JPS60203708A - 橋梁メンテナンス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、橋梁メンテナンス装置に係り、特に、主とし
て道路用橋梁または高架道路の下面部の調料の錆、塗装
のはがれ、あるいはコンクリート床版のひび割れ等を点
検、補修することができる橋梁メンテナンス装置に関す
る。

〔従来技術〕

従来、この種の橋梁メンテナンス装置としては、橋梁の
下面に橋梁の長さ方向に設置されたレールに沿って、検
査台が移動しながら橋梁下面部の検査を行なうものが知
られている。しかしながら、この橋梁メンテナンス装置
は、橋脚をまたいで移動できない上に、構造が複雑で取
外しが難しいため、橋脚間毎に一台ずつの前記装置をあ
らかじめ設置しておかなければならないという欠点があ
る。

また、橋梁上の道路に停止した走行車両から橋梁側面下
方にアームを伸ばして、このアームに設けた作業用ゴン
ドラあるいは作業足場上で検査、補修を行なう橋梁メン
テナンス装置が知られているが、この装置においては、
橋梁上の道路に走行車両を停止させなければならないた
め、交通の妨げになシ、高速道路のように迂回路をとれ
ない場合には問題が多い。

さらに、橋梁の高欄に基部を設けて、この基部から橋梁
の側面下方までアームを伸ばし、このアームに設けた作
業台上でメンテナンスを行なう橋梁メンテナンス装置も
考えられているが、従来の橋梁の高欄はその強度が弱い
ので、実際には既設の高欄においては、前記装置をその
まま設置することができず、大幅な補強を必要とする上
に、照明ポストがある場所あるいは高架道路等の防音壁
が設けられた場所には、前記装置が設置できないという
問題がある。

本発明は、前述した問題点に鑑み、これを有効に解決す
べく創案されたものである。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、橋脚等の障害物があっても、道路用橋
梁上たけ高架道路等の主桁のフランジ部に取付けて容易
に橋梁の下面部全面にわたり点検、補修ができ、かつ橋
梁上の交通の妨げになるととのない構造が簡単な橋梁メ
ンテナンス装置を提供することＫある。

〔発明の構成〕

かかる目的を達成すべく本発明は、橋梁下面の主桁のク
ランプ部にクランプ装置を介して着脱自在に設けられる
複数の作業台に、各々水平アームを水平回転自在に設け
、該水平アームどうしを少なくとも１つの水平ブームを
介して水平回動自在に連結するものである。

〔実施例〕

以下、本発明に係る橋梁メンテナンス装置の一実施例を
図面に基づいて説明する。

第１図ないし第３図中１及び１′は作業台であり、これ
らの作業台１，１′は、作業員が搭乗して点検、補修を
行なったり、あるいはカメラ、ライトまたは自動塗装機
等を搭載して無人でメンテナンスを行なったりするもの
である。そして、各作業台１゜１′には、それぞれクラ
ンプ装置４，４′が設けられており、これらのクランプ
装置４，４′を介して各作業台１，１′は、橋梁２下面
の主桁３の下端部に形成されたフランジ部３ａに取付け
られるようになっている。また、各作業台１，１′の底
部に各々設けた垂直軸５，５′には、それぞれ水平アー
ム６゜６′が旋回自在に設けられており、各垂直軸５，
５′と水平アーム６．６／との間には、それぞれ旋回駆
動装置７，７′が設けられている。そして、各水平アー
ム６．６′の先端部は、水平プーム８０両端部に、それ
ぞれ垂直軸８ａ、８ｂ’ｉ介して連結されており、回動
装置９，９′によって水平ブーム８に対して各水平アー
ム６．６′が水平に回動するようになっている。

前記クランプ装置４の昇降機構１０は前記作業台１に立
設されておシ、２本のシリンダでできている。４の昇降
機構１０の上端部には、支持架台１１が取付けられてい
る。また、支持架台１１の上面には、１対のクランプア
ーム１２，１３が互いにそのフック部１２ａ、１３ａを
向き合わせて配置され、各クランプアーム１２．１３は
、それぞれ１対のガイドレール１４．１４及びスライダ
１５によって、第３図において左右方向に摺動自在に支
持されている。これらのクランプアーム１２．１３には
、それぞれネジ１６．１７がねじ込まれており、各ネジ
１６．１７のネジ山は逆向きになるように設置されてい
る。そして、各ネジ１６．１７は、モータ、減速機から
構成された回転駆動機構１８の両端から突出している回
転軸１８ａ、’１８ｂに、それぞれ継手１９，２（ｌ介
して連結されており、回転駆動機構１８を作動させるこ
とによシ、クランプアーム１２，１３はその間隔が伸縮
するようになっている。

