銀−亜鉛粉末の表面にインジウムなどの
金属を付着させているので防止される。これらの効果の
程度は、従来量の水銀を用いた勢鉛活物質による亜鉛隙
極での効果と同等ないしそれ以上で、公害面などで問題
の水銀の使用量の低減とともに顕著な技術効果をもたら
すものである。

Claims

【特許請求の範囲】１、亜鉛に対し約５重量％以下の低濃度の水銀で合金化
した水銀−亜鉛合金粉末の表面にインジウム、鉛、ガリ
ウム、タリウム及びカドミウムの群から選ばれた金属の
一種又は二種以上の金属を付着させたものを活物質とし
て用いたことを特徴とするアルカリ電池の亜鉛陰極。２、水銀−亜鉛合金粉末の水銀−が亜鉛に対して約０．
５〜５．０重量％用いられている特許請求の範囲第１項
記載のアルカリ電池の亜鉛陰極。３゜付着させる金属の量が、水銀−亜鉛合金粉末の亜鉛
に対して約０．００５〜１．５重量％用いられ。ている特許請求の範囲第１項記載のアルカリ電池の亜鉛
陰極。