JPS60224879A - ゴム補強用ポリエステルコ−ドの製造方法 - Google Patents

ゴム補強用ポリエステルコ−ドの製造方法

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JPS60224879A
JPS60224879A JP59082682A JP8268284A JPS60224879A JP S60224879 A JPS60224879 A JP S60224879A JP 59082682 A JP59082682 A JP 59082682A JP 8268284 A JP8268284 A JP 8268284A JP S60224879 A JPS60224879 A JP S60224879A
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JP
Japan
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polyester
rubber
cord
temperature
heat treatment
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JP59082682A
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和之 矢吹
沢田 周三
松本 龍平
輝男 山本
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TOUYOUBOU PETSUTO KOODO KK
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TOUYOUBOU PETSUTO KOODO KK
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化学安定性に優れたゴム補強用ポリエステルコ
ードの製造方法に関するものである。
ポリエチレンテレフタレートタイヤコードに代表される
ポリエステル高強力糸は、物性面でのノ(ランスに勝れ
た産業資材用有機繊維であり、例えば近年乗用車用タイ
ヤのカーカス用素材としての地位を不動のものとしてい
る。
しかしながら、現在のポリエチレンテレフタレートコー
ドは、タイヤゴム中での熱時化学安定性に難点があり、
原料費が今後他素材に対し有利になると予測されている
ことや、物性のうち、特に価格当りの初期モジュラスお
よび強力が他素材に比し優位にあるにもかかわらず、ゴ
ム中で熱時化学安定性が強く要求される用途、例えばト
ラックタイヤやバスタイヤあるいはサイズの大きいバイ
アス−ライト・トラックタイヤ等の補強材としては一般
的には不適当であるとされてきた。従って、今だにライ
トトラック以上のバイアスタイヤにおいては#1とんど
ナイロンコードが使用されている。
ところが近年モータリゼーシぢンの発達に伴って、タイ
ヤに対するユーザの要求が一段と厳しくなり、従来品で
はユーザに充分なる満足を与え得なくなってきた。例え
ばバイアスライトトラックタイヤであっても、操縦安定
性の向上や、騒音の低減、さらにフラットスポット性の
改善などが要求されるようになってきた。かかる要求に
対してはタイヤコード素材のモジュラスの向上が有効で
あることは良く知られており、ナイロンコードに代えて
ポリエステルコードの採用が望まれるところである。そ
してポリエステルコード採用のためには、前記のゴム中
での熱時化学安定性の改良が不可欠となる。つまり、ラ
イト壷トラック以上のサイズのバイアスタイヤにおいて
は、走行時にタイヤが発熱しタイヤ内部温度が140℃
以上に上昇する場合がアや、従来のポリエステルタイヤ
コードはかかる高温ではゴム中のアミンや水分により容
易に解重合反応が起こり、急速に繊維が強力を失なうの
であるが、大型タイヤ用のポリエステルコードとしてこ
の問題の解決を避けることはできない。
このゴム中での化学安定性がポリエステル繊維の問題点
でめることは以前から認識されており、古くは1959
年にW 、W 、 Danielらにより末端力hホキ
シル基量を15尚量/10・f以下にすることにより化
学安定性を向上させることが提案されている(lf1公
昭37−5821号公報〕。又、その後もポリエステル
繊維の末端カルボキシル基量を低下させる具体的方法が
数多く提案されてきた(例えばUSP 3975329
