JPS6019513B2 - 湿式電子写真複写機におけるクリ−ニング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、転写後の感光体上に残留したトナーを除去す
る、湿式電子写真複写機におけるクリーニング装置に関
する。

現像装置により感光体上に形成されたトナー画像を複写
紙上に転写し、トナー画像を転写し終えた感光体上に残
留するトナ−をクリーニング装置によって除去する形式
の湿式電子写真複写機は周知である。

その場合、クリーニング装置として感光体上に圧接され
たクリーニングブレードを使用することも周知である。
このプレード‘ま、これを駆動させる装置も不要であり
、しかも構造を小さくできる利点を有しているため、ク
リーニング装置として広く使用されている。この場合、
感光ドラム上の残留トナーは静電力で感光ドラムに固着
しているので、クリーニング効果を高めるにはブレード
におけるクリーニング縁部の加工精度を高め、しかもブ
レードの感光体上への圧嬢力を強くする必要がある。

ところが精度を向上させるにも加工上限度があるため、
複写紙上に多少の汚れが残ることは免れない。またブレ
ードの加工精度を高めるには、それだけブレードの製作
コストを上昇させることになり、他方、感光体へのブレ
ードの圧援力を強めればブレード自体に無理を強いてプ
レードーこ傷を付けやすくなるだけでなく、感光体の寿
命を縮める結果ともなる。感光体に接触するブレードの
クリーニング縁部に少しでも傷が生ずると感光体上の残
留トナーを完全には除去しきれず、このま）次の複写紙
に転写が行われるとその複写紙にクリーニング不足によ
る汚れ、特に黒すじが残る不都合が生ずる。

このため、ブレードを複数設けるようにしたクリーニン
グ装置も提案されているが、加工精度の高い複数のブレ
ードを使用すればそれだけ製作コストが上昇し、且つ複
数のブレードを感光体に圧接させれば、それだけ感光体
に傷が付きやすくなる欠点が生ずる。本発明は「ブレー
ドにおけるクリーニング縁部の精度を従来のそれより低
くしブレードの圧援力を弱くしても、複写画像に汚れの
生じにくい、湿式複写機用クリーニング装置を提供しよ
うとするものであり、以下に本発明の実施例を図面に従
って説明する。第１図において、複写機本体の内部には
感光ドラム（感光体）１が装着され、該感光ドラム１は
図示していない駆動装置によって図における反時計万向
に回転駆動される。

感光ドラム１周辺の図における左方には帯電チャージャ
ー２が配設される。回転する感光ドラム１はこの帯電チ
ャージャー２により帯電され、その後、原稿戦層台３上
に載層された原稿（図示せず）の画像が、露光光学系４
によって感光ドラム１の表面上に投影され、これにより
原稿の静露潜像が感光ドラム１上に形成される。この静
露潜像は、感光ドラム１の下方に配置された現像皿５上
の現像液に接触する際、現像液中のトナ−を電気的に吸
着し、これによりトナー画像が形成される。このトナー
画像は、感光ドラムーの右下方に配置されたスクイズロ
ーフ６を通過する際、該ローラ６によって余分な現像液
を除去される。一方、給紙台７上の複写紙は、送りロー
ラ８により感光ドラム１の回転に同期して感光ドラム１
に送られ、上記トナー画像上に重ね合せられる。引き続
きトナー画像は転写チャージャー９によって複写紙に転
写され、転写を終えた複写紙はシート剥離ベルト１０に
よって排紙台１１へ送られる。上記のようにして感光ド
ラムー上のトナー画像は複写紙に転写されるが、その場
合１００％転写されることはなく転写工程終了後の感光
ドラム上には転写残りのトナーが付着している。

また感光体上の画像城周辺には帯電だけされて露光はさ
れていない部分があり、この部分にもトナーが付着して
いる。感光ドラム上のこれら残留トナ−は、クリーニン
グ装置を構成するクリーニングロ−ラ１２と、クリーニ
ングプレード１３とによって、段階的にクリーニングさ
れる。クリーニングローフ１２は例えば発泡体より成る
フオームローラを使用でき、またこのローラ１２は感光
ドラム１に薮触しつつ反時計方向（第２図）に回転し、
ブレード１３は、そのクリーニング緑部を感光ドラム１
の回転方向に対向している。ブレード１３は普通ゴム又
はその類似材料で作られている。クリーニングされる前
の残留トナーは、静電力で感光ドラム１の表面に付着し
ているため、従来は、ブレードの加工精度を高め、ブレ
ードの圧済力を強くしなければならない等の不都合のあ
ったことは先に説明した通りである。

本発明においては、第１図に明示する如く、フレード１
３及びクリーニングローラ１２の手前にクリーニング用
除電チャージャー１４を配設し、これだけで従来の欠点
を全て除去しようとするものである。

