JPS60210650A - 耐熱難燃性樹脂組成物 - Google Patents
耐熱難燃性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS60210650A JPS60210650A JP6812584A JP6812584A JPS60210650A JP S60210650 A JPS60210650 A JP S60210650A JP 6812584 A JP6812584 A JP 6812584A JP 6812584 A JP6812584 A JP 6812584A JP S60210650 A JPS60210650 A JP S60210650A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- weight
- resin
- resin composition
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は耐熱難燃性樹脂組成物に関するものである。更
に詳しくは懸濁重合または塊状重合法によって得られ、
組成的にアルファメチルスチレン30〜80重量部、ア
クリロニトリル15〜50重量部、これと共重合可能な
他のR量体0〜50重量部からなる共重合体と、塩素含
有樹脂とからなる樹脂組成物に関するものである。
に詳しくは懸濁重合または塊状重合法によって得られ、
組成的にアルファメチルスチレン30〜80重量部、ア
クリロニトリル15〜50重量部、これと共重合可能な
他のR量体0〜50重量部からなる共重合体と、塩素含
有樹脂とからなる樹脂組成物に関するものである。
最近、耐熱、難燃性樹脂の需要が電気製品、自動車部品
等の分野で高まって来ている。従来、耐熱、難燃性樹脂
としてアクリロニトリル−スチレン共重合体(一般にA
s樹脂と呼称されている)とポリ塩化ビニルまたは難燃
剤からなる樹脂組成物が知られているが、これらの耐熱
性は未だ充分でなかった。また、As樹脂の代りに、α
−メチルスチレン、アクリロニトリル、メチルメタアク
リル酸、スチレン系からなる乳化重合共重合体とポリ塩
化ビニルまたは難燃剤からなる樹脂組成物も知られてい
るが、これは乳化剤のために透明性、熱安定性が悪かっ
た。
等の分野で高まって来ている。従来、耐熱、難燃性樹脂
としてアクリロニトリル−スチレン共重合体(一般にA
s樹脂と呼称されている)とポリ塩化ビニルまたは難燃
剤からなる樹脂組成物が知られているが、これらの耐熱
性は未だ充分でなかった。また、As樹脂の代りに、α
−メチルスチレン、アクリロニトリル、メチルメタアク
リル酸、スチレン系からなる乳化重合共重合体とポリ塩
化ビニルまたは難燃剤からなる樹脂組成物も知られてい
るが、これは乳化剤のために透明性、熱安定性が悪かっ
た。
本発明はかかる欠点を改良した耐熱難燃性樹脂組成物に
関するもので、更に詳しくは懸濁重合または塊状重合法
によって得られ、組成的にはアルファメチルスチレン3
0〜80重量部、好ましくは50〜80重量部、アクリ
ロニトリル15〜50重量部、好ましくは20〜35重
量部、これと共重合可能な他の単量体0〜50重量部、
好ましくは0〜35重量部からなる共重合体(以下、懸
濁共重合体と称す)30〜90重量部と、塩素含有樹脂
70〜10重量部からなる樹脂組成物に関するものであ
る。
関するもので、更に詳しくは懸濁重合または塊状重合法
によって得られ、組成的にはアルファメチルスチレン3
0〜80重量部、好ましくは50〜80重量部、アクリ
ロニトリル15〜50重量部、好ましくは20〜35重
量部、これと共重合可能な他の単量体0〜50重量部、
好ましくは0〜35重量部からなる共重合体(以下、懸
濁共重合体と称す)30〜90重量部と、塩素含有樹脂
70〜10重量部からなる樹脂組成物に関するものであ
る。
本発明では、アルファメチルスチレンとはアルファメチ
ルスチレン以外にアルファメチルスチレンのベンゼン核
置換体、例えばメチル基、エチル基、ハロゲン基等の置
換基を有するアルファメチルスチレン誘導体も含まれる
。また、アクリロニトリルとは、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等を言う。そして、これらと共重合可