号や特開昭55−116816号公報)。
しかしながら、末端カルボキシル基を単に減少させるの
みで杜、タイヤ中でのポリエステル繊維の化学安定性が
充分でないことは、比較的大きいサイズのライト・トラ
ック舎バイアスタイヤにポリエステル繊維がいまだに使
用されていないという事実によって証明されている。又
これは、ポリエステルの解重合のメカニズムを考えても
カルボキシル基末端を封鎖するだけではゴム中での化学
安定性は充分改良できないことがわかる。すなわち、ゴ
ム中でのポリエステルの解重合は加水分解反応であり、
カルボキシル基末端は単に酸性触媒の役割を果すだけで
ある。一方、ゴム中には加硫促進剤や劣化防止剤として
種々のアミンが添加されており、かかるアミン系添加剤
は、ポリエステル中に拡散して、ポリエステルの加水分
解の塩基性触媒として作用する。ポリエステルの加水分
解の触媒として塩基性触媒は酸性触媒に比し著しく活性
が高いことは良く知らnた事実である。従って、反応機
構を考えてもポリエステル繊維のゴム中の化学安定Qを
向上させる目的で末端カルボキシル基量を低下させるこ
とはさほど有効でないことが理解できる。
一方、ポリエステル線維の表面するいけ線維周辺の被補
強ゴム中に、インシアネート系化合物のようなアミン吸
収剤とか酸化カルシウムのような吸湿剤を存在させてゴ
ム中のアミンや水分による攻撃を防ぎポリエステルの高
温時劣化を防止しようとする試みもいくつかなされてい
るが、いずれもポリエステル自体の化学安定性を本質的
に改良するものではなく、またそれぞれポリエステル線
維の他の性能を悪化させたり、ゴム加工工程で問題を生
じたりのデメリットがらり、工業的に本格採用されるに
到っていない。
以上のようにポリエステル繊維のゴム中での化学安定性
の向上は古くより研究されてきたにもかかわらず現在に
到るまでその解決方法が発見されるに到っていない。一
方、市場要求は今まで以上にポリエステル繊維にゴム中
での化学安定性をめていることは先に述べた通りである
以上のような背景のもとに本発明者らは、ポリエステル
繊維のゴム中での化学安定性について基本的な検討を加
えた結果、以下の結論を得た。
ポリエステルのゴム中の劣化はアミン触媒の存在下で発
生する加水分解でるる。この場合アミン触媒は、ゴム中
の加硫促進剤又は老化防止剤等の添加剤に由来するアミ
ンであり、ポリエステル繊維内部へ熱拡散したものをい
う。ところがアミンは極性が高く非極性のポリエステル
に対しては水分子に比較すると拡散は決して容易ではな
い。従ってポリエステルの非晶部の分子鎖の拘束力を一
定の水準以上に高め、分子鎖の運動性(モービリティ)
を低下させることによね、アミンのポリエステル中への
拡散は充分に抑制し得る。その結果、ゴム中でのポリエ
ステルの劣化り顕著に防1ヒできる。
以上の劣化機構の解明に基づき、ポリエステル繊維の分
子運動性とポリエステル繊維の製造および後処理工程の
諸条件について検討した結果、ゴム精強材としてのポリ
エステルコードの非晶分子φVの運動性は所謂ディップ
工程(接着剤処理工程)釦おける熱処理によって決定さ
れ、該熱処理工程の餡灸件のうち、温度がその支配的因
子であることを発見した。
その結果ディップ処理温度を低下させ、220℃以下に
した低温処理系のゴム中での化学安定性を、現行技術で
ある230−240℃のディップ温度とした場合の高温
処理系と比較した場合は、後者が35%の強力保持率し
か示さない条件で前者1t75チの強力保持率を示した
。この値が実に駕異的な゛ものであることは当業者W゛
は明らかであろう。しかしながら、かかる低温ディップ
工程で処理した場合通常の紡糸速度で紡糸して得られた
高い極限粘度を有する未延伸ポリエステル繊維を高倍率
延伸して製造される高強力ポリエステル繊維は、熱収縮
率が高く、ゴム補強用繊維としては不適当である。現行
ポリエステル繊維のディップ処理温度が230〜250
℃(実効温度)の間に有るのけバルナックス社のVul
cabond E (旧名: Pexul + ICJ
社商品名)等の拡散系ディップ処理剤の場合、良好な接
着力を発現させる為に高温処理が必要であるためでもあ
るが、ディップ処理のもう一つの重要な役割は熱処理に
より熱寸法安定性を向上させることにある。
そこで本発明者らは熱寸法安定性の問題を解決するため
、ポリエステル繊維の製造条件について検討の結果、高
い極限粘度を有するポリエチレンテレ7タレー) PO
Y (高配向非晶繊維又は部分配向糸ともいう)を延伸
し九高強力繊維が本目的に最も適合した素材であること