クリーニング用除電チャージヤー１４としては、ＡＣチ
ャージャーを用いることが望ましい。ＡＣチャージャー
を用いた場合、電圧管理が容易となり都合がよい。本発
明に係る上記構成により、感光ドラム上の残留トナ−は
、クリーニングされる前にクリーニング用除電チャージ
ヤー１４の効果によって静電気力を失い、感光ドラム表
面から除去されやすい状態となり、その後、この残留ト
ナーはクリーニングローラ１２とブレード１３によって
クリーニングされる。

このため、ブレード１３とクリーニングローラ１２にお
けるクリーニング作用の負担は著しく軽減され、クリー
ニングローラ１２とブレード１３の感光ドラムへの圧懐
力も従来より弱くし、ブレ−ド１３におけるクリーニン
グ緑の精度を従来のそれより低くしても、クリーニング
効果を高めることができ、複写紙上のクリーニング不足
による汚れ（黒すじ）の発生率が減少する。クリーニン
グローラ１２とブレード１３との接触により感光ドラム
１上に生じた摩擦帯電は、ブレード１３より後方（第１
図の左方）に配設された除電チャージャ−１５により除
電される。その後、ドラム１は上記工程を繰返す。１６
は、現像皿５へ現像液を供給する現像液槽、１７は該現
像液槽１６から現像液をブレード１３の位置に移送する
パイプであり、１８は、現像液移送用のポンプである。

ブレード１３に送られた現像液は、クリーニング液とし
て働く。前述のように、クリーニングローラ１２は反時
計方向に回転するため、クリーニングローラ１２の手前
で、しかもこれに接近して配置されたクリ−ニング用除
電チャージャー１４は、クリーニングローラ１２からの
現像液の飛散によって汚される危険がある。

液の飛散状態を第２図に矢印Ａで示す。クリーニング用
除電チャージヤー１４のコロナワイヤ‐が液で汚される
と除電効果が著しく低下する。この不都合を除去するた
め、本発明においては、クリーニング用除電チャージヤ
ー１４とクリーニングローラ１２との間に仕切板１９が
設けられている。この場合、仕切板１９は第２図に明示
するようにその先端が感光体ドラム１の表面に近接して
配置されている。従って、感光ドラムーと仕切板１９と
の間には比較的微少となる間隙が形成されている。この
構成によれば、仕切板１９を感光体ドラムーに接触しな
いため、感光体ドラム１の摩耗、損傷等の恐れがない。

そして、クリーニングローフ１２からチャージャー１４
に向って飛散する現像液の多くは仕切板１９に直接当り
、チャージャー１４のコロナワイヤ一が汚されることを
防止できる。また、噴霧化して静電的にチャージャー１
４のコロナワイヤ一に付着しようとする現像液の一部は
、感光体ドラムーと仕切板１９との間隙から侵入しよう
とする。しかしながら、この場合感光体ドラム１の回転
等によって生ずる空気流によって阻止できる。即ち、感
光体ドラム１の回転によってその回転方向へ空気が流れ
、この流れが仕切板１９の箇所では仕切板１９を感光体
ドラム１に近接配置して間隙が微少となっているため、
上記空気流の流速が速められ、霧状の現像液が容易に入
り込むことができない。図示した実施例では、仕切板１
９はクリーニング用除電チャージャー１４のケーシング
に固定されている。

以上のように、本発明によれば、簡単な構成で従来の欠
点を除去でき、クリーニング装置及び感光体の寿命を増
大させることも可能となった。

本発明は図示した形式以外の複写機に対しても適用でき
ることは当然である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るクリーニング装置を装着した電子
写真複写機の概略を示す側面図、第２図は第１図の部分
拡大図である。 １・・・・・・感光体（感光ドラム）、１２・・・・・
・クリーニングローラ、１３……ブレード、１４……ク
リーニング用除電チャージャー、１９・・・・・・仕切
板。 第１図第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 転写後の感光体上に残留したトナーを除去するクリ
   ーニングローラと、感光体の走行方向において前記クリ
   ーニングローラの後方に配置された残留トナー除去用の
   ブレードと、前記クリーニングローラ及びブレードによ
   りトナーが除去される前に感光体上の残留トナーの静電
   気力を除去するクリーニング用除電チヤージヤーと、該
   クリーニング用除電チヤージヤーと前記クリーニングロ
   ーラとの間に配置され飛散液による上記除電チヤージヤ
   ーの汚れを防止する仕切板とを具備し、該仕切板が、そ
   の先端と感光体表面との間に間隙をもって近接配置され
   ていることを特徴とする湿式電子写真複写機におけるク
   リーニング装置。 ２ クリーニング用除電チヤージヤーがＡＣチヤージヤ
   ーである特許請求の範囲第１項記載の湿式電子写真複写
   紙におけるクリーニング装置。