JPS6022114B2 - エステル系繊維材料の染色法 - Google Patents

エステル系繊維材料の染色法

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JPS6022114B2
JPS6022114B2 JP51097735A JP9773576A JPS6022114B2 JP S6022114 B2 JPS6022114 B2 JP S6022114B2 JP 51097735 A JP51097735 A JP 51097735A JP 9773576 A JP9773576 A JP 9773576A JP S6022114 B2 JPS6022114 B2 JP S6022114B2
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acid
compounds
thiocarbamide
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信夫 杉岡
賢一 富原
徹 松田
義昭 大木
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TOHO KAGAKU KOGYO KK
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SAKAI SENI KOGYO KK
TOHO KAGAKU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はェステル系繊維材料に分散染料を付着させた後
これを乾燥させ、次いで熱処理する染色方法において、
分子内に少くとも一つのチオカルバミド結合を有する化
合物の 存在下に行うことを特徴とする染色方法に関する。
本発明におけるェステル系繊総材料とは主としてェステ
ル結合を分子内に有する繊維材料及び他の繊維材料より
なるもので、ェステル系繊維材料を2の重量%以上含有
するものをいい、繊維材料の形態としては、綿、糸、ト
ウ、トップ、カセ、糠織物等の繊維状物質を単位として
礎成されるもの総てを含み、更に、酢酸度45%以上の
酢酸セルロースからなるジアセテート、トリアセテート
、繊維2の重量%以上を含有する繊維材料をも含む。
本発明における分散染料とは、それ自身水に不溶で、水
中に於いてアニオン性やカチオン性などのイオン性を示
さない非イオン染料を云い、分散剤や溶解剤などが混合
され見かけ上、水に分散あるいは溶解する形で市販され
ているものであっても、染料自体がイオン性を有しえな
い非イオン染料を総称する。従来、ェステル系繊維材料
に分散染料を付着させた後、熱処理により固着、発色を
う染色方法は、染料を付着させた後に乾燥し、ついで高
圧蒸気を用いてスチーミングを行うバッチ方式により実
施されてきている。
しかし近年染色の効率化から、常圧加熱蒸気によるスチ
ーミング(以下HT法という)あるし、は乾熱サーモゾ
ール法による連続処理が志向されつ)ある。しかしなが
らHT法及び乾燥サーモゾール法においては、従来の高
圧スチーミング法に比較し、染着増進度及び均梁性の良
好な染色物を得にくい。
従来ェステル系繊維材料の熱処理による染色方法では、
染着増進剤や均染剤として脂肪酸、高級アルコール、炭
化水素、多価アルコールの如き−般的な疎水性物質、ポ
リオキシェチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリルエーテル、更にポリオキシェチレン脂
肪酸ェステル、尿素等が知られている。
たしかに、これらの化合物の使用により、ある程度の効
果が得られるが、例えば一般的な疎水性物質の場合は高
い染着増進度が得られるものの、概して均染性が不良で
あり、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどの非イ
オン界面活性剤は均染性は良好なるも、一般に高い染着
増進効果を得にくい。ポリオキシェチレン脂肪酸ェステ
ルの場合は染着増進度は良好であるが、均梁性が不良で
実用には供し難い。尿素は、熱処理で分解しアンモニア
ガスを排出して作業環境を悪化させ、又、色糊中で結晶
化し、均一な効果を得難い。本発明者等は、HT法及び
サーモゾール処理においても従来の高圧スチーミング処
理における程度と同等もしくはそれ以上の染着増進度、
潟梁性の良い堅牢な染色物を得る染色方法を提供すべく
鋭意研究の結果、本発明に到達したものである。
本発明は、分子内に少くとも一つのチオカルバミド結合
を有する化合物(以下、所定の化合物という)の存在下
に染料をェステル系繊維材料に付着させた後乾燥させ、
次いで熱処理することにより固着、発色を行うことを特
徴とする染色方法である。本発明の染色方法において用
