JPS6023005B2 - ２軸延伸ブロ−成形壜体用ピ−スの成形方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、２軸延伸ブ。

一成形される溝体を成形するために１次成形品として射
出成形されるピースの成形方法に関するもので、墨体に
２鞠延伸ブロー成形される際に、２軸延伸成形を受ける
ことのない首部に延伸成形された胴部と同等の優れた物
性および耐久性をもたせることを目的とするものである
。ポリエチレンテレフタレート樹脂は優れた物性および
耐久性を有するものであるが、このポリエチレンテレフ
タレート樹脂のもつ優れた物性および耐久性は、このポ
リエチレンテレフタレート樹脂で成形される成形品が延
伸成形されることによって初めて発揮されるものであっ
た。

このため、ポリエチレンテレフタレート樹脂製濠体構造
の成形品は、充分な延伸を受けるべくィンジェクション
ブロ一成形方法によって成形されることになっていた。

このィンジェクションブロ一成形方法とは、まず有底円
筒形状に２次成形品としてのピースをインジェクション
成形し、次いでこのピースをブロー金型に紙付けて延伸
ブロー成形するのであるが、この延伸ブロー成形時にピ
ースの一部、例外なく首部をブロー金型に絹付け保持し
なければならないので、成形された鰻体の首部は全く延
伸を受けないことになり、このため単一の塵体であって
も胴部に比べて首都の物性および耐久性が劣るという重
大な欠点が生じていた。例えば、内溶液として高濃度の
アルコールを収納したような場合、墨体の８同部は全く
不都合が生じないのに対し、首部はアルコール分が侵透
して白化を引き起すと共に機械的にもろくなり、さらに
多数の細い亀裂が生じて密封効果を著しく劣化させる不
都合が生じていた。

本発明は、上記した従釆例における欠点を解消すべく創
案されたもので、以下本発明を図面に従って説明する。

本発明は、ピースＰの射出成形時に、ピースＰの首部Ｐ
，を形成する溶融状態にあるポリエチレンテレフタレー
ト樹脂材料に射出充填流動方向に直交する方向への流動
動作を与えることによって、この首部Ｐ，を形成する材
料に延伸を加えたと同等の作用を与え、これによって墨
体に延伸ブロー成形される際に、延伸を受けない首部Ｐ
，に延伸を受けたと同等の優れた物性および耐久性を与
えるものである。すなわち、キヤビテイＫと組合さって
ピースＰ成形用の成形空間を形成するコァＣを、ピース
Ｐの首部Ｐ，に対向する基部Ｃ，だけをコアＣの中心軸
を中心として回転できるように構成する。

この基部Ｃ，を回転可能とする構成としては、種々のも
のが考えられるが、例えば、第２図に示す如く、コアプ
レートＣ３にコア本体を結合する中心軸Ｃ２を設け、こ
の中心軸Ｃ２に基部Ｃ，を回転自在に欧装組付けし、こ
の基部Ｃ，をコアブレートＣ３側から適当な手段で回転
させるようにする。この場合、基部Ｃ，とコア本体およ
びコアプレートＣ３との間には、全く間隙が形成されな
いように注意する必要がある。

このような構成となったコアＣとキャビティＫとを型締
めして、成形空間を形成したならば、この成形空間内に
溶融したポリエチレンテレフタレート樹脂材料を射出充
填する。

このように、成形空間内に溶融樹脂材料が射出充填され
たならば、または溶融樹脂材料の射出充填動作と同時に
、基部Ｃ，を一定方向に回転させる。

すなわち、成形空間内に射出充填された溶融樹脂材料が
、まだ溶融状態にあるうちに基部Ｃ，を回転させるので
ある。

この基部Ｃ，の一定方向への回転動作によって、ピース
Ｐの首部Ｐ，を形成する溶融樹脂材料は、第２図に示す
如く、基部Ｃ，の回動方向に基部Ｃ，に引かれた状態で
流動する。

