JPS6021032B2 - 電気抵抗ローラーシーム溶接機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明の対象は、一対の港俵ローラーと、新しい電極ワ
イヤの貯蔵部から前記溶接ローラーの少なくとも一つを
経て使用済のワイヤの集収部に導かれ、溶接。

ーラーによって溶接される被加工材に押圧可能の少なく
とも一つの電極ワイヤとを有し、又前記貯蔵部及び溶接
ローラーの間に配置されるブレーキ装置と、溶接ローラ
ー及び集収部の間に配置される電極ワイヤの引張装贋と
を有し、引張装置によってワイヤに与えられる制動力の
合計が、電極ワイヤを制動装置及び引張装置の間の部分
にて持続的に保持するのに充分な大きさにされているよ
うな電気抵抗ローラーシーム溶接機である。上述の種類
の公知の溶接機に於ては、噂極ワイヤは引張によっての
み運動を与えられ、ワイヤが又溶接ローラーをも駆動せ
ねばならず、又溶接作業の間溶接ローラーの間を通過し
て走行される被加工材を共に随伴させなければならない
ものであった。

このことは、電極ワイヤがブレーキ装置及び引張装置の
間の全長に対して比較的大さし、引張り張力を受け、こ
れがワイヤの著しい伸び生ぜしめる結果を生じた。この
ことは更にワイヤ即ち溶接ローラーの駆動装置及び溶接
ローラーに対して溶接される被加工材の為の移送装置の
同期化に対して困難を生ぜしめるものである。このよう
な理由によって冒頭に述べた種類の公知のローラーシー
ム溶接機は、それぞれの溶接作業の終了後にそれぞれの
場合生ずる電極ワイヤの長さの伸びをワイヤを自由に引
締めることによって不具合をなくす為の特別り手段及び
方法を有していた。本発明の目的は、冒頭に述べた種類
のローフーシーム溶接機を、前述の欠点を排除し、それ
ぞれの溶接作業の後でワイヤを自由に引締める手段を不
要にするように構成することである。

上述の目的は、第１に冒頭に述べた種類のローラーシー
ム溶接機に於て、溶器ローラーの少くとも１つが駆動装
置に連結され、この駆動装置は、前述の溶接ローラ−に
よってこのローラー上を案内される電極ワイヤに溶接シ
ーム形成の間被加工材の所望の前進速度に一致する走行
速度を与えるようにされていて、又引張装置によってワ
イヤに与えられる緊張力及びブレーキ装置によってワイ
ヤに与えられる制動力の間の差が溶接ローラーの周囲に
よってワイヤに与えられる随伴力よりも小さいようにす
ることによって解決される。

このような本発明による構成によって、溶接速度は溶接
ローラーの１つを直接に駆動することによって電極ワイ
ヤの場合によって生ずる恐れのある伸びに無関係に確定
することが出来る。

ワイヤの走行略の端部に於ける引張装置は単に、ワイヤ
に充分な緊張力を与えてこれにより緩くならないように
して、駆動される電極ワイヤのロールから引出された使
用済のワイヤの部分を確実に引張り出して集収部に推進
させるだけの役目を有すればよいのである。本発明の更
に他の利点及び詳細は、特許請求の範囲、以下に続く説
明及び本発明の望ましい実施形態が単に例示的概略的に
示されている添加図面より与えられる。

さて第ＩＡ図にて、１１及び１２によって下部及び上部
の溶接ローラーが示され、これらのローラーの間に共に
溶接されるべき被加工材例えば円筒形に巻かれたソケッ
ト外被（Ｄｏｓｅｎｎ損ｎｔｅｌ）が通過されるように
なっている。

