JPS61202785A - 装飾品用複合素材及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、装飾品用複合素材、特に眼鏡フレーム、ネク
タイピン、時計バンドなどばね性を有し且つ軽量で、ろ
う付特性に優れた装飾品用複合素材と、その製造方法に
関する。

（従来技術とその問題点） 近時、各種装飾品に於いて、活動性を高める意味や、装
飾感を高める意味から軽量且つばね特性に優れた装飾品
用素材が要望されている。

一方、装飾品用素材としての貴金属はばね特性に劣り、
また軽量化という点でも不利であった。

そこでこれらの欠点を補うべく研究開発がなされ、Ｔｉ
またはＴｉ合金に貴金属をクラッドした複合素材の装飾
品への応用が検討されている。

ところで装飾品は、複雑形状の部品を組立後、ろう付し
て最終製品にされる場合が多く、それ改装飾品用素材に
はろう付特性に優れていることが不可欠であり、特に眼
鏡フレーム、ネクタイピン、ヘアーピンなどの装飾品用
素材はろう付特性に優れて゛いることは勿論のこと、ば
ね特性にも優れていることが要求される。

然るに第３図に示す従来の装飾品用複合素材１は軽量性
を備える為、ＴｉまたはＴｉ合金の芯材２の外周に直接
カラット金例えばＡｕ８３．４重量％、Ａｇ８．０重量
％、Ｃｕ８．６重量％の２０金の外被金属３をクラッド
したもので、これを第４図に示す如く眼鏡フレーム用リ
ム線４に加工してろう付けすると、ろう付時６００〜９
００℃の高温にさらられる為、ろう打部分５側で外被金
属３中のＡｕがＴｉと非常に脆い金属間化合物６を形成
することとなる。その結果この金属間化合物６で外被金
属３と芯材２とが剥離し、使用不能となるものである。

また前記装飾品用複合素材１は、外被金属３の２０金が
ばね性に乏しく、芯材２であるＴｉもばね特性に劣る。

Ｔｉのばね特性を向上させる為に、各種金属を添加して
合金化したＴｉ合金も種々開発されているが、これらは
装飾品用素材に要求される加工性に乏しいものである。

（発明の目的） 本発明は上記の問題点を解決すべくなされたものであり
、軽量でろう付時性に優れ且つ良好な加工性とばね性を
有する装飾品用複合素材とその製造方法を提供すること
を目的とするものである。

（発明の構成） 本発明の装飾品用複合素材は、Ｍｏめっきの施されたＴ
ｉ又はＴｉ合金にＣｕ５〜６０重量％を含むＮｉ合金が
中間材としてクラッドされ、さらに貴金属合金がクラッ
ドされていることを特徴とするものである。

本発明の装飾品用複合素材の製造方法は、ＴｉまたはＴ
ｉ合合材の外周面にＭＯめっきを施し、Ｃｕ５〜６０重
量％を含むＮｉ合金パイプの外周面及び内周面、貴金属
合金パイプの内周面にＡｕめっき、ＡｇめっきまたはＮ
ｉめっきを施した後、Ｔｉ又はＴｉ合金にＮｉ合金パイ
プを嵌装し、次いで貴金属合金パイプを嵌装し、然る後
押出、引抜加工等の塑性加工を行ってクラッドすること
を特徴とするものである。

上記構成の装飾品用複合素材において、Ｍｏめっきの施
されたｒｔまたはＴｉ合金を用いるのは、ろう付時に悪
影響を及ぼすことがなくしかも接合強度の高い複合素材
を得るためである。またＴｉ又はＴｉ合金と貴金属合金
の間にＮｉ−Ｃｕ合金をクラッドするのは、ろう付は時
のＴｉと貴金属合金の拡散による金属間化合物の形成を
防止すると共に、ばね性を十分もたせるためである。

さらにＮｉ−Ｃｕ合金のＣｕ含有量を５〜６０重量％と
限定した理由は、５重量％未満ではばね性が不充分であ
り、６０重量％を超えるとＴｉとの拡散によって脆化を
起すからである。

ＴｉまたはＴｉ合金と中間材と貴金属合金の厚みは、ば
ね性、軽さを保たせる為に、１０〜５０：３〜２０：１
が望ましい。

さらに上記の装飾品用複合素材の製造方法において、Ｔ
ｉまたはＴｉ合金の外周面にＭＯめっきを施し、Ｎｉ合
金パイプの外周面及び内周面、貴金属合金パイプの内周
面にＡｕめっき、ＡｇめっきまたはＮｉめっきを施す理
由は、製造工程途中の酸化が防止され、工程が簡略化さ
れるからである。