能な単量体とは、スチレン、スチレンのベンゼン核置換
体、例えばメチル基、エチル基、t−8−ブチル基、ハ
ロゲン基等の置換基を有するスチレン誘導体、メタクリ
ル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、N−メチルマレイ
ミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド化合物等
の公知のビニル単量体が含まれる。これらは1種あるい
は2種以上混合して使用される。
ルスチレン以外にアルファメチルスチレンのベンゼン核
置換体、例えばメチル基、エチル基、ハロゲン基等の置
換基を有するアルファメチルスチレン誘導体も含まれる
。また、アクリロニトリルとは、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等を言う。そして、これらと共重合可
能な単量体とは、スチレン、スチレンのベンゼン核置換
体、例えばメチル基、エチル基、t−8−ブチル基、ハ
ロゲン基等の置換基を有するスチレン誘導体、メタクリ
ル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、N−メチルマレイ
ミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド化合物等
の公知のビニル単量体が含まれる。これらは1種あるい
は2種以上混合して使用される。
本発明の懸濁共重合体を得る際には使用する開始剤は多
官能性有機過酸化物であり、10時間半減期温度が60
〜120℃のものである。これに相当する化合物として
は、ジーt−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタ
レート、2.5ジメチル−2,5ビス(2−エチルヘキ
サノイルパーオキシ)ヘキサン、1,1′−ジ−t−ブ
チルパーオキシ3,3.5−1−リメチルシクロヘキサ
ン、1.1′−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサ
ン、ジ−t−ブチルパーオキシアゼレート、2゜5−ジ
メチル−2,5ビス(ヘンシイルバーオキシ)ヘキサン
、2,2−ジー(t−ブチルパーオキシ)−ブタン、4
,4−ジーt−プチルバーオキシパレリツク酸−n−ブ
チルエステル、ジ−t−ブチルパーオキシトリメチルア
ジペート等の二官能性有機過酸化物、または2.4.6
−)ジ−t−ブチルパーオキシパーオキシ−1,3,5
−トリアジン等の三官能性有機過酸化物等がある。
官能性有機過酸化物であり、10時間半減期温度が60
〜120℃のものである。これに相当する化合物として
は、ジーt−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタ
レート、2.5ジメチル−2,5ビス(2−エチルヘキ
サノイルパーオキシ)ヘキサン、1,1′−ジ−t−ブ
チルパーオキシ3,3.5−1−リメチルシクロヘキサ
ン、1.1′−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキサ
ン、ジ−t−ブチルパーオキシアゼレート、2゜5−ジ
メチル−2,5ビス(ヘンシイルバーオキシ)ヘキサン
、2,2−ジー(t−ブチルパーオキシ)−ブタン、4
,4−ジーt−プチルバーオキシパレリツク酸−n−ブ
チルエステル、ジ−t−ブチルパーオキシトリメチルア
ジペート等の二官能性有機過酸化物、または2.4.6
−)ジ−t−ブチルパーオキシパーオキシ−1,3,5
−トリアジン等の三官能性有機過酸化物等がある。
その中でも、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサハイドロ
テレフタレート及びl、1′−ジ−t−ブチルパーオキ
シ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが重合時間
的によく、また2、4.6−トリーt−ブチルパーオキ
シ−1,3,5−)リアジンは重合度アップに伴ない加
工性が良くなるため好ましい。
テレフタレート及びl、1′−ジ−t−ブチルパーオキ
シ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが重合時間
