JPS60195047A - 白華防止方法 - Google Patents

白華防止方法

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JPS60195047A
JPS60195047A JP5028984A JP5028984A JPS60195047A JP S60195047 A JPS60195047 A JP S60195047A JP 5028984 A JP5028984 A JP 5028984A JP 5028984 A JP5028984 A JP 5028984A JP S60195047 A JPS60195047 A JP S60195047A
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JP
Japan
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group
efflorescence
acid
carbon atoms
compound
Prior art date
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Application number
JP5028984A
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English (en)
Inventor
神垣 則明
西 純二
酒井 公▲ぞう▼
文明 本藤
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Taiheiyo Cement Corp
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセメント硬化体の白華防止方法に関する。
セメント硬化体を製造する際の混練水はワーカ゛くリテ
ィを保持するためにセメントの水和に要する理論水量よ
り多くしてあり、そのためセメントが硬化した後に余剰
水として硬化体内部に残存する。その余剰水に溶出して
いる可溶成分(水酸化カルシウムなど)が硬化体表面の
乾燥に伴って硬化体内部から該表面へと移動し、表面で
水分が蒸発したときに前記可溶成分の一部が白華として
析出する(以上の白華を「−次白華」と云う)。また、
雨水などが硬化体内へ浸入した際にも同様の現象が起き
る(この白華を「二次白華」と云う)。
従来の白華防止対策としては、白華の成分である炭酸カ
ルシウム(CaCOa )の成因となる水酸化カルシウ
ム(Ca (OR)2)と反応する物質を添加する方法
がある。また、セメント硬化体表面に樹脂あるいは油脂
系溶液を塗布して薄い防水性被膜を形成させたり、シリ
コーン系撥水剤を塗布して撥水性を付与する方、法が行
われている窄、い1ずれも十分ではない。
かかる状況下、本発明者らは、鋭意検討の結果、以下の
方法が優れた白華防止効果を与えることを見い出し、本
発明に到達した。
すなわち、本発明は、 1、 ポリオキシアルキレン系化合物または/およびア
ミノカルボン酸系化合物をモルタルまたは、コンクリー
トの混練時にセメントに対し0.2重量%以上添加して
成型体を得、該成型体上に防水性またば撥水性を付与す
る化合物を塗布することを特徴とするモルタルまたはコ
ンクリ−1−の白華防止方法および、 2、 モルタルまたはコンクリート成型体上にポリオキ
シアルキレン系化合物または/およびアミノカルボン酸
系化合物を20g/r+?以上の割合で含浸せしめた後
、さらに防水性または撥水性を付与する化合物を塗布す
ることを、特徴とするモルタルまたはコンクリートの白
華防止方法)である。
本発明に使用されるポリオキシアルキレン系化合物は分
子中にオキシエチレン、オキシプロピレン等のオキシア
ルキレン基が複数個結合して存在する化合物であり、分
子量は200〜10万、好ましくは300〜5万、オキ
シアルキレン基の含有量は少なくとも3重量%以上、好
ましくは5〜95重量%、オキシアルキレン基は単独で
bよく、またランダム状、ブロック状に共重合していて
もよい。
この化合物の例としでは、例えば次のようなものを挙げ
ることができる。
1、一般式: HO(A O)n H−−−−−−−−
−−−−−−−−−−=−(11で示されるポリオキシ
アルキレングリコール系化合物。
一般式(11において、Aは炭素数2〜3のアルキレン
基であり、エチレン基または/およびプロピレン基が挙
げられる。nは3〜100の数である。
nが3未満の場合には白華防止効果が少なく、使用でき
ない。また、nが100を超えると、やはり白華防止効
果が少なくなり好ましくない。nの好ましい範囲は、ア
ルキレン基の種類による。アルキレン基がエチレン基の
