JPS60199544A - 抜き勾配のない模型による鋳造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野ン 本発明は、抜き勾配のない模型による鋳造方法に関する
もので、特にエンジンのクランクシャフト、カムシャフ
ト、シリンダ等の鋳造に好適に利用される。

（従来技術〕 従来より、鋳型を造型するための模型には抜き勾配を付
けるのが常識となっている。これは、いうまでもなく、
造型後鋳型から模型を容易に離型し、また、金型鋳造の
場合は鋳造後鋳型から製品を容易に取り出すためである
。しかし、反面、抜き勾配は、製品の肉厚を不必要に増
加するため製品の軽量化、小型化を妨げるとともに、本
来平面でよい部分に勾配を付けるため模型を複雑にし。

その製作費を増大させるという問題があった。

例えば、第７図は鋳造されるべきクランクシャフト１を
示している。クランクシャフト１は、互いに偏心して形
成されたクランクピン２と前後ジャーナル３，４とが、
２個の互いに平行なりランクアーム５により連結された
ものである。

各クランクアーム５は、第２図に示すように、両側面に
抜き勾配６が付されて鋳造されるので、その分だけ肉厚
が増加丈る。そのため、クランクシャフト１は重量と全
長が増大し、エンジンの軽量化、小型化が妨げられてい
る。この傾向はシリンダ数が増えるにつれて大きくなる
。

また、第３０は鋳造されるべきギヤ付カムシャフト７を
示している。ギヤ付カムシャフト７は、軸８にギヤ９と
２個のカム１０とが形成されたものである。、 ギヤ９とカム１０は、第９図に示すように、それぞれの
両側面に円錐状に抜き勾装置１と１２とが付されて鋳造
されるので、ギヤ付カムンヤフト７の場合も前記クラン
クシャフト１と同様の問題がある。

その他、シリンダ等（図示省略）の鋳造においても事情
は同じである。

（発明の目的） 本発明の目的は、このような問題を解決し、抜き勾配の
ない模型により鋳造しうる方法を提供することにある。

（発明の構成） 本発明の基本的構成は、模型が抜き勾配なしに成形され
、該模型の表面かＪＩＳ規格ＢＯ乙０／の１０ＳＪ２を
下の表向あらさをもって離型方向に仕上げられ、該模型
表面に超微粒子からなり、かつ、鋳型に転写可能な離型
材が塗布され、該模型により鋳型が造型されると同時に
該鋳型に前記離型材が転写され、しかる後に該鋳型によ
り鋳造されるＣとからなる抜き勾配のない模型Ｉこよる
鋳造方法である。

（実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお
、各図面中の同一符号は同−又は類似の部分を示すもの
とする。

第１実施例は、第１図のクランクシャフト１の鋳造方法
で、第５図と第３図に示している。

νＪ型１６は、１）１１後ジヤーナル６．４の中Ｉシ・
線Ａ−Ａとクランクアーム５の中心線１３−Ｂとを含む
平面において下型１４と下型１５とに分割されている。

模型１６は金属、プラスチック等の累月からなり、クラ
ンクシャフト１と同形にクランクビン部１７、目１ｊ後
ジャーナル部１８．１９及び２個のクランクアーム部２
０が成形されたものである。しかも、模型１６は、いか
なる個所にも抜き勾配が付されることなく成形されてい
る。

模型１６の表面は、ヤスリ又はサノドペーパにより、日
本工業規格（Ｊ　Ｉ　５−ＢＯ乙０７）に規定された表
面あらさ／θＳ以下Ｉこ仕上げらｎる。

また、クランクアーム部２０の両側１ｉｕ２０ａ、前後
ジャーナル部１８ｉ９の端面１８ａ、１９ａのように離
型時に鋳型１６と摺動する面は、離型方向（第３図の矢
印方向）に仕上げられる。

仕上げられた模型１６の表面に離型材２１か塗布される
。離型材２１は、超微粒子であって、かつ、鋳型１６に
転写可能なものでなければならない。本発明者の研究に
よれば、二硫化モリブデンが最適であった。

