JPS6020317B2 - マンコンベアの欄干 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エスカレーター或いは電動道路などのマンコ
ンベア欄干に関する。

従来技術 一般に、マンコンベァの欄干は、無機状に配列されて回
動するステップと同期的に回転するハンドレール、この
ハンドレールの直下に配置された透明体のガラスなどで
構成された透明欄干パネル、この透明欄干パネル上端と
前記ハンドレール間に配置されたハンドレール案内用の
欄干上辺村、前記透明欄干パネルの下端に設けられた内
デッキおよび外デッキで構成された欄干下辺村などで構
成されている。

ここで、欄干上辺材の寸法関係についてみると、後述す
る如く、この欄干上辺村を構成するハンドレールフレー
ムの高さは、ハンドレールの高さに対して２〜３倍とな
っている。

又、ハンドレールフレームは、ハンドレールの側端から
内側および外側へ１０〜５仇肋突出している。このよう
な従来の欄干構成において、最近では照明器具を除外し
た軽快な意匠で、かつ省エネルギー指向のニーズが高ま
っている。

しかしながら、従来の欄干構成のままでマンコンベアの
照明器具を除外し、天井照明の明るさを透明欄干パネル
を通してステップ側に導く場合、ハンドレールの高さお
よび内外側への突出寸法が光線を遮断し、充分な採光を
期待できなかった。

又、安全面から見た場合、ハンドレールフレームの内側
に突出した角に、幼児童の手首が当り、ハンドレールを
掴みずらくしている。もし、このような無理な状態でハ
ンドレールを掴もうとした場合、足元がスカートガ−ド
‘こ接触し、このスカートガードとステップ間に靴等が
引込まれるという事故を誘発する危険があった。更に、
意匠面でも、ハンドレールの摩耗粉がハンドレールフレ
ームの上面に堆積し、不潔感と乗客の衣服を汚す欠点が
あった。

このため、安全性および意匠面の問題を解決する手段と
して、ハンドレールフレームの内・外側への突出をやめ
、ハンドレールの直下に透明欄干パネルを設けることが
提案されているが、ハンドレールと透明欄干パネル間に
不透明のハンドレールフレームが存在するため採光の面
での解決を計ることはできない。

更に、ハンドレールと透明欄干パネル間の不透明のハン
ドレールフレームの存在は、軽快感をそこない意匠面で
の向上を計ることはできない。

発明の目的本発明は、採光性および安全性、意匠性のす
べてを満足するものを得ることを目的とするものである
。

発明の要点 本発明は、ハンドレール案内用の欄干上辺材を、ハンド
レールを案内し、かつ、透明欄干パネルの上端部が鉄入
される溝を有するガイドフレームと、この溝部分におい
て透明欄干パネルを圧縮して縦付ける締結体と、この締
結体の締付け力を制限する制限子と、前記ガイドフレー
ムの外周を覆うガイドで構成し、かつ、この欄干上辺材
をすべてハンドレール内に位置させると共に、前記ガイ
ドで前記透明欄干パネルとハンドレール間の隙間を塞ぎ
、また前記透明欄干パネルの上端部に、前記締結体の貫
通する切こみを設けたものである。

従来例の説明 一般のマンコンベアの構成は、第１図に示した通り、無
端状に配列されて回動するステップ１及びハンドレール
２で成る回動体と欄干３及び本体枠部４等の静止体から
成り立ち、これら全ての部品が建屋床Ｆに支えられるも
のである。

なお、欄干３の詳細は、第１図以下第３図に示した通り
、本体枠部４に支持されたガラスパネル５、内デッキ６
、外デッキ７及びスカートガード８のような欄干下辺材
、さらにガラスパネル５の上辺にはハンドレールを案内
するガイド９、ハンドレールフレーム１０、照明器具１
１等の欄干上辺材が配設されている。

そして、ハンドレールフレーム（一般にはステンレス鋼
製）１０の内方には、ガラスパネル５を保護するパッキ
ン１２と、このガラスパネルを把持し、かつ照明器具１
１を構成するランプ１３とカバー１４を支持する支持体
１５、さらにこの支持体１５にボルト１６で締結されて
最終的にガラスパネル５を固定するための押板１７が設
けられている。ここで、欄干上辺材の寸法関係について
説明する。

上辺のガイド９は、化粧ゴム部２ａと綿キャンパス部２
ｂから成るハンドレール２の内周に係合する寸法であり
、ボルト（図示省略）によってハンドレールフレーム１
川こ固定されている。次に、ハンドレールフレーム１０
は、ハンドレール２の高さｈａに対して２〜３倍の寸法
比である高さｈを有し、かつ横方向は、ハンドレール２
の側端から外側へとｌａ、内側へｌｂ（一般にｌａ、ｌ
ｂとも１０〜５０ミリメートル）突出しているのが普通
であり、ｌａ側は照明器具１ １の収納に、またＩＭ側
はガラスパネル５の把持に利用されている。このような
従来の欄干構成において、最近では照明器具１１を除外
した軽一決な意匠で、かつ省エネルギー指向のニーズが
高まっている。