いる所定の化合物は、分子内に少くとも一つの第一級又
は第二級アミノ基を有するアミノ化合物のアミノ基一つ
に対し、チオ尿素を0.1〜1.0モル反応させること
により得られる化合物、そのアルキレンオキサィド付加
物、アルキレンオキサィド付加物のアシル化物並びにこ
れらのモノ又はポリオキシアルキレン化第四級アンモニ
ウム塩及び両性塩等であり、この化合物を使用すること
により染着増進効果、均梁性の良い染色物を得ることが
可能である。
本発明に用いる所定の化合物を得るのに使用される、分
子内に少くとも一つの第一級又は第二級アミノ基を有す
るアミノ化合物についていえば、次の如きものを挙げる
ことができる。
‘11一般式 RNHR′.....・・.・・・….・・・・…・・
・・・・・・・・・{1}〔R及びR′は水素原子、ア
ルキル基、アルケニル基又はキC2日40)r(C3日
60)r′日{但し、r及びでは0若しくは1又はそれ
以上の整数であり、かつr及びでが同時に0であること
はなく、(C2日40)rと(C3日60)r′との配
列は任意である}を示し、かつR及びRは同時に水素原
子であることはない。
〕にて示されるアミノ化合物である。
かくの如きアミ/化合物を例示すれば、モノメチルアミ
ン、ジメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミ
ン、モノプロピルアミン、ジプロピルアミン、モノブチ
ルアミン、ジブチルアミン、モノヘキシルアミン、ジヘ
キシルアミン、モノオクチルアミン、ジオクチルアミン
、モノラウリルアミン、ジラウリルアミン、モノヘキサ
デシルアミン、ジヘキサデシルアミン、モノオクタデシ
ルアミン、ジオクタデシルアミン、モノべへニルアミン
、ジべへニルアミンの如きモノ又はジアルキル(又はア
ルケニル)アミン類、モノェタールアミン、ジエタノー
ルアミン、モノプロパノ−ルアミン、ジプロパノールア
ミン、モノブタ/ールアミン、ジブタノールアミン、の
如きモノ又はジアルカノールアミン類、並びにこれらの
アミン類にエチレンオキサイド及び(又は)プロピレン
オキサィドを1モル以上付加して得られるヒドロキシヱ
チルモノメチルアミン、ヒドロキシブロピルモノメチル
アミン、ヒドロキシエチルモノエチルアミン、ヒドロキ
シプロピルモノエチルアミン、ヒドロキシエチルモノブ
チルアミン、ヒドロキシピロピルモノプチルアミン、ヒ
ドロキシエチルモノオクチルアミン、ヒドロキシプロピ
ルモノオクチルアミン、ヒドロキシエチルモノドデシル
アミン、ヒドロキシプロピルモノドデシルアミン、ヒド
ロキシエチルモノオクタデシルアミン、ヒドロキシフ。
ロピルモノオクタデシルアミン、ヒドロキシエチルモノ
ヘキサデーシルアミン、ヒドロキシプロピルモノヘキサ
デシルアミン、ヒドロキシエチルモノべへニルアミン、
ヒドロキシプロピルモノべへニルアミンなどのアルキレ
ンオキサイド付加アミン類を挙げることができる。{2
) 一般式 (R,R′及びR″は水素原子、アルキル基、アルケニ
ル基又は(C2日40)rキC340ナ?÷日{但し、
r及びr′は0若しくは1又はそれ以上の整数であり、
かつr及び「が同時に0であることはなく、(C2日4
0)rと(C3日60)r′との配列は任意である}、
nは2又は3並びにpは1〜6の整数を示す。
〕にて示されるアミ/化合物である。
かくの如きアミノ化合物を例示すれば、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、プチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミンの如きアルキレンジアミン類、アミノェ
チルェタノールアミン、アミノエチルプロ/ゞノールア
ミン、ジメチルアミ/プロピルアミン、ジメチルアミノ
エチルアミンの如きアルキル(又はアルケニル)化アル
キレンジアミン類並びにこれらのアミン類にエチレンオ
キサイド及び(又は)ブロピレンオキサイドを1モル以
上付加して得られるアルキレンオキサィド付加アミン類
等を挙げることができる。
{31 一般式 〔R,R′,R″,R肌及びR肌は水素原子、アルキル
基、アルケニル基又はfC2日40ナrfC3は0ナr
′日{但し、r及びr′は0若し〈は1又はそれ以上の
整数であり、かつr及びr′が同時に0であることはな
く、(C2日40)rと(C3瓜○)r′との配列は任
意である}、nは2又は3並びにPは1〜6の整数を示
す。
〕にて示されるアミノ化合物である。
かくの如きアミノ化合物を例示すれば、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、ブチレンジアレントリアミン
、トリエチレンテトラミン、ジプロピレントリアミン、
テトラエチレンベンタアミン、ベンタェチレンヘキサミ
