JPS6021732B2 - 調理器における調理面形成方法 - Google Patents

調理器における調理面形成方法

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Publication number
JPS6021732B2
JPS6021732B2 JP1737877A JP1737877A JPS6021732B2 JP S6021732 B2 JPS6021732 B2 JP S6021732B2 JP 1737877 A JP1737877 A JP 1737877A JP 1737877 A JP1737877 A JP 1737877A JP S6021732 B2 JPS6021732 B2 JP S6021732B2
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JP
Japan
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hard layer
cooking surface
cooking
adhesive film
paint
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JP1737877A
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English (en)
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JPS53102348A (en
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暢茂 洗
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は非粘着性の調理面を有する調理器に係り、特に
その調理面の形成方法に関するものである。
従来、この種の調理器にあってはアルミニウム或いはア
ルミニウム合金からなる器体素材上に直接フッ素樹脂を
塗布して非粘着性皮膜を形成し、該皮膜により調理面を
形成するものが殆んどであった。
しかし、このようなものではフッ素樹脂からなる非粘着
性皮膜は元来ピンホールが多い為、煮込み料理等の際に
非粘着性皮膜を通して煮汁等が器体素材に達することに
なり、その結果器体素材が腐食して膨張することになっ
て非粘着性皮膜を押上げ、これを剥離させてしまうもの
であった。又器体素材に直接非粘着性皮膜を形成してい
る為スプーン等の調理用金具による傷や摩耗及び清掃時
に用いる金属タワシによる摩耗等によってすぐに器体素
材が露出してしまうものであり、耐久性に非常に乏しい
ものであった。然るに、最近では耐摩耗性を得る為に、
器体素材上にアルミニウムホーロー或いはニッケル系ス
テンレス等を溶射により散在させて硬質層を形成し、こ
の上からフッ素樹脂を塗布して非粘着性皮膜を形成した
ものが一部市販されている。
成程、このものでは耐摩耗性において改善できたものの
、器体素材上にアルミニウムホーロー等を散在させただ
けであって硬質層により器体素材を完全に隠蔽してなお
らない為、非粘着性皮膜はやはり器体素材に接しており
、従って上述と同様非粘着性皮膜を通して煮汁等が器体
素材に達することになり、器体素材の腐食・膨張、延し
、ては非粘着性皮膜の剥離等を招くものであった。本発
明はかかる点に鑑みてなされたものであり、本発明は、
金属より器体素材の調理面となす面を粗面となし、この
粗面上にニッケル系ステンレス鋼、金属酸化物系セラミ
ックス、サーメツト等の硬質無機質材料を略均一に分布
するように溶射して硬質層を形成し、次にこの硬質層に
耐熱性を有しかつ粘度が低く浸透性の良いポリィミドア
ミド、シリコンポリエステル等の有機溶剤樹脂塗料を含
浸、燐付けて、硬質層の封孔処理を行ない上記粗面を隠
蔽した後、非粘着性及び耐熱性を有する樹脂塗料により
被覆して調理面を形成することを特徴とする。
以下図面と共に本発明の実施例を詳細に説明する。
先ず、アルミニウム鋳物(JIS記号、AC3A又はA
C7A)で器体素材1を鋳造し、この器体素材1に機械
加工により調理面となす面を形成し、該面にショットブ
ラスト或いはサウンドブラストを施こして粗面2となす
。次に、器体素材1の洗浄、乾燥後、その粗面2上に非
函食性のホワイトアルミナ系セラミックス(ホワイトア
ルミナとチタニアとの混合比が97:3のもの)を溶射
装置をもって略均一に分布するように溶射して化学的に
不活性な硬質層3を厚み30〜70ムに形成する。この
硬質層3はポーラス状をなし、多数の細孔3′,3′・
・・・・・を有する。次に、この硬質層3に耐熱性を有
しかつ粘度が低く浸透性の良い樹脂塗料を含浸・凝付け
て、硬質層3の封孔処理を行なう。
この封孔処理は、希釈有機溶剤で所定の粘度(4フオ−
ドカップ粘度計で20℃,10〜19砂)に薄めた固形
分30%のポリィミドアミド系樹脂塗料中に器体素材1
を5〜10秒浸潰して引き上げ液切りした後、180〜
200℃の温度で燐付けることにより行なわれる。その
結果、硬質層3の細孔3′,3′・・・・・・封塞しか
つ該層3の表面を薄く被う薄膜4が形成され、この薄膜
4によって器体素材1の粗面2は完全に隠蔽される。尚
、ポリィミドアミド樹脂塗料に代え、シー」コンポリェ
ステル系樹脂塗料を用いてもよい。又、これらの樹脂塗
料は密着性がよく、しかも後段の非粘着性及び耐熱性を
有する樹脂塗料との密着性も良好で、非常に有効である
。次に、硬質層3を被覆すべ〈ポリ四フツ化エチレン樹
脂からなるデスパージョン溶液塗料或いは粉体塗料を厚
み30〜50山に塗布して焼付けることにより非粘着性
