JPS6020521Y2 - 車両用液タンク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓄電池を保護するウオッシャ−液又はリザーブ
液を収容する車両用液タンクに関するものである。

従来、自動車において、ウオッシャ−液又はラジェータ
ーのリザーブ液を収容する車両用液タンクと蓄電池とは
それぞれ独立してエンジンルーム内に配設されている。

そこで、該液タンクと蓄電池を一体的に集約し配設する
方がスペース、価格の面等から有利である。

また近年、排気による公害防止機器の装着が義務づけら
れることになり、エンジンルーム内の温度は上昇し、蓄
電池は悪条件下となり、とくに気温の高い夏季や低速走
行のニアコンディショナー使用時においてはエンジンの
周囲から生じる熱を遮断し、蓄電池の高温化を防ぐ必要
性があった。

本考案は成上の点に鑑み創案されたもので、蓄電池の高
温化を防ぎ、かつ蓄電池を結合集約するようにしたウオ
ッシャ−液又はリザーブ液を収容する車両用液タンクを
提供することを目的とするものである。

以下、本考案の詳細を実施例に示す図面について説明す
る。

１はウオッシャ−液を収容する車両用液タンクで、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性プラスチック
をブロー成形し、該タンク１の内面２は蓄電池３の収納
部となっている。

４は突条で内面２の上縁に形成され、蓄電池３の上面前
縁と当接するようになっている。

５は凹溝で内面２に凹設され、走行風が該凹溝５を墜過
し蓄電池３を冷却する。

６は取付用フランジでタンク１の両側面に設けられ、パ
ネル７にねじ等で取付けられる。

８は液入口、９は液入口蓋、１０は液出口、１１はウオ
ッシャ−ポンプ、１２は給水管である。

成上の構成により液タンク１の内面２に蓄電池３を収納
し、フランジ６をパネル７にねじ止めし、液タンク１の
外面がエンジン（図示せず）側に位置するように取付け
る。

第３図は本考案の液タンク１の他側を示すもので、車両
用液タンク１はウオッシャ−液を収容するタンク１ａと
ラジェーターのリザーブ液を収容するタンク１ｂの結合
型で、両タンクｌａ、ｌｂは連結部１３で一体に連結し
て形成されている。

尚、両タンクｌａ、ｌｂの連結方法は溶積、螺着、リベ
ット止着等適宜の方法で実施できる。

２は内面で蓄電池の収納部となっており、内面２の下縁
には蓄電池の底面を当接支持するよう突条４が設けられ
ている。

本考案は以上詳述した通り、ウオッシャ−液又はリザー
ブ液を収容する車両用液タンクの内面に適宜の蓄電池収
納部を設け、該蓄電池収納部に蓄電池を集約し、車両用
液タンク１の外面がエンジン側に位置するように取付け
たから、蓄電池の温度上昇の防止に極めて効果があり、
熱に弱い蓄電池を保護すると共に、車両用液タンクと蓄
電池を集約シてエンジンルーム内に配設され、スペース
及び組付工数の低減、作業の容易化等、総合コストを著
しく低減することができるという優れた効果を有するも
のである。

又、蓄電池の外周が中空容器でおおわれている為、蓄電
池自体の衝撃吸収に役立つという効果をも有する。

又、蓄電池と対向するタンクの壁面に通風用の凹溝を形
成したので、エンジン周囲から生じる熱を遮断するだけ
ではなく、歩行風を凹溝から導入して蓄電池を冷却する
ことともに、高温化した蓄電池の熱を通風用の凹溝から
外部へ放出逸散して、蓄電池の性能をさらに向上させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の車両用液タンクを内面側からみた斜視
図、第２図は第１図Ａ、 Ａ線断面図、第３図は本考案
の他側である車両用液タンクを内面側からみた斜視図で
ある。 １・・・・・・車両用液タンク、１ａ・・・・・・ウオ
ッシャ−液タンク、１ｂ・・・リザーブ液タンク、２・
・・・・・蓄電池収納部、３・・・・・・蓄電池、４・
・・・・・突条、５・・・・・・凹溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外面側がエンジン側に位置するウオッシャ−液又はリザ
   ーブ液を収容する車両液タンクの内面に適宜の蓄電池収
   納部を設け、蓄電池と対向するタンクの壁面に通風用の
   凹溝を形成したことを特徴とする車両用液タンク。