ンの如きポリアルキレンポリアミン類、メチルイミノビ
スプロピルアミンの如きアルキル(又はアルケニル)化
ポリアルキレンポリアミン類並びにこれらのアミン類に
エチレンオキサイド及び(又は)プロピレンオキサイド
を1モル以上付加して得られるアルキレンオキサイド付
加アミン類等を挙げることができる。
一般式{11〜‘31で示されるアミノ化合物の内、エ
チレンオキサィド及び(又は)プロピレンオキサィド鎖
を有するアミノ化合物は、一般的には第一級及び(又は
)第二級のアミ/基を有するアミ/化合物にアルキレン
オキサイドを付加させることにより得られるが、特にア
ミノ基一つに対して2モル以上のアルキレンオキサイド
を付加する場合は、通常簾−級及び(又は)第二級のア
ミノ基を消失して第三級のアミノ基となり易く、かくの
如きアミノ化合物からはチオカルバミド結合を分子内に
有する所定の化合物を得ることは困難である。
ミン、ヘキサメチレンジアミンの如きアルキレンジアミ
ン類、アミノェチルェタノールアミン、アミノエチルプ
ロパノールアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジ
メチルアミノエチルアミンの如きアルキル(又はアルケ
ニル)化アルキレンジアミン類、並びにこれらのアミン
類にエチレンオキサイド及び(又は)プロピレンオキサ
イドを1モル以上付加して得られるアルキレンオキサィ
ド付加アミン類等を挙げることができる。【3} 一般
式〔R,R′,R″,R肌及びR″″は水素原子、アル
キル基、アルケニル基又は(C2日40)r(C3は0
)r′日{但し、r及びr′は0若しくは1又はそれ以
上の整数であり、かつr及びr′が同時に0であること
はなく、(C2日40)rと(C3氏0)r′との配列
は任意である}、nは2又は3並びにmは1又はそれ以
上の整数を示す。
〕にて示されるアミノ化合物である。
かくの如きアミノ化合物を例示すれば、ジェチそこでこ
の様な場合は、例えば第一級のアミノ基にクロルヒドリ
ン化或はブロムヒドリン化ポリアルキレン(エチレン及
び(又は)プoピレン)グリコールヱーテルの如きハロ
ヒドリン類を反応させた後、アルカリ洗浄を行って、実
質上1モル以上のエチレンオキサイド及び(又は)プロ
ピレンオキサィドを付加した分子内に第一級及び(又は
)第二級のアミノ基を有するアミノ化合物を得るか、ま
たは分子内にポリオキシェチレン及び(又は)ブロピレ
ン鎖を有しない第一級及び(又は)第二級のアミ/基を
有するアミノ化合物とチオ尿素とを反応させてチオカル
バミド化合物を得た後、エチレンオキサィド及び(又は
)プロピレンオキサイドを1モル以上付加させることに
よって実質的には、ポリオキシアルキレン鎖を有する第
一級又は第二級のアミノ化合物より得られる本発明に用
いる所定の化合物と同様のものを得ることができる。
分子内に少くとも一つの第一級又は第二級のアミ/基を
有する一般式【1)〜‘31にて示されるアミノ化合物
とチオ尿素との反応は、アミノ化合物の第一級又は第二
級のアミ/基一つに対し、チオ尿素0.1〜1モルの割
合、80〜190℃、窒素雰囲気下において3〜8時間
アンモニアガス排出を伴う反応を行い、充分に脱アンモ
ニアを行うことによって所定の化合物が得られる。第一
級のアミノ基については、アミノ基一つに対してチオ尿
素0.1〜1モル、好ましくは0.1〜0.75モル反
応させる。チオ尿素の過剰の反応はビューレツト結合の
生成若しくはチオ尿素の単なる分解に終る。このことは
反応温度とも関係しており、チオ尿素の鷲虫点以下の温
度で尿素化を行つ後昇溢し、脱アンモニアを行うのが良
い。第二級のアミノ基については、アミノ基一つに対し
てチオ尿素を0.1〜1.0モル、好ましくは0.1〜
0.5モル反応させる。反応の方法や温度などについて
は第一級のアミノ基の場合と同じである。チオ尿素の過
剰の反応は複雑な化合物を生成し好ましくない。かくし
て得られる所定の化合物は界面活性であるものと界面活
性でないもの)二つに分けられるが、本発明の染色方法
においては、染料の裏面への浸透性が要求される場合と
逆に浸透によるブリードが懸念される場合があり、前者
は界面活性のあるのが好ましく、後者は界面活性のない
もの)方が好ましい。
界面活性のある所定の化合物はないものに比較して一般
に少量で同じ効果が得られる。かくの如き化合物へのア
ルキレンオキサイドの付加は、所定の化合物の水に対す
る溶解性の改善、糊剤類との相溶性の改善、未反応フリ
ーアミノ基の封鎖による染料の変色防止、染色物の風合
向上などが目的である。
又、界面活性を有しない所定の化合物については、アシ
ル化などにより界面活性を持たせるため、ヒドロキシル
基の付与の意味もある。従って、アルキレンオキサィド