皮膜5を形成し、該皮膜5の表面にて調理面6を形成す
る。
尚、上記塗料の塗布は下塗り5′と上塗り(黒色エナメ
ル塗料)5″とに分けて行なわれ、各々400℃で焼付
けて非粘着性皮膜5を形成する。この皮膜5を形成する
樹脂塗料としては非粘着性及び耐熱性を有するものであ
ればよく、例えばポリ四フツ化エチレン樹脂を混合した
ポリフェニレンスルフアィド樹脂、シリコン樹脂或いは
ポリィミドアミド樹脂等の樹脂塗料を用いてもよい。上
述実施例の方法を実施した調理器において、オデンダシ
の素及びめんつゆ原液を用い、100時間煮沸試険を行
ったところ、非粘着性皮膜6には何らの変化も見られず
、非常に好ましい結果が得られた。因に、器体素材に直
接非粘着性皮膜を形成した従来のものにつにて、同じく
煮沸試険を行なったところ、30〜5岬時間で非粘着性
皮膜に脹れを生じ、器体素材に錆ができているのが確認
された。尚、上述実施例において、硬質層3はニッケル
系ステンレス鋼、サーメット等の硬質無機質材料で形成
したものであればよい。
上記硬質層3の封孔処理に際し、ポリィミドアミド樹脂
、シリコンポリエステル系樹脂塗料を用いたのは、器体
素材の腐食、膨張、延し、ては非粘着性皮膜の剥離を防
止するためには、■暁付硬化後硬く、セラミックの微少
空隙に侵入しても暁付時発泡現象を起こさず、調理に要
する200qo以上400℃までの温度に耐える樹脂塗
料であること、■シンナー希尺しても泡立ちが少なく、
低濃度にうすまるものであること、■密着性が良く且つ
フッ素樹脂との相ハギ性のない塗料であることが必要で
あり、上記■乃至■の条件を全て満足する塗料としては
ポリイミドアミド樹脂塗料或いはシリコンポリエステル
系樹脂塗料が最適である。
他の樹脂塗料と比較した場合の実験結果を下表に示す。
* 五番目1綱カットテスト(JIS) ○:良好 △:1/2のハクリ又はフクレ ×:全面ハクリ又は全面フクレ 以上の如く本発明によれば、金属よりなる器体素材の調
理面となす面を粗面となし、この粗面上に硬質無機質材
料を略均一に分布するように溶射して硬質層を形成し、
次にこの硬質層に粘度が低く且つ高温競付けで熱硬化す
る耐熱性樹脂塗料を含浸・焼き付けて、硬質層の封孔処
理を行ない上記粗面を隠蔽した後、非粘着性を有する耐
熱樹脂塗料により被覆して調理面を形成するものである
から、耐摩耗性をもった調理面が得られることは勿論、
非粘着性皮膜を通った煮汁等は器体素材に達することが
なく、従って煮汁等による器体素材の腐食膨張がなく、
非粘着性皮膜の脹れ、剥離等の虞れも皆無となり、耐久
性に富んだ調理面が得られ、調理器自体の寿命面でも頗
る良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の方法により形成した調理面の拡大断面構成
図である。 1:器体素材、2:粗面、3:硬質層、4:薄膜、5:
非粘着性皮膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属よりなる器体素材の調理面となす面を粗面とな
    し、この粗面上に硬質無機質材料を略均一に分布するよ
    うに溶射して硬質層を形成し、次にこの硬質層に粘度が
    低く且つ高温焼付けで熱硬化する耐熱性樹脂塗料を含浸
    ・焼き付けて、硬質層の封孔処理を行ない上記粗面を隠
    蔽した後、非粘着性を有する耐熱樹脂塗料により被覆し
    て調理面を形成することを特徴としてなる調理器におけ
    る調理面形成方法。
JP1737877A 1977-02-18 1977-02-18 調理器における調理面形成方法 Expired JPS6021732B2 (ja)

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JP1737877A JPS6021732B2 (ja) 1977-02-18 1977-02-18 調理器における調理面形成方法

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JP1737877A JPS6021732B2 (ja) 1977-02-18 1977-02-18 調理器における調理面形成方法

Publications (2)

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JPS53102348A JPS53102348A (en) 1978-09-06
JPS6021732B2 true JPS6021732B2 (ja) 1985-05-29

Family

ID=11942339

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Application Number Title Priority Date Filing Date
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JP (1) JPS6021732B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63124224U (ja) * 1987-02-06 1988-08-12

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JPS63124224U (ja) * 1987-02-06 1988-08-12

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JPS53102348A (en) 1978-09-06

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