場合には、白華防止効果の点よりnは10〜50が好ま
しく、プロピレン基の場合にはnは3〜10が好ましい
。また、アルキレン基としてエチレン基とプロピレン基
が併用されている場合にはnは4〜100が好ましい。
アルキレン基が併用されている場合、C2)+40 /
 C3He Oのモル比は0.2〜5.0の範囲内にあ
ることが白華防止効果の点より好ましく、特にブロック
付加物が好ましい。
2、一般式: RO−、(A O)m −H−−−−−
−−−−−−−−−−−−+21(式中、Rば炭素数1
〜7のアルキル基または炭素数4〜7のシクロアルキル
基、Aは炭素数2〜3の1種または2種のアルキレン基
、mは1〜50の数である。)で示されるアルキルまた
はシクロアルキルポリエーテル化合物。
一般式(2)で示される化合物は、炭素数7以下のアル
コールにエチレンオキシドまたは/およびプロピレンオ
キシドなどのフルキレンオキシドを付加させることによ
り容易に得られるものである。
一般式(2)において、Rは炭素数1〜7のアルキル基
または炭素数4〜7のシクロアルキル基である。このよ
うな基としては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピ
ル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル
基、ノルマルペンチル基、イソペンチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、
ノルマルヘキシル基、イソヘキシル基、ノルマルヘプチ
ル基、イソへブチル基などが挙げられる。炭素数8以上
のアルキル基を用いると白華防止効果が低下し好ましく
ないばかりか、気泡性が高くなるためセメント組成物に
添加して混練する場合にその強度を低下させるので好ま
しくない。これらの基のうち、白華防止効果の点よりR
が炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、最も好ましい
のはブチル基の場合である。
Aは炭素数2〜3のアルキレン基であり、エチレン基ま
たは/およびプロピレン基が挙げられる。
また、m(アルキレンオキシドの付加モル数)ハ1〜5
0である。mが1未満の場合には、セメントに混和した
とき、白華防止効果が小さいとか、またアルコールの揮
発性が著しいとかの問題があり、使用できない。mが5
0より多い場合には白華防止効果が小さくなり、好まし
くない。
mは付加させるアルキレンオキシドの種類によっても好
ましい範囲が相違する。例えば、アルキレンオキシドと
してエチレンオキシドを使用した場合には、白華防止効
果、臭気、空気連行量などの点よりアルコール1モルに
対し1〜10モルが好ましく、特に1〜5モルが好まし
い。アルキレンオキシドとしてプロピレンオキシドを使
用した場合には、白華防止効果、経済性などの点よりア
ルコール1モルに対し1〜5モルが好ましい。またアル
キレンオキシドとしてエチレンオキシドとプロピレンオ
キシドとを併用した場合の付加モル数は、アルコール1
モルに対し通常2〜50モルである。アルキレンオキシ
ドとしてエチレンオキシドとプロピレンオキシドとを併
用する場合、C2840/ C3H60のモル比は0.
2〜5.0の範囲内にあることが、低気泡性、白華防止
効果の点より好ましい。
また、併用する場合のアルキレンオキシドの付加方法は
、ランダム付加およびブロック付加のいずれの方法も本
発明に含まれるが、白華防止の点からはブロック付加の
方がより好ましい。
3、一般式: RO−(AO)7+−π −−−−−−
−−−−−−−−−(3)(式中、R,、R′は炭素数
1〜7のアルキル基または炭素数4〜7のシクロアルキ
ル基であり、RとR′の炭素数の合計は2〜8であり、
RとR′とは同じでも異なっていてもよい。またAは炭
素数2〜3の1種または2種のアルキレン基、lは1〜
50の数である。)で示されるジアルキルまたはジシク
ロアルキルエーテル化合物。
一般式(3)の化合物は、炭素数7以下のアルコールに
エチレンオキシドまたは/およびプロピレンオキシドを
付加させた後、その末端水酸基に炭素数7以下のアルコ
ールを硫酸のような脱水触媒を用いて付加させることに
より得られ、また末端水。
酸基にベンジルトリエチルアンモニウムクロライドのよ
うな相関移動触媒を用いて炭素数7以下のモノクロル化
合物(メチルクロライド、エチルクロライド、ブチルク
ロライド、ヘプチルクロライドなど)を付加させること
によっても得られる。
一般式(3)において、R,R’は炭素数1〜7のアル
キル基または炭素数4〜7のシクロアルキル基であり、
RとR′の炭素数合計は2〜Bである。このような基と