を見出した。
裏実1、POYを経由した高強力ポリエステル繊維を2
20℃以下の低い温度でディップ処理すると良好な熱寸
法安定性を有しながら、従来考えらね−なかった程ゴム
中での化学安定性が改良されることが認められた。
すなわち、本発明け、ポリエチレンテレフタレートを主
成分とする極限粘度0.75以上のポリエステルを溶融
紡出し、固化フィラメントの複屈折が0.020ないし
帆050となるように冷却引取りの後、2.0倍ないし
3,0倍の倍率で延伸して、得られた糸条に101当り
5回以上の撚りを付与してコードとなし、その後ゴムと
の接着剤を付与して、220℃以下の温度で熱処理する
ことにより、ポリエステルの熱寸法安定性を損うこ−と
なくゴム中での化学安定性を顕著に改良したゴム補強用
ポリエステル処理コードを得る方法である。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明方法におけるポリエステル繊維は用途がゴム補強
用であるので、良好な耐疲労性と高強力を得るため、少
なくとも構成単位の95モル−以上がφ→エチレンテレ
フタレート単位からなす、該ポリエステルの極限粘度C
フェノール/テトラクロルエタン=6/4.30℃で測
定。以下同シ)は0.75以上であることが必要である
該ポリエステルを溶融状態で紡糸口金より押し出し、固
化フィラメントの複屈折が0.020〜O,Q50の範
囲に入るように冷却引取りを行う。そのためには固什点
でのフィラメント張力が1.5X10’dyne/dか
ら7.5 X 10 dyne /4さらに好ましくは
2.0 X 10 d)’ne / cdから5.OX
 10 dyne / (1!Il+となる引取り速度
で該フィラメントを冷却固化せしめる。この時、本発明
者らがすでに提案した、比較的高温度の冷却風(50℃
〜60℃)fc用いること(IWF開昭58−9841
9号公報)は、本発明の目的の為には@に好ましい。
かかる固化糸条を巻き取った後、おるいは巻き取ること
なく直ちに2.0から3.0の倍率で延伸し、7.5 
f/d以上のヤーン強度を与える。かくして得られたポ
リエステル高強力糸は本質的に熱寸法安定性の良好な繊
維である。なお該繊維がゴムとの接着性改善のために紡
糸延伸時もしくVi延伸後に、2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ化合物やイソシアネート基を有する化合
物で処理され所謂表面活性化処理を施されることを、本
発明は妨げない。
該ポリエステル延伸糸を、ゴム用の補強材とするため、
後工程での取扱いを容易にし、製品の耐疲労性を向上さ
せる目的で、5回/10a++以上の撚りを付与してコ
ードとなす。もちろん撚数およびコード構成は用途・目
的により適宜変更されることはいうまでもない。
かくして得られたコードに、ゴムとの接着性を付与する
ため所謂ディップ処理を施す。該処理液は、(4)エポ
キシ樹脂の水分散液、■ブロックトインシアネートの水
分散液、(oポリエステル繊維に対するキャリアーを含
む処理液、およびυ)レゾルシンホルムアルデヒド樹脂
−ゴムラテックス混合液、の組合せもしくは単独で、1
段又は2段以上の多段処理により、該ポリエステルコー
ドに処理を施す。
本発明方法においてコードのゴムに対する接着性をなる
べく高く保つためには、上記のような処理液の少なくと
も一部が(2)のエポキシ樹脂の水分散液であることが
好ましい。
処理液(4)のエポキシ樹脂の例としては、グリセリン
、フロピレンゲリコール、エチレングリコール、ヘキサ
ントリオール、ソルビトール、トリメチロールプロパン
、3−メチルペンタントリオール、ホリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール等の脂肪族多価アルコ
ール類とエピクロルヒドリンの如きハロヒドリンとの反
応生成物、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノン、
i、a。
5−トリヒドロキシベンゼン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、ビスC4−ヒドロキシフェニルクジメ
チルメタン、4−74’−ビヒドロキシフェニル等の芳
香族多価アルコール類とエピクロルヒドリンの如きハロ
ヒドリンとの反応生成物、ノボラック型フェノール樹脂
、ノボラック型クレゾール樹脂、ノボラック型レゾルシ