の付加モル数は、これらの条件を満たすための最4・限
のものであって良い。過度のアルキレンオキサイド、特
にエチレンオキサィドの付加は本発明の染色方法におい
て染料の染着率をむしろ降下させ、得られる染色物の尖
鋭性を損う場合がある。又、本染色方法において用いる
所定の化合物の効果はチオカルバミド結合に依るもので
あることから、アルキレンオキサィドの付加、アシル化
などによる分子量の増大は、チオカルバミド結合の分子
中に占める比率を下げることになる。アルキレンオキサ
イドとしてはエチレンオキサィドとプロピレンオキサイ
ドがあり、通常、溶解性の改善を主体にアルキレンオキ
サィドの付加を行う場合はエチレンオキサイドを用いる
が、色糊中に加える場合は泡立ちの少ないものを得るた
め等の目的から、エチレンオキサィドを付加し更にプロ
ピレンオキサイドを付加するか、逆にプロピレンオキサ
ィドを付加して更にエチレンオキサィドを付加する、即
ち、アルキレンオキサイドのブロック付加を行う場合も
ある。
プロピレンオキサィド単独の場合は溶解性の点から少量
の付加が好ましいが、プロピレンオキサィドの付加によ
り、化合物の液状化などの形状の改善が可能である。プ
ロピレンオキサイドとエチレンオキサイドとのブロック
付加は、付加前の所定の化合物ら300重量%の範囲、
かつプロピレンオキサィドの量は重量比でエチレンオキ
サィドの半分以下が好ましい。アルキレンオキサィド付
加前の所定の化合物及びアルキレンオキサィドを付加し
た所定の化合物をモノカルボン酸及びその低級アルコー
ルェステルなどで直接ヱステル化、ェステル交換、脱塩
化水素反応し、アシル化を行うこともでき、アシル化に
よるアルキル基、アルキルアリール基などの導入は所定
の化合物の界面活性化を促し、ひいては浸透性の向上、
色糊との相瀞性の向上など、染色性の向上に寄与する場
合が多い。この際用いられるモノカルボン酸としては、
ギ酸、酢酸、酪酸、吉草酸、カブロン酸、カプリル酸、
ベラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸
、パルミチン酸、ステアリン酸、べへン酸等の飽和脂肪
酸、オレィン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレィ
ン酸等の不飽和脂肪酸、12−ヒドロキシステアリン酸
等のヒドロキシ脂肪酸及び安息香酸、サリチル酸、ナフ
チオン酸等の芳香族モノカルボン酸がある。界面活性熊
付与の観点から、一般に炭素数6以上のモノカルボン酸
が好ましく、特に芳香族モノカルボン酸を用いた場合は
染料との相溶性の良いものが得られ、高級脂肪酸を用い
た場合は秦く手ざ一わりのよい染色物が得られる。
モノカルボン酸類によるアシル化は、一般に無機煤ない
し触媒を用い、11ぴ○〜230qo,3〜1幼時間通
常の方法で容易に行うことができる。
アシル化物がヒドロキシル基、ァミノ基等の活性水素原
子を有する場合は、アシル化物に更にエチレンオキサイ
ド及び(又は)プロピレンオキサィドを付加することが
できる。
アルキレンオキサイド、特にエチレンオキサイドの付加
により、溶解性等の改善が可能であるが、別の方法、例
えば、チオカルバマィド等の化合物に塩酸、硫酸、リン
酸、硝酸、臭化水素酸、弗化水素酸、沃化水素酸等の鉱
酸類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の低級モノカ
ルポン酸類を反応中和することによっても可能である。
本発明の染色方法において用いる所定の化合物の種類と
効果との関係につき例を挙げて説明する。例えば分子内
に少くとも一つの第一級アミ/基を有する化合物として
、一般式‘21で表されるものにジメチルアミノプロピ
ルアミンがある。
このアミン2モルに対しチオ尿素1モルを110qo〜
180℃,6〜8時間、窒素ガス導入下で反応させると
式■に示すチオカルバミド化合物が得られる。このチオ
カルバミド化合物を色糊中に3重量%加え、HT法及び
サーモゾール法で固着発色を行うと、染着率、尖鋭性の
高い染色物が得られるが、アゾ系の分散染料においては
染料の変色が若干みられる。ところがこのチオカルバミ
ド化合物1モルに酸化エチレン8モルを付加した式{7
iのチオカルバミド化合物を用いて行うと染料の変色は
見られない。式{7ーのチオカルバミド化合物は水に透
明に溶解する。又、式{7’のチオカルバミド化合物1
モルに対しオレィン酸1モルを反応させ、脱水ェステル
化反応によるアシル化を行うと、水に分散する式【81
のボリオキシェチレンアシル化チオカルバミド化合物が
得られる。
式【81のチオカルバミド化合物を2重量%色糊中に加
えHT法及びサーモゾール法で固着発色を行うと、式‘
6)のカルバミド化合物を3重量%色糊中に加えた場合
と同じ染着率、尖鋭性の高い染色物が得られるが、水へ