しては、メチル基、エチル基、ノルマルプロピル基、イ
ソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル基、ノル
マルペンチル基、イソペンチル基、シクゴベンチル基、
シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、ノルマル
ヘキシル基、イソヘキシル基、ノルマルヘプチル基、イ
ソへブチル基などが挙げられる。炭素数8以上のアルキ
ル基を用いると白華防止効果が少なくなるぴかりか、気
泡性が高ビなるためセメント組成物に添加して混練する
場合にその強度を低下させるため好ましくない。これら
の基のうち、白華防止効果の点よりR,、R’が炭素数
1〜4のアルキル基で、かつRとR′の炭素数の合計が
2〜5の場合が最も好ましい。
Aは炭素数2〜3のアルキレン基であり、エチレン基ま
たは/およびプロピレン基が挙げられる。
また、!(アルキレンオキシドの付加モル数)は1〜5
0である。βが1未満の場合には、七メ′ントに混和し
たとき、白華防止効果が小さい、j2が50より多い場
合には白華防止効果が小さくなり、さらにセメント組成
物に空気を連行させるようになり好ましくない。
lは付加させるアルキレンオキシドの種類によっても好
ましい範囲が相違する。例えば、アルキレンオキシドと
してエチレンオキシドを使用した場合には、白華防止効
果、臭気、空気連行量などの点よりアルコール1モルに
対し1〜10モルが好ましく、特に1〜5モルが好まし
い。アルキレンオキシドとしてプロピレンオキシドを使
用した場合には、白華防止効果、経済性などの点よりア
ルコール1モルに対し1〜5モルが好ましい。またアル
キレンオキシドとしてエチレンオキシドとプロピレンオ
キシドとを併用した場合の付加モル数は、アルコール1
モルに対し通常2〜50モルである。アルキレンオキシ
ドとしてエチレンオキシドとプロピレンオキシドとを併
用する場合、C2H40/ C3He Oのモル比は0
.2〜5.0の範囲内にあることが、低気泡性、白華防
止効果の点より好ましい。
なお、併用する場合のアルキレンオキシドの付加方法は
、ランダム付加およびブロック付加のいずれの方法も本
発明に含まれるが、白華防止の点からはブロック付加の
方がより好ましい。
4、一般式(R(OA)m−0−Co−X−Coo )
 a M b−・・(41(式中、Rは炭素数1〜7の
アルキル基または炭素数4〜7のシクロアルキル基、A
は炭素数2〜3のアルキレン基、Xはポリカルボン酸か
ら2つのカルボキシル基を除いた残基、aは1またば2
の数、bは1または2の数、n′は1〜5oの数であり
、Mは水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはア
ンモニウムのイオンである。)で示されるポリカルボン
酸部分エステル化合物。
一般式(4)で示される化合物は、通常、炭素数7以下
の飽和または不飽和脂肪族低級アルコールまたは炭素数
4〜7のシクロアルキル基を有する低級アルコールにエ
チレンオキシドまたは/およびプロピレンオキシドなど
のアルキレンオキシドを付加させた後ポリカルボン酸化
合物を用いてエステル化することによって容易に得られ
ものである。
一般式(4)において、Rは、メチル基、エチル基、ノ
ルマルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基
、イソブチル基、ターシャリ−ブチル基、ペンチル基、
ヘキシル基のようなアルキル基や、シクロブチル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキ
シル基のようなシクロアルキル基である。これらアルキ
ル基、シクロアルキル基のうち、白華防止効果の点で炭
素数1〜7のアルキル基が好ましく、さらに炭素数3ま
たは4のアルキル基がより好ましい。Rが炭素数8以上
のアルキル基またはシクロアルキル基の場合には、白華
防止効果が低下し好ましくない。
一般式(4)において、(OA’)はアルキレンオキシ
ドを示す。ここで、Aは炭素数2〜3のアルキレン基で
あり、エチレン基または/およびプロピレン基が挙げら
れる。また、(OA升n’で示されるアルキレンオキシ
ドの付加モル数n′は1〜50が好ましい。n′が1未
満のときには、白華防止効果が小さいために使用できな
い。n′が50より大であるときには白華防止効果が小
さくなり好ましくない。また、白華防止効果の点からア
ルキレンオキシドとして、エチレンオキシドとプロピレ
ンオキシドとをブロック状またはランダム状に共付加す
ることが好ましい。この場合、(、エチレンオキシド)
/(プロピレンオキシド)のモル比はO〜5の範囲内に
