JPS60208026A

JPS60208026A - カラーデイスプレイ管

Info

Publication number: JPS60208026A
Application number: JP60046682A
Authority: JP
Inventors: マリア・クリスチアーン・フアン・ウーデン
Original assignee: Philips Gloeilampenfabrieken NV
Current assignee: Koninklijke Philips NV
Priority date: 1984-03-14
Filing date: 1985-03-11
Publication date: 1985-10-19
Also published as: CA1229121A; EP0156427A1; EP0156427B1; DE3568382D1; NL8400806A; US4931689A; US4784627A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、排気した外匣内に、複数の電子ビームを発生
する手段と、複数の異なる色で発光する領域を有する表
示スクリーンと、該表示スクリーンの近傍に配設した色
選別電極とを配置し、該色選別電極に、該電子ビームを
通過させ、かつ各電子ビームを１つの色の発光領域に対
応させるよう形成した電子ビーム通過孔を設けるほか、
該色選別電極の少なくとも該表示スクリーンから離れた
方の側を重金属を含む層で被覆するよう構成したカラー
ディスプレイ管に関するものである。また、本発明はこ
の種カラーディスプレイ管の製造方法にも関するもので
ある。

ここで、重金属とは７０より高い原子番号を有する金属
を意味するものとする。

上述形式のカラーディスプレイ管に関しては、例えば、
英国特許ＧＢ−八２へ８０６１２号により公知である。

上記特許においては、表示スクリーンから離れた方の側
を重金属を含む物質の層で被覆した色選別電極を具えた
カラーディスプレイ管は、作動期間中における局部的ま
たは全体的ドーミング（ドーム状に変形することをいう
。）が比較的小であり、その結果、カラーディスプレイ
管の色純度が劣化する四記載されている。

実際上、大部分の電子は表示スクリーンに至る途中で、
色選別電極（時としてシャドウマスクとも呼ばれる。）
によって妨げられるので、シャドウマスクの局部的また
は全体的な加熱を招来し、その結果シャドウマスクのド
ーミングが生ずることになるが、色選別電極の電子ビー
ムが照射する方の側に重金属含有層を設けた場合は、電
子ビーム通過孔を超えたところで電子ビームをより強力
に屈折させ、ンヤドウマスクの加熱やドーミングの起る
可能性を少なくする効果がある。

また、上記文献においては、重金属含有層の厚みが大き
くなるにしたがって、管内における遊離分子の発生の可
能性が増大することについても記載がなされている。こ
のような遊離分子は電子銃に高電圧のフラッシュオーバ
を起し、表示スクリーン上にディスプレイされる画像に
暗影（ブラックポイント）を生ずる。

本発明の目的は重金属含有層上の電子ビームの作用によ
り管内に遊離分子が形成されないようにしたカラーディ
スプレイ管を提供しようとするものである。

また、カラーディスプレイ管において発生する他の問題
点としては次のようなものがある。すなわち、色選別電
極は、その強度をかなりの部分。

その彎曲度（曲率）に負っており、曲率半径を大きくす
ると、シャドウマスクが脆弱化するきいう問題がある。

一方、最近におけるカラーディスプレイ管の開発の方向
としてはスクリーンの凸面度を少な（し、むしろ平面状
にする傾向さえあり、この場合には、色選別電極をさら
に強固に形成することが必要となる。

したがって、本発明はさらに強靭な色選別電極を有する
カラーディスプレイ管を提供することもその目的とする
。

これがため、本発明による前述形式のカラーディスプレ
イ管においては、色選別電極上の重金属含有層を、高く
ても、表示スクリーンおよびコーン部から外匣を製作す
る際の温度と同程度の成形温度を有するガラス層とする
。