の溶解性が不足し、若干染料の凝集傾向がみられる。
式‘7}のチオカルバミド化合物1モルに対しラウリン
酸1モルを反応させて得られるアシル化チオカルバミド
化合物を式棚の化合物と同様にして染色を行うと、染着
率は若干低いが尖鋭性の高い染色物が得られ、染料の凝
集傾向がみられない。
このラウリン酸によるアシル化チオカルバミド化合物は
水に透明に溶解する。本発明の方法において用いる所定
の化合物について、アミノ化合物とチオ尿素との反応、
アルキレンオキサイドの付加反応、モノカルボン酸類に
よるアシル化とそれによる染着増進度、尖鋭性、浸透性
などの効果との関係につき、具体的な例を挙げて説明し
たが、これらは総て本発明の方法において用いる非イオ
ン性の所定の化合物であり、本発明の方法において用い
る所定の化合物としては、更にこれらの非イオン性の所
定の化合物のハロゲンアルキル化若しくはモノ又はポリ
オキシアルキレン〔エチレン及び(又は)プロビレン〕
エーテル化した第四級アンモニウム塩並びにべタィン化
等によって得られる両性塩がある。
これらの第四級アンモニウム塩は一般に非ィオン性の所
定の化合物中のアミ/基に四級化剤を反・応ごせて得ら
れ、四級化剤としてはハロゲン化アルキル、アルキルサ
ルフエート、アルキルホスフェート、モノ又はポリオキ
シアルキレン〔エチレン及び(又は)プロピレン〕ハロ
ヒドリン、ェピハロヒドリンなどがある。
又、アミノ基に活性水素を有する塩酸、硫酸、硝酸等の
雛酸類及びギ酸を反応、中和させた後、エチレンオキサ
ィド及び(又は)プロピレンオキサイドを付加すること
に0よってもヒドロキシアルキル化第四級アンモニウム
塩を得ることができる。四級化は所定の化合物の分子中
に有するアミノ基の一級、二級及び三級にか)わらず、
四級化剤などを反応させることにより得られるが、第一
級及び第二級のアミ/基の第四級化の場合は活性水素が
残り、形としては第二級及び第三級のアミノ基の滋酸塩
又はギ酸塩として得られるが、染色に用いた場合、還元
性を有しアゾ系などの還元性の強い染料に対して染料の
変色や退色を起す場合があり、従って本発明の染色方法
においては、第三級アミノ基から得られる第四級アンモ
ニウム塩が好ましい。分子内に第一級及び(又は)第二
級のァミ/基を有するアミノ化合物とチオ尿素とを反応
させると、アミノ基の第一級及び第二級の種類、そのア
ミノ基の数、チオ尿素の反応モル比により複雑な所定の
化合物が生成し、生成した化合物は分子内に活性水素を
有する第一級及び(又は)第二級のアミ/基を有する場
合がある。
かくの如きは、所定の化合物を得た後エチレンオキサィ
ド及び(又は)プロピレンオキサィドを付加して活性水
素を消失させておくことにより、後の第四級化の際に好
ましい結果を与える。別に第四級化を行った所定の化合
物が、更にアミ/基に活性水素を有する場合には、活性
水素にエチレンオキサィド及び(又は)プロピレンオキ
サィドを付加し、活性水素の消失をはかると同時に、ヒ
ドロキシアルキル化第四級アンモニウム塩を生成させる
ことは、本発明の染色方法に用いる所定の化合物として
好ましい。例えば、一般式‘1)に示すアミンとして第
一級のアミノ基を分子中に1つ有するラウリルアミンが
あるが、ラウリルアミン1モルにチオ尿素を0.5モル
反応させると式側のチオカルバミド化合物が得られる。
このチオカルバミド化合物は水に不落であるが、このチ
オカルバミド化合物にギ酸を1モル反応させて得られる
式00のギ酸塩は水に分散し、これを2重量%色糊中に
加え、HT法、サーモゾ−ル法で固着、発色を行うと、
スレ汚れが少く、染着率、尖鋭性の高い染色物が得られ
るが、染料の凝集が若干起り、かつ一部のアゾ系の染料
で若干変色がみられる。
式{9}のチオカルバミド化合物1モルに無触媒でエチ
レンオキサィドを3モル反応させると、式(11)のチ
オカルバミド化合物が生成する。
この式(11)のチオカルバミド化合物1モルにギ酸を
1モル反応させて得られるギ酸塩を2重量%色糊中に加
え、HT法、サーモゾール法で固着・発色を行うと、式
{10のギ酸塩の場合に比較し変色はみられない。又、
式【9}のチオカルバミド化合物をメチルクロラィドで
第四級化した式(12)のチオ力ルバミドカチオンと、
式(11)のチオカルバミド化合物をメチルクロラィド
で第四級化した式(13)のヒドロキシアルキル化チオ
カルバミドとを染色性の面から比較すると、式(12)
のチオカルバミドカチオンでは染料の凝集と変色が若干
起るのに対し、式(13)のヒドロキシァルキル化チオ
カルバミドは染料の凝集と変色がみられない。
また、式(11)のヒドロキシアルキル化チオカルバミ
ドのギ酸塩と式(12)の第四級アンモニウムカチオン
とを比較すると、前者はスレ汚れが若干みられるが、後