あるとき、一般式(4)の化合物は良好な白華防止効果
を示し、特にプロピレンオキシドを単独で付加させたと
きに最も良好な効果を示し、より好ましい。
一般式(4)のXを構成するポリカルボン酸の例として
は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸のような脂肪族飽和ジカルボン酸類、マレイン酸
、フマル酸のような脂肪族不飽和ジカルボン酸類、フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸のような芳香族ジカ
ルボン酸類、トリカルバリル酸、ベンゼントリカルボン
酸などのトリカルボン酸類など種々のものが使用できる
これらポリカルボン酸類のうち、カルボキシル基以外の
炭素数が1〜4の飽和、不飽和ジカルボン酸類が白華防
止効果の点から好ましい。これらのジカルボン酸類の例
としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、マレイン酸、フマル酸があり、特に好ましいものと
して、コハク酸、マレイン酸、フマル酸が挙げられる。
一般式(4)の化合物は、使用に当たって、通常カルボ
ン酸基をリチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカ
リ金属、カルシウム、マグネシウムなトノアルカリ土類
金属、アンモニア、有機アミンなどの塩として用いられ
るが、酸の形でも、また部分中和の形でも使用できる。
一般にはナトリウム塩で用いることが好ましい。
5、一般式: RO+ (AO)a ’ −H) b 
’ −・−−−−−−−−−−−(5)(式中、Rは3
個以上の活性水素を持つ水酸基含有化合物の残基、Aは
炭素数2〜3のアルキレン基、a′は3〜20の数、a
’Xb’は9〜6oの数である。)で示されるポリオー
ルポリエーテル化合物。
一般式(5)で示される化合物はグリセリン、ポリグリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、ソルビタン、マンノース、グルコー
ス、蔗糖などで示される分子内に水酸基を3個以上含有
する多価アルコール化合、物にエチレンオキシドまたは
/およびプロピレンオキシドを付加させることにより容
易に得られるものである。
多価アルコールに付加させるアルキレンオキシドの全付
加モル数を示すa’xb’は付加させる多価アルコール
の種類、また付加させるアルキレンオキシドの種類によ
り好ましい範囲がある。多価アルコールとしてトリメチ
ロールプロパン、グリセリンのような3個の水酸基を有
する化合物を用いる場合で、かつエチレンオキシドを用
いたときには、白華防止効果の点よりa’Xb’は9〜
30であり、プロピレンオキシドを用いたときには、a
’Xb’は9〜24であり、エチレンオキシドとプロピ
レンオキシドを併用したときには、a’xb′は9〜6
0である。また、多価アルコールとして、ポリグリセリ
ン、ソルビトール、ソルビタン等の4個以上の活性水素
を有する化合物の場合で、かつエチレンオキシドを用い
たときには12〜40であり、プロピレンオキシドを用
いたときには、12〜30であり、エチレンオキシドと
プロピレンオキシドを併用したときには9〜60である
。付加モル数が9以下の場合には、セメント組成物に添
加して用いたとき、セメントの硬化を遅らせ好ましくな
い。また60モルを超えると白華防止効果が低下し、好
ましくない。
エチレンオキシドとプロピレンオキシドの付加形式とし
ては、ランダム状共付加物よりもブロック状共付加物の
方が白華防止効果の点で好ましく、特にプロピレンオキ
シドを付加させた後、エチレンオキシドを付加させたブ
ロック状共付加物が白華防止効果が最も大きく、より好
ましい。
6、一般式: R2、R3は水素または炭素数1〜8のアルキル基、A
は炭素数2〜3のアルキレン基、nは0〜50の数であ
る。)で示される化合物。
一般式(6)で示される化合物は、アセチレンと、ホル
ムアルデヒドまたは炭素数8以下のアルキル基を有する
ケトン化合物とをアルカリ存在下に反応させて得られる
アセチレンアルコール、アセチレングリコール、または
これらアルコールのアルキレンオキシド付加物である。
炭素数9以上のアルキル基を有するアセチレンアルコー
ル、アセチレングリコール、またはこれらアルコールの
アルキレンオキシド付加物の場合には白華防止効果が低
下し好ましくない。
アセチレンアルコールの例としては、プロパギルアルコ
ール(CI=CCH20H) 、メチルペンチノールC
CII=C−C(C113>(OH) C2H3) 、
メチルオクチルデシノール(CI=c−C(C8H17
XOH) CH2側(C113)CsHn)などが挙げ