ン樹脂等のノボラック型フェノール樹脂系樹脂とエピク
ロルヒドリンの如きハロヒドリンとの反応生成物、ジグ
リシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジェボキサイ
ド、3.4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル−3,4−エポキシ−6′−メチルシクロヘキセンカ
ルボキシレート等の過酢酸で不飽合結合部を陵化して得
られるエポキシ化合物等が挙げられる。
処理液ω)のブロックトインシアネートとしては、トリ
レンジイソシアネート、ビトリレンジイソシアネート、
ジアニシジンジインシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジインシアネート、m−フ
ェニレンジインシアネート、m−キジレンジイノシアネ
ート、アルキルベンゼンジイソシアネート、1−クロル
ベンゼン−2,4−ジイソシアネート、シクロヘキシル
メタン−ジイソシアネート、3.3′−ジメトキシジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、1−ニト
ロベンゼン−2,4−ジイソシアネート、1−アルコキ
シベンゼン−2,4−ジイソシアネート、エチレンジイ
ソシアネート、プロピレンジイソシアネート、シクロヘ
キシレン−1,2−ジイソシアネート、3.3’−シ/
ロルー4.4−ビフェニレンジインシアネート、ジフェ
ニレンジイソシアネート、2−クロルトリメチレンジイ
ソシアネート、ブチレン=1.2−ジインシアネート、
エチリデンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,
4′−ジインシアネート、ジフェニルエタンジインシア
ネ−)、1.5−ナフタレ/ジイソシアネート、シクロ
ヘキサンジインシアネート、インフオロンジイソシアネ
ート尋のジイソシアネート類、トリフェニルメタントリ
イソシアネート、ジフェニルメタントリイソシアネート
、ブタン−1,2,2−トリイソ/ノアネート、トリメ
チロールプロパントリレンジインシア$−)3量N加俸
、2,4.4’−ジフェニルエーテルトリイソシアネー
ト等のトリイソシアネート類、一般式 で表わされn =0.1+2+3+4などの混合体であ
るポリメチレンポリフェニルインシアネート等の多官能
インシアネート類、等のポリインシアネート化合物の1
種fたは2種以上と、例えばフェノール、チオフェノー
ル、クレゾール、レゾルシン等のフェノール類、t−ブ
タノール、L−ペンタノール、^−ブタンチオール等の
第3級アルコール類、ジフェニルアミン、ジフェニルナ
フチルアミン、キシリジン等の芳香族アミン類、エチレ
ンイミン、プロピレンイミン等のエチレンイミン類、コ
ハク酸イミド、フタル殿イミド等のイミド類、アセト酢
酸エステル、アセチルアセトン、マロン酸ジエステル等
の活性メチレン化合物、2−メルカプトベンゾチアゾー
ル、t−ドデシルメルカプタン等のメチルカプタン類、
6−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロ
ラクタム、β−プロピオラクタム等のラクタム類、尿素
、ジエチレン尿素、チオ尿素等の尿素類、アセトオキク
ム、シクロヘキサノンオキシム、ペンシフ′エノンオキ
シム、メチルエチルケトンオキシム等のオキシム類、カ
ルバゾール、フェノールナフチルアミン、N−フェニル
キシリジン等のジアリール化合管類、重亜硫酸類、ホウ
酸類、α−ピロリドン等のインシアネートブロック化剤
の1種または2種以上とを公知の方法で反応させて得ら
れるものでおる。
処理液(Oのキャリアーの具体的な例としては、安息香
酸、安息香酸メチル、安息香酸プロピル、m−=トロ安
息香酸等の安息香酸誘導体類、サリチル酸、サリチル酸
メチル、p−ブロムサリチル酸フェニル等のサリチル酸
誘導体類、フタル酸、フタル駿エチル等のフタル醗誘導
体、アセトフェノン、プロピオフェノン、p−クロルフ
ェノール、p−ニトロフェノール、0−フェニルフェノ
ール、2.4.6−1リブロムフエノール、m−クレゾ
ール、レゾルシン等のフェノール誘導体類、アニソール
、p−ブロムアニソール等の芳香族エーテル類、モノク
ロルベンゼン、p−ジクロルベンゼン、1,3゜5− 
) ジクロルベンゼン、p−ジブロムベンゼン等のハロ
ゲン化ベンゼン類、メチルナフタレン、α−ブロムナフ
タレン等のナフタレン訪導体類、ジフェニルジクロルメ