的によく、また2、4.6−トリーt−ブチルパーオキ
シ−1,3,5−)リアジンは重合度アップに伴ない加
工性が良くなるため好ましい。
本発明で用いるアゾ系化合物は、アゾビスイソブチロニ
トリル、ジメチル2,2′−アゾビスイソブチジー)、
1.1’−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル、2−シアノ−2−プロピルアゾホルムアミド、2−
フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロ
ニトリル等のアゾ化合物がある。好ましくは1.1′−
アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリルが良い。
トリル、ジメチル2,2′−アゾビスイソブチジー)、
1.1’−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル、2−シアノ−2−プロピルアゾホルムアミド、2−
フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロ
ニトリル等のアゾ化合物がある。好ましくは1.1′−
アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリルが良い。
アゾ系化合物を使用すれば、多官能性有機化合物を使、
用した場合より着色が少なく、無色の共重合体が得られ
、従って本発明の樹脂組成物の成形体の加熱による着色
も少なくて済む。
用した場合より着色が少なく、無色の共重合体が得られ
、従って本発明の樹脂組成物の成形体の加熱による着色
も少なくて済む。
本発明で懸濁共重合体の開始剤として用いる多官能性有
機過酸化物及び/又はアゾ系化合物の使用量は単量体混
合物100重量部に対し、0.1〜2.0重量部が良い
。また、これらの開始剤は併用しても良い。本発明の懸
濁共重合体を得る重合温度は80〜130℃が良い。
機過酸化物及び/又はアゾ系化合物の使用量は単量体混
合物100重量部に対し、0.1〜2.0重量部が良い
。また、これらの開始剤は併用しても良い。本発明の懸
濁共重合体を得る重合温度は80〜130℃が良い。
開始剤として前記以外の開始剤を使用すると、転化率は
上らなく工業的に極めて不利となる。かかる点からも、
高アルファメチルスチレン含有のアルファメチルスチレ
ン−アクリロニトリル系共重合体を懸濁重合品または塊
状重合品が工業的に得られなかった理由で、本発明では
特殊重合開始剤を発見したことが、本発明の1つの特徴
である。
上らなく工業的に極めて不利となる。かかる点からも、
高アルファメチルスチレン含有のアルファメチルスチレ
ン−アクリロニトリル系共重合体を懸濁重合品または塊
状重合品が工業的に得られなかった理由で、本発明では
特殊重合開始剤を発見したことが、本発明の1つの特徴
である。
本発明では、アルファメチルスチレンの含有量が30〜
80重量部、好ましくは50〜80重量部の懸濁共重合
体を使用するのが良い。これは、アルファメチルスチレ
ン量が多い程、耐熱性もよくなるからである。一般一に
アルファメチルスチレン含量の高い懸濁共重合体を得る
ことは従来出来なかったが、前述の如く、本発明の開始
剤を使用すれば工業的に製造可能である。
80重量部、好ましくは50〜80重量部の懸濁共重合
体を使用するのが良い。これは、アルファメチルスチレ
ン量が多い程、耐熱性もよくなるからである。一般一に
アルファメチルスチレン含量の高い懸濁共重合体を得る
ことは従来出来なかったが、前述の如く、本発明の開始
剤を使用すれば工業的に製造可能である。
本発明に於る懸濁共重合体を得る重合方法としては、公
知の懸濁重合又は塊状重合が採用される。
知の懸濁重合又は塊状重合が採用される。
特に懸濁重合の場合、水媒体中に公知の分散剤が用いら
れる。分散剤としてはポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、メチルセルロース等の有機分散剤、又は
第三燐酸カルシウム、燐酸マグネシウム、ケイ酸ソーダ
ー、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム等の無機分散剤があり