前記旋回駆動装置７は、第５図に示すように、作業台１
にモータ２１が設置されると共に、このモータ２１の回
転軸２１ａＫ：装着された歯車２２が、前記水平アーム
６の基端部の外周に取付けられた歯車２３に噛合されて
構成されている。そして、モータ２１を駆動することに
ょシ、水平アーム６は垂直軸５を中心にして水平に回転
するようになっている。

また、前記回動装置９は、第６図に示すように、前記水
平アーム６の先端内部忙モータ２４が設置されると共に
、とのモータ２４の回転軸２４ａに装着された歯車２５
が、水平ブーム８の垂直軸８ａに装着された歯車２６に
噛合されて構成されている。なお、前記クランプ装置４
１．旋回駆動装置７１及び回動装置９′は、それぞれク
ランプ装置４、旋回駆動装置７及び回動装置９と同じ構
成なので説明は省略する。また、２７は橋梁２の橋脚で
あり、２８は主桁３に支持された床版、２９は本発明に
係る橋梁メンテナンス装置Ｘを主桁３に取付ける際に使
用する昇降装置、３０は作業台１あるいは１′上で使用
する昇降自在な作業用の架台である。

次に、前記のように構成された橋梁メンテナンス装置Ｘ
の作用について説明する。

まず、本発明に係る橋梁メンテナンス装置Ｘを橋梁２に
取付ける場合には、第２図に示すように橋梁２の下方に
設置した昇降装置２９を使用して持ち上げるかあるいは
クレーン等を使用して橋梁２の側面部に沿って降ろすこ
とによシ、各作業台１．１′のクランプ装置４，４′の
うち少なくとも一方金主桁３のフランジ部３ａに取付け
る。この手順をクランプ装置４を取付ける場合について
説明すると、クランプ装置４が、主桁３のフランジ部３
ａの下方に来るように橋梁メンテナンス装置Ｘを移動さ
せた後、作業台１全旋回駆動装置７により回転させて、
クランプ装置４の支持架台１１が主桁３の長さ方向と直
交するようにする。そして、回転駆動機構１８を作動さ
せて、クランプアーム１２．１３間が前記フランジ部３
ａの幅よシ大きくなるように広げた後に、昇降機構１０
を駆動して、クランプ１２．１３が主桁３のクランプ部
３ａの間外側に来るまで上昇させる。次いで、回転駆動
機構１８を作動させて、クランプアーム１２゜１３間の
間隔を縮め、クランプアーム１２．１３のフック部１２
ａ、１３ａ内にフランジ部３ａを嵌め込む。このように
して、橋梁メンテナンス装置Ｘは主桁３に強固に取付け
られる。

また、橋梁２の下面部を点検、補修する際には、クラン
プ装置４，４′のうち一方金主桁３に固定した状態で、
旋回駆動装置７，７′及び回動装置９゜９′を作動させ
ることによって、水平アーム６．６′及び水平ブーム８
全旋回させて、主桁３に固定されていない方の作業台１
あるいは１′ヲ移動させ、橋梁２の下面部のメンテナン
スを行なえばよい。

そして、クランプ装置４，４′のうち一方金主桁３に固
定した状態で、主桁３に固定されていない方の作業台１
あるいは１′が移動して点検、補修できる範囲のメンテ
ナンスが完了したら、橋梁メンテナンス装置Ｘの固定位
置を移動する。この移動作業は、今、主桁３に固定され
ていない方のクランプ装置をクランプ装置４とすると、
まず、該クランプ装置４金主桁３の所定位置（クランプ
装置４を固定したい位置）まで移動させる。次いで、ク
ランプ装置４の昇降機構１０と回転駆動機構１８を駆動
して前述のように主桁３にクランプ装置４を固定する。

続いて、今まで主桁３に固定されていたクランプ装置４
′のクランプアーム１２’、１３’を、回転駆動機構１
８′により、主桁３のフランジ部３ａから離し、かつ昇
降機構１０′によりクランプアーム１２’、１３’を下
降させた後、旋回駆動装置７，７′及び回動袋Ｗ９．　
９’を駆動することによって、水平アーム６．６′及び
水平プーム８を旋回させて作業台１′ヲ移動させる。こ
の操作を繰り返すことにより、橋梁２の下面部の全面に
わたって、点検、補修を行なうことができる。なお、主
桁３が厚く、作業台１，１から床版２８下面部のメンテ
ナンスがしにくい場合には、必要に応じて、前記伸縮自
在な作業用の架台３０上で作業を行なえばよい。