このように、ガラス層を使用するときは、重金属含有層
から分子が容易に分離できないだけでなく、色選別電極
も、全体として、より強固な構造とすることができる。

また、所要の指定成形温度を有するガラス層を使用する
ときは、付加的熱処理を必要とすることなく、本発明カ
ラーディスプレイ管を製造することが可能となる。

重金属は鉛とするを可とする。すなわち、鉛を使用した
場合は、色選別電極上に良好なガラス層が得られる。

さらに、ガラス層には重金属のほかに少なくとも１つの
ガラス形成成分を含有させるようにする。

この場合、前記ガラス形成成分には硼素を含有させるこ
とが望ましい。

特に、前記ガラス層を少なくとも５０重量％酸化鉛を含
む鉛硼酸塩ガラスとした場合は、きわめて良好な結果が
得られる。

ガラス層は、７６−８０重量％（５２−５６ｍｏｌ、％
）の酸化鉛と、１５−２０重量％（３３−４５ｍｏ１８
％）の酸化硼素と、０−６重量％（０−１１ｍｏｌ、％
）酸化亜鉛と、０．５−２重量％（１−４ｍｏｌ、％）
の酸化コバル）　（Ｃｏｏ）　とにより形成するを可と
する。このような組成を有するガラス層は膨張係数、溶
融特性ならびに基体への粘着性に関しきわめて好適であ
る。

重金属を含むガラス層は、酸化鉛および酸化硼素を含む
懸濁液を色選別電極上にスプレーすることにより色選別
電極に粘着させ乙ようにし、同時に色選別電極の他の側
を低い周囲圧力に保持するようにすることが望ましい。

この方法によるときは、色選別電極の電子ビーム通過孔
の壁部に任意の分子が析出することがほとんどまたは全
体ないため、後刻該壁部において反射の増大が生ずるこ
ともなく、画像品質が害われることもない。

また、例えば、約４４０℃の温度による爾後の熱処理に
よりガラス層を形成させる場合も、ガラス層が電子ビー
ム通過孔に流れ込むということはない。この熱処理工程
は、表示スクリーンとコーン部を一緒に封止するカラー
ディスプレイ管の製造工程と一致させるようにすること
が望ましい。

以下図面により本発明を説明する。

第１図示カラーディスプレイ管はガラス外匣１を含み、
その中に３つの電子銃２．３および４を配置して、それ
ぞれ３つの電子ビーム５．６および７を発生させるよう
にする。

表示スクリーン８は、それぞれ青、緑および赤色で発光
する螢光体ストライプ９．ｌＯおよび１１の繰返しパタ
ーンにより構成する。前記螢光体ストライプ９，１０お
よび１１は電子ビームの各々が１つの色の螢光体ストラ
イプにのみ衝突するような方法でそれぞれの電子ビーム
５．６および７に対応させるようにする。

これは、表示スクリーン８より僅か離れた所に位置し、
電子ビーム５，６および７の各々の一部を通過させる行
の電子ビーム通過孔１３を含む色選別電極（シャドウマ
スク）１２を使用することにより既知の方法で実現する
ことができる。

電子は表示スクリーンに到達する途中でシャドウマスク
により妨げられ、その約２０％だけが電子ビーム通過孔
を通過する。したがって、シャドウマスクが局部的また
は全体にわたって加熱されることを防止するため、シャ
ドウマスクには重金属を含む電子反射層１４（第２図参
照）を設ける。

また、層１４が粉状に崩れることを防止し、かつ全体と
して色選別電極１３の強度を増大させるため、本発明に
よるときは、色選別電極上の層１４を、高くても、表示
スクリーン８およびコーン部１６から外匣１を製作する
際の温度と同程度の成形温度をもったガラス層により形
成している。

重金属は鉛により形成するを可とし、ガラス層１４には
ガスラ形成成分として硼素を含有させることが望ましく
、鉛硼酸塩ガラスにより形成したガラス層１４がきわめ
て好適であることが分かっている。前記鉛硼酸塩ガラス
１４は、例えば、１　ｃｕｔ当り０．２５ｍｇのｐｂ（
鉛）と０．０４ｍｇのＢ（ＩＮ素）を含む。

また、ガラス層１４は約１６重量％の酸化硼素、４重量
％の酸化亜鉛、重量７９％の酸化鉛および重量１％の酸
化コバルトよりなる混合物の懸濁液を用いて形成するよ
うにする。また、ガラスの膨張係数は鉄製色選別電極の
それとほぼ同程度の値に選定する。

前記懸濁液は色選別電極上にスプレーするようにする。

前記スプレー期間中は、シャドウマスク１２のスプレー
していない方の側の空気を真空ポンプにより排気し、マ
スク開孔部（電子ビーム通過孔）１３に空気の流れが保
持されるようにする。このような方法によるときは、７
７り開孔部１３の縁部１５（第２図参照）に懸濁液が滞
留することはほとんどなく、したがって、管の作動期間
中核通過孔の壁部に不所望の電子反射（テーバ反射）が
生ずるのを回避することができる。