者については殆んどみられず、かつ柔く手ざわりの良い
染色物が得られる。非イオン性の所定の化合物の両性塩
としては、モノクロカルボン酸などを用いて得られるカ
ルボン酸型、2−クロロェタンスルホン酸ソーダなどを
用いるスルホン酸型、ヒドロキシル基を有する場合には
クロルスルホン酸、スルフアミン酸などを用いる硫酸ェ
ステル型及びリン酸ェステル型などがある。
両性塩型の所定の化合物についても、非イオン性の所定
の化合物が有するアミノ基の活性水素基、ヒドロキシア
ルキル基及びアシル基の有無などによる染色性の差につ
いては、非イオン性の所定の化合物並びに第四級アンモ
ニウム塩の場合と同様である。
例えば、式t8}のアシル化チオカルバミド化合物にモ
/クロロ酢酸ソーダを反応させると式(14)に示す如
きカルボン酸型の両性化合物が得られる。
このものは水に透明に溶解する。
この式(14)のポリオキシェチレンアシル化チオカル
バミド化合物の両性べタィソ化物を2重量%色糊中に加
え、HT法及びサーモゾール法で固着・発色を行うと、
尖鋭性が高く、スペックの生成がない均染性の高い染色
物が得られるが、染着増進度については式【81のポリ
オキシェチレンアシル化チオカルバミド化合物に比較し
若干劣る。また例えば式【8}のポリオキシェチレンア
シル化チオカルバミド化合物に110〜140qoでス
ルフアミン酸を反応させると式(15)に示す硫酸ェス
テル型の両性化合物が得られる。この式(15)の化合
物2重量%を色糊中に加えてHT法、サーモゾール法で
固着・発色を行うと式(14)の両性べタィン化物の場
合と殆んど同様の効果が得られる。
式(14)と(15)との化合物の比較にみられるよう
に、非イオン性の所定の化合物の両性塩は塩の種類(カ
ルボン酸型、硫酸ェステル型など)による染色に及ぼす
効果に殆んど差はない。本発明の染色方法において用い
る所定の化合物中、イオン性による染色性の違いを一括
して区別するとすれば、一般に非イオン性の化合物はカ
チオン性第四級アンモニウム塩及び両性塩に比較し染着
増進効果が良好で均梁性も良好であるが、スレ汚れにつ
いて若干劣り、溶解性の程度によって若干染料の凝集が
みられる場合もある。
又、特に長鎖アルキル基を有する第四級アンモニウム塩
及び両性塩は手ざわりの良い柔い風合の染色物が得られ
る。本発明において用いる所定の化合物について経済的
な面からいえば、第四級アンモニウム塩及び両性塩は比
較的コストが高くつくので、効果の面との兼合いで非イ
オン性の化合物が実用に供しやすい。
本発明の染色方法において所定の化合物は、染料、糊剤
などの増粘剤、水等の共存する色糊若しくはパッディン
グ液などに加えて用いられるか、或いは所定の化合物で
ェステル系繊維材料をあらかじめ処理した後、色糊など
を付着する。
所定の化合物が水に溶解しない場合は、界面活性剤又は
溶剤などを加え、あらかじめ水に分散或いは乳化溶解す
るように調整しておくことが必要である。所定の化合物
を色糊などに加える場合は、加えた後良く縄拝し、均一
分散、溶解したことを確認して粘度、解などを必要な範
囲に調整する。必要があれば、更に浸透剤、湿潤剤、消
泡剤、還元防止剤、金属封鎖剤などを同時に加えて調整
する。但し、加えることにより染色性を阻害しないよう
に注意する必要がある。本発明の染色方法において用い
る増粘剤としては、ローカストビーン系、グワビーン系
、C.M,C系、エーテル化加工澱粉系、アルギン酸ソ
ーダ系の糊剤、マレィン酸−酢ピの共重合体系の合成糊
剤及び鉱物油のェマルジョン湖等いづれも差しつかえな
く、染料もまたアゾ系、キノン系、メチン系、アゾメチ
ン系、トリアジン系、トリフェニールメタン系、アジン
系等、どの種類の分散染料についても使用可能である。
本発明の染色方法において、所定の化合物が共存する色
糊等をェステル系繊維材料に付着させる方法としては、
含浸、スプレー、コーティング、捺染、転写捺染などの
方法がある。
従って、如何なる装置、設備を使用して、これらの方法
を行ってもかまわない。本発明における熱処理方法は、
HT法及びサーモゾール乾熱法を主体とするが、その他
温度70〜230qo、湿度0〜100%R.日.の範
囲の状態で行われるものは総て含まれる。
所定の化合物の色糊、バッヂイング液などへの添加量は
色糊などに対して1〜1の重量%、所定の化合物で前処
理する場合には10〜10雌/その溶液で、或いは対繊
維1〜10%の処理になるように行うのが良い。所定の
化合物の過剰の添加は、かえって染料の凝集を招く場合
もあり、注意する必要がある。以下、実施例によって本
発明を更に詳しく説明する。
尚、実施例中の%は重量%を示す。実施例 1 A 合成例 1〜5 第1表に示す如く、分子内に一級又は二級のアミノ基を
有するアミノ化合物とチオ尿素とを反応させてチオカル