、無機分散剤の場合にはドデシルヘンゼンスルフォン酸
ソーダ、α−オレフインスルスオン酸ソーダ等のアニオ
ン界面活性剤を併用して用いると分散剤の効果は著しく
良好となる。
れる。分散剤としてはポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、メチルセルロース等の有機分散剤、又は
第三燐酸カルシウム、燐酸マグネシウム、ケイ酸ソーダ
ー、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム等の無機分散剤があり
、無機分散剤の場合にはドデシルヘンゼンスルフォン酸
ソーダ、α−オレフインスルスオン酸ソーダ等のアニオ
ン界面活性剤を併用して用いると分散剤の効果は著しく
良好となる。
又本発明に於る開始剤を用いる場合重合温度を選定する
事は重要である。即ち、重合温度は80〜130℃が良
く、さらに好ましくは90〜120℃である。80℃未
満では転化率が極めて低くなり、又130℃をこえると
分子量が低下し、工業的に有用な共重合体が得難い。
事は重要である。即ち、重合温度は80〜130℃が良
く、さらに好ましくは90〜120℃である。80℃未
満では転化率が極めて低くなり、又130℃をこえると
分子量が低下し、工業的に有用な共重合体が得難い。
本発明で用いる塩素含有樹脂は、ポリ塩化ビニル系樹脂
及び/又は塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂である。
及び/又は塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂である。
ポリ塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、
塩化ビニルとこれと共重合可能なビニル単量体との共重
合体がある。共重合可能なビニル単量体としては、エチ
レン、プロピレン・1−ブテン、ビニリデンクロライド
、塩化アリル等公知の単量体がある。共重合体中のこれ
らビニル単量体の含量は0〜10wt%、好ましくは0
〜5i+t%がよい。これは、10−t%を越えると、
耐熱性が低下するため好ましくない。
塩化ビニルとこれと共重合可能なビニル単量体との共重
合体がある。共重合可能なビニル単量体としては、エチ
レン、プロピレン・1−ブテン、ビニリデンクロライド
、塩化アリル等公知の単量体がある。共重合体中のこれ
らビニル単量体の含量は0〜10wt%、好ましくは0
〜5i+t%がよい。これは、10−t%を越えると、
耐熱性が低下するため好ましくない。
また、これらの共重合体の中では、エチレン−塩化ビニ
ル、塩化アリル−塩化ビニル、プロピレン−塩化ビニル
、l−ブテン−塩化ビニル共重合体を用いるのが加工上
好ましい。
ル、塩化アリル−塩化ビニル、プロピレン−塩化ビニル
、l−ブテン−塩化ビニル共重合体を用いるのが加工上
好ましい。
塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂としては、上述のポリ塩化
ビニル系樹脂を塩素化したものが用いられる。塩素含有
量としては60−L%〜70iyt%の塩素化ポリ塩化
ビニル系樹脂がよい。これは、6゜wt%t%だとポリ
塩化ビニル系樹脂に対する耐熱性向上効果は少なく、7
0wt%を越えると、加工性が悪くなるため好ましくな
い。また、加工性の見地から、平均重合度400〜80
0の塩素含有樹脂を使用するのが良い。
ビニル系樹脂を塩素化したものが用いられる。塩素含有
量としては60−L%〜70iyt%の塩素化ポリ塩化
ビニル系樹脂がよい。これは、6゜wt%t%だとポリ
塩化ビニル系樹脂に対する耐熱性向上効果は少なく、7
0wt%を越えると、加工性が悪くなるため好ましくな
い。また、加工性の見地から、平均重合度400〜80
0の塩素含有樹脂を使用するのが良い。
本発明で用いる塩素含有樹脂は懸濁重合法または魂状重
合法で製造されたものがよい。これは乳化重合品に較べ
、透明性、熱安定性が良いためである。
合法で製造されたものがよい。これは乳化重合品に較べ
、透明性、熱安定性が良いためである。
本発明では、塩素含有樹脂として塩素化ポリ塩化ビニル
系樹脂を使用するのが好ましい。これは塩素化ポリ塩化
