JPS60232950A - 装飾部品用金属複合材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、色調の異なる２種以上の金属材によって形
成された複雑な加工流れ模様を有する装飾部品用金属複
合材に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、時計バンド、ブレスレット、ライター。

ブローチ、バックル、万年筆、シガレットケース。

はンダント、ネクタイピン、およびカフスボタンなどの
装身具、装飾品、および各種工芸品など（以下仁れらを
総称して装飾部品という）の製造には１．貴金属をはじ
め、各種金属、およびこれらの合金、さらにこれらの金
属および合金の複合材が多く使用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

一般に、この種の装飾部品の製造に用いられる金属およ
び合金の複合材（以下金属複合材という）は、はめ込み
、ろう付け、および接着剤使用による接合などの方法に
よって製造されているが、前記はめ込み方法においては
、金属材相互の境界に隙間ができやすく、このため抜は
落ちや、前記隙間にほこシなどが詰って汚れを呈するな
どの問題点があり、またろう付けおよび接着剤使用によ
る接合方法においては、金属材相互の境界部にろう材や
接着剤が露呈するのを避けることができず。

この結果所定の金属色調配合が損なわれるようになると
いう問題点があるほか、いずれの方法においても、金属
複合材を構成する金属材の種類が著しく制限されるため
、比較的単純な色調配合の金属複合材を得ることはでき
るものの、複雑な色調模様をもった金属複合材を得るこ
とは不可能であるのが現状である。

〔−問題点を解決するための手段〕

この発明は、上記の従来装飾部品用金属複合材のもつ問
題点が解決された、複雑な加工流れ模様を有し、かつ隣
接部が冶金的に接合した色調の異なる２種以上の金属材
で構成され、さらに必要に応じて梨地加工表面を有する
装飾部品用金属複合材を提供するもので、この金属複合
材は、例えば、粉状１粒状、線状、板状、およびチップ
状な゛どの任意の形状を有し、かつ色調の異なる２種以
上の金属素材を、金属容器、望ましくは前記金属素材よ
シ高い融点を有する金属容器、さらに必要に応じて離型
剤を塗布した金属容器内に挿入し、真空密閉した後、こ
れに３０％以上の全加工率で、熱間圧延、熱間押出し、
静水圧熱間押出し１．あるいは熱間引抜きなどの熱間の
塑性加工を施して、前記金属素材の相互隣接部を冶金的
に接合し、ついで前記容器を酸洗、研磨、あるいは切削
などの手段によって除去して複雑な加工流れ模様を露呈
させ、引続いて、必要に応じて表面に梨地加工を施して
色調コントラストの鮮明化をはかることによって得られ
る。

なお、この発明の金属複合材を得る方法において全加工
率を３０％以上と定めたのは、３０％未満の全加工率で
は、金属複合材を構成する金属素材の組合せによっては
、その隣接部を完全に冶金的に接合することができない
揚台があり、どのような金属素材の配合組合せでも完全
に冶金的接合がはかれるようにするためには３０％以上
の全加工率が必要であるとの理由にもとづくものである
。

〔実施例〕

ついで１図面を参照して、この発明の金属複合材の実施
例を、その製造法と合わせて説明する。

実施例　１ 金属素材として、いずれも粒径ｌ〜３朋を有する、赤色
系色調の１８に金合金粒（７５チＡｕ　−２５％Ｃｕ）
、白色系色調の１８に金合金粒（１５％Ａｕ−２０チＰ
ｄ−’５チＡｇ　）　、および黄色系色調の１８に金合
金粒（７５％、Ａｕ−１７％Ａｇ−８％Ｃｕ、以上重量
％）を用意し、これら３種の金合金粒を等量割合で配合
混合した後、内径３０ｓｔｍＸ長さ５０Ｍ×肉厚２Ｂの
寸法を有する有底の軟鋼製パイプ内に、第１図に要部切
欠き斜視図で示されるように充填し、真空引きを行ない
ながら密閉することによって前記パイプ内の圧力を１０
−５ｔｏｒｒに保持した。

ついで、前記密閉パイプを温度ｊ５ｃｌｃに加熱して１
回の加工率が３０％の熱間圧延を３回施すことによって
第２図に要部切欠き斜視図で示される状態とした後、希
硫酸浴中に浸漬して前記パイプを除去し、引続いて温度
’１５０℃に再び加熱して加工率２０％の熱間圧延を７
回施すことによって第３図に斜視図で示される厚さ２，
５藺の複合材を成形した。

この結果得られたこの発明の金属複合材は、これを構成
する前記３種め金合金の隣接部が完全に冶金的に接合し
ておシ、かつ複雑な加工流れ模様を有するものであった
。

実施例　２ 金属素材として、白色系色調を有するステンレス鋼（ｓ
ｕｓ　３８５　）切削切粉と、赤色系色調を有する純銅
切削切粉とを用意し、これら両切粉を等量割合で配合し
、混合した後、横１００ｍｘ縦５０朋×深さ１ＯＮの内
寸法をもった金型内に充填し、圧力３０　ｋｇ／　ｍａ
の圧力でプレスして圧粉体を成形し、ついでとの圧粉体
を横１００　ｍｘ［５０ｍｘ深さ９Ｍの内寸法をもった
肉厚５ｍｍの軟鋼箱内に挿入し、真空引きしながら密閉
した。つぎにこの密閉箱を温度９００℃に加熱し、１回
の加工率が３０％の熱間圧延を２回施し、引続いて希硫
酸浴中に浸漬して前記箱を酸洗除去することによって。

隣接部が冶金的に完全に接合され、かつ複雑な加工流れ
模様を有するこの発明の金属複合材が得られた。

なお、この結果得られた金属複合材に冷間圧延を施して
適宜実用に則した板厚とされることは勿論である。

実施例　３ 実施例１で得られた３種の金合金からなる複合材の表面
に、パフ研磨およびバレル研磨による梨地加工を施した
ところ（この他エツチング法やダイヤバイトによる切削
法などの公知の梨地加工技術を適用してもよい）１表面
模様の色調コントラストがきわめて鮮明化した。

なお、上記実施例で使用した金属素材のほか。

白色系色調を有する金属素材としては、軟鋼、　Ｎｉお
よびＮ１合金、Ａ１およびＭ合金、　ＴｉおよびＴ１合
金。

キュプロニッケル、モネルメタル、洋白、ＡｇオヨびＡ
ｇ合金などを、また黄色系色調を有する金属素材として
はＡｕ、黄銅、アルミニウム青銅を使用することができ
、さらに赤色系色調を有する金属素材としては純銅およ
び低合金銅などをそれぞれ使゛　用することができる。

〔発明の効果〕

上述のように、この発明の金属複合材は強度の塑性加工
を施しても剥離などの欠陥を全く発生せず、かつ装飾的
（ファッション的）価値の高い複雑で優美な加工流れ模
様を有するので、装飾部品用の金属複合材として多くの
用途に有利に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、および第３図はこの発明の実施態様を
示す斜視図である。 出願人　三菱金属株式会社 代理人　富　１）　和　夫　外２名

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　複雑な加工流れ模様を有し、かつ隣接部が冶金
   的に接合した色調の異なる２種以上の金属材から構成さ
   れたことを特徴とする装飾部品用金属複合材。
2. （２）複雑な加工流れ模様を有し、かつ隣接部が冶金的
   に接合した色調の異なる２種以上の金属材から構成され
   、さらに梨地加工表面を有することを特徴とする装飾部
   品用金属複合材。