ガラス層１４は約４４０℃で行うシャドウマスクの熱処
理により形成するようにし、使用するガラスの溶融特性
は電子ビーム通過孔内にいかなる物質も析出することの
ないようなものとする。

反射層１４の電子に対する反射係数は約４５％とする。

かくすれば、シャドウマスク１２の温度は、層１４がな
い場合より低くなり、それによりシャドウマスクの全体
的または局部的ドーミングをより少なくすることができ
る。また、上述の熱処理はカラーディスプレイ管の表示
スクリーン８とコーン部１６を封止して外匣１を形成す
る工程と一致させることが望ましい。

本発明は本明細書に記載の実施例に限定されるものでな
く、本発明は他の変形をも包含するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明カラーディスプレイ管の概要図、第２図
は第１図示カラーディスプレイ管の色選別電極の一部を
示す断面図である。１　・・・ガラス外匣２、３．４　・・・電子銃５、６．７　・・・電子ビーム８　・・・表示スクリーン９、１０．１１・・・螢光体ストライブ１２　・・・色
選別電極１３　・・・電子ビーム通過孔１４　・・・電子反射層１５　・・・縁部（エツジ）１６　・・・コーン部

Claims

【特許請求の範囲】１、　排気した外匣内に、複数の電子ビームを発生する
手段と、複数の異なる色で発光する領域を有する表示ス
クリーンと、該表示スクリーンの近傍に配設した色選別
電極とを配置し、該色選別電極に、該電子ビームを通過
させ、かつ各電子ビームを１つの色の発光領域に対応さ
せるよう形成した電子ビーム通過孔を設けるほか、該色
選別電極の少なくとも該表示スクリーンから離れた方の
側を重金属を含む層で被覆するよう構成したカラーディ
スプレイ管において、該色選別電極上の重金属含有層を
高くても、表示スクリーンおよびコーン部から外匣を製
作する際の温度と同程度の成形温度を有するガラス層と
したことを特徴とするカラーディスプレイ管。２、　該重金属を鉛としたことを特徴とする特許請求の
範囲第１項記載のカラーディスプレイ管。３、　該ガラス層に重金属のばかガラス形成成分として
酸化硼素を含有させるようにしたことを特徴とする特許
請求の範囲第１項または第２項記載のカラーディスプレ
イ管。 ≧４．　該ガラス層を鉛硼素酸塩ガラスとしたことを特
徴とする特許請求の範囲第２項または第３項記載のカラ
ーディスプレイ管。５、　該ガラス層を７６−８０重量％（５２−５６ｍｏ
１％）の酸化鉛と、１５−２０重量％（３３−４５ｍｏ
ｌ、％）酸化硼素と、０−６重量％（０−１１ｍｏｌ、
％）の酸化亜鉛と、０．５〜２重量％（１−４ｍｏｌ、
％）の酸化コバルト（Ｃｏｏ）　とにより形成するよう
にしたことを特徴とする特許請求の範囲第４項記載のカ
ラーディスプレイ管。６、　排気した外匣内に、複数の電子ビームを発生する
手段と、複数の異なる色で発光する領域を有する表示ス
クリーンと、該表示スクリーンの近傍に配設した色選別
電極とを配置し、該色選別電極に、該電子ビームを通過
させ、かつ各電子ビームを１つの色の発光領域に対応さ
せるよう形成した電子ビーム通過孔を設けるほか、該色
選別電極の少なくとも該表示スクリーンから離れた方の
側を重金属を含む層で被覆するよう構成したカラーディ
スプレイ管であって、該色選別電極上の重金属含有層を
高くても、表示スクリーンおよびコーン部から外匣を製
作する際の温度と同程度の成形温度を有するガラス層と
したカラーディスプレイ管を製造する方法において、酸
化鉛および酸化硼素を含む懸濁液を該色選別電極上にス
プレーすると同時に、該色選別電極の他の側を低い周囲
圧力に保持するようにし、爾後における熱処理工程中に
ガラス層を形成させるようにしたことを特徴とするカラ
ーディスプレイ管の製造方法。７、　該熱処理工程を表示スクリーンとコーン部を一緒
に封止するカラーディスプレイ管の製造工程と一致させ
るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第６項記
載のカラーディスプレイ管の製造方法。