ビニル系樹脂を使用する方が、耐熱性及び熱安定性が向
上するためである。
系樹脂を使用するのが好ましい。これは塩素化ポリ塩化
ビニル系樹脂を使用する方が、耐熱性及び熱安定性が向
上するためである。
従来、塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂はポリ塩化ビニル系
樹脂より熱安定性が悪いと言われていたが、本発明に従
えば熱安定性が良いことが判った。
樹脂より熱安定性が悪いと言われていたが、本発明に従
えば熱安定性が良いことが判った。
その理由は明白でないが、懸濁共重合体との何らかの相
乗効果によるものと思われる。
乗効果によるものと思われる。
本発明では懸濁共重合体と塩素含有樹脂の使用割合は任
意でよい。これはどの様な割合でもよく相溶するからで
ある。ただ、難燃性に重点を置くなら塩素含有樹脂の割
合を多くする方がよく、耐熱性に重点を置くなら懸濁共
重合体の割合を多くするのが良い。電気部品の如く離燃
規格の厳しいものに対しては、塩素含有樹脂の割合を4
0〜70重量%、自動車部品の如く耐熱性の規格が比較
的に厳しいものには、塩素含有樹脂を10〜40重量%
使用するのがよい。
意でよい。これはどの様な割合でもよく相溶するからで
ある。ただ、難燃性に重点を置くなら塩素含有樹脂の割
合を多くする方がよく、耐熱性に重点を置くなら懸濁共
重合体の割合を多くするのが良い。電気部品の如く離燃
規格の厳しいものに対しては、塩素含有樹脂の割合を4
0〜70重量%、自動車部品の如く耐熱性の規格が比較
的に厳しいものには、塩素含有樹脂を10〜40重量%
使用するのがよい。
本発明では、低分子量のAs樹脂、低分子量のポリアル
ファメチルスチレン等の加工性改良剤、ジブチルスズマ
レエート、メルカプトスズマレエート、金属石ケン、鉛
化合物等のポリ塩化ビニル系樹脂用の公知の安定剤、ブ
ロム系、リン系等の公知の難燃剤、染料、顔料等の公知
の着色剤等を少量併用してもよい。
ファメチルスチレン等の加工性改良剤、ジブチルスズマ
レエート、メルカプトスズマレエート、金属石ケン、鉛
化合物等のポリ塩化ビニル系樹脂用の公知の安定剤、ブ
ロム系、リン系等の公知の難燃剤、染料、顔料等の公知
の着色剤等を少量併用してもよい。
本発明の樹脂組成物は押出、ロール、インジェクション
等の成形加工によって、種々の用途に通した成形体に供
せられる。
等の成形加工によって、種々の用途に通した成形体に供
せられる。
以下に、本発明の実施°態様を開示するが、これらは何
ら本発明を限定するものでない。
ら本発明を限定するものでない。
実施例1〜9、比較例1〜3
懸濁共重合体(A)の製造:
攪拌機付きオートクレーブに水110重量部、リン酸三
カルシウム0.24重量部、ドデシルベンゼンスルフオ
ン酸ソーダ0.003重量部、塩化ナトリウム0.2重
量部を入れ、次で攪拌状態でジ−t−ブチルパーオキシ
−ヘキサハイドロテレフタレート0.4重量部、1.1
′−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン0.2重量部、アルファメチルスチレ
ン55重量部、アクリロニトリル30重量部、スチレン
15重量部の混合単量体を該系に導入し懸濁状態とし直
ちに95℃へ昇温し、7時間重合を行ない、次いで11
5℃に昇温して3時間重合を行なった。冷却、脱水、乾
燥後、懸濁共重合体(A)を得た。転化率は99.8%
4t%であった。
カルシウム0.24重量部、ドデシルベンゼンスルフオ
ン酸ソーダ0.003重量部、塩化ナトリウム0.2重
量部を入れ、次で攪拌状態でジ−t−ブチルパーオキシ
−ヘキサハイドロテレフタレート0.4重量部、1.1
′−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン0.2重量部、アルファメチルスチレ
ン55重量部、アクリロニトリル30重量部、スチレン
15重量部の混合単量体を該系に導入し懸濁状態とし直
ちに95℃へ昇温し、7時間重合を行ない、次いで11
5℃に昇温して3時間重合を行なった。冷却、脱水、乾
燥後、懸濁共重合体(A)を得た。転化率は99.8%
4t%であった。
懸濁共重合体(B)の製造:
懸濁共重合体(A)の製造に於て、ジ−t−ブチルパー
オキシ−ヘキサハイドロチレフクレート0.7重量部、
