JPS60230704A - パラボラアンテナリフレクタ−の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパラボラアンテナリフレクタ−の製造方法に関
するものである。

パラボラアンテナリフレクタ−は従来、アルミニウムの
ような金属板をプレス加工又はしぼり加工して成形する
方法によって製造されるのが一般的であった。また最近
、一般家庭においても使用される通信衛星からの電波受
信用などの小型アンテナとして凹面に電磁波反射層を設
けたＦＲＰ製パラボラアンテナリフレクタ−が開発され
徐々に実用化されつつある。現在のところ、このＦＲＰ
製パラボラアンテナリフレクタ−の製法としては、シー
トモールディングコンパウド（ＳＭＣ）に加工された不
飽和ポリエステル成形材料を電磁波反射ガラス繊維と一
体にプレス成形する方法がよ〈実施されている。また例
えば、特開昭５８−１８４８０７号公報に示されるごと
＜　ＳＭＣに電磁波反射面を構成する導電性材料を組み
合わせた後加熱加圧して成形する製法によるか、特開昭
５８−２０９２０２号公報に示されるごとく導電性フィ
ラー又は導電性繊維を合成樹脂中に充填した後成形する
製法によるか等の何れかの方法によって製造する方法が
工夫されている。しかしこのような方法によってはその
製造工程が複雑化し、大量生産にあたっては生産性、作
業性等の点について難点があるため、汎用のパラボラア
ンテナとしては利点を有しているとは言い難いのである
。

本発明者らは上記のような従来の諸方法の欠点を除去す
べく、永年にわたり研究を続けてきた結果、今般遂に本
発明にかかる製造方法を完成するに至ったものである。

即ち本発明者らは上記の従来の技術分野とは全く異なる
転写法によるプラスチックス成形物の給付の技術という
方法を応用することによって、パラボラアンテナリフレ
クタ−を経済的に、簡単に製造しうろことに成功し、本
発明を完成するに至ったものである。即ち本発明者らは
熱成形可能なベースフィルム上に電磁波反射材料層を一
構成層として含む層状の樹脂複合体を形成せしめてなる
転写フィルムをシート状もしくは板状の合成樹脂面に載
置あるいは接着して金型の形状に加熱成形する場合には
品質のすくれたパラボラアンテナリフレクタ−を容易に
且つ大量に製造し得ることを見い出したのである。

さて、次に本発明について更に詳しく説明しよう。

まず本発明において使用する転写フィルムとは、例えば
ベースフィルム上に、電磁波反射材料層が形成されその
上又は下に特に好ましくはその両方面に層状の樹脂層が
形成されることによって樹脂複合体が形成された形にな
っている。

ベースフィルムには熱成形可能なプラスチックスフィル
ムを用いる。例えばポリアミドフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィ
ルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィ
ルム、オレフィン共重合体フィルム、ポリメチルペンテ
ンフィルム、アクリル系共重合フィルム、メタアクリル
系共重合体フィルム、ポリイミドフィルム等の延伸性に
優れたフィルム状物又はシート状物が好適である。

電磁波反射材料層はアルミニウム、ニッケル、マグネシ
ウム等の単体金属もしくはこれらの合金の金属材料を用
いて真空蒸着法、スパッタリング法、化学沈着法、印刷
法或いは塗装法等にて形成される。あるいは金属粉末と
樹脂バインダーとからなる導電性塗料や導電性樹脂の被
覆膜を作り電磁波反射材料層を形成させることもできる
。

