JPS6019789Y2 - コ−ルドボックス造型機における下金型の押上装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水平割金型を使用するコールドボックス造型機
において、その下金型を押し上げると共に下金型から排
出される硬化ガスを回収して送り出すための密封空間を
画成する装置の改良に関する。

水平割金型を使用するコールドボックス造型機における
下金型装置の下金型の下部には、下金型から排出される
硬化ガスを一度集めるための密封空間が画成されている
。

そして、該密封空間を、その上面に下金型を装着したは
かま部材と該はかま部材を押し上げる昇降テーブルとで
互いに分離自在に構成して、下金型の交換や下金型の清
掃等を容易に行い得るようにした装置が、同じ出願人に
よってすでに出願されている。

ところで、このように互いに分離自在に構成されたはか
ま部材と昇降テーブルとの接合部には、シール部材が昇
降テーブル側に埋め込まれて設けられているが、このシ
ール部材は比較的短期間で交換する必要があり、その交
換作業には機械を長時間停止させなければならず、稼動
率が非常に悪いなどの問題があつた。

本考案は上記の問題を解消するためになされたもので、
以下、本考案の一実施例について図面に基づき詳細に説
明する。

１は図示されない基台上に設置された二重構造の上向き
シリンダで、これのピストンロッド２の上部にも上向き
シリンダ３が構成されている。

そしてピストンロッド２の上端部には、矩形板状を威す
と共に全周縁上部に高さの低い側壁４ａを設けかつシリ
ンダ３の前蓋にもなっている昇降テーブル４が固着され
、該昇降テーブル４の側壁４ａ上には内側寸法および外
側寸法が側壁４ａの上面のそれらと同一の枠状のシール
支持部材５が載せられている。

該支持部材５の上面および下面にはシール部材６，７が
各表面を所要高さ突出させて埋設されており、そして支
持部材５は、昇降テーブル４の左右円外側面に装着され
たガイド部材８，８により左右へのずれを、また昇降テ
ーブル４の前後両外面に装着されたストッパ部材９，９
により前後へのずれを、それぞれ防止されるようになっ
ている。

また、支持部材５の直上方には、下面の内側寸法および
外側寸法が前記支持部材５のそれらと同一である枠体状
のはかま部材１０が図示されない台車のブラケットに掛
止されて前後移動および昇降自在に配置され、該はかま
部材１０上には下金型１１が気密に固着されている。

そして該はかま部材１０は、前記ガイド部材８，８によ
り左右へずれるのを防止され、かつガイド部材８，８の
上端部に形成された］部８ａ、８ａとの係合により、下
金型１１から製品を押し出す際に上昇せしめられるのを
阻止されるようになっている。

１２は下金型１１の直上方に下金型１１と対向して固定
配設された混練砂の吹込孔１２ａを有する上金型、１Ｂ
は下金型１１に上昇自在に垂設されかつ押出板１４によ
り下端部が互いに連結された押出ピン、１５はシリンダ
３のピストンロッドの上端部に固着された押出板１４押
上用の押上板、１６は上端部が昇降テーブル４に透設さ
れた排気口１７に、下端部が図示されない硬化ガスの中
和装置にそれぞれ連通されかつ、昇降テーブル４に垂設
されさたガイドピン兼用の排気管である。

このように構成されたものは、シリンダ１の伸長作動に
より昇降テーブル４を上昇させると、昇降テーブル４の
側壁４ａ上には、シール部材６゜７を備えた支持部材５
を介在させて、下金型１１を載置したはかま部材１０が
塔載され、該下金型１１上には上金型１２が圧着されて
、下金型１１、はかま部材１０、シール部材６，７．支
持部材５および昇降テーブル４により密封室°間が画成
されると共に、上金型１２と昇降テーブル４により下金
型１１．はかま部材１０、支持部材５等がクランプされ
る。

次に図示されないブローイングヘッドを上金型１２上に
下降当接させて吹込孔１２ａから上下金型１２．１１の
キャビティ内に所定の混練砂を吹き込み充填し、混練砂
の吹き込み完了後、ブローイングヘッドを上金型１２上
から搬出させ、続いて図示されないガツシングヘッドを
上金型１２の直上方位置に搬入させてこれを上金型１２
に下降当接させて吹込孔１２ａから上下金型１２．１１
のキャビティ内に所定の硬化ガスを吹き込む。

すると、当該硬化ガスは混練砂中を貫流し図示されない
ベントプラグを通ってはかま部材１０、支持部材５等で
構成される前記密封空間に入り、排気管１６を介して図
示されない中和装置に導入されて中和され、大気中に排
出される。

この結果、キャビティ内の混練砂は泥化せしめられる。

混練砂の硬化後、前記ガツシングヘッド内に圧縮空気を
供給し、硬化した混練砂（以下中子という）中を貫流さ
せ中和装置を通して大気中に排出させてパージングを行
い、続いて図示すれない押し出しピンを吹込孔１２ａに
挿入して中子を下方に押圧すると共に、シリンダ１の短
縮作動により昇降テーブル４を下降させると、はかま部
材１０、支持部材５等のクランプ状態が解かれると同時
に、前記中子が上金型１２から押し出されて下金型１１
に付いた状態で下金型１１等が下降する。

その後、シリンダ８の伸長作動により押出ピン１８．１
８等を上昇させて下金型１１から中子を押し上げ、全造
型工程を終了する。

こうした造型工程を繰り返す間にシール部材６，７が損
傷したり摩耗したりした場合には、はかま部材１０を図
示されない台車と共に前後に移動させて、支持部材５を
新しいシール部材６，７が付いている別の支持部材５と
交換するが、または支持部材５を昇降テーブル４の側壁
４ａ上から取り出してそのシール部材６，７を新品と取
り換えて再び側壁４ａ上に載せることによって、損傷・
摩耗したシール部材６，７を取り換える。

以上の説明からも明らかなように本考案は、昇降テーブ
ルとはかま部材との接合部の密封を、上下両面にシール
部材を埋設した着脱自在な支持部材をもって行わしめる
ように構成したから、シール部材の新品との交換は支持
部材同士を取り換えるかまたは支持部材を一度昇降テー
ブルから取り出しそのシール部材を作業しやすり場所１
で新品と取り換えたのち再び昇降テーブル上に載せるこ
とによって行うことができるため、シール部材の新品と
の取換作業を迅速かつ容易に行うことが可能であり、し
たがって機械の稼動率が向上するなどの優れた実用的効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す一部切欠正面図である。 ４ａ・・・・・・側壁、４・・・・・・昇降テーブル、
５・・・・・・支持部材、６，７・・・・・・シール部
材、１０・・・・・・はかま部材、１１・・・・・・下
金型。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 硬化ガス中和装置に連通ずる排気口１７を有しかつ全周
   縁に側壁４ａを設けて昇降可能に配設された昇降テーブ
   ル４の該側壁４ａ上に、外側寸法および内側寸法が前記
   側壁４ａのそれらとほぼ同一でありかつ上下両面にシー
   ル部材６，７を埋設した支持部材５を着脱自在に載せた
   ことを特徴とするコールドボックス造型機における下金
   型の押上装置。