（実施例） 本発明の具体的な実施例を従来例と共に説明する。

第１図に示す装飾品用複合素材１０は、直径２．７３鶴
のＴｉを芯材１１とし、これに厚さ０．１０＋＋ｎのＮ
ｉ−ＣｕｌＯ重量％合金が中間材１２としてクラッドさ
れ、さらに厚さ０．０３４ｍ、外径３．０鰭のＡｇ−Ｐ
ｄ３０重量％合金が外被金属１３としてクラッドされて
、これらの厚み比が４０：３：１となっているものであ
る。これの製作は、直径４５．４鶴のＴｉ棒材の外周面
にスパッタリングにてＭＯめっき５μ施し、内径４５．
５ｍｍ、外径４９．０ｍのＮｉ−ＣｕｌＯ重量％合金パ
イプの外周面及び内周面にＮｉめっき１０μ施し、内径
４９．１ｍｍ、外径５０．２ｍｍのＡｇ−Ｐｄ３０重量
％合金パイプの内周面にＮｉめっき１０μ施した後、Ｔ
ｉ棒材にＮｉ−ＣｕｌＯ重量％合金パイプを嵌装し、こ
れにＡｇ−Ｐｄ３０重量％合金パイプを嵌装し、然る後
押出加工を行ってこれらをクラッドし、さらに引抜加工
を行って前記寸法となしたものである。

第１図に示す装飾品用複合素材１０は、直径２．３２ｍ
ｍのＴｉを芯材１１とし、これに厚み０．３４ｍｍのＮ
ｉ−Ｃｕ３５重量％合金が中間材１２としてクラッドさ
れ、さらに厚さ０．０３４龍、外径３．０７ｍｍの２０
金が外被金属１３がクラッドされ、これらの厚み比が３
４：１０：１となっているものである。これの製作は、
直径３７．７ｍのＴｉ棒材の外周面にスパッタリングに
てＭＯめっき５μ施し、内径３７．８ｍ、外径４９．Ｏ
ｎのＮｉ−Ｃｕ３５重量％合金パイプの外周面及び内周
面にＮｉめっき１０μ施し、内径４９．ｉｎ、外径５０
．１鶴の２０金パイプの内周面にＮｉめっき５μ施した
後、Ｔｉ棒材にＮｉ−Ｃｕ３５重量％合金パイプを嵌装
し、これにに２０合金パイプを嵌装し、然る後押出加工
を行ってこれらをクラッドし、さらに引抜加工を行って
前記寸法となしたものである。

一方、従来の第３図に示す如き装飾品用複合素材１の一
例は、直径２．９７ｍのＴｉを芯材２とし、これに厚み
０゜０１５１１、外径３．Ｏｎの２０金が外被金属３と
してクラッドされて、これらの厚み比が１０５＝１とな
っているものである。これの製作は、直径４９．５鶴の
Ｔｉ棒材に内径４９．６ｍ、外径５０゜１ｆｉの２０金
パイプを嵌装した後、押出加工を行ってクラッドし、引
き続き引抜加工を行って前記寸法としたものである。

かように製作された第１実施例、第２実施例及び従来例
の装飾品用複合素材の比重及び焼なまし状態の引張強度
を測定し、さらに第１実施例、第２実施例の装飾品用複
合素材を第２図に示す如く眼鏡フレーム用リム線１５に
加工してろう付けし、従来例の装飾品用複合素材を第４
図に示す如く眼鏡フレーム用リム線４に加工してろう付
けし、これらのろう付は部の強度を測定し且つ品質検査
した処、下記の表に示すような結果を得た。

上記の表で明らかなように第１実施例、第２実施例の装
飾品用複合素材は、従来例の装飾品用複合素材に比べ比
重は略同等であるにもかかわらず、引張強度及びろう付
は部の強度は著しく向上し、しかも外被金属の剥離が無
く強固に接合されていることが判る。

（発明の効果） 以上詳記した通り本発明の装飾品用複合素材は、比重が
低くて軽量であり、引張強度とろう付は部の強度が高く
、ばね性、ろう付特性に優れ、その上良好な加工性を有
するので、従来の装飾品用複合素材にとって代わること
のできるものと言える。

また本発明の装飾品用複合素材の製造方法によれば、上
記の優れた装飾品用複合素材を容易に製造できるという
優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は夫々本発明の装飾品用複合素材の実施例を示す
断面図、第２図は第１図の装飾品用複合素材を眼鏡フレ
ーム用リム線に加工してろう付けした状態を示す断面図
、第３図は従来の装飾品用複合素材を示す断面図、第４
図は第３図の装飾品用複合素材を眼鏡フレーム用リム線
に加工してろう付けした状態を示す断面図である。 第１図　　　第２図 第３図　　　　第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）Ｍｏめっきの施されたＴｉまたはＴｉ合金にＣｕ５
   〜６０重量％を含むＮｉ合金が中間材としてクラッドさ
   れ、さらに貴金属合金がクラッドされていることを特徴
   とする装飾品用複合素材。 ２）ＴｉまたはＴｉ合金の外周面にＭｏめっきを施し、
   Ｃｕ５〜６０重量％を含むＮｉ合金パイプの外周面及び
   内周面、貴金属合金パイプの内周面にＡｕめっき、Ａｇ
   めっきまたはＮｉめっきを施した後、Ｔｉ又はＴｉ合金
   にＮｉ合金パイプを嵌装し、次いで貴金属合金パイプを
   嵌装し、然る後塑性加工を行ってクラッドすることを特
   徴とする装飾品用複合素材の製造方法。