所で、この成形空間内に射出充填された溶融樹脂材料は
、キヤビティＫおよびコアＣから冷却されて徐々に固化
してゆくものであるから、首都Ｐ，部分の溶融樹脂材料
は、この冷却によって高まる粘度に逆らって強制的に流
動することになり、これにより首都Ｐ２の樹脂材料は間
方向に延伸を受けたのと同等の状態となる。

このようにして、基部Ｃ，の一定方向への回転動作を、
ピースＰ成形樹脂材料が延伸効果の出る温度以下まで冷
却される時点で停止し、しかる後ピースＰの冷却固化を
持って雛型させる。

このように、本発明は、基部Ｃ，を一定方向に回転させ
て首部Ｐ，を形成する溶融樹脂材料を基部Ｃ，と一体的
にかつ強制的に流動させることによって首部Ｐ，に延伸
成形と同等の効果を与えるものであるが、基部Ｃ，の回
転動作に従って溶融樹脂材料が確実に周方向に流動する
ことが望ましいのであるから、この基部Ｃ，周面と溶融
樹脂材料との間の周方向への摩擦抵抗力は大きい方が望
ましく、このため第１図に示す如く、基部Ｃ，の周面に
多数の細い縦溝を附勢しておくと良い。

特に、溶融樹脂材料が延伸効果の出る温度範囲まで冷却
された状態においては、樹脂材料は半固形状態となって
、樹脂材料分子間の吸引力が増大するため、樹脂材料と
基部Ｃ，との間の摩擦抵抗力が弱いと樹脂材料と基部Ｃ
，周面との間に滑りが発生し、樹脂材料を強制的に流動
させることができなくなる。

この状態は、樹脂材料に対する冷却が、キヤビティＫお
よびコアＣに接触する部分から中央部に向かって進行す
るものであるから発生し易い現象である。

それゆえ、基部Ｃ，の周面に多数の細い縦溝等を附形し
て、樹脂材料と基部Ｃ，周面との周万向に沿った摩擦抵
抗力を増大させておくことによって、樹脂材料が延伸効
果の出る温度まで冷却されて半個イ日戊こなった際も、
樹脂材料を確実に流動させることができ、本発明の目的
とする効果を確実に達成することができる。

以上の説明から明らかな如く、本発明は、ピースＰ成形
時に、このピースＰの首部Ｐ，に延伸成形したのと同等
の効果を与えているので、このピースＰが連体に延伸ブ
ロー成形された際に、首都Ｐ，が延伸を受けないとして
も、鐘体の胴部と同等の優れた物性および耐久性を発揮
することができ、ポリエチレンテレフタレート樹脂製２
鞠延伸成形蟹体の全体を均一な優れた物性および耐久性
とすることができ、またその成形操作も、単に基部Ｃ，
を一定方向に回転させておくだけでよく、樹脂材料の冷
却速度も周知のことであるので、基部Ｃ，の動作もタイ
マー等により簡単に制御することができる等優れた作用
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明方法によりピースを成形している状態
を示す縦断面図、第２図は第１図中０−０線に沿って切
断矢視した平断面図である。 符号の説明、Ｐ；ピース、Ｐ，；首部、Ｃ；コア、Ｃ，
：基部、Ｃ２：中心藤、Ｃ３：コアプレート、Ｋ；キヤ
ビテイ。クや ｌ 図 ノが ２ 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ２軸延伸ブロー成形壜体を成形するためインジエク
   シヨン成形された１次成形品としてのピースＰの成形方
   法であつて、成形されるピースＰの首部Ｐ＿１に対する
   コアＣの基部Ｃ＿１をコアＣの中心軸を中心として回転
   可能に構成しておき、型締めされたコアＣとキヤビテイ
   Ｋとによつて形成される成形空間内に溶融樹脂材料が射
   出充填された後、該樹脂材料が延伸効果の出る温度範囲
   内にある時期に前記基部Ｃ＿１を一定方向に回転させる
   ２軸延伸ブロー成形壜体用ピースの成形方法。 ２ 基部Ｃ＿１の周面に多数の細い縦溝を成形しておく
   特許請求の範囲１に示した２軸延伸ブロー成形壜体用ピ
   ースの成形方法。