JPS60227016A

JPS60227016A - たわみ継手

Info

Publication number: JPS60227016A
Application number: JP59081657A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Shimada; 清島田
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1984-04-23
Filing date: 1984-04-23
Publication date: 1985-11-12
Also published as: US4655728A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、自動車のプロペラシャフト等に用いられる回
転駆動力伝達のためのたわみ継手に関する。

（従来技術）従来、内筒と外筒とを径方向に連結させる弾性体を有し
、該弾性体によって軸方向に柔らかく、回転方向にある
程度の弾性変形で回転駆動力を伝達するようなたわみ継
手が公知であった。

この従来例として、例えば、ｒＫＥ・Ｃ０ＵＰＬＩＮＧ
継手（カタログ名）Ｊ　（１９８３年６月川崎重工業株
式会社発行）の４ページに掲載されている継手がある。

しかしながら、この従来のたわみ継手にあっては、回転
方向にある程度の弾性変形ができても制振作用が無いた
めに、リヤサスペンション系の大きな共振を引き起こし
、車両の音振性能が悪化するという問題点を有するもの
であった。

例えば、６気筒の自動車でエンジンが３００Ｏｒｐｍの
場合は、約１５０Ｈ２の振動をプロペラシャフトを介し
てリヤアクスル側に伝達させるものであるが、この周波
数がリヤサスペンション系の共振周波数と一致していま
い、共振現象にょっ゛てリヤアクスルが車両前後方向に
大きく振れる。

この前後方向の振れが、デファレンシャルギヤを介する
ことによって、回転方向の振れとなり、プロペラシャフ
トに伝達され、従来のたわみ継手ではこの振れを減衰で
きないために、車両の音振性能を悪化させていた。

（発明の目的）本発明は、上述のような問題点を解消しようとなされた
ものであって、その目的とするところは、軸方向に柔ら
かく、しかも回転方向に減衰能力を発揮させることので
きるたわみ継手を提供することにイｆする。

（発明の構成）即ち、」−述した１］的を達成するために本発明は、内
筒と外筒とを径方向に連結させる弾性体を有し、内筒と
外筒の一方に駆動軸を他方に被駆動軸を１没けることに
よって、駆動軸からの回転駆動力を被駆動軸側へ伝達す
るたわみ継手において、前記弾性体の周方向に流体室を
形成し、該流体室に一方から他方へ延在する径方向の突
出部を設け、該突出部によって前記流体室を第１流体室
と第２流体室とに画威し、該第１流体室と第２流体室と
を狭小連通路によって連通させた構成とした。

（発明の効果）従って、かかる本発明のたわみ継手にあっては、上述の
ように、内筒と外筒とに回転方向に変動する荷重が加わ
って弾性体が変形すれば、第１流体室と第２流体室の一
方の容積が拡大し他方の容積が縮小し、両流体室を連通
ずる狭小連通路を封入流体が流動するように構成したも
のであるために、たわみ継手に加わる回転方向の振れに
対して、封入が６体の流動抵抗でこの振れを減衰させる
ことかできるという効果を奏する。

また、従来のように弾性体の容積を大きくすることで、
骨性体の量によるヒステリシスをとり、軸方向及び回転
方向に柔らかくする場合に比較して、本発明は流体室に
よって柔らかさを出そうとするものであるために１弾性
体の量を少なくしたコンパクトなたわみ継手となすこと
ができ、しかも従来にない回転方向の制振効果を発揮す
る。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面により詳述する。

尚、この実施例を述べるにあたって、自動車のプロペラ
シャフトに設けられるたわみ継手を例にとる。

まず、第１図〜第４図に示す第１実施例についてその構
成を説明する。

■は内筒であって、その内面にはスプライン溝が切って
あり、駆動軸２とはスプライン結合させるように形成さ
れている。

３は外筒であって、第３図に示すように、軸方向に二分
割させて外筒３，３を形成し、該外筒３．３にはボルト
孔４を軸方向に複数開孔させている。

尚、被駆動軸５とは、そのフランジ部６に開孔させたボ
ルト孔７と前記ボルト孔４，４とを一致させ、両ボルト
孔７，４．４にポルト８を挿通させ、ナラ〔９により固
定して取付けている。

ｌＯは弾性体であって、前記内筒ｌの外面と外筒３の内
面とを径方向に連結させたもので、この弾性体ＩＯと内
筒ｌ及び外筒３との固着は、焼付接着により行なってい
る。

１１は流体室であって、前記弾性体１０の内部周方向に
等間隔で三個所形成させたもので、この流体室１１は内
筒ｌ側から外筒３側へと延在させた径方向の突出部１０
ａによって第１流体室１１ａと第２流体室１１ｂとに画
成させている。

１２は狭小連通路であって、前記第１流体室１１ａと第
２流体室１１ｂとを連通させるもので、第２図に示すよ
うに、前記突出部１０ａによって実施例の狭小連通路１
２は形成される。

尚、前記弾性体１０の内部に形成される第１流体室１１
ａ、第２流体室ｔｔｂ及び狭小通路１２は、第３図に示
すように、組付前の状態ではＶ字状の隙間１３によって
解放されているが、封入流体１４の中に浸漬させた状態
で、前記ポルト８及びナツト９で組付けると、分割され
ている外筒３．３が当接し、この当接に伴なって前記隙
間１３の部分が無くなり、封入流体１４が封入された密
閉の両流体室１１ａ、ｌｌｂと狭小通路１２とが形成さ
れる。

