JPS6020919Y2 - 油浸コンデンサ - Google Patents

油浸コンデンサ

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JPS6020919Y2
JPS6020919Y2 JP1980123805U JP12380580U JPS6020919Y2 JP S6020919 Y2 JPS6020919 Y2 JP S6020919Y2 JP 1980123805 U JP1980123805 U JP 1980123805U JP 12380580 U JP12380580 U JP 12380580U JP S6020919 Y2 JPS6020919 Y2 JP S6020919Y2
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JP
Japan
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winding
electrode foil
capacitor
capacitor element
electrode
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Application number
JP1980123805U
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English (en)
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JPS5747022U (ja
Inventor
重義 西川
Original Assignee
ニチコン株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は巻回型コンデンサ素子を構成する一対の電極箔
の巻始め部の挿入位置および巻終り部の切断位置を改良
した油浸コンデンサに関するものである。
一般に油浸コンデンサのコロナ発生電圧の高低はコンデ
ンサの耐電圧性または耐用性強いては実寿命を支配する
重要な事項で、特に交流高電圧の場合は主要因とも考え
られる。
このために従来のコンデンサにおいては、コロナ放電開
始電圧を向上させるために誘電体の種類、その組合せお
よび厚さの設定に特別の考慮を払うとか、絶縁油の選定
を行なって最適のものを使用するとか、さらに不平等電
界部分を絶縁強化するとか、種々の手段が講じられてき
た。
巻回型コンデンサ素子の電極箔は所定の幅にスリットし
た長尺の巻状のものを所定の長さに巻回する毎に鋏、カ
ッターなどで切断していた。
したがって第1図に示すように電極箔1の切断端部2は
複雑な凹凸形状で、かなりのパリを有している。
また対向する電極箔は同位置で切断することは不可能で
あり、位置ズレを起す。
すなわち、一例として第2図に示すように電極箔3が電
極箔4より短かい場合、電気力線が短かい電極箔3の切
断端部に集中する。
そしてパリによるものと合せて電極箔3の切断端部の電
界強度が高くなり、コロナ発生および誘電体5を劣化さ
せ易くなる。
したがって、一般に第3図に示すように電極箔3゜4の
両切断端部を絶縁紙6で挾んで補強している。
絶縁紙6で電極箔3,4の両切断端部を挾み込むのは、
電極箔3,4いずれの切断端部に電界強度が高まるか一
定しない構造であるためであった。
本考案は上記の欠点を除去し、巻回型コンデンサ素子を
構成する一対の電極箔の巻始め部の挿入位置および巻終
り部の切断位置を改良した油浸コンデンサ、を提供しよ
うとするものである。
本考案は第4図〜第7図に示すように、電極箔の巻始め
および巻終りでの切断をコンデンサ素子巻回構造を考慮
して電極箔切断位置を改良し、補強用絶縁体を削減した
ものである。
すなわち、コンデンサ素子の巻始めおよび巻終りにおい
て、一方の電極箔切断端部に電気力線が集中し電界強度
があえて高くなるように対向する電極箔よりズラシ巻し
、該電極箔の切断端部に絶縁体で挟んで補強するもので
、作業能率の向上、補強用絶縁体の削減がはかれ、しか
も従来と同様の品質を維持できるなどの経済的効果を得
るものである。
以下、本考案を第4図〜第7図に示す実施例について説
明する。
第4図は一対の箔7,8と誘電体9を積層し巻回してコ
ンデンサ素子を構成するとき、巻始めは巻芯12側の電
極箔8を先に挿入して誘電体9とともに若干(50mm
程度または巻芯の2分の1回転〜1回転が適当である)
