JPS6021301Y2 - ダンプトラツクのベツセル支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はフレーム上に降下させたベッセルを支持して
横揺れを防止するダンプトラックのベッセル支持装置に
関する。

従来ダンプトラックにはフレーム上に降下させたベッセ
ルが走行中横力向に揺動するのを防止するため、上記フ
レームより横揺れ防止ストッパが上方に向けて突設され
ている。

しかし上記横揺れ防止ストッパではベッセルを上下動す
る毎に魔耗して隙間が大きくなり、横揺れ防止効果が低
下すると共に、フレーム上に直接ベッセルリブが当接し
ているため、横揺れによりフレームが摩耗して、フレー
ムの命が短いなどの欠点があった。

この考案はかかる従来の欠点を除去する目的でなされた
もので、支持部材を起伏自在として、ベッセルの降下と
ともにベッセルリブの底面及び側面に隙間なく密着させ
るようにしたダンプトラックのベッセル支持装置を提供
して、摩耗による横揺れの増加や、横揺れによるフレー
ムの摩耗を未然に防止しようとするものである。

以下この考案を図示の一実施例により詳述する。

図において１は車体の主要部を構成するフレームで、こ
のフレーム１上にベッセル２がダンプ自在に枢着されて
いると共に、ベッセル２の底部にはフレーム１の上方に
位置してベッセルリブ３が突設されている。

４は端面はぼ逆り字形をなす支持部材で、屈曲部４ａが
上記フレーム１の外側面に固着されたヒンジ５により枢
支されている。

ヒンジ５はフレーム１の角部より上方へ突設された片側
一対のブラケット５ａと、これらブラケッ）５ａ間に挿
脱自在に挿入され、ブラケット５ａの間で上記支持部材
４の屈曲部４ａを回動自在に支承する軸ピン５ｂとより
なり、支持部材４は水平部４ｂがフレーム１上に、また
垂直部４ｃが上記水平部４ｂ上に降下させたベッセルリ
ブ３の外側面に密接するように位置が設定されている。

また支持部材４の垂直部４ｃ背面には重錘部４ｄが突設
されていて、水平部４ｂの押圧を解除するとともに外側
へ重錘部４ｄの重みで傾斜するようになっている。

なお傾斜位置の保持はブラケット５ａに設けたストッパ
５ｃで行なうようになっている。

この考案は以上詳述したようになるから、ベッセル上昇
時第１図に示す位置に開放している支持部材４がベッセ
ル２の降下とともに水平部４ｂがベッセルリブ３により
下方へ押されると、これによって垂直部４ｃが軸ピン５
ｂを中心に起立してベッセルリブ３の外側面に密着する
ため、支持部材４の垂直部４ｃとベッセルリブ３との間
に隙間がほとんど生じない。

これによってベッセル２の横揺れを確実に防止できると
共に、ベッセル２の上昇とともに垂直部４ｃが外側へ開
放するため、垂直部４ｃが摩耗して隙間が増加するなど
の心配も全くない。

またベッセルリブ３水平部４ｂに支持されて直接フレー
ム１へ接触することがないため、フレーム１が摩耗する
こともないと共に、支持部材４は直接フレーム１へ溶接
する必要がないので、耐摩耗鋼や非鉄金属などが使用で
きる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はベッセルが
上った状態の後面図、第２図は同下った状態の後面図、
第３図はこの装置の分解斜視図である。 １はフレーム、２はベッセル、４は支持部材、４ａは屈
曲部、４ｂは水平部、４ｃは垂直部、４ｄは重錘部、５
はヒンジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベッセル２をダンプ自在に取付けたフレーム１に、水平
   部４ｂがフレーム１上に、また垂直部４Ｃがフレーム１
   の外側に位置するようにほぼＬ字形をなす一対の支持部
   材４を車幅方向へ離間して設け、これら支持部材４の屈
   曲部４ａは上記フレーム１より突設したヒンジ５に回動
   自在に枢支すると共に、各垂直部４Ｃの背面に、自重に
   より垂直部４ｃを外方へ傾斜させる重錘部４ｄを突設し
   てなるダンプトラックのベッセル支持装置。