JPS602010B2 - コンバインの排ワラ処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、脱穀部の後側にシリンダ型カッターを配設し
てあるコンバインの排ワラ処理装置に関する。

上記コンバインの擬ワラ処理装置は、従釆シリンダ型カ
ッターをそのカッター回転軸の軸芯を水平方向に向けて
配設していたがために、このカッターは排ワラ掻込み部
分と細断ワラ出口とが上下に離れた縦長状に配置されて
しまい、横側部である９Ｅワラ長さ方向両側に大きな空
間が存在し、この空間には別に配置するようなものがな
いので、結果的にスペース的な無駄が多くなるのみなら
ず、コンバインの後端下部が低くなって、畦越え走行な
どが行ないにくくなったり、あるいは、カッターが上方
に大きく突出して路上走行し‘こくくなったりする問題
があった。

本発明は、このような実情に鑑み、脱穀部の後側のスペ
ースを有効に利用して、コンバイン後部の上下長さが低
くなりすぎたり、あるいは、高くなりすぎたりしないよ
うにしてあるコンバインの排ワラ処理装置を提供するこ
とを目的とする。

本発明のコンバインのＢＥワラ処理装置は構架姿勢で排
ワラを出す脱穀部４の９Ｅワラ出口７の後側に、カッタ
ー軸１８の軸心を上下方向に向けてシリンダー型カッタ
ー１４を配設すると共に、９Ｅワラ出口７から排出され
る排ワラを前記シリンダー型カッター１７へ供給すべく
搬送する穂先搬送機構９と株元搬送機構１０とを、少な
くともカッター入口部分近く位置で互に上下方向での段
差を有した状態に配設して、排ワラを傾斜姿勢でシリン
ダー型カッター１４に供給すべ〈構成してあることを特
徴とする。すなわち、カッターの回転軸１３の軸芯を上
下方向に向けたので、シリンダー型カッター１４は横長
状に配設されて、排ワラ長手方向におけるコンバイン後
部横方向のスペースを略全幅に近い状態で使用し、スペ
ースの無駄をなくくと共にカッター１４が上下方向には
幅狭であるので、上下方向にシリンダー型カッター１４
が突出することもなく畦越え、又は路上走行相方共に楽
に行なえるようになった。

又、このように、シリンダー型カッター１４が横幅方向
に位置しているため、このカッターの上方又は下方にあ
るスペースも横幅方向にて分断されることのない一連の
大きなスベースを持つことができ、このスペースに紬断
ワラや脱穀籾などを貯留するための大きなタンクを配設
することも楽となり、機体のコンパクト化に有利である
。加えて、穂先搬送機構９と株元搬送機構１０とを、少
なくともカッター入口部分近く位置で互に上下方向での
段差を有した状態に配設して、擬ワラを傾斜姿勢でシリ
ンダー型カッター１４に供給すべく構成してあるために
、たとえば長ワラを構架姿勢のままで、その穂先側から
順次カッターへ供給するものに較べて排ワラ搬送のため
の所要スペースも少なくでき、上述した利点を更に効果
的に発揮させ得る点で有利である。次に本発明の実施例
を図面に基づき詳述する。

第１図は排ワラ処理装置を付設してあるコンバインの構
造を示す。走行車体１の前方に楯立茎稗を引起し刈取る
ように構成してある刈敬部２を設け、この後方に縦搬送
装置３を設けて、刈取茎稗を搬送しながら構架姿勢に変
更するように構成してある。

そして、この縦搬送装置３の後部に脱穀装置４を配設し
、この脱穀装置４に設けてある前後搬送方向のフィード
チェーン５の始端に構架姿勢の毅稗株元を挟持させ、横
架姿勢のまま級脱穀して後方の排ワラ処理装置６に送り
込むように構成してある。第２，３図は前記排ワラ処理
装置６の構造を示す。脱穀装置６の後部擬ワラ出口７近
くに係止爪８・・・・・・を設けた穂先側係止搬送機構
９の始端を臨ませ、前記フィードチェーン５の終端部近
くに株元側挟持搬送機構１０の始端を臨ませ、排ワラを
穂先側係止株元側挟特で後方に向って搬送するように排
ワラ搬送装置１１を構成してある。