一般的に、第３図に示した照明器具１１を除外する場合
には、想像線Ｚで示した塞ぎ板を設けてハンドレールフ
レーム１０の内部を被覆し、欄干本体の部材（ハンドレ
ールフレーム１０など）を改変しないのが普通である。

このような照明器具１１を用いないマンコンベアでは、
天井照明Ｘ及びＹの照度を上げて乗客に対するサービス
（特に足元は十分明るくして安全な利用に供する）を行
うことになるが、従釆のハンドレールフレーム１０の寸
法構成では採光上極めて不都合である。すなわち、第２
図のように天井照明Ｘの明るさを矢印Ｍの如くガラスパ
ネル５を通してステップ１側に導く場合、ハンドレール
フレーム１０の突出寸法ｌａ、及び高さｈが光線の入射
角０，を規制することになる。この状態は、マンコンベ
アの周囲がスクリーンＳ等で被われた場合に特に深刻で
あり、時に乗客の安全な利用に不可欠な照渡を確保でき
ない事態も生じる。一方、従来のマンコンベアにおいて
は安全及び意匠性の面で解決されるべき課題もある。

安全面では、幼児童がハンドレール２を確実に掴めない
事態が想定される。

すなわち、欄干は第３図に示したようにステップ１から
の高さ日が乗客の転落を防止する観点から６５０〜７５
０ミリメートルに設定され、就学児以上の乗客に対して
好適な高さになっている。しかしながら、幼児童の場合
には、高さ日の問題以外に第３図の如く手Ｑの一部がハ
ンドレールフレーム１０の角に接触（点Ｐ）してハンド
レール２を掴みずらし、状態となる。このような無理な
状態でハンドレール２を掴もうとした場合には、足元が
スカートガード８に接近してステップ１まわりでの引込
まれ事故を誘発するため極めて危険である。

さらに、意匠面では、ハンドレール２の摩耗粉Ｒがハン
ドレールフレーム１０の上面に堆積する問題がある。

この摩耗粉Ｒは、ハンドレール２の駆動系に用いられる
鉄材やゴム材、それに綿キャンバス部２ｂの混合粉であ
り、公共設備としてこの摩耗粉Ｒがもたらす不潔感と乗
客の衣服を汚す欠点は無視できない。発明の一実施例の
説明 第４図および第５図は、本発明の−実施例になるマンコ
ンベアの欄干を示す。

同図において、回動するステップ１等の駆動メカニズム
や本体部４の構成、それに内デッキ６、外デッキ７及び
スカートガード８などの欄干下辺村は従来と同様である
が、本発明では、ガラスパネル１８（従来のガラスパネ
ル５に相当）の上端を綾め込む溝１９ａを有するガイド
フレーム１９及びボルト２２等の締結部品、それにこの
ガイドフレーム１９の外周を被うガイド２０などで欄干
の上辺を構成したことに特徴がある。ここで、この欄干
上辺部の構成を詳述すれば、ガイドフレーム１９は欄干
の全長にわたって連続的に設けられるもので、ガラスパ
ネル１８とその上端を保護するためのパッキン２１の厚
さを加えた幅Ｗが挿入される溝１９ａを備えている。

一方ガラスパネル１８の上端には、マンコンベアの全長
方向に複数個の切こみ１８ａが設けられておりさらにこ
の切こみ１８ａ部分ではパッキン２１にも切こみ２１ａ
が設けられている。さらに、ガイドフレーム１９に設け
られた貫通穴１９ｂ部分には次のような部品が装着され
る。まず、溝１９ａ内には貫通穴１９ｂと通じる穴２３
ａを有する制限子２３が挿入される。次に、ボルト２２
が座板２２ａ、貫通穴１９ｂ及び制限子２３を介して、
他方の座板２２ｂのねじ穴にねじ込まれる。この状態で
制限子２３部分が前記切こみ１８ａに挿入される。この
場合、制限子２３の幅Ｗａは、ガラスパネル１８とパツ
キン２１の厚みを加えた幅Ｗよりも僅かに４・さく（Ｗ
ａ＜Ｗ）なっている。

そして、ボルト２２を綿付けた場合には、溝１９ａの幅
が制限子２３（幅Ｗａ）に接触するまで変形し、この変
形量、すなわち幅Ｗと幅Ｗａの差が前記ガラスパネル１
８及びパッキン２１に対する締付け量となり、矢印Ａ及
びＢの如く締付けるものである。なお、制限子２３は実
質的にガラスパネル１８に過大な縦付け力を作用させな
いストッパの役目を果し、ガイドフレーム１９及びガラ
スパネル１８の変形や破損を防止するものである。また
、座板２２ａ及び２２ｂは、ボルト２２の締結力がガラ
スパネル１８に広く作用するように設けたものであり、
一般のボルトの頭部あるいはナットよりも広い締結面を
有している。一方、前記の欄干上辺村は、両側からガイ
ド２０１こよって被われる。

