JPS60198145A

JPS60198145A - 義歯

Info

Publication number: JPS60198145A
Application number: JP59027864A
Authority: JP
Inventors: 草野　孝衛; 正人植野
Original assignee: Four Brain Co Ltd; Molten Corp
Current assignee: Four Brain Co Ltd; Molten Corp
Priority date: 1984-02-15
Filing date: 1984-02-15
Publication date: 1985-10-07
Also published as: JPH02942B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、歯槽堤への支持を安定かつ強固とすることが
でき、従って用明中のくらつき或いは不本意な正補、脱
落等を防止することができる義歯に関する。

従来技術第１図は、従来例に係る義歯（１）の典型例を示し、人
ｈｃ歯（２）及びこの人工歯（２）が固定される義歯床
（３）よりなる。義歯床（３）は第２図に示す如く断面
略述Ｕ字状の内面（４）を有しており、この面が歯槽堤
（５）粘膜に密着する。

一般に義歯（１）は、洗浄等のために容易に取り外しで
きる構成とされている反面、意に反して脱落したり、或
いは用明中にずれたりすることも多く、使用者に与える
不便さは、解消されていないのが現状である。第３図（
Ａ）（Ｂ）に示す構造は、かかる不便さを解消するため
に従来提案されている構造であり、Ｕ字状内面（４）の
底部に溝（６）を形成したものである。かかる構造であ
れば義歯使用当初は、咀”ｆｆの際に溝（６）に図（Ａ
）に示す如く形成された空間から、義歯床（３）と歯槽
堤（５）の当接面を通って空気が外部へ抜け、空間内が
負圧状態となって、義歯（１）は歯槽堤（５）へ吸着す
るが、使用を繰返すうちに図（Ｂ）に示す如く歯肉が溝
（６）内へ侵入し、空間は消滅し、吸着効果は得られな
くなってしまう。

発明の目的本発明は、前述の欠点を解消するもので着脱自在の利点
は維持しながら、義歯固定の安定化を図り、スムーズな
川明運動を行なうことができる義歯の提供を、その目的
とする。

発明の構成本発明に係る義歯は、義歯床が、歯槽堤粘膜面との間に
密閉空間を構成する如く内面に形成された凹所、該凹所
から２歯床外表面に連通ずる小孔、該小孔に形成され空
気を上記凹所がら上記義歯床外表面にのみ通過・ｌしめ
る弁手段、上記凹所への歯肉の侵入を阻止する歯肉侵入
阻止手段、を有することをその要旨とする。

実施例第４図ないし第６図１−Ｊ、本発明実施例を示し、第４
図は、下顎部に嵌め込まれる義歯（１）の裏面構造を示
す。（２）（３）は、それぞれ前述した人工歯及び義歯
床、（７）は義歯床（３）のＵ字形状部分底部に形成さ
れた凹所、（８）（８）・・・は、この凹所（７）内に
多数形成された凸部である。この凸部（８）（８）・・
・は、歯肉侵入阻止手段としてはたらく。即ち、川明動
作に伴い、凹所（７）とＩ！Ｉ槽堤積場）との間に形成
される密閉空間は、負圧となり、歯肉はこの空間内へ吸
引され若干はみ出ず形状となる。このように用明動作を
繰返すうちに歯肉は凹所（７）の壁面に沿って変形し、
これを充たそうとするが、凸部（８）（８）・・・によ
り凹所（７）が微小な凹凸面に形成されるため、これを
完全に充たすことはできない。

それ故歯肉の多少の変形にもかかわらず、凹所（７）内
の空間は維持され、その負圧による吸着作用は損なわれ
ないのである。（９）は、凹所（７）から義歯床外表面
好ましくは頬側表面に連通ずべく義歯床（３）に形成さ
れた空気抜用の小孔であり、その直径は、約１鮪ないし
５１程度である。

（１０）は、この小孔（９）の出口付近に配置された弁
で、ゴム等軟質弾性材にて形成される。この弁は、第６
図（Ａ）（Ｂ）に示す如く中空にされた略円錐形状を有
しており、かつ切込み（１１）にて２分割されている。

この切込み（１１）に代えて点状の微小孔とすることも
可能である。凹所（７）側から押し出される空気、唾液
は、この弁（１０）を押し拡げ切込み（１１）を通り抜
けて、外部へ放出される。この弁（１０）により、空気
、唾液は１、図中矢印方向にのみ通過が可能であり、外
部から凹所（７）内へ空気が逆流することはない。（１
２）は、小孔（９）を形成する合成樹脂例えば、義歯床
（３）と同一材料よりなる円筒体で、義歯床（３）に穿
設した孔に、予め弁（１０）を装着した円筒体（１２）
を押し込むことにより、これら空気抜き部分が形成され
る。

第７図及び第８図は、本発明他の実施例を示し前述した
凹所（７）上を、多数の小孔（１３）　（１３）・・・
を穿没した板部材（１４）にて被；したものである。こ
の板部材（１４）は、金属薄板、合成樹脂、板、ゴム板
等にて形成され、歯槽堤（５）の押圧力を受け或いは凹
所（７）空間に生じる吸引力を受けても変形しないか若
しくは変形しても元の形状に復帰する程度のハネ力を有
するものである。

