JPS602086Y2 - 搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は横行可能な支持枠に、搬送台に垂下されかつ昇
降しうる打圧ローラを設けて該打圧ローラにより、移送
物を押圧可能とすることにより、搬送台との間で移送物
を正確に搬送しうるようにした搬送装置に関する。

例えば第７図ａ ” ｅに示すごとく、家屋の幅木、腰
板等の額縁用飾り縁は第７図ａに例示するように合成樹
脂シート（例えば塩ビシートなど）等を添着した矩形板
を同図すに示すように短冊状に切断し長尺の基材すとし
たのち、その裏面に同図Ｃに示す如く長手方向の■溝Ｃ
を形成し、かつ同図ｄで示す如く■溝Ｃと■溝Ｃとの間
に裏材ｄを貼着し、Ｖ溝Ｃに沿って基材を折り曲げ（同
図ｅに示す）ることにより飾り線長尺体ｅを形成した上
、適宜寸度に切断することにより作成される。

本考案は例えばかかる飾り縁長尺材ｅをその切断、端面
処理専行なうため位置決めしつつ搬送しうる搬送装置の
提供を目的とし、以下その一実施例を図面により説明す
る。

第１〜３図において本考案の搬送装置１は、搬送台２に
打圧ローラ３を設け、該打圧ローラ３により搬送台２上
の例えば前記飾り線長尺体ｅを押圧し搬送するものであ
る。

搬送台は両側枠４，４内に図示しないチェーン装置等に
よりともに連動して回転可能なローラを並置してなるロ
ーラコンベア５を具え、かつその側枠４にはスライドベ
ース６が側設される。

該スライドベース６は、側枠４に固設された架台７の上
面に搬送台２に向かって凹設された鳩尾溝９に摺動可能
に組設され、又その鳩尾溝９の下方に垂下する突出部１
０には、架台７前面にて枢支されかつハンドルａｌｌを
前面に設けたネジ軸１２に係合し、従って前記ハンドル
ａｌｌの回動によりスライドベース６は搬送台２に対し
横行しうる。

スライドベース６には門形の支持枠１３を立設されかつ
その上端には搬送台２上にのびる水平板１５が取付けら
れる。

水平板１５にはハンドルｂ１６を設けた螺軸１７が螺着
され、該螺軸１７は搬送台２に向かい垂下するとともに
、その下端部に段部を介して連設した小径部１９でヨー
ク２０を枢着する。

なお小径部１９にはその下端に膨出部が形成され、ヨー
ク２０を抜は落ち不能に支持している。

ヨーク２０は第２図に示すごとく、その一方に側出部２
１を有し該側出部２１に前記水平板１５の軸受２２を挿
通しうるガイド軸２３を固着することによって前記ヨー
ク２０は廻り止めされている。

封圧ローラ３は該ヨーク２０で軸支され、又螺軸１７の
小径部１９には、上方の段部とヨーク２０との間にバネ
２５を介装せしめる。

なお封圧ローラ３は移送物である飾り級長尺体ｅの巾寸
度以下の横巾を有しその裏材ｄを搬送台２との間で挾圧
しえる。

第４〜６図は第７図ａ−ｅに示した飾り級長尺体ｅの生
産に際して、基材すと裏材ｄとを貼設するその貼合せ装
置３０を例示し、図においてローラコンベアからなる搬
送具３１に接着剤の供給管３２と、裏材ｄの収納台３３
と、ハンドルｃ３４により夫々独立して横動できかつボ
ルト３５を用いて横架軸３６のアリ溝に固定しうる位置
決め片３７を具える挿入ガイド３９と、Ｖ溝部に挿入さ
れる鍔部を有し基材すを案内しうる位置決めローラ４０
と、ハンドルｄ４２により上下動しうる押圧ローラ４１
とを連設してなり、第６図に示すごとく人手により位置
決めローラ４０の下方に挿入される裏材ｄに、ハンドル
ｃ３４により基材す巾寸度に位置決め片３７が設定され
る挿入ガイド３９および前記位置決めローラ４０により
案内され送入される基板すの先端部を係合させ、かつハ
ンドルｄ４２によって搬送具３１との間の距離が基材す
と裏材ｄとの厚さの和程度に設定された押圧ローラ４１
によって両者を係着しつつ送出し精度よく一体に貼着せ
しめることにより、第７図ｄに示す基材すと裏材ｄとの
貼着体を形成でき、そののち■溝部で折曲げを施こし飾
り級長尺体ｅが形成される。