このガイド２０は、上辺部の突起２０ａがガイドフレー
ム１９の溝１９ｃに、また、下辺部の突起２０ｂが溝１
９ｄにそれぞれ鉄入されてその離脱が防止されている。
そして、このガイド２０は上辺部がハンドレール２の内
周に係合してこれを案内し、下辺部ではハンドレール２
の関口部とガイドフレーム１９の下端を被う形状となっ
ている。さらに、このガイド２０は、摩擦係数が低く、
ハンドレール２の走行に好適なナイロン等のプラスチッ
ク材が用いられ、マイコンベアの全長にわたって連続的
に配置される。以上の欄干上辺部の都材は幅、高さとも
にハンドレール２の内周スペースに効率よく収納される
ものである。

このように、ハンドレール２の内周の範囲内にガイドフ
レーム１９、ガイド２０等の欄干上辺材を配置したこと
により、従来懸念されたハンドレール２の下方への延出
と左右（ｌａ及びｂ）への出張りは完全に消滅する。

このため、第２図で説明した入射角が拡大（本発明によ
ればａ２となり８２＞８，）し、省エネルギー指向の欄
干（照明器具１１がない）でも効率よく採光できて乗客
に対する快適な利用環境をサービスできる。

一方、従来安全面と意匠面で問題となっていた突出寸法
ｌａ、ｌｈが消滅し、この面での効果も大きいと言える
。

発明の他の実施例の説明 第６図、第７図は、ガイドフレーム１９部分の改良した
状態を示すものである。

締結用のビス３川ま、マンコンベアの長手方向に適宜設
けられたガラスパネル１８の切こみ１８ａ部分にこのビ
ス３０の頭部とナット３１の間で最穴１９ａを挟むよう
に配置される。そして、この長穴１９ａ（幅Ｗ，）には
、ビス３０が貫通し、かつ幅Ｗ２（Ｗ，＞Ｗ２）の制限
子２３が設けられ、さらにこの制限子２３の上方のガイ
ドフレーム１９の中央部には幅６、長さＮの長欠１９ｅ
が設けられている。そして、このビス３０の締付けにと
もなうガイドフレーム１９の収縮を第７図の想像線の如
く行わせ、この収縮した分でガラスパネル１８とパツキ
ン２１を締上げる構成となっている。なお、この長穴１
９ｅは、ビス３０の締付け力がガイドフレーム１９の上
辺部を変形させるために浪費するのを防止し、ビス３０
の綿付け力をガラスパネル１８の挟特に有効に作用させ
るために設けたものである。発明の効果 本発明によれば、明るく軽快で、かつ意匠性と安全性の
高いマンコンベアを提供できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明の対象となる最近のマンコンベァの上
部付近の側面図、第２図は、第１図の０ーロ線に沿う断
面図、第３図は第１図のｍ−ｍ線に沿う断面図、第４図
は、本発明の一実施例になるマンコンベアの欄干を示す
第３図相当の断面図、第５図は、第４図の欄干上辺材の
詳細説明図、第６図は本発明の一実施例に改良を加えた
状態を示す断面図、第７図は、第６図の平面図である。 １８……ガラスパネル、１９ａ……溝、１９……ガイド
フレーム、２０……ガイド、２１……パツキン、２２・
・・・・・ボルト、２３・・・…制限子、２３ａ．・・
．・・穴・。多／鶴 袴２図 多Ｊ図 多くの 多〆図 努夕四 多７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 無端状に配列されて回動するステツプと同期的に回
   動するハンドレールと、このハンドレールの直下に配置
   された透明体のガラスなどで構成された透明欄干パネル
   、この透明欄干パネル上端と前記ハンドレール間に配置
   されたハンドレール案内用の欄干上辺材、前記透明欄干
   パネルの下端に設けられた内デツキおよび外デツキで構
   成された欄干下辺材などからなるマンコンベアの欄干に
   おいて、前記ハンドレール案内用の欄干上辺材を、前記
   ハンドレール案内し、かつ、前記透明欄干パネルの上端
   部が嵌入される溝を有するガイドフレームと、この溝部
   分において透明欄干パネルを圧縮して締付ける締結体と
   、この締結体の締付け力を制限する制限子と、前記ガイ
   ドフレームの外周を覆うガイドで構成し、かつ、この欄
   干上辺材をすべてハンドレール内に位置させると共に、
   前記ガイドで前記透明欄干パネルとハンドレール間の隙
   間を塞ぎ、また前記透明欄干パネルの上端部に、前記締
   結体の貫通する切こみを設けたことを特徴とするマンコ
   ンベアの欄干。