下部溶接ローラー１１は位置を固定された軸１３によっ
て機械の台１０のアーム１０ａに自由に回転可能に支持
されている。これに対して上部溶接ローラー１２は軸１
４に固定して配置されているが、この軸は第２図の如く
軸受ハウジング内１５内に回転可能に支持されていて、
このハウジングは軸線方向に間隔をおいて溶接ローラー
１２の側方に配置されている。溶接ローラー１２とは反
対側の軸１４の端部はフレキシブルカップリング１５に
よって中間軸部材１７に連結され、この麹部材は又フレ
キシブルカップリング１８によって伝動装置２０から出
ている鞄１３に連結されている。この伝動装置は溶接ロ
ーラー１２の駆動に役立つ電気モーター２１がフランジ
止めされている。溶接ローラー１２の回転速度は広い範
囲で無段階に変化可能となっている。溶接ローラー１２
を支持している軸１４の端部は案内支持装置２５によっ
て垂直方向に運動可能に案内されている。第ＩＡ図によ
って、ばね２６が案内支持装置２５を下方に押出して上
部溶接ローラー１２を下部溶接ローラー１１に対して押
出し、必要な溶接圧力を生ぜしめている。軸１４のこの
運動はフレキシブルカップリング１６及び１８によって
軸１４の何れの回転位置に於ても可能とされている。公
知の方法で、図示されない溶接トランスフオーマーの低
電圧コイルが一方では機械の台１川こ、又他方では機械
の台１０から電気的に絶縁これている軸受ハウジング１
５に接続されている。フレキシブルカップリング１６及
び１８は電気的絶縁を行ない、軸１４及び上部溶接ロー
ラー１２をも機械の台１０から電気的に絶縁する。軸１
３及び下部溶援ローラー１１の間並びに軸受ハウジング
１５及び軸１４の間の回転軸受は静止部分から回転部分
へ及びその逆方向の溶接電流の伝達を行なうように構成
されている。ブリキ板より成る被加工材の部分の溶接の
際に溶融された錫が溶接ローラー１１及び１２に被屑さ
れるのを避ける為に公知の方法で例えば銅の如き良導電
性材料の電極ワイヤ３０がそれぞれの溶接ローラーの周
囲の一部の上を案内され、これによって溶接の際に溶融
した錫がブリキ板から溶接ローラーには付着しないで電
極ワイヤに付着するようにされ、ワイヤと共に運び去ら
れるようにされる。第ＩＢ図から判る如く、電極ワイヤ
３０は新しい電極ワイヤの貯蔵容器３１から引出されて
、ブレーキ装置３２を経て案内され、機械の台１０（第
ＩＡ図）に回転可能に取付られた案内及び偏向ローラー
３３及び３４を経て下部溶接ローラー１１に導かれるよ
うになっている。下部溶接ローラー１１の廻りを回った
後で電極ワイヤ３０は機械の台１０に回転可能に取付け
られた更に他の案内及び偏向ローラー３５，３６及び３
７を経て同様に電極ワイヤが周囲に巻かれる上部溶接ロ
ーフー１２に導かれる。引続いて電極ワイヤ３０は斜め
に配置された案内及び偏向ローラー３８を経て第ＩＣ図
に示された引張装置４川こ達し、この引張装置はワイヤ
細分機４１に導く。電極ワイヤの細分片は使用済のワイ
ヤの集収部４２内に橘集される。電極ワイヤの走行状態
は第ＩＡ，ＩＢ及びＩＣ図に矢印によって示されている
。上述のブレーキ装置３２（第１８図）は回転可能に支
持されたドラム５０を有し、このドラムには電極ワイヤ
が何回も巻回されている。

ドラム５川こ対して、揺動可能なしバー５２に配置され
るブレーキシュー５１が協働する。レバー５２はばね５
３の作用を受け、このばねはブレーキシュ−５１をドラ
ム５０に対して押圧するように働く。レバー５２には更
にいわゆる遊びローフ−（Ｔａｅｎｚｅｒｒｏｌｌｅ）
５４が回転可能に支持されていて、この遊びローラー上
を電極ワイヤ３０が走行するようになっている。

上述の配列は、レバー５２に対するワイヤの張力によっ
て５３の作用に抗して回転モーメントが与えられるよう
なものとされている。従ってワイヤの緊張力が増大する
につれてドラム５０‘こ対するブレーキシュ−５１の押
圧力が緩む。引張装置４０（第ＩＣ図）は二つのドラム
６０及び６１を有し、これらのドラムは平行な軸によっ
て並んで配置されている。

電極ワイヤ３０は何回も交互にドラム６０の半周及び６
１の半周の廻りに巻かれている。三つの偏用ローラー６
４，６５及び６６上を案内される無端ベルト６３によっ
てワイヤの巻回部はドラム６１の周囲に押圧される。ロ
ーラー６６の軸はばね６７の作用を受けて居て、このば
ねが無端ベルトを緊張させ、濠端ベルトの張掛部分を常
にドラム６１の周囲に対して当援させている。一方のド
ラム６０は自由に回転可能であるが、他方のドラム６１
は、第３図によりチェーン駆動装置７１によって電気駆
動モーター７３の軸７２に連結されている麹７０上に取
付けられている。モーター７３は電気的制御装置７４に
よって交流電源網より供給を受けている同期モーターと
されている。この制御装置７４は例えば公知の方法で位
相ゲート制御（Ｐｈａｓｅｎａ船ｃｈｎｉ止ｓｔｅ船て
皿ｇ）用回路を有し、同期モーター７３によって生ずる
回転モーメントを制御し得るように各交流電圧半波内の
起動点（Ｚｕｅ中ｐ皿ｋｔ）が調節部材７５によって変
化可能とされている。

駆動装置４０の周りを廻り切った後で電極ワイヤは案内
管８０内に突入させられ（第ＩＣ図）、この案内管を通
ってワイヤは既述の細分機４１に導かれる。引張装置４
０（第ＩＣ図）によって電極ワイヤ３川こは緊張力が与
えられ、又同時にブレーキ装置３２（第ＩＢ図）がワイ
ヤに制動力を与える。