前記橋梁メンテナンス装置Ｘが橋脚２７のある場所まで
移動して来た場合には、以下の手順によって橋脚２７を
避けて迂回する（第７図参照）。

■　作業台１，１′がともに主桁３に固定された状態で
、作業台１′のクランプを解除し、作業台１を中心にし
て９００回転させる。

■　作業台１′を水平にかつ橋梁２に活って移動さ−せ
て橋脚２７の向う側へ移す。

■　作業台１′を橋脚２７の向う側の手近な主桁３のフ
ランジ部３ａにクランプする。

■　作業台１のクランプを解除し、橋梁２の外側に移動
する。

■　作業台１を橋梁２に、泊って橋脚２７の向う側まで
水平移動する。

■　作業台１を作業台１′を中心にして９００回転移動
させて主桁３のフランジ部３ａにクランプする。

このよう圧して、＠梁メンテナンス装置ｘは、橋梁２に
ビル等の建築物が接近している場所でも、橋脚２７の外
側部に治って円滑に橋脚２７部を通過することができ、
該建築物と橋脚２７との間を巧みに通シ抜けることがで
きる。

さらに、本発明に係る橋梁メンテナンス装置Ｘを橋梁、
高架道路等の設置場所まで運搬する際には、第８図に示
すように、トラックの荷台３１上に作業台１，１′を並
べて搭載すればよい。例えば、作業台１，１が縦２１ｎ
ｓ横３ｍ程度あり、荷台３１の幅ぎりぎりであっても、
水平アーム６．６′及び水平ブーム８は荷台３１からは
みだすことはなく、運送上の障害とならないから、分解
して運搬する手間が省け、現場で速やかに橋梁２に取付
けることができる。

なお、本実施例において、１つの水平ブーム８を各水平
アーム６．６′に連結したが、複数の回動自在に連結さ
れた水平ブームの両端を水平アーム６．６′の各先端に
連結してもよく、このようにすれば、一層自由度が大き
くなり、作業台１，１′の動きがスムーズになる。また
、２つのクランプ装置４，４′のうち少なくとも一方は
、メンテナンス作業時に誤操作等によって外れることの
ないようにインターロック機構を備えておくのが望まし
い。

さらに、作業台の数は２つに限らず、またその位置も水
平アーム６．６′の端部だけに限られるものではない。

以上説明したように、本発明によれば、以下の如き優れ
た効果を発揮する。

〔発明の効果〕

ｆｉ＋　複数の作業台を橋梁下面の主桁のフランジ部に
着脱自在に設けるものであるから、一旦、主桁に取付け
ると、移動して橋梁の下面部の全面にわたって点検、補
修ができる。

（２）　複数の作業台に各々水平アームを回転自在に設
け、かつ各水平アームどうしを水平ブームを介して回動
自在に設けたものであるから、構造が簡単で、運搬時に
折りたたんでコンパクト化でき、かつ橋脚のような障害
物があシ、その近くにビル等の建築物がある場合１ｃも
、障害物と建築物との間を巧みに通り抜けて、メンテナ
ンスを継続することができ、作業性が向上する。

（３）　主桁のフランジ部に取付けるものであるから、
橋梁上の交通の妨げになることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図は本発明の一実施例を示すもので、
第１図は本装置を斜め下方から見た斜視図、第２図は断
面図、第３図はクランプ装置の正面図、第４図は第６図
のＮ−Ｎ線矢視図、第５図は旋回駆動装置の側面図、第
６図は回動装置の側面図、第７図は本発明に係る装置が
橋脚の外側を迂回していく場合の手順を示す説明図、第
８図は運搬時を示す平面図である。 １．１′・・−・・作業台、２・・・・・橋梁、３・・
・・・主桁、４゜４′・・・・・クランプ装置、６．６
’・・・・・水平アーム、８・・・・・水平ブーム、Ｘ
・・・・・橋梁メンテナンス装置、３λ・・・・・フラ
ンジ部。 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 Ｉ“ 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 橋梁下面の主桁のフランジ部にフラング装置を介して着
   脱自在に設けられる複数の作業台に、各々水平アームを
   水平回転自在に設け、該水平アームどうしを少なくとも
   １つの水平ブームを介して水平回動自在に連結したこと
   を特徴とする橋梁メンテナンス装置。