第１〜３図に示した本考案の装置は例えばかかる飾り級
長尺体ｅを切断するのに先立って、該長尺体ｅを搬送す
るのに使用され、適当のガイドにより案内され溝部ｆを
上に搬入される飾り級長尺体ｅの搬送線上に、ハンドル
ａｌｌを用いてそのネジ軸１２に係合するスライドベー
ス６を移動させ封圧ローラ３を位置合わせするとともに
、封圧ローラ３を、ハンドルｂ１６を用いて、搬送台２
と封圧ローラ３との間の距離を基材すと裏材ｄとの厚さ
の和風下となる迄下降せしめることにより、該封圧ロー
ラ３はバネ２５によりその裏材ｄを押圧でき、従って飾
り級長尺体ｅは搬送台２との間で挾圧されることにより
、搬送台２の各ローラ２ａの回転により、飾り級長尺体
ｅとの間の滑動、スリップを防止し正しく搬送でき、従
って移送物である飾り級長尺体ｅを精度よく送出し次工
程の切断等の例えば切断工程での切断精度を向上できる
。

又飾り級長尺体ｅの巾寸度等の変更によって搬送線が変
化するときには、ハンドルａｌｌによって封圧ローラ３
を位置換えし、又裏材ｄ等の板厚に応じて封圧ローラ３
の下降量を変更する。

叙上のごとく本考案の装置は、搬送台に横行自在なロー
ラをスプリングにより付勢せしめて昇降可能に配設して
いるため、搬送台上を搬送される飾り級長尺体等の移送
物を搬送物とローラとの間で挾持しつつ搬送でき、従っ
て搬送装置との間のスリップ等を防止し円滑かつ精度よ
く搬送し次工程の加工の高精度化をはかりうる他、ロー
ラはその高さ、横行位置が可変であるため寸度の異なる
飾り級長尺体等の移送物を搬送できる。

なお封圧ローラ３は、例えばその両側等に鍔部（図示せ
ず）を固設し該鍔部により移送物の両側端もしくは移送
物に形設された条溝、突条等を嵌入せしめることによっ
て、封圧ローラをガイド部材として使用することにより
搬送の円滑化をはかりうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の装置の一実施例を示す斜視図、第２図
は要部断面図、第３図は封圧ローラを詳示する部分側面
図、第４図は飾り級長尺体を形成するのに使用される貼
合せ装置を例示する斜視図、第５図は位置決めローラを
示す側面図、第６図は第４図に示す貼合せ装置の作用を
示す線図、第７図ａ ”−’ ｅは移送物の１つである
飾り級長尺体の生産工程を略示する線図である。 ２・・・・・・搬送台、３・・・・・・封圧ローラ、６
・・・・・・スライドベース、７・・・・・・架台、１
２・・・・・・ネジ軸、１３・・・・・・支持枠、１５
・・・・・・水平板、１７・・・・・・螺軸、１９・・
・・・・小径部、２０・・・・・・ヨーク、２３・・・
・・・ガイド軸、２５・・・・・・バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 搬送台に側設されかつ横行しうるスライドベースに、前
   記搬送台の上方にのびる支持枠を設けるとともに、前記
   支持枠に、搬送台に向かって垂下しかつ下端を膨出させ
   た小径部を段部を介して連設した螺軸を螺着する一方ミ
   前記小径部に、その膨出部により抜は止めされかつ打圧
   ローラを軸支するヨークを枢着するとともに、該ヨーク
   を、支持枠から垂下するガイド軸により廻り止めし、か
   つ前記段部とヨークとの間のバネによってヨークを下向
   きに付勢し搬送台上の移送物を打圧ローラによって押圧
   可能とした搬送装置。