〔ズラシAと称す〕巻回し、次いで電極箔7の切断端部
を絶縁紙10で挾んで補強して挿入し、電極箔7,8と
誘電体9とを所定の長さ巻回する。
巻終りは巻芯12側の電極箔8を先に切断し、該電極箔
8の切断端部を絶縁紙11で挾んで補強し、電極箔7と
誘電体9とを若干(5orrgIt程度または巻芯の2
分の1回転〜1回転が適当である)〔ダラシA3巻回し
、次いで電極箔7を切断してコンデンサ素子を構成する
上述のように構成されたコンデンサ素子は第10図に示
すように電界強度が高くなる電極箔が定まり、巻始め部
では電極箔7、巻終り部では電極箔8のそれぞれの切断
端部71.82にのみ絶縁紙による補強ですむことにな
る。
また電極箔のズラシを50Mn程度または巻芯の2分の
1回転〜1回転が適当(ズラシA)としたのは、必要以
上に長くなるとコンデンサの容量が減少するので、コン
デンサ素子の巻回長さを増さなければならず、作業面お
よび材料面より考えて不経済である。
第5図は一対の電極箔7,8と誘電体9を積層し巻回し
てコンデンサ素子を構成するとき、巻始めは電極箔7を
先に挿入して誘電体9とともに1回転を越える回転数(
例えば1.5〜2回転が適当である。
)〔ズラシBと称す〕巻回し、次いで電極箔8の切断端
部を絶縁紙10で挾んで補強して挿入し、電極箔7,8
と誘電体9とを所定の長さ巻回する。
巻終りは電極箔8を先に切断し、該電極箔8の切断端部
を絶縁紙11で挾んで補強し、電極箔7と誘電体9とを
若干(50wIL程度または巻芯の2分の1回転〜1回
転が適当である)〔ダラシA3巻回し、次いで電極箔7
を切断してコンデンサ素子を構成する。
補強用絶縁紙10.11は電極箔8の巻始めおよび巻終
りの切断端部のみに挿入すればよい。
第6図は一対の電極箔7,8と誘電体9を積層し巻回し
てコンデンサ素子を構成するとき、巻始めは巻芯側の電
極箔8を先に挿入して誘電体9とともに若干(50+y
o++程度または巻芯の2分の1回転〜1回転が適当で
ある)〔ダラシA3巻回し、次いで電極箔7の切断端部
を絶縁紙10で挾んで補強して挿入し、電極箔7,8と
誘電体9とを所定の長さ巻回する。
巻終りは電極箔7を先に切断し、該電極箔7の切断端部
を絶縁紙11で挾んで補強し、電極箔8と誘電体9を1
回転を越える回転数(例えば1.5〜2回転が適当であ
る)〔ダラシ83巻回し、次いで電極箔8を切断してコ
ンデンサ素子を構成する。
補強用絶縁紙10.11は電極箔7の巻始めおよび巻終
りの切断端部のみに挿入すればよい。
第7図は一対の電極箔7,8と誘電体9を積層し巻回し
てコンデンサ素子を構成するとき、巻始めは電極箔7を
先に挿入して誘電体9とともに1回転を越える回転数(
例えば1.5〜2回転が適当である)〔ダラシ83巻回
し、次いで電極箔8の切断端部を絶縁紙10で挾んで補
強して挿入し、電極箔7,8と誘電体9とを所定の長さ
巻回する。
巻終りは電極箔7を先に切断し、該電極箔7の切断端部
を絶縁紙11で挾んで補強し、電極箔8と誘電体9とを
1回転を越える回転数(例えば1.5〜2回転が適当で
ある)〔ダラシ83巻回し、次いで電極箔8を切断して
コンデンサ素子を構成する。
該コンデンサ素子は第11図に示すように電界強度が高
くなる電極箔が定まり、巻始め部では電極箔8、巻終り
部では電極箔7のそれぞれ切断端部81,72にのみ絶
縁紙を挿入して補強すればよい。
第5図および第6図の場合、電気力線を図示していない
が、第4図、第7図と同様の考え方である。
上記各実施例においては補強用絶縁体として絶縁紙を用
いたが、プラスチックフィルムなどのように柔軟性に富
み、絶縁油を汚染しないものであればよい。
次に本考案を具体例について説明する。
厚さ7μのアルミニウム箔と、厚さ14μの絶縁紙1枚
を厚さ15μのポリプロピレンフィルム2枚で挾んだ誘
電体とを重ねて巻回したコンデンサ素子に絶縁油を含浸
したコンデンサ■および厚さ7μのアルミニウム箔と、
厚さ15μのポリプロピレンフィルム3枚のみからなる
誘電体とを重ねて巻回したコンデンサ素子に絶縁油を含
浸したコンデンサ■において、第3図(従来)、第4図
(本考案)、第5図(本考案)、第6図(本考案)、第
7図(本考案)に示す構造で巻回した場合と第3図およ
び第6図に示す構造でアルミニウム箔の切断端部を絶縁
紙で補強しないで巻回した場合についてコンデンサを製
作した。
第8図はコンデンサ■における上記各構造のコンデンサ
のコロナ開始電圧を示し、第9図はコンデンサ■におけ
る上記各構造のコンデンサのコロナ開始電圧を示す。
第8図および第9図より明らかなように、第4図〜第7