樹脂層は、電磁波反射材料層の上又は下、或いは両方面
に別の樹脂層が存在している構造を有する。樹脂複合体
の樹脂層を形成している樹脂とは、ポリオレフィン系樹
脂、ハロゲン含有ポリオレフィン系樹脂、低級脂肪酸ビ
ニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリビニルブチラ
ール系樹脂、アクリル系樹脂、メタアクリル系樹脂、ア
リル系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、グアナミン
系樹脂、フェノール系樹脂、フルフラール系樹脂、エポ
キシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート、ポリエーテル
系樹脂、ポリエーテル・エステル系樹脂、ポリエーテル
・サルホン系樹脂、ポリへテロ環状化合物系樹脂、繊維
素系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、キレート樹
脂、導電性樹脂等である。これらの樹脂からなる樹脂層
は、要求される各種の機能を満たすために目的に応じて
適宜設けるものである。要求される機能とは個々の場合
により異なるが、例えばベースフィルムからの剥離機能
、電磁波反射材料層の保護機能、樹脂成形物への接着機
能、耐光性増強機能、耐候性向上機能、耐水性付与機能
、誘電性能変更機能、導電性機能、硬度改善機能、印刷
機能、美的機能等である。このうち剥離機能については
、成形工程中においてベースフィルムを剥離する必要が
ある場合は、その剥離を容易にするため設けられる機能
であるが、成形時にベースフィルムも成形樹脂と一体に
なるように構成する場合は不要な機能である。保護機能
は電磁波材料層を成形時の溶融樹脂の熱に対して保護し
たり、成形後の電磁波材料層を保護する機能である。こ
のように上記の各機能を有する樹脂層は、必要に応じ単
層或いは複層として形で電磁波材料層の上又は下に設け
られる。

また、転写フィルムとシート状もしくは板状の合成樹脂
とを成形前に接着せしめる必要がある場合には、転写フ
ィルムの最外層に接着機能を設ける。あるいはこの接着
機能をシート状もしくは板状の合成樹脂面に予め設けて
おいてもよい。

次に、上記の構成よりなる転写フィルムを合成樹脂面に
載置又は接着する。接着するに際しては必要な熱や圧力
を適宜加えてもよい。又、接着した場合、ベースフィル
ムを剥離する構成である場合には成形前あるいは成形後
のいずれにおいて剥離してもよい。

シート状もしくは板状の合成樹脂としては特定されない
が、成形物の機械的強度及び耐候性の優れたものがよく
、例えば不飽和ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリオ
レフィン、ポリカーボネート、ポリハロゲン化ビニリデ
ン、フェノール樹脂、等が好ましい。もちろんこれらは
ガラス繊維、炭素繊維、岩綿、雲母その他の繊維状もし
くは針状のフィラーで強化されている複合体であったも
よい。

次にシート状もしくは板状の合成樹脂と転写フィルムの
載置もしくは接着は真空成形、加圧成形、真空加圧成形
、圧縮成形等のいずれの方法も通用することができる。

このように転写フィルムを載置もしくは接着したシート
状もしくは板状の合成樹脂を金型に載置し、シート状も
しくは板状の合成樹脂を金型に載置し、加熱成形を行う
。加熱と同時に圧力を加えてもよい。加熱とは５０℃〜
３５０℃、特に好ましくは１００℃〜２００℃で行われ
る。

さて以上の操作をシート状不飽和ポリエステルＦＲＰ　
（ＳＭＣ）について説明すると、転写フィルムをＦＲＰ
上に載置した後、脱気に注意して加熱圧縮成形され、転
写フィルムが成形物面上に密着させられる。成形後必要
に応じてベースフィルムを剥離してもよいし、もし剥離
しない場合は不必要な部分のベースフィルムを適当な時
期−切断し除去してやることが必要である。この成形物
は成形と同時に加熱硬化させられるか、成形後、別の工
程に移されて加熱硬化させられて成形製品になる。もち
ろん加熱による架橋を要しない熱可塑性樹脂の場合には
特別な硬化工程は不要である。

このようにして成形品の凹面上に美しし）電磁波反射材
料層を形成させ、性能の優れたノくラボラアンテナリフ
レクターを得る。ノ″８引ドナアンテナにＧま各種の形
状のものがあるが、実用上必要であるとされる湾曲度は
転写フィルムを用いる上記のような転写法によって転写
フィルムの新制を起こさずに充分に耐えられる範囲の程
度のものであることが本発明者らの多くの実験から確か
められたのである。

本発明の方法は、パラボラアンテナリフレクタ−の構造
基体部分を成形する工程と電磁波反射材料層を該構造基
体部分に形成する工程とが短時間で行われるためパラボ
ラアンテナリフレクタ−の生産性が非常によく、その作
業性も優秀である。

更に形成された電磁波反射材料層は合成樹脂と一体化し
ているから従来製品のごとく機械的に剥離させることは
困難で耐久性等の物性面でも優れていることが分かった
。

従って、本発明は産業上利用価値の極めて高し）パラボ
ラアンテナリフレクタ−の製造方法であると確信してい
るのであるが、本発明の技術的内容を更に明確にするた
め代表的な二、三の実施例について説明することにする
。