タン、トリフエノールクロルメタン、トリフェニルカル
ビノール等のジおよびトリフェニルメタン誘導体、ジフ
ェニル、4.!−ジオキシジ7ヱニル、4.4’−ジア
ミノジフェニk 等CD ジフェニル誘導体類、リン識
トリクレジル、アlJルー(3−ヒドロキシフェニル)
−エーテルおよびその重合体、一般式 (ただし、m、nは0またけ正の整数で、mの平均は1
.nの平均は1である〕で表わされるレゾルシンとp−
クロルフェノールとホルムアルデヒドとの反応生成物、
一般式 (ただしm、n’け0またけ正の整数、Xは一α!−基
、−F基または一8x−基である。)で表わされるレゾ
ルシン誘導体等が挙げられる。
こnらの所謂キャリアーは一般に高温時ポリエステル繊
維内部に拡散して接着効果あるいは接着助剤効果をもた
らすと考えられるので拡散系接着剤とも称せられる。
処理液■)は通常RFL液と呼ばれ、レゾル’/7とホ
ル!リンとをI!tたけアルカリ触媒下で反応させて得
られる初期縮合物とスチレン−ブタジェンコポリマーラ
テックス、カルボキシル基含有スチレン−ブタジェンコ
ポリマーラテックス、スチレンーブタジエンービニルビ
リジンターポリマーラテックス、アクリロニトリループ
クジエンコポリマーラテックス、ポリクロロプレンラテ
ックス、ポリブタンジエンラテックス、天然ゴムラテッ
クス等のラテックスの1種または2種以上との混合水性
液である。
接着剤処理工程においての最高熱履歴温度の規定は本発
明における最も1妾な構成要件である。
本発明者らの検討結果によれば、ポリエチレンfL/フ
タレートを主成分とするポリエステル#!維をゴムコン
ポジットとして用いる場合、非晶分子鎖の分子運動性ひ
いてはゴム中での化学安定性を決定するのは接着剤処理
(ディップ〕工程の熱処理温度である。熱処理温度は2
20℃以下でなければならない。好適には210℃以下
170’C以上でめる。該処理m変が極めて34要であ
る乙とを第】図により説明する。
屓1図は本発明によるポリエステル処理コードをゴムコ
ンポジットとし、該コンポジットを170℃で:う時間
加熱した後ゴムコンポジットから該処理コードを取り出
し、残存強力を測定した結果を、熱処理温度に対しプロ
ットし念ものである。
この図から明らかなように、熱処理a度は、ポリエステ
ルのゴム中での化学安定性に支配的な因子である。本発
明者らの経験によればゴム組成なかんずくアミン種およ
び量によってポリエステルのゴム中での劣化速度は大き
く変化するが、実用に供されているゴム組成においては
、ゴムコンポジット加熱170℃、3時間で従来のポリ
エステル処理コードは20〜40チの残存強力を示すの
が普通である。従って本発明の処理コードの残存強力は
極めて驚異的な数値であることが当業者には明らかであ
ろう。
次に実施例を用いて本発明方法をさらに詳細に説明する
実施例1 極限粘度1.0、ジエチレングリコール含量160モル
−、カルボキシル基含量10当量/10fのポリエチレ
ンテレフタレートを、表−1に示すA、BC,D4通シ
の条件で溶融紡糸延伸した。紡出糸平均複屈折から明ら
かなように、A、B%CVi所謂POYを延伸したケー
スであシ、Dは通常の未延伸糸((1とんど無配向アモ
ルファスに近い)を枡伸したケースで本発明の範囲外の
比較例である。
かくして得られた1000 Dの延伸糸をそれぞれ撚数
49 X 49 (回/10α]の双糸コードとなし、
レゾルシンとp−クロルフェノールとホルムアルデヒド
との反応生成物であるバルナックス社のValeabo
nd E C1日名Pexul : ICI社商社名品
名含むRFL液で処理した。処理液組成を表−2に示す
。処理条件は表−3に示すとおりであり、熱処理温度を
各コードについて数段階に変更した。該処理コードの物
性、解撚後のヤー/特性、ゴム中での劣化試験結果も表
−3に示す。
表 −1 表 −2 非晶分子鎖の運動性と関係するパラメータとしてtan
δ の温度分布に現われる非晶吸収ピーク温度(T、)
がある− 第2図はヤーンAとヤーンDの熱処理温度とTαの関係
を示す。両ヤーンはその製法の違いから微細構造差が有
り両者間の非晶分子鎖の運動性をただちにTαのみで議
論することはできないが、少なくとも同一サンプルの熱
処理による非晶分子鎖の運動性tcツイテu’rαをメ
ジャーとし得る。熱処理温度が220℃を越えるとTα
が急激に低下している事が認められ、非晶分子鎖の運動
性とゴム中でのポリエステルの化学安定性が著しく良い
対応を示していることが認められる。熱処理による非晶