バミド化合物を合成し、次いでエチレンオキサィドを付
加してチオカルバミド化合物のエチレンオキサィド付加
物を合成する。
第1表 B 合成例1〜5で得られる所定の化合物を用い、以下
の条件で捺染してその染着増進度、色糊中での染料の凝
集性、尖鋭性、均梁性及びスレ汚れにつき比較し、その
結果を第2表に示す。
染色条件 ‘1}染料; 旨三言事三室幸≧亘事6 愛媛 {2)色糊の組成(重量部); *染着増進剤は、第1表で得られる所定の化合物の50
%水溶液を用いる。
{3丁 生地と捺染機; ポリエステル(100%)ジヤージ、スクリーン捺染機
使用‘41 発色条件; 予備乾燥 11び0×5分HT
スチーミング 17000×5分サーモ
ゾール法 19ぴ0×2分{51ソーピ
ング;ネオスコァPRA−に(東邦化学製品) 1gノZ、ハイドロサルフアイト・コンク1g/〆及び
ソーダ灰1g/そからなる溶液で70oo×5分処理し
た後、水洗する。
判定方法 {1} 染着増進度; 反射率からK/Sを求め、染着増進剤を用いない場合の
それを100として染着増進度を表す。
■ 色糊中での染料の凝集性、尖鋭性及び均染性;作成
一日経過後の色糊中の染料の凝集性を50倍の顕微鏡で
観察し、3段階に判定する。
尖鋭性、均染性についても視覚で判定し、同様に3段階
に判定する。◎:良い ○:普通 ×:悪い ■ スレ汚れ; 0 予備乾燥後の捺染布を学振型摩擦堅牢度試験機で荷
重30雌,50回摩擦し、白布の汚れの程度で、【21
と同様の3段階に判定した。
第2表 注)比較品1:ポリエチレングリコール(分子量400
)のオレイン酸モノェステルの50多水溶液比較品2:
ノニルフェノール4モルエチレンオキサイド付加物の5
0※エタノール溶液比較品3:オレイルアルコール8モ
ルエチレンオキサイド付加物の50多水溶液比較品4:
ノニルフェノール8モルエチレンオキサイド付加物の5
0%水溶液実施例 2A 合成例 6〜11 工業用プロピレンジアミン14縫(2.0モル)にチオ
尿素76g(1.0モル)を反応させて、チオカルバミ
ド化合物を得た後、これにエチレンオキサィドを付加す
るか又はしないで、第3表に示す如き合成例6〜11の
化合物を得る。
第3表 B 合成例6〜11で得られる所定の化合物の50%水
溶液を用い、実施例1と同じ条件で染色を行い、第4表
に示す如き結果を得た。
第4表 得られた染色物は無添加の場合に比較し、いずれも濃厚
であり、無添加の場合と同じく堅牢であった。
実施例 3 A 合成例 12〜17 工業用ジイソプロパノールアミン2.0モルとチオ尿素
1.0モルとを反応させてチオカルバミド化合物を得た
後、エチレンオキサィドを10.0モル反応させてチオ
カルバミド化合物のエチレンオキサィド付加物を得、更
に、これに第5表に示す様なモノカルボン酸を1.0モ
ル反応させて、種々のポリオキシェチレンアシル化物を
得る。
.白第5
表B 合成例12〜17で得られる所定の化合物50%
インプロピルアルコール溶液を用い、実施例1と同じ条
件で染色を行い、第6表に示す如き結果を得た。
合成例12〜17の化合物を用いた場合、合成例1〜1
1の場合に比較して布の染料の裏通りの良いのが目立つ
染色物はいづれも堅牢であった。実施例 4 A 合成例1,10及び15で得られる所定の化合物各
々1モルとメチルクロライド1モルとを、インプロピル
アルコール溶液中で70〜8ぴ0にて反応させて第四級
化し、各々、インプロピルアルコール7%、水筋%及び
第四級アンモニウム塩30%(純分)の溶液を得る。
これらを順次合成例18,19 20の所定の化合物と
する。B 合成例18〜20で得られる所定の化合物を
用い、以下の条件で捺染してその染着増進度、色糊中で
の凝集性、柄の尖鋭性、均梁性、浸透性及びスレ汚れに
つき比較し、その結果を第7表に示す。染色条件 {1} 染 料:C.1.デスパーブルー113‘21
色糊の組成(重量部);エーテル化加工澱粉系糊剤
7$部グワガム系糊剤
30〃塩素酸ソーダ 4〃リ
ンゴ酸 4〃染着増進剤*
40〃染 料
50〃水
802〃合 計 1000〃
*染着増進剤は合成例18〜20で得られる所定の化合
物を用いる。
‘3} 生地と捺染機; ポリエステル100%ジャージ、スクリーン捺染機使用
‘4)発色条件;予備乾燥 11
ぴ0×5分HT−スチーミング法 175℃×
5分サーモゾール法 200qo×1分
(51ソービング;ハイドロサルフアイト・コンク1g
/〆とソーダ灰1g/そからなる溶液で7ぴ0×5分処
理した後、水洗する。
判定方法 浸透性については「裏面への染料の浸透性の程度により
、良(◎)、普通(0)、悪い(×)の3段階に判定」
し、それ以外の項目は実施例1と同様に判定する。
第7表 得られた染色物は、いづれも堅牢であった。
実施例 5A 合成例 21〜24ラウリルアミン2.
