JPS6021061Y2 - マツサ−ジ機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマツサージ機の改良に関するもので、可逆モー
タの正逆回転で上昇下降するするフレームにモータと、
クラッチ機構と、該クラッチ機構によって選択的に回転
させられる２本の駆動軸を設け、該２本の駆動軸にそれ
ぞれアームの基部を軸着し、一方のアームの先端にはも
み輪を取付け、他方のアームの先端は、もみ輪を取付け
たアームの中間部において連結部材を介して自在継手状
に連結し、該駆動軸を選択的に回転せしめることにより
もみ輪によるもみとたたきとを行い得るように構成して
なるものである。

従来、螺軸の正逆回転によって上下移動する駆動部内を
縦方向に嵌通せるスプライン軸を設け、このスプライン
軸の正逆回転によってもみ軸とたたき軸とを選択的に駆
動せしめるように構成されたものは知られている。

しかしながらこのものは駆動部を昇降させる上下用の螺
軸の他に螺軸と同じ長さのスプライン軸を必要とし、且
つ螺軸とスプライン軸との間の平行を厳密に確保しなけ
ればならないという製造、組立上のきびしい精度を要求
される他資材を多く必要としコストアップとなるなどの
問題点があった。

本考案はこれらの点に対応すべくなされたもので、以下
実施例として示した図面について説明する。

椅子主体１の背もたれ部２内に、螺軸３の正逆回転によ
って、ガイド４に沿って上昇下降するフレーム５が設け
られており、このフレーム５にクラッチ機構の回転切替
用のモータ６とクラッチ機７と、該クラッチ機構７によ
って選択的に回転駆動させられるもみ用とたたき用の駆
動軸８，９が軸支されている。

駆動軸８は、軸１７に一方向にのみ回転可能に取付けら
れているクラッチ７ａが回転すると、該クラッチ７ａと
噛合っている駆動軸８に固定のギヤー１８を介して回転
し、又駆動軸９の回転は、前記クラッチ７ａとは逆方向
へのみ回転可能に軸１７に取付けられているクラッチ７
ｂと噛合っている駆動軸９に固定のギヤー１９を介して
回転する。

そして、もみ用の駆動軸８にはアーム１０の基部が偏心
傾斜して軸着されている。

また他方のたたき用の駆動軸９にはアーム１１の基部が
偏心して軸着されている。

そして前記アーム１０の先端にはもみ輪１２が取付けら
れている。

而してアーム１１の先端部は上下の二叉に形成され、も
み輪１２を具えたアーム１０の中間部に連結部材１３の
一端部をピン１５でもって該ピン１５の周方向に回転可
能に取付けると共に該連結部材１３の他端部は前記アー
ム１１の二叉部間にはめこみ、該二叉部に、上下方向へ
ピン１４を遊嵌固定して前記２つのアーム１０．１１を
ユニバーサルに連結している。

従って、一方のもみ用の駆動軸８を回転駆動せしめると
アーム１０は駆動軸８に偏心して軸着されているから偏
心量だけ前後動すると共に傾斜して駆動軸に軸着されて
いるから左右方向にも揺動することとなり、該駆動軸８
の回転によってアーム先端のもみ輪１２は前後方向と左
右方向への動きとがミックスされて人体にひきもみマツ
サージを施す。

また、クラッチ機構の回転切替えで、もみ用の駆動軸８
の回転を止め、他方のたたき用の駆動軸９を回転せしめ
ると、アーム１１は駆動軸９に偏心して軸着されている
からその偏心量だけ前後動する。

このアーム１１の前後動によって連結部材１３を介して
ユニバーサルに連結されているアーム１０は駆動軸８を
支点として上下方向に揺動せしめられるので、該アーム
１０先端のもみ輪１２によってたたきマツサージが施さ
れる。

本考案はこのように上昇下降するするフレームにモータ
とクラッチ機構と、このクラッチ機構によって選択的に
回転駆動される２本の駆動軸を取付け、該駆動軸の一方
の駆動軸にはアーム１０の基部を偏心傾斜に軸着し、そ
の先端にはもみ輪１２を取付け、他方の駆動軸にはアー
ム１１の基部を偏心して軸着し、該アーム１１の先端は
連結部材１３を介してピン１４．１５でもみ輪を具えた
アームの中間部に自在継手状に連結したのでもみ用の駆
動軸８を回転駆動させた時には、前後動の加味されたも
み、マツサージ、即ちひきもみマツサージが、また、た
たき用の駆動軸９を回転駆動させた時はたたきマツサー
ジが施される。

そしてこのもみとたたきを選択的に切替えるクラッチ機
構を、上昇下降するフレームに取付けであるので従来品
の如く螺軸と同じ長さのスプライン軸を必要とせず且つ
クラッチ機構をコンパクトにまとめられ、製造、組立も
容易となり生産コストも低減され安価に提供されるなど
の効果を奏する。

更に、このもみ輪はアーム１０に対してボールベアリン
グ１６を介して取付けられているので、フレーム５の上
昇下降を連続的に反復繰り返すようにモーターと上限及
び下限のリミットスイッチにより制御すれば背もたれ表
面の布を引張らずに快適なさすりマツサージ効果をも与
える。

【図面の簡単な説明】

第１図は椅子式マツサージ機に実施した一部剥離側面図
、第２図は要部拡大背面図、第３図はアーム部分の拡大
側面図である。 ５・・・・・・フレーム、６・・・・・・モータ、７・
・・・・・クラッチ機構、８・・・・・・もみ用の駆動
軸、９・・・・・・たたき用の駆動軸、１０，１１・・
・・・・アーム、１２・・・・・・もみ輪、１３・・・
・・・連結部材、１４，１５・・・・・ゼン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上昇下降するフレームにモータ、クラッチ機構並びに該
   クラッチ機構によって選択的に回転駆動する２本の駆動
   軸を設け、一方の駆動軸にアームの基部を偏心傾斜して
   軸着し、該アーム先端にはボールベアリングを介しても
   み輪を取付け、他方の駆動軸にはアームの基部を偏心に
   軸着し、該アームの先端は上下の二叉に形威し、もみ輪
   を具えたアームの中間部に連結部材の一端部をピンでも
   ってピンの周方向に回転可能に取付けると共に該連結部
   材の他端部は前記アームの二叉部間にはめこみ該二叉部
   に上下方向へピンを遊嵌固定して前記２つのアームをユ
   ニバーサルに連結してなるを特徴とするマツサージ機。