JPS6020466Y2 - 穀粒選別装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、クランク軸の回転作動で立体的に結合された
選別機と米選機とに水平円運動による揺動作用を与えて
脱秤風選された以後の穀粒を玄米、混合米および籾米の
三者に分離選別すると同時に玄米中に混入された未熟米
や小米等を正確に分離選別することができるよう穀粒選
別装置に関する。

籾摺機により脱秤風選された以後の穀粒を選別機により
、玄米、混合米、および籾米の三者に選別し、玄米はさ
らに米選機によって混入された未熟米を除去選別して良
質の玄米を得るようにした選別装置は出願前良く知られ
ている。

ところで、従前のこの種装置にあっては、玄米の選別作
業を行う米選機は選別機の外側に張出すよう一体状に付
設され、然かも選別機と米選機とは共に基端を枢支した
揺動杆の左右揺動作用によって選別作業が行われていた
から、揺動選別作業に際して全体のバランスが崩れ、ど
うしても片寄った揺動を行い正確な選別作業を達成でき
ない許りか、選別機の能力を大きくして玄米の排出量を
増大させた際には米選機も必然的に大きくかつ重量も大
となって益々正確な揺動作用を達成できないは勿論のこ
と振動が大きくなり、その結果、各部の磨耗が増大して
長期に亘り円滑な選別作業を達成できない大きな欠点が
あった。

本考案は前記に鑑み、脱秤風選された以後の穀粒を玄米
、混合米および籾米の玉者に選別する選別機の直下に、
玄米中に混入された未熟米や小米を除去選別する米選機
を一体的に装着し、然かもこれ等選別機や米選機は直立
状に軸架したクランク軸で支架して、１本のクランク軸
の回転作動により正確に水平円運動せしめ、もって小さ
な動力であっても大容量の穀粒を選別する選別機や米選
機を片寄り運動させずに正確に水平円運動せしめて良好
な選別作業を行わせるは勿論のこと選別作業時の振動や
振動音の発生を極力小さくして長期の使用を可能ならし
めた穀粒選別装置を提供しようとしたものであって、以
下に本考案装置の構成を添附図面に示された好適な一実
施例について説明する。

図面において、１は全体を方形枠状に形成した機枠であ
って、該機枠１の略中心位置にはクランり軸３を直立状
に軸架させるための取付基枠２が配設されており、該ク
ランク軸３の上端には、上部に選別機４を一体的に装着
した米選機５を支架状に装着せしめである。

上記の選別機４は第１図および第２図に示されたように
、供給側より排出側に向けて傾斜した多数の選別板６・
・・・・・・・・を順次立体的となるよう重合装着して
構成すると共にそれぞれの選別板６・・・・・・・・・
の供給側には共通供給樋７が、又排出側には排出樋８を
一体的に装着せしめである。

そして上記共通供給樋７の上端側には選別機４の最上部
に位置された傾斜供給平樋９の低位側を接続せしめると
共に排出樋８内には二枚の直立した仕切壁１０．１１を
収納装着して排出樋８内を玄米排出路１２と混合米排出
路１３および籾米排出路１４となるよう区画形威し、混
合米排出路１３は混合米排出口１５を経て機枠１の上部
に設置された投入ホッパー１６へ接続し、又籾米排出路
１４は籾米排出口１７を経て脱秤装置（図示せず）へ還
元されるよう接続せしめる。

選別機４の直下に一体的となるよう装着された米選機５
は、選別板６の傾斜方向と相反する方向に向けて傾斜し
、然かも表面には未熟米や小米等を選別落下させる選別
口１８′を多数開口した米選板１８と未熟米排出板１９
とを立体的に重設して構成すると共に、米選板１８の供
給始端側は玄米排出路１２と接続されるように排出樋８
へ接続せしめてあり、又米選板１８および未熟米排出板
１９の排出側にはそれぞれ排出樋２０．２１が接続され
ている。

２２はクランク軸３に固着されたプーリーであり、２３
は取付基枠２に装着された駆動用電動機であり、該駆動
用電動機２３の動力はカウンター軸２４を経てクランク
軸３に伝動されるようになっている。

２５はクランク軸３の一側に付設されたバランスである
。

次に本考案の作用について説明する。

今、駆動用電動機２３を運転すれば、その動力はカウン
ター軸２４を経てクランク軸３に伝動され、扁心回転さ
せる。

さすればクランク軸３に支架された選別機４および米選
機５は共に一体状に結合されているので正確な水平円運
動を営む。

そこで投入ホッパー１６より脱秤風選された以後の穀粒
を傾斜供給平樋９の供給側へ供給すれば、該穀粒は散粒
状態を呈しながら共通供給樋７内に落人した後、多数の
選別板６上を水平円運動によって生ずる揺動作用で排出
側へ向けて流動される間に、玄米層、玄米と籾米との混
合層および籾米層の三層に分離される。

そして分離された玄米は玄米排出路１２より下段の米選
機５へ供給されると同時に混合米は混合米排出路１３を
通り混合米排出口１５より投入ホッパー１６に還元され
再度選別板６により選別される外、籾米は籾米排出路１
４籾米排出口１７を経て脱秤装置に還元され再度脱拝せ
られる。

米選機５に供給された玄米は水平円運動の揺動作用で排
出側に向は散粒状態に流動される間に未熟米や小米を米
選板１８に開口した選別孔１８′より未熟米排出板１９
上に落下して精選された玄米のみを排出樋２０より、又
未熟米や小米は他の排出口２１よりそれぞれ排出して、
穀粒の選別作業を終了させるものである。

要するに本考案は前記のように構成したから、脱秤風選
された以後の穀粒を玄米、混合米および籾の三者にそれ
ぞれ分離選別する選別作業と、前記選別作業により得ら
れた玄米中に混入された未熟米や小米をさらに玄米より
除去選別する選別作業とを、一本のクランク軸３の回転
作動による水平円運動の揺動によって上段より下段に向
は順次流動する過程で正確に遠戚させて、良質の精選玄
米を小動力のもとに能率よく連続して得さしめることか
できる許りか、選別機４や米選機５が能率促進のために
例え大型化されても設置面積を極力小さくできると共に
選別機４や米選機５が片寄った揺動運動を決して行うこ
となく正確な水平円運動を遂行して能率的な選別処理を
行うことができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の一実施例を示すものであって、第１
図は要部を破断した正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線矢
視方向の断面図、第３図は要部を破断した米選機の拡大
斜視図である。 ３・・・・・・クランク軸、４・・・・・・選別機、５
・・・・・・米選機、６・・・・・・選別板、１０．１
１・・・・・・仕切壁、１２・・・・・・玄米排出路、
１３・・・・・・混合米排出路、１４・・・・・・籾米
排出路、１８・・・・・・米選板、１９・・・・・・未
熟米排出板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 供給側より排出側に向は低くなるよう傾斜した多数の選
   別板を順次立体的に重合し、然かも選別板の排出側には
   玄米排出路、混合米排出路および籾米排出路を形成する
   仕切壁を設けた選別機の直下に、供給側が玄米排出路に
   接続し、然かも米選板および未熟米排出板をともに選別
   板と反対方向に向けて傾斜した米選機とを一体的に装着
   せしめると共に、選別機および米選機は直立状に軸架し
   たクランク軸で支架して全体を水平円運動せしめたこと
   を特徴とする穀粒選別装置。