0モルと、チオ尿素1.0モルとを反応させ、次いでエ
チレンオキサィドを16.0モル付加し、式(16)の
ポリオキシェチレンチオカルバミド化合物を合成した。
(但し、R:C,2日25‐x十y=16)次いで、モ
ノクロロ酢酸ソーダ1モル又はスルフアミン酸1モルを
反応させ、水で30%に調整して式(17)のカルボン
酸型(合成例22)及び式(18)の硫酸ェステル型(
合成例23)チオカルバミド化合物を得る。
(但し、Rは式(16)と同様) 又、式(16)の化合物をプロピオン酸で中和し、式(
19)のチオカルバマィド、プロピオン酸塩の30%水
溶液を調整する。
(合成例24)。B 合成例21〜24で得られる所定
の化合物がポリエステルジャージ(100%)に純分で
1%付着するようにしてそれぞれの水溶液に浸潰した後
、乾燥し、次いで下記の如き色糊を用い捺染する。得ら
れた結果を実施例4と同様の基準で判定し第8表に示す
。○ー 色糊レサィプ(重量部); 発色条件; 予備乾燥 11ぴ○×5分HT−
スチーミング法 17yo×5分サーモゾール
法 19ぴ○×2分.ソーピング;ハイ
ドロサルフアイト・コンク1g/夕及びソーダ灰1g/
そからなる溶液で70℃×5分処理した後、水洗いする
第8表 実施例 6 工用ジェタノールアミン2.0モルにチオ尿素1.0モ
ルを反応させた後、酢酸1.0モルで中和し、粘稲液状
の式(20)に示す、チオカルバミド化合物の酢酸塩(
合成例25)を得る。
この合成例25で得られる所定の化合物を純分で色糊中
に2%及び染料としてC.1.デスバースレッド125
5%用いる以外は実施例1と同様な方法で、テトロン(
東レ製ポリエステル)・綿混織物(混紡比65:35)
を染色したが、所定の化合物を用いない場合に比較し、
染着増進度、均染性など良好で、特に綿サイドへの分散
染料による汚染が少いため、鮮明な染色物が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エステル系繊維材料を分散染料にて染色するに際し
    、下記(1)〜(5)に示される分子内に少くとも一つ
    のチオカルバミド結合を有する化合物(以下所定の化合
    物という)の存在下に当該繊維材料に当該染料を付着さ
    せるかもしくは当該繊維材料を所定の化合物であらかじ
    め処理した後当該染料を付着させ、次いでこれを乾燥し
    、更に熱処理することにより固着、発色を行うことを特
    徴とするエステル系繊維材料の染色法。 (1) 一般式(1)〜(3)に示す如きアミノ化合物
    にチオ尿素を反応させて得られる化合物RNHR′……
    (1) ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔一般式(1)〜(3)中、R,R′,R″,R′″
    及びR″″は水素原子、アルキル基、アルケニル基又は
    −(C_2H_4O)_r−(C_3H_6O)_r^
    1−H{但し、r及びr′は0、もしくは1又はそれ以
    上の整数であり、かつr及びr′が同時に0であること
    はなく、(C_2H_4O)_rと(C_3H_6O)
    _r′との配列は任意である}を示し、かつ一般式(1
    )においてR及びR′は同時に水素原子であることはな
    く、nは2又は3、pは1〜6の整数並びにmは1又は
    それ以上の整数を示す。 〕(2) (1)にて得られる化合物にエチレンオキサ
    イド及び(又は)プロピレンオキサイドを付加して得ら
    れる化合物。 (3) (2)にて得られる化合物のモノカルボン酸又
    はその低級アルコールエステルによるアシル化物。 (4) (1),(2)又は(3)で得られる化合物の
    第4級アンモニウム塩のエチレンオキサイド及び(又は
    )プロピレンオキサイド付加物。 (5) (1),(2)又は(3)で得られる化合物の
    両性塩。
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