この緊張力と制動力との和は電極ワイヤをブレーキ装置
３２から引張装置４川こ至る走行路上にて緊張状態に保
つために充分大きくなければならない。これに反して引
張装置４０‘こよってワイヤに与えられる緊張力はそれ
程大きくなく、電極ワイヤを熔接機を通して引張るのに
充分な程度とされる。引張装置４０の緊張力及びブレー
キ装置３２の制動力を大体又は正確に同じ大きさに調節
することは自由に出来る。何れの場合でも引張装置４０
によって生ぜしめられる引張力即ち、緊張力とブレーキ
装置３２によって与えられる制動力との間の差は駆動さ
れる溶接ローラー１２によって電極ワイヤ３０‘こ対し
て摩擦により与えられる随伴力よりも小さいのである。
従って、電極ワイヤ３０の前進運動は専ら駆動される熔
接ローラー１２の回転速度によって決定される。引張装
置４０は単に溶接ローラー１２から出てくる電極ワイヤ
を細分機４１に、又使用済みのワイヤを集収部４２に推
進させるに過ぎない。制御装置７４及び調節部材７５に
よってモーター７３により生ぜしめられる回転モーメン
ト、従って引張装置４０により電極ワイヤ３川こ与えら
れる引張力即ち緊張力は変化可能で、調節可能（第３図
）とされるのである。従って引帳力は例えば溶接速度、
電極ワイヤの品質等の如き、溶接機のそれぞれの駆動条
件に最良の条件で適合されることが出釆る。ブレーキ装
置３２の基本的調節もぱね５３（第ＩＢ図）の調節によ
って適当に適合することが出来る。その他の点に於て、
遊びローラー５４及びレバー５２によって、駆動の間に
ブレーキ装置によって電極ワイヤに与えられる制動力が
自動的に少なくとも大体一定に保たれることが可能とな
るのである。上述の如きワイヤの案内及びワイヤの駆動
は美質的に次のような利点を有する。

即ち電極ワイヤ３０内に生ずる引張力が全体として、公
知技術に属するようなワイヤが専ら引張装置により（引
張装置４０の位置にて）溶接機全体を通して引張られる
ようなものの場合よりも小さいのである。電極ワイヤの
前進運動は専ら周速度が溶接速度を決定するような被駆
動溶接ローラー１２によって決定されるのである。従っ
て溶援速度は電極ワイヤに与えられる引張力及び制動力
によって影響されることはない。これによって遊びロ−
ラ−５４によって場合によりワイヤに与えられる衝撃的
な張力変動は実際上溶接速度に何等影響を有しないので
ある。最後にワイヤの駆動の為に設けられる手段が比較
的小さい慣性作用のみしか受けないようにされる利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第ＩＡ，ＩＢ及びＩＣ図はそれぞれロ−ラーシーム溶接
機の種々の構造群の側面図であって、本発明の説明に重
要な部分のみを示しているが、溶接機の残余の部分は簡
単のため及び理解をよくするために図示されていない。 第２図は溶接機の第ＩＡ図に示された構造群の一部の平
面図。第３図は溶接機の第ＩＣ図に示された構造群の一
部の第２図と同様の平面図。１０・・・・・・溶接機の
台、１１，１２・・・・・・溶接ローフ−、１５・・・
・・・軸受ハウジング、１６，１８・…・・フレキシブ
ルカップリング、２０……伝動装置、２１，７３・…・
・鰭気駆動モーター、２５・・・・・・案内支持装置、
２６，５３，６７・・・・・・ばね、３０・・・・・・
電極ワイヤ、３１・・・・・・貯蔵溶器、３２・・・・
・・プレーキ装置、４０・・・・・・引張装置、４１・
・・・・・細分機、４２・・・・・・集収部、５０，６
０，６１・・・・・・ドラム、５１……ブレーキシユー
、５２……レバー、５４…・・・遊びローラー、６３・
・・・・・無端ベルト、７１…・・・チェーン駆動装置
、７４……制御装置、７５・・・・・・調節部材、８０
・・・・・・案内管。 第ＩＡ図 第１８図 第ｌｃ図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一対の溶接ローラーと、新しい電極ワイヤの貯蔵部
   から前記溶接ローラーの少なくとも一つを経て使用済の
   ワイヤの集収部に導かれ、又前記溶接ローラーによつて
   溶接される被加工材に押圧可能にされた少なくとも一つ
   の電極ワイヤとを有し、更に前記貯蔵部及び溶接ローラ
   ーの間に配置されたブレーキ装置と、溶接ローラー及び
   集収部の間に配置された電極ワイヤの引張装置とを有し
   、前記引張装置によりワイヤに与えられる緊張力及びブ
   レーキ装置によりワイヤに与えられる制動力の合計が電
   極ワイヤをブレーキ装置及び引張装置の間の部分にて持
   続的に緊張状態に保持するのに充分な大きさにされてい
   る電気抵抗ローラーシーム溶接機に於いて、溶接ローラ
   ー１１，１２の少くとも一つ１２が駆動装置１４，１７
   ．１９，２０，２１と連結され、この駆動装置は、前述
   の溶接ローラー１２によつてこのローラー上を案内され
   る電極ワイヤ３０に溶接シームの形成の間被加工材の所
   望の前進速度と一致する走行速度を与えるようにされて
   いて、又前記引張装置４０によつてワイヤ３０に与えら
   れる緊張力及びブレーキ装置３２によつてワイヤに与え
   られる制動力の間の差が溶接ローラー１２の周囲によつ
   てワイヤに与えられる随伴力よりも小さいことを特徴と
   する電気抵抗ローラーシーム溶接機。