離型材２１が塗布された模型１６により鋳型１３が造型
される。造型と同時に、模型１６の離型材２１か鋳型１
３に転写されている。造型後、模型１６か鋳型１３から
ｍ型されるのであるが、模型１６の表面はあらさ／θＳ
以下に平滑に仕上げられているとともに、鋳型１６と摺
動する曲が離型方向に仕上げられているので、離型材２
１の潤滑作用と相俟って、離型時の摩擦抵抗は著しく低
減されてｈる。従って、模型１６は抜き勾配がなくても
極めて容易に離型されるのである。鋳型１６には離型材
２１が転写されているので、改めて離型材を塗布する必
要かないことはいうまでもない。

このようにして造型された鋳型１６によりクランクシャ
フト１が鋳造される。鋳造されたクランクシャフト１は
、離型材２１の潤滑作用により極めて容易に鋳型１６か
ら取り出される。その鋳肌は平滑であり、寸法精度も高
い。

第！実施例は、第３図のギヤ付カムンヤフト７の鋳造方
法で、第７図と第２図に示している。

＠型１６は、ｉｋｌ］８の中Ｉシ・線Ｃ−Ｃを含む平面
においてｔ型１４と下型１５とに分割される。

模型２２は、模型１６と同一素材からなり、ギヤ付カム
シャフト７と同形に軸部２３、ギヤ部２４及び２個のカ
ム部２５が成形されたものである。

模型２２も、模型１６と同様に、抜き勾配ｆ、Ｅ　Ｌに
成形され、表面はあらさ／θＳ以下に仕上げられ、ギヤ
部２４及びカム部２５の両側面２４ｄ。

２５ａ、ｆｌｌｌＧ（＋２３の両端面２３ａのようｌこ
＃Ｉ梨型時鋳型１３と摺動する面は、離型方向（第２図
の矢印方向ンに仕上げられ、表面に離型材２１が塗布さ
れる。

以後の１１３の造型、離型材２１の転写、模型２２の離
型、ギヤ付カムシャフト７の鋳造及び鋳型１６からの取
出しは、前記クランクシャフト各種エンジン用クランク
シャフト、カムシャフト、シリンダ、バランサ等の製品
に、また、普通鋳鉄、ダクタイル鋳鉄、軽合金鋳物等の
素材に、更に、ンエル鋳型、中高圧で造型された生砂型
、自硬性鋳型等の鋳型に通用することかできる。

（発明の効果） 本発明は、上記の構成であるので、次のようにすぐれた
効果を発揮する。

（υ　模型に抜き勾配がないので、模型が簡単化される
。従って、模型の製作二［数と納期が短縮され、模型費
が低減される。

（２）　製品ｊｃ抜き勾配が付かないので、製品の軽貴
化、小型化が図れる上、機械加工代が均一かつ少すくす
り、加工工数を低減できる。

（３）　製品は、Ｔ４１型材の作用により鋳肌が平滑で
寸法精度が良好となるので、商品価値が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はνｊ造されるべきクランクシャフトの斜視図、
第２図は従来技術で鋳造された第１図のクランクシャフ
トの胚曲図、第３図は鋳造されるべきギヤ付カムシャフ
トの斜視図、第７図は従来技術で鋳造された第３図のギ
ヤ付カムシャフトの正面図、第５図は本発明の第１実施
例の鋳造方法を示す正面図、第３図は第５図の側面図、
第７図は本発明の第２実施例の鋳造方法を示す正面図、
第２図は第７図の側聞図である。 １・・・・・・クランクシャフト、５・・・・・・クラ
ンクアーム、７・・・・・・ギヤ付カムシャフト、９・
・・・・・ギヤ、１Ｄ・・・・・・カム、１６・・・・
・鋳型、１６・・・・・・模型、２０・・。 ・・・クランクアーム部、２１・・・・・・離型材、２
２・・・・・・模型、２４・・・・・・ギヤ部、２５・
・・・・・カム部第３　図 １ 第　４　図 第５図　ユ 第　６　図 １？ θ　θ １１ θ　Ｏ 嗜　喝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　模型が抜き勾配なしに成形され、該模型の表面
   が日本工業規格（Ｊ　Ｉ　Ｓ−Ｂθ乙０／）に規定する
   ／θＳ以下の表面あらさをもって離型方向に仕上げられ
   、該模型表面に超微粒子からなり、かつ、鋳型に転写可
   能なｍ型材が塗布さｎ、該模型により鋳型が造型される
   と同時に該鋳型に前記ｊ置型材が転写さｎ、しかる後に
   該鋳型により鋳造される構成の抜き勾配のない模型によ
   る鋳造方法。