〈実施例１〉 ポリエステルフィルムよりなるベースフィルム上にアク
リル樹脂系剥離層、印刷ノでターン層、アルミニウム真
空蒸着層、アクリル樹脂系接着剤層等を順次積層した構
成からなる転写フィルムを不飽和ポリエステル系のＳＭ
’Ｃシート（武田薬品工業社製ポリマールマツ）　６４
４−７３０）上に該転写フィルムの接着層が接する様に
載置し、表面温度２００℃に加熱したシリコンロールに
て押圧した後該ベースフィルムを剥離し、適度の大きさ
に裁断した。

次いで、該転写済ＳＭＣを成形用凹形金型に設置し、圧
縮成形するとともに所定のパラボラアンテナリフレフク
ー形に打抜き、そのままの形状を保持したまま、２００
℃に加熱して、十分硬化せしめる。このようにして印刷
パターン付の美麗なノ々ラボシアンテナリフレクターを
得た。

〈実施例２〉 ポリカーボネートフィルムよりなるベースフィルム上に
ニソケルスパッタリング層、アクリル系樹脂の共重合体
アンカ一層、ポリビニルエーテル系樹脂接着剤層等を順
次積層した構成からなるフィルムを、ＳＭＣ用金型の受
け型の成形面に、該ベースフィルム面が下にして接着し
、その上にＳＭＣシートを重ねた後１５０℃で加圧成形
並びに打抜きを行った。ついでそのままの状態で１８０
°Ｃに２時間保って硬化を完了させた後冷却して取り出
した。このようにして得られた成形物表面には丈夫な電
磁波反射材料層が均一に形成され、美しいパラボラアン
テナリフレクタ−が得られた。

〈実施例３〉 パターンを印刷したナイロンフィルムよりなるベースフ
ィルム上にアルミニウムーマグネシウム真空蒸着層、ア
ルミニウム粉入りアクリレート塗膜層、黒色インキ層、
酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体樹脂層、アクリレート
系樹脂接着剤層等を順次積層した構成からなるフィルム
を、ＳＭＣシート上に該フィルムの接着層が接する様に
載置し、１８０℃の加熱シリコンロールにて押圧接着さ
せた後適度の大きさに裁断した。

次いで該フィルム付ＳＭＣシートを成形用金型に設置し
１３０℃にて圧縮成形し、ついで１５０℃で硬化を行わ
せた後冷却した。

このようにして得られた成形物表面には丈夫な電磁波反
射材料層が均一に形成され、美しいパラボラアンテナリ
フレクタ−が得られた。

〈実施例４〉 ナイロンヘースフィルム上にアクリル系樹脂剥離層、印
刷パターン層、アルミニウム真空蒸着層、アクリル系樹
脂接着剤層等を順次積層した転写フィルムを、厚さ１龍
のポリカーボネート板に接着させ、１００℃に加熱加圧
して、転写した後、該ベースフィルム面を下にして真空
成形用金型に入れて、１９０℃で所定の型に成形した後
打ち抜いた。冷却後ナイロンベースフィルムを剥がすこ
とにより、各色の印刷パターンを有する均一な電磁波反
射材料層がポリカーボネート曲板面に形成され、美しい
パラボラアンテナリフレクタ−が得られた。この方法に
準じてポリカーボネート板の代わりにポリ塩化ビニル板
、ポリプロピレン板・等を用いても各々の材質を有する
パラボラアンテナリフレクタ−が同様に得られた。

特許出願人 日本写真印刷株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）熟成形可能なベースフィルム上に電磁波反射材料
   層を一構成層として含む層状の樹脂複合体を形成せしめ
   てなる転写フィルムをシート状もしくは板状の合成樹脂
   面に載置した後両者を金型の形状に加熱成形することを
   特徴とするパラボラアンテナリフレクタ−の製造方法。
2. （２）熟成形可能なベースフィルム上に電磁波反射材料
   層を一構成層として含む層状の樹脂複合体を形成せしめ
   てなる転写フィルムをシート状もしくは板状の合成樹脂
   面に接着した後該接着物を金型の形状に加熱成形するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に記載のパラ
   ボラアンテナリフレクタ−の製造方法。