JPS602020B2 - 鮮魚の保存方法 - Google Patents

鮮魚の保存方法

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JPS602020B2
JPS602020B2 JP7502777A JP7502777A JPS602020B2 JP S602020 B2 JPS602020 B2 JP S602020B2 JP 7502777 A JP7502777 A JP 7502777A JP 7502777 A JP7502777 A JP 7502777A JP S602020 B2 JPS602020 B2 JP S602020B2
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water
fish
seawater
fresh fish
freshness
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重年 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鮮魚類の保存方法に関するものである。
鮮魚類の保存方法には、塩蔵法、氷冷法、冷凍法等種々
の方法が知られているが、これらは魚を長期間保存する
ことを目的とするもので、或る程度の鮮度の低下はやむ
を得ないものとされている。
しかしながら、魚に最も必要なものはその鮮度であり、
したがって捕獲した時の鮮度をなるべく失わないように
することが肝要である。そのため遠洋漁業にあっては、
最近は冷凍庫を有する母船とともに出港し、水揚げ後、
直ちに冷凍する方法が探られている。しかし、このよう
な方法は、遠洋漁業のとき可能であって、カツオ、サバ
等の近海漁業にあっては、このような母船はかえって経
費の負担となり、また冷凍により鮮度は低下させるより
も、いち早く陸上げした方がより商品価値があることが
知られている。しかして、近海漁業用漁船は、小型であ
り、充分な保存設備もなく、また高速でもないことから
、漁場から漁港までの数〜十数時間もしくは数日間、簡
便な方法で鮮度を保持する方法が必要とされている。
その一例としては、船倉に水を張り、その中に魚を入れ
、小型冷凍機で所定の水温に保持する方法であるが、海
水では塩分が多過ぎて、また真水では塩分が無いため、
それぞれ魚の水分に影響し鮮度を低下させる。
しかし、予じめ適当な濃度の塩水を運ぶことは不経済で
あるため、真水を積んで出港しているが、多量に積んだ
のでは船足が遅く、折角の時機を失いやすく、また少な
すぎては充分な魚を貯蔵できないという欠点がある。し
かも、捕獲後、貯蔵用の水を一旦全部入れ替えないと、
捕獲後の魚から排出される汚物や血垢等によって、かえ
って鮮度の低下がはなはだしいため、所定水量の少なく
とも倍は必要である。また、通常は積んでいった真水に
海水を加えて適当に塩分を調整しているが、海水を多量
に取り入れたり、またプランクトン等が多い海水を取り
入れたときは、帰港するまで真水が得られないため、折
角の魚の商品価値が低下するという状態であった。
なお、真水に食塩を加えて適当な濃度の塩水としたもの
は、海水に含まれる他の成分を含まないため、良くない
ことが既に知られている。しかして、通常海水は15,
000PPM(1.5%)の塩素分(CI‐)を含んで
いるため、これより魚船で必要とする5t/hr.の出
力で10〜25t程度の真水.を得るには巨大な設備を
必要とする。本発明者は、魚船の貯蔵用水について種々
研究した結果、イオン交換膜電気浸透法や逆浸透圧法等
の炉過法により、0.7〜0.9%の塩素分となるよう
に炉過すれ‘よ、小型漁船に積載し得る程度の装置で、
上記所要水量の要件にも適合し、また装置の炉過膜等を
調節してやれば、単に海水をポンプで炉過汲取るだけで
所定の濃度の海水となし得るため、何等従来のように海
水の取り入れすぎ等の問題も起らないということを見出
した。
また、このようにして得た海水は、不要な汚物を含まな
いため、鮮度の低下も遅く、かつ魚の肉組織を良い状態
に保つ塩分以外の成分は含まれているため良好な結果が
得られる。一般に逆浸透法などの水処理では、塩分、に
ごり、バクテリア、ビールス、色、悪臭などを除き、真
水に近い状態に炉遇することを目的としているため、こ
の目的のためには例えば米国ウェスチングハウス社の逆
浸透炉過装置でも処理できる水の汚濁度は5,000P
PMまでとされていた。
それ故、15,000PPMも塩分を含む海水を5t/
hr.程度で炉過することは全く考えられなかった。し
かしながら、イオン交換膜電気浸透法や逆浸透膜の膜支
持装置等を調節してやれば、5t/hr程度まで炉過で
き、しかも得られた海水は塩分のほかに他の海水成分を
適当に含有するため、鮮度の保持に良好な結果を示して
いる。なお、海水の取り入れに際しては、炉過装置の前
に通常のフィルターを設けゴミ等を除去すると良く、例
えばステライトの隔膜をカートリッジタイプとし、取替
容易にすると作業上便利である。次に、本発明を実施例
にてより具体的に説明する。
海水を鉄焼結板にて炉適したのち、逆浸透装置にて35
〜50k9/地の圧力をかけて5t/hr.の速度で海
水を容量9の宿魚槍5倉に取り入れた。得られた水の塩
分は約0.8%であった。水温を約一1℃に保持し、こ
の水中に1倉当りカツオ約400本入れた。このときカ
ツオの体温で水温が5〜7℃となるので1〜300に冷
却する。約2時間後に同様にしして海水を炉取し、一旦
水と入れ替えたのち、水温を1〜300に保持して魚港
に帰航した。この間約6虫時間であったが、水揚げ後の
カツオの鮮度は85以上で良好であった。なお、イオン
交換膜電気浸透装置により、同様の水を得て、同様に良
好な結果を得た。本発明によるときは、真水を積んで出
航しなくて良いため経済的であり、また船足も速く遠方
まで出漁できること、船倉の水を入れ替える時でも従釆
のように一旦水を全て排出するようにしなくてもよいた
め、魚同志の衝突による傷みがないこと、等多くの利点
を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 イオン交換膜電気浸透法または逆浸透圧法により塩
    素分濃度0.7〜0.9%の塩水となるように海水を濾
    取し、この得られた海水を低温に維持した冷水中にて捕
    獲した魚を保持することを特徴とする鮮魚の保存方法。
JP7502777A 1977-06-24 1977-06-24 鮮魚の保存方法 Expired JPS602020B2 (ja)

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JPS5411276A JPS5411276A (en) 1979-01-27
JPS602020B2 true JPS602020B2 (ja) 1985-01-18

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JPS5411276A (en) 1979-01-27

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