そして、この雛ヮラ搬送装置１１の上部に上下方向軸芯
周りに揺動する横方向折込み掻込み具１２と同じく上下
方向軸心周りに回転するカッター軸１３を設けたシリン
ダー型カッタ−１４を配設するに、紬断ワラ出口１５を
機体横側に設けた長手構架姿勢にしてある。そして、終
端下方にドロツパー１６を配設してある。そして、前記
株元搬送機構１０を始端側を中心に上下方向に揺動変位
させるように構成し、もって、榎Ｅヮラを搬送途中にお
いて、穂先側を上方にした傾斜姿勢に変更し、もって「
稗長方向両搬送支持部分間を前記掻込み具１２の作用範
囲内に入り込ませ、搬送途中にて排ワラを抜き取り折込
んで紬断しえるように構成してある。このように構成し
、株元搬送機構１０を穂先側搬送機構９に略平行にして
、９Ｅヮラを終端まで送って長ヮラのまま集東放出する
非細断処理状態と、穂先側搬送機構９に対し株元搬送機
構１０を後方上方に傾斜させ、搬送途中の排ヮラを折込
み掻込んで、横方向におくり、紬断して、機体横側近く
の紬断ワラ出口１５より放出する細断処理状態とに切換
えれるように構成してある。

１７は前記緋ワラ反送装置１１の下方及び横側の空間部
分に設けたホッパ−で、前記シリンダー型カッター１４
の紬断ワラ出口１５を、このホツパー１７の上部閉口部
１７ａに臨ませ、紬断ワラを貯留して運搬回収しえるよ
うに構成してある。

この場合、カッター１４自体が比較的高い位置にあるた
め、特別な搬送装置を要することなく紬断ワラをホッパ
ー１７の高位魔に送り込むことができ、ホッパー１７を
脊の高い大容量のものに構成しやすいものとなっている
。なお、この紬断ワラ出口１５を第４図に示すようにカ
ッター軸１３の周りに移動可能に構成し、もって、紬断
ワラをホッパー１７に入れたり又は、圃場に向って散布
放出するように構成してもよい。又、第５図に示すよう
に、排ヮラ搬送装置１１の下方にシリンダー型カッター
１４を配置し、前記穂先側搬送機構９を前端部を中心に
下方に揺動変位させえるように構成し、もって、鎌ワラ
を稗長方向にて上下方向に後斜させ、その中間部を前記
掻込み具１２の作用範囲に入り込ませえるように構成し
てもよい。

このような場合ホツパー１７は排ワラ搬送装置１１の空
間上方に設けるのがよいが、これに擬ワラを送るには別
途送り装置が必要である。又、上記のようなホッパー１
７に変わって脱穀籾を貯留するためのタンクを設けるこ
ともよきことである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るコンバインの排ワラ処理装置の実施
例を示し、第１図はコンバインの全体を示す側面図、第
２図は全体を示す平面図、第３図は第２図阻−ｍ線断面
図、第４図はカッター構造の別の実施例を示す平面図、
第５図は他の実施例を示す背面図である。 ４・・・・・・脱穀部、７…・・・擬ワラ出口、９・・
・・・・穂先搬送機構、１０・・・・・・株元搬送機構
、１３・・・・・・カッター軸、１４……シリンダー型
カッター。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 横架姿勢で排ワラを出す脱穀部４の排ワラ出口７の
   後端に、カツター軸１３の軸芯を上下方向に向けてシリ
   ンダ型カツター１４を配設すると共に、排ワラ出口７か
   ら排出される排ワラを前記シリンダ型カツター１４へ供
   給すべく搬送する穂先搬送機構９と株元搬送機構１０と
   を、少なくともカツター入口部分近く位置で互に上下方
   向での段差を有した状態に配設して、排ワラを傾斜姿勢
   でシリンダ型カツター１４に供給すべく構成してあるこ
   とを特徴とするコンバインの排ワラ処理装置。