この板部材（１４）は、義歯床（３）から取り外し自在
に構成される。（９）は前述と同様の弁を有する微小孔
である。かかる構造であれば、歯肉の凹所（７）内への
侵入は、一層確実に阻止される。前述の２つの実施例に
おいて、微小孔（９）は、適当数形成され、例えば外部
より見えにくい両端部分に位置さセることができ゛る。

かかる構造につき、その作用を説明すると、用明勅作時
義歯に加わる圧力により歯肉が凹所（７）空間側へ押し
出され凹所（７）空間は圧縮されるから、その内部の空
気は、一部小孔（９）及び弁（１０）を通り抜けて外部
へ放出される。続いて義歯（１）に加わる圧力が失くな
ると歯肉のもつ弾性により凹所（７）空間は元の状態に
戻ろうとして内部に負圧を生じ、これによりに歯（１）
は歯槽堤（５）に強く吸着することとなる。このように
小孔（９）を通じての空気１友き作用は、用明動作毎に
行なわれるから、その吸着力は増大することはあっても
、減少することはなく、用明動作時特に強い固着力を得
ることができるという利点かある。

尚、上記各実施例では、下顎部の義歯につき説明したが
、上顎部の′Ｘ、、＋’Ｊ：ｉについても全く同様の構
造が採用できることは君うまでもない。

発明の効果本発明によれば、義歯床内面に設けられた凹所と歯槽堤
との間に形成された空間が川明動作に伴って圧縮され、
この圧縮に伴って空間内部の空気が小孔及び弁を通して
外部に押し出される。それ故、空間圧縮力が取り除かれ
たとき空間内の負圧は大きくなり、これにより義歯の歯
槽堤粘膜への吸着力は格段に増大する。

また、凹所部分には、凸部或いば／及び扱部月よりなる
歯肉侵入阻止手段が設ｉＪられているから、凹所内に歯
肉が侵入していく惧れはなく、安定した吸着力を長期間
保持することができる。特に上顎部に嵌め込まれる義歯
の場合、従来吸着面祐を増大させるため口腔内上顎全面
を覆う口蓋部か設けられるのか一般的であっ°たが、本
発明によれば歯槽堤への吸着力が大きいため自重により
脱落する惧れは殆どなく、それ枚目１音部は不要であり
異物感が解消される。

さらに本発明を局部嚢（ｊｎｉに適用した場合、その吸
着力強化により、クラスプ（保持鉤）が不要となる。従
来このクラスプがかけられる陶歯には、義歯からの無理
な力が加わるために、酸１０或いはＪ）ｌ傷することも
あったが、本発明によれば、陶歯に竹田がかかることは
なく、ノを命短縮という危（μはなくなり、また同時に
審美的にも向」二が図られる。

通１七歯槽堤、顎部は年数を経ると退縮等により形状が
変化し、義歯床への適合が悪くなるが、かかる不適合状
態で義歯を使用し続けると、そのタッピング作用により
顎、歯槽堤の退縮変形がまずます促進されてしまうこと
となり、義歯全体を作り直さなりればならないという欠
点が生じる。これに対し本発明によれば義歯は、安定化
されているから、前述のような退縮による変形は最小限
に抑制することができ、義歯の適合状態を長期間維持さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、義歯の典型的形状を示す斜視図、第２図は、
第１図］−１断面図、第３図（Ａ）　（Ｂ）は、従来例
を説明するだめの断面図、第４図は本発明実施例斜視図
、第５図は、第４図■−■断面図、第６図（Ａ＞は、要
部拡大正面図、第６図（Ｂ）は、１．？Ｊ要部拡大断面
図、第７図は、本発明他の実施例斜視図、第８図は、第
７図ｌｌｌ−ｎ１断面図である。（１）・・・義歯　（２）・・・人工歯（３）・・・歯
義床　（５）・・・１〜槽堤（７）・・・凹所　（８）
（８）・・・凸部（９）・・・小孔　（１０）・・・弁（１４）　・・・４反部月特許出願人株式会社　モルテン代表者民秋史也外１名第１図第４図第６図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）人工歯と該人工歯が固定される義歯床を有する義
歯において、該義歯床は、歯槽堤粘膜面との間に密閉空
間を構成する如くその内面に形成された凹所、該凹所か
ら義歯床外表面に連通ずる小孔、該小孔に形成され空気
を上記凹所から上記義歯床外表面側にのみ通過せしめる
弁手段、上記凹所への歯肉の侵入を阻止する歯肉侵入阻
止手段を備えてなることを特徴とする義歯
（２）上記歯肉侵入阻止手段は、歯肉の冷壁変形が不可
能な凹凸面を形成すべく上記凹所内に設けられた凸部に
て構成されることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
載の義歯
（３）上記歯肉侵入阻止手段は、上記凹所を被覆し該凹
所との間に空間を形成する、複数個の小孔を穿設した板
部材にて構成されることを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載の義歯
（４）上記歯肉侵入阻止手段は、歯肉の冷壁変形が不可
能な凹凸面を形成すべく上記凹所内に設けられた凸部、
及び上記凹所を被覆し該凹所との間に空間を形成する、
複数個の小孔を穿設した取外し可能な板部材にて構成さ
れることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の義歯