1. 1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−)
リメチルシクロヘキサン0.2重量部、アルファメチル
スチレン70重11部、アクリロニトリル30重量部と
した以外は同様にして、懸濁共重合体樹脂(B)を得た
。転化率は99.7−t%であった。
オキシ−ヘキサハイドロチレフクレート0.7重量部、
1. 1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−)
リメチルシクロヘキサン0.2重量部、アルファメチル
スチレン70重11部、アクリロニトリル30重量部と
した以外は同様にして、懸濁共重合体樹脂(B)を得た
。転化率は99.7−t%であった。
懸濁共重合体(C)の製造:
懸濁共重合体(A>の製造に於て、アルファメチルスチ
レン50重量部、アクリロニトリル20重量部、スチレ
ン25重量部、メタクリル酸5重量部とした以外は同様
にして、懸濁共重合体(C)を得た。転化率は99.7
wt%であった。
レン50重量部、アクリロニトリル20重量部、スチレ
ン25重量部、メタクリル酸5重量部とした以外は同様
にして、懸濁共重合体(C)を得た。転化率は99.7
wt%であった。
樹脂組成物の製造及び物性評価:
前記懸濁共重合体(A)、(B)、(C)と、市販のA
s樹脂、乳化共重合体と塩素含有樹脂を表1の割合でブ
レンドした。この時、これらの混合樹脂100重量部当
り、ジブチルスズマレエート1.5部、エステル系滑剤
1.0部を混合した。上記混合物を170℃のロールで
5分間混練し、物性評価を実施した。結果を表1に示す
。
s樹脂、乳化共重合体と塩素含有樹脂を表1の割合でブ
レンドした。この時、これらの混合樹脂100重量部当
り、ジブチルスズマレエート1.5部、エステル系滑剤
1.0部を混合した。上記混合物を170℃のロールで
5分間混練し、物性評価を実施した。結果を表1に示す
。
尚、表1での耐熱性はJIS−に−7207に従って熱
変形温度(HDT)を測定したものである。測定荷量は
18.6 kg/at4である。熱安定性は180℃の
ギアーオーブン内での試料の黒化時間(分)を測定した
ものである。着色性はロールシートを170℃、150
kg/c+Jの条件下で15分間プレスしたプレス板(
厚さ5mm)の着色から判断した。Aはほとんど着色な
し、Bは若干着色、Cはかなり着色するという判定基準
に従った。
変形温度(HDT)を測定したものである。測定荷量は
18.6 kg/at4である。熱安定性は180℃の
ギアーオーブン内での試料の黒化時間(分)を測定した
ものである。着色性はロールシートを170℃、150
kg/c+Jの条件下で15分間プレスしたプレス板(
厚さ5mm)の着色から判断した。Aはほとんど着色な
し、Bは若干着色、Cはかなり着色するという判定基準
に従った。
*4 平均重合度 680
*5 平均重合度 600、塩素含有量65重量%*1
通常の乳化重合法で得た共重合体、組成はアルファメ
チルスチレン55重量部、アクリロニトリル30重量部
、スチレン20重量部 *2 アクリロニトリル含量25重量%のAS樹脂*3
アクリロニトリル含量30重量%のAs樹脂。
通常の乳化重合法で得た共重合体、組成はアルファメ
チルスチレン55重量部、アクリロニトリル30重量部
、スチレン20重量部 *2 アクリロニトリル含量25重量%のAS樹脂*3
アクリロニトリル含量30重量%のAs樹脂。
表1から、As樹脂を用いた場合は耐熱性が低く、乳化
共重合体では熱安定性が悪いことが判る。
共重合体では熱安定性が悪いことが判る。
本発明の懸濁共重合体を用いれば耐熱性は高く、また、
ポリ塩化ビニル樹脂よりも塩素化ポリ塩化ビニルを用い
る方が耐熱性が高くなり、また熱安定性も良くなること
が判る。
ポリ塩化ビニル樹脂よりも塩素化ポリ塩化ビニルを用い
る方が耐熱性が高くなり、また熱安定性も良くなること
が判る。
実施例10〜12
懸濁型共重合体(D)の製造;
恐濁重共重合体(A)の製造で、2,4.6−トリーt
−ブチルパーオキシ−1,3,5−トリ ・ジアン1.
4重量部使用し、115℃で13時間重合した以外は同
様にして懸濁共重合体(D)を得た。転化率は99.5
wt%であった。
−ブチルパーオキシ−1,3,5−トリ ・ジアン1.