分子鎖の運動性の向上は、熱処理によって結晶の完全度
が向上(結晶構造の完全度の向上と結晶サイズの上昇)
することにより、不完全性が非晶部へ蓄積される結果生
ずると考えられる。
表−3で明らかな如く、ディップ温度が220℃を越え
ると、A、B、CのPOYを延伸し次ポリエステルlI
L維であれ、無配向に近い未延伸糸りを延伸したポリエ
ステル繊維であれ、非晶分子鎖の運動性が増大し−著し
くゴム中での化学安定性が低下していることが認められ
る。
また、ヤーンAおよびヤーンBは本発明者らが特開昭5
8−98419号公報で開示し比高温クエンチによる、
一本のフィラメントの内外層での分子鎖配向分布を減す
る方法で製糸したヤーンであり、該技術を利用しないヤ
ーンCK比し、低温でディップする本発明方法の効果が
一層顕著であることが認められる。
さらに、無配向に近い非晶未延伸糸を延伸したヤーンD
id、他のヤーンと同様220℃以下の熱処理温度でデ
ィップ処理した場合にゴム中での化学安定性は向上する
が同時に熱収縮率が高くなり、ゴムコンポジットの成形
時に処理コードの収縮がコンホシット自身の収縮を惹起
するのでゴム補強用材料としては受け入れられない。
実施例2 実施例1のヤーンAおよびヤーンDを、実施例1と同様
に撚数49X49(回/10α)の双糸となし、乳化剤
としてジドデシルスルホサクシネートナトリウム塩を0
.2重量%加えたグリセリンとエピクロルヒドリンとの
反応物であるエポキシ樹脂(長潮産業製、ブナコールE
X313)の2重量−水分散液を第一処理液(−浴)と
し、第二処理液(二浴)としてRFL液(これはレゾル
シン5.7重量部Iと37%ホルマリン水溶[6,33
i量部と10%苛性ソーダ水溶液3重量部とを水185
.7重量部に加え25℃で6時間熟成後にニソボール2
518 FS (日本ゼオン社製ブタジェン−スチレン
−ビニルピリジン共重合ラテックス、固形分41%) 
175.7重量部および水23.6M量部を加えたもの
)を用いて、表−4に示す条件でディップ処理を行なっ
た。ディップコード特性、解撚後繊維特性および170
℃ゴム中での劣化後強力保持率を表−4に示す。
表−4で明らかなように本発明の方法によるポリエステ
ル処理コードは従来方法として示す比較例に比し、改良
された熱収縮率とモジュラスの関係を有Liがら、ゴム
中での化学安定性が顕著に改善されていることが認めら
れる。又、ディップ時のストレッチ率は高い方が化学安
定性が良好な方向であるが5.SJり大きな効果は認め
られない。
熱処理時間についても同mに顕著ではな(、これらの事
実はディップ熱処理の3条件である温度、時間、張力の
うち非晶分子鎖の運動性ひいてはゴム中での化学安定性
に支配的な因子はディップ熱処理温度だけであることを
示している。
【図面の簡単な説明】
第1図はディップ熱処理温度と170℃で3時間ゴム中
で劣化させたポリエステル処理コードの残存強力との関
係を示したものである。 第“2図はディップ熱処理温度と110Hzで測定した
力学損失正接(tanδ)の温度分布に現われる非晶吸
収ピーク温度(Tαンとの関係を示したものである・ 
′Pfi’T*願大 1株ぎペットコード1禾べ1会辛
工早 1 図 熱苅理責XC’C−) −” ビ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 ポリエチレンテレフタシー1主成分とする極限粘
    度0.75以上のポリエステルを溶融紡出し、固化フィ
    ラメントの複屈折が0.020 ないし0.050とな
    るように冷却引取りの後、2.0倍ないし3.0倍の倍
    率で延伸して、得られた糸条に101当り5回以上の撚
    りを付与してコードとなし、その後ゴムとの接着剤を付
    与して220℃以下の温度で熱処理することを特徴とす
    るゴム補強用ポリエステルコードの製造方法。 2、 ゴムとの接着剤を付与する工程における熱処理温
    度が210℃以下でおる特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
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JPH01292126A (ja) * 1988-05-12 1989-11-24 Toyobo Co Ltd 複合成形用前駆体及び複合成形体

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