また、封入流体１４が外部に洩れないように、組付けに
より接触する弾性体１０の外周部には、第４図に示すよ
うに、対向する一方の面にシール用突起１０ｂが形成さ
れ、他方の面にシール用凹溝１０ｃが形成されている。

尚、図中１５で示すものはセンタリング機構であって、
駆動軸２側に設けられたベアリング１６と、該ベアリン
グ１６の内面に挿通される被駆動軸５側の短軸１７と、
によって形成され、駆動軸２と被駆動軸５との軸芯ａを
一致させるため設けられる。

次に１作用を説明する。

駆動軸２または被駆動軸５から軸方向に進退する力が加
わった場合は、弾性体１０によって内筒ｌと外筒３を径
方向に連結させていると共に、弾性体１０の内部には流
体室１１を形成させているものであるために、柔らかな
バネ定数となり、弾性体１０の大きな弾性変形で、軸方
向の力を緩衝させることができる。

また、駆動軸２から回転駆動力が加わった場合について
説明する。

例えば、第２図矢印Ｂ方向に回転駆動力が加わったとす
ると、弾性体ｌＯのうち内筒ｌ側の部分が外筒３側の部
分に対して、相対的に矢印Ｂ方向にねじれ、突起部１０
ａが図示する中立位置から矢印Ｂ方向に移動する。

この突起部１０ａの移動によって、第１流体室ｌｌａの
容積は縮小し、逆に第２流体室ｉｔｂの容積は拡大する
。

この容積変化によって、第１流体室１１ａの封入流体１
４は狭小連通路１２を通過して、第２流体室１１ｂへと
流動し、この狭小連通路１２を通過する際の流動抵抗で
もって、回転方向の変動トルクを吸収させることができ
る。

このように、駆動系からの変動トルクを吸収させること
ができるし、さらに、サスペンション系を大きく共振さ
せることなく、また、被駆動軸５からの振れがあっても
減衰させることができ、車両の振動及びこの振動によっ
て引き起される車内騒音が大幅に改〃される。

また、実施例のたわみ継手による減衰特性は、狭小連通
路１２を通過する封入流体１４の質量と、封入流体１４
の流動によって振動する弾性体１０の質量と、弾性体ｌ
Ｏの全体からなるバネ作用とによって一つの共振系を構
成する。

そのために、第５図に示すように、ある特定の周波数（
ｆｏ　）で共振状態となり、その前後の周波数域でトル
ク伝達率が低ドする。

このトルク伝達率が低Ｆする領域を、サスペンション系
の共振域や車両のこもりｆ７発生周波数域等にチューニ
ングさせることにより、さらに効果的にトルク変動や振
れを吸収減衰させることができる。

従って、かかる第１実施例のたわみ継手にあっては、軸
方向に柔らかく、しかも回転方向のトルク変動に対し大
きな減衰作用が生じるため、エンジン側からの振動遮断
、並びにサスペンション等の被駆動側からの制振効果が
高く、車両の音振性能を著しく白玉させることができる
。

次に、１５６図に示す第２実施例について説明する。

この実施例は、突起部１０ａの内部に金属板１８を固定
させ、突起部１０ａの剛性を確保し、第１流体室１１ａ
と第２流体室１１ｂの容積を、回転方向のトルク変動や
振れに対応させて、確実に行なわせようとする例である
。

尚、実施例の金属板１８は、Ｌ字形に曲げて内筒１にス
ポット溶接で固定させている。

また、他の構成、及び作用効果については、第１実施例
と同様であるので、図面に同一符号を付し、説明を省略
する。

以」二、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、
具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲においての設計変更等があ
っても、本発明に含まれる。

例えば、本発明の実施例は自動車のプロペラシャフトに
適用したたわみ継手を示したが、プロペラシャフト以外
の駆動軸と被駆動軸との連結部に適用してもよい。

また、流体室の数も実施例のように王室に限定されず、
たわみ継手の大きさやその他の適用部条件によって適宜
の室数としてよい。

また、突起部として内筒側から外筒に向かう突起部を示
したが、逆に外筒側から内筒側へ向かう突起部であって
もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明第１実施例のたわみ継手の取付状態断面
図、第２図は第１図Ｉ−Ｉ線によるたわみ継手の断面図
、第３図は第２図ＩＩ　−ＩＩ線によるたわみ継手の断
面図、第４図は第３図Ａ部拡大図、第５図は第１実施例
のたわみ継手における周波数−トルク伝達率との関係特
性図、第６図は第２実施例のたわみ継手を示す断面図で
ある。ｌ・・・内筒２・・・駆動軸３・・・外筒５・・・被駆動軸ｌＯ・・・弾性体１１・・・流体室１１ａ・・・第１流体室１１ｂ・・・第２流体室１０ａ・・・突起部１２・・・狭小連通路特　許　出　願　人日産自動車株式会社第２図 ■ 第４図周：ＪＬ収　−

Claims

【特許請求の範囲】

ｌ）内筒と外筒とを径方向に連結させる弾性体を有し、
内筒と外筒の一方に駆動軸を他方に被駆動軸を設け゛る
ことによって、駆動軸からの回転駆動力を被駆動軸側へ
伝達するたわみ継手において、前記弾性体の周方向に流
体室を形成し、該流体室に・方から他力へ延在する径方
向の突出部を設け、該突出部によって前記流体室を第１
流体室と第２流体室とに画成し、該第１流体室と第２流
体室とを狭小連通路によって連通させたことを特徴とす
るたわみ継手。