4重量部使用し、115℃で13時間重合した以外は同
様にして懸濁共重合体(D)を得た。転化率は99.5
wt%であった。
懸濁型共重合体(E)の製造:
懸濁型共重合体(A)の製造において、1,1−アゾビ
スシクロヘキサン−1−カルボニトリル0.6重量部使
用した以外は同様にして懸濁共重合体(E)を得た。転
化率は99.8wt%であった。
スシクロヘキサン−1−カルボニトリル0.6重量部使
用した以外は同様にして懸濁共重合体(E)を得た。転
化率は99.8wt%であった。
樹脂組成物の製造及び物性評価:
上記懸濁共重合体(A>、(D>、(E)と塩素含有樹
脂を実施例1〜9と同様にブレンド、ロール混練し、物
性評価を実施した。結果を表2に示す。
脂を実施例1〜9と同様にブレンド、ロール混練し、物
性評価を実施した。結果を表2に示す。
表2
表2から、懸濁共重合体の重合開始剤として、アブ系化
合物を使用すると着色性がよくなることが判る。
合物を使用すると着色性がよくなることが判る。
実施例13〜22、比較例4〜6
前記懸濁共重合体(E)50重量部と各種塩素含有樹脂
50重量部の混合樹脂100重量部に対し、ジブチルス
ズマレエート1.5部、エステル系滑剤1.0部からな
る配合物を160℃のロールで5分間混練し、シートを
得た。このシートからB法フロー(ノズル1φX 10
t m/mS@量150 kg / cd、温度19
0℃)熱安定性、着色性を調べた。結果を表3に示す、
また、比較のために、アルファメチルスチレン55重量
部、アクリロニトリル30重量部、スチレン15重量部
からなる乳化重合品50部と塩化ビニル樹脂50部を上
記と同様に評価した結果(比較例6)を示した。
50重量部の混合樹脂100重量部に対し、ジブチルス
ズマレエート1.5部、エステル系滑剤1.0部からな
る配合物を160℃のロールで5分間混練し、シートを
得た。このシートからB法フロー(ノズル1φX 10
t m/mS@量150 kg / cd、温度19
0℃)熱安定性、着色性を調べた。結果を表3に示す、
また、比較のために、アルファメチルスチレン55重量
部、アクリロニトリル30重量部、スチレン15重量部
からなる乳化重合品50部と塩化ビニル樹脂50部を上
記と同様に評価した結果(比較例6)を示した。
表3から平均重合度400〜800のポリ塩化ビニルが
フローが良いことが判る。また、エチレン−塩化ビニル
、塩化アリル−塩化ビニル、プロピレン−塩化ビニル、
l−ブテン−塩化ビニル共重合体は、フローが極めて良
く、且つ、着色性も良いことが判る。また、乳化重合共
重合体を使用した場合は熱安定性が悪いことが判る。
フローが良いことが判る。また、エチレン−塩化ビニル
、塩化アリル−塩化ビニル、プロピレン−塩化ビニル、
l−ブテン−塩化ビニル共重合体は、フローが極めて良
く、且つ、着色性も良いことが判る。また、乳化重合共
重合体を使用した場合は熱安定性が悪いことが判る。
参考例1〜3
懸濁共重合体(A)、(B)、(C)の製造において、
重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド1.0重
量部使用した以外は同様に重合した。
重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド1.0重
量部使用した以外は同様に重合した。
その結果転化率は表4の通りであった。
表4
表4の結果から、本発明の重合開始剤を使用すれば、工
業的に極めてメリットの大きいことが判る。
業的に極めてメリットの大きいことが判る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、(a)アルファメチルスチレン30〜80重量部、
アクリロニトリル15〜50重量部、これらと共重合可
能な他の単量体0〜50重量部の使用割合にある単量体
を懸濁重合または塊状重合して得られる共重合体と、(
b)塩素含有樹脂とからなる耐熱難燃性樹脂組成物。 2、共重合体がアルファメチルスチレン50〜゛ 80
重量部、アクリロニトリル20〜35重量部、これらと
共重合可能な他の単量体θ〜35M量部から蓋部特許請
求の範囲第1項記載の樹脂組成物。 3、共重合体が多官能性有機過酸化物及び/又はアゾ系
化合物を開始剤として得られたものである特許請求の範
囲第1項又は第2項記載の樹脂組成物。 4、多官能性有機過酸化物がジ−t−ブチルパーオキシ
ヘキサハイドロテレフタレート及び/又はジ−t−ブチ
ルパーオキシ−3,3,5−)リメチルシクロヘキサン
の二官能性有機過酸化物である特許請求の範囲第3項記
載の樹脂組成物。 5、多官能性有機過酸化物が2.4.6−)ソーt−ブ
チルパーオキシ−1,3,5−トリアジンの三官能性有
機過酸化物である特許請求の範囲第3項記載の樹脂組成
物。 ′ 6、アゾ系化合物が1.1′−アゾビスシクロヘキサン
−1−カルボニトリルである特許請求の範囲第3項記載
の樹脂組成物。 7、塩素含有樹脂がポリ塩化ビニル系樹脂及び/又は塩
素化ポリ塩化ビニル系樹脂である特許請求の範囲第1項
記載の樹脂組成物。 8、平均重合度が400〜800の塩素含有樹脂を用い
る特許請求の範囲第7項記載の樹脂組成物。 9、エチレン−塩化ビニル、塩化アリル−塩化ビニル、
プロピレン−塩化ビニル、l−ブテン−塩化ビニル共重
合体を用いる特許請求の範囲第8項記載の樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6812584A JPS60210650A (ja) | 1984-04-04 | 1984-04-04 | 耐熱難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6812584A JPS60210650A (ja) | 1984-04-04 | 1984-04-04 | 耐熱難燃性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60210650A true JPS60210650A (ja) | 1985-10-23 |