図に示す本考案のコンデンサは第3図に示す従来のコン
デンサと同等またはそれ以上のコロナレベルを有してい
る。
誘電体としてコンデンサ紙またはプラスチックフィルム
あるいは両者の組合せでもよいが、30KVAC/wn
以上の電位傾度では、本考案の構造は特に効果がある。
さらに最近開発されつつあるポリプロピレンフィルムの
みの誘電体では、コロナ劣化に対する対策が重要である
ため、本考案の構造にすると従来と同様の品質が得られ
る。
なお電極箔としてアルミニウム箔を用いるトヨい。
叙上のように本考案の油浸コンデンサは品質的には従来
の油浸コンデンサと同等またはそれ以上の性能、特性を
有して安定であり、しかも作業能率の向上、補強用絶縁
紙の削減がはかれるなどの経済的効果があり、実用的価
値大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は電極箔の切断状態を示す平面図、第2図はコン
デンサ素子の巻始め部または巻終り部の要部側面図、第
3図は従来の油浸コンデンサのコンデンサ素子の展開斜
視図、第4図〜第7図は本考案の油浸コンデンサのコン
デンサ素子の各実施例の展開側面図、第8図および第9
図はコンデンサ素子構造とコロナ開始電圧の関係図表、
第10図イおよび口は第4図のコンデンサ素子の巻回構
成の巻始め部、巻終り部における電気力線の説明図、第
11図イおよび口は第7図のコンデンサ素子の巻回構成
の巻始め部、巻終り部における電気力線の説明図である
。 7.8:電極箔、9:誘電体、10,11:切断端部を
補強する絶縁紙、71.72.81.82:切断部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の電極箔の間に誘電体を介在させて巻回したコンデ
    ンサ素子を絶縁油とともに容器に収納した油浸コンデン
    サにおいて、上記コンデンサ素子の巻始めおよび巻終り
    で一方の電極箔の電界強度が高くなるように対向する電
    極箔よりズラシ巻し、該電極箔の切断端部を絶縁体で挟
    んで補強したことを特徴とする油浸コンデンサ。
JP1980123805U 1980-08-30 1980-08-30 油浸コンデンサ Expired JPS6020919Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1980123805U JPS6020919Y2 (ja) 1980-08-30 1980-08-30 油浸コンデンサ

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JP1980123805U JPS6020919Y2 (ja) 1980-08-30 1980-08-30 油浸コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5747022U JPS5747022U (ja) 1982-03-16
JPS6020919Y2 true JPS6020919Y2 (ja) 1985-06-22

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ID=29484364

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980123805U Expired JPS6020919Y2 (ja) 1980-08-30 1980-08-30 油浸コンデンサ

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52126752A (en) * 1976-04-16 1977-10-24 Tokyo Shibaura Electric Co Film capacitor

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52126752A (en) * 1976-04-16 1977-10-24 Tokyo Shibaura Electric Co Film capacitor

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Publication number Publication date
JPS5747022U (ja) 1982-03-16

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