Family
ID=13364709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6812584A Pending JPS60210650A (ja) | 1984-04-04 | 1984-04-04 | 耐熱難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60210650A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6372752A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-04-02 | ザ ビ−.エフ.グツドリツチ カンパニ− | 溶融加工可能な塩素化ポリ塩化ビニルブレンドおよびそのアロイ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56167711A (en) * | 1980-05-30 | 1981-12-23 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | Production of copolymer |
JPS58117241A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-12 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂組成物 |
JPS6026052A (ja) * | 1983-07-21 | 1985-02-08 | Mitsui Toatsu Chem Inc | ポリ塩化ビニル組成物 |
-
1984
- 1984-04-04 JP JP6812584A patent/JPS60210650A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56167711A (en) * | 1980-05-30 | 1981-12-23 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | Production of copolymer |
JPS58117241A (ja) * | 1981-12-29 | 1983-07-12 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂組成物 |
JPS6026052A (ja) * | 1983-07-21 | 1985-02-08 | Mitsui Toatsu Chem Inc | ポリ塩化ビニル組成物 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6372752A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-04-02 | ザ ビ−.エフ.グツドリツチ カンパニ− | 溶融加工可能な塩素化ポリ塩化ビニルブレンドおよびそのアロイ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0107795B1 (en) | Process for preparing alpha-methylstyrene-acrylonitrile copolymers | |
US5093420A (en) | Vinyl chloride resin composition | |
US3210304A (en) | Styrene-acrylonitrile copolymers stabilized with metallic stearates | |
US3629211A (en) | Copolymers of styrene and process for preparation thereof | |
JPS60210650A (ja) | 耐熱難燃性樹脂組成物 | |
US4560735A (en) | Process for preparing copolymer | |
JPS60203612A (ja) | 共重合体の製造方法 | |
JPS60210651A (ja) | 耐熱、難燃、耐衝撃性樹脂組成物 | |
JPS60208346A (ja) | 透明、耐熱、難燃、耐衝撃性樹脂組成物 | |
JPS60210653A (ja) | 透明、耐熱、難燃、耐衝撃性樹脂組成物 | |
JPH0149179B2 (ja) | ||
JPS60208345A (ja) | 耐熱、難燃、耐衝撃性樹脂組成物 | |
JPS61162543A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
KR100576322B1 (ko) | 내열성이 우수한 as 수지를 낮은 비용으로 제조하는 방법 | |
JPH072814B2 (ja) | α−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体の製造方法 | |
JPS63273612A (ja) | メタクリルアミド系共重合体 | |
JPH0149181B2 (ja) | ||
JPH01215846A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP2824265B2 (ja) | スチレン系樹脂組成物 | |
JP2840645B2 (ja) | 耐熱性熱可塑性樹脂及びその製造方法 | |
JPH0149180B2 (ja) | ||
JPS60212446A (ja) | 耐熱、難燃、耐衝撃性樹脂組成物 | |
JPS6390518A (ja) | 耐熱性熱可塑性樹脂 | |
JPH02182741A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH0125484B2 (ja) |