られる。またアセチレングリコールの例としては、ブチ
ンジオール(HOCH2−c=c−c■20H) 、ジ
メチルヘキシンジオール〔C113C(CH3X0II
) −CミC−C(CH3X0H) CHa ) 、ジ
メチルオクチンジオール(C2H5C(CH3X0H)
 −C1iii C−C(CH3XOH) C2H4)
 、トリメチルオクチンジオールCC11s CH(C
H3) CH2C(CH3X0H) < = C−C(
CH3)(OH) CHs )など種々のものを挙げる
ことができる。これら化合物の例としては特願昭58−
40397号の明細書に詳しく挙げられている。
アセチレングリコールの場合、R1中のR2、R3基は
アセチレン基に対して対称である必要はなく、アルキル
基R2、R3の炭素数の範囲内で異なるアルキル基をと
ることができる。これら各種のアセチレンアルコール、
アセチレングリコールのうち、白華防止効果の点から一
般式(6)のR2、R3は水素または炭素数1〜4のア
ルキル基であり、これらアルキル基R2とR3との全炭
素数は0〜10の範囲内であることが好ましい。
一般式(6)において、(AO)nを構成するアルキレ
ンオキシドは、エチレンオキシドまたは/およびプロピ
レンオキシドである。また、本発明において、nはアル
キル基R2とR3との全炭素数がθ〜10の場合にはO
〜50の数であり、また11〜32の場合には2〜50
の数であることが必要である。
アルキル基R2とR3との全炭素数が11〜32のアセ
チレンアルコールまたはアセチレングリコールの場合に
は、白華防止効果が大幅に低下する。このため、アセチ
レンアルコールの場合には該アセチレンアルコール1モ
ル当たり少なくとも2モル以上のエチレンオキシドを、
またアセチレングリコールの場合には該アセチレングリ
コール1モル当たり少なくとも4モルのエチレンオキシ
ドを付加させることが必要である。そして、場合により
、2または4モル以上のエチレンオキシドと、さらにプ
ロピレンオキシドとをブロック状またはランダム状に共
付加して使用することもできる。共付加する場合、エチ
レンオキシド/プロピレンオキシドのモル比は少なくと
も0.2であることが、水への溶解性および親和性を保
持し、白華防止効果を発揮させるために必要である。ま
た、アセチレンアルコールに付加させるモノまたはポリ
オキシアルキレン基はアセチレン基に対称である必要は
な(、一方の水酸基にのみ付加したものでも、あるいは
両方の水酸基に付加したオキシアルキレン基が互いに異
なっていても、ざらにブロック状、ランダム状等の共付
加の構造が異なっていてもよい。なお、nの数が50を
超えると白華防止効果が低下するので好ましくない。本
発明の一般式(6)で示される化合物のうち、アルキル
基R2とR3との全炭素数がO〜10の場合には、nが
0であっても水への溶解性が十分にあり、かつ白華防止
効果も十分に有するためアルキレンオキシドを付加させ
なくても使用できる。しかし、アルキレンオキシドを付
加した方が白華防止効果が向上する場合が多いので、付
加faことが好ましい。この場合、白華防止効果の点か
ら特に好ましいのは、nが2〜10の範囲内の数である
ときである。さらに、一般式(6)で示される化合物の
うち、アルキル基R2とR3との全炭素数が0〜10の
場合にはプロピレンオキシドを単独で付加させたものも
好ましく、さらにプロピレンオキシドとエチレンオキシ
ドとを共付加させたものが白華防止効果の点からより好
ましい。この場合、エチレンオキシド/プロピレンオキ
シドのモル比はO〜5の範囲が好ましく、特に好ましい
のは0.2〜5の範囲である。
7、一般式: 、X + (A O) n H) m−
−−−−−−−−−−−−−−−(7)(式中、Xは炭
素数1〜7の脂肪族アミン、炭素数4〜7のシクロアル
キルアミンからm個の活性水素を除いた残基、Aは炭素
数2〜3のアルキレン基、nは1〜10の数、mは1ま
たは2の数であり、nxmは1〜10の数である。)で
示されるポリオキシアルキレン化アミノ化合物。
一般式(7)を構成するX残基となる炭素数1〜7の脂
肪族アミンの例としては、メチルアミン、エチルアミン
、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン
、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、2−エチルブチル
アミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピル
アミン、メチルエチルアミン、メチルプロピルアミン、
メチルペンチルアミン、エチルプロピルアミン、エチル
ブチルアミンなどが挙げられ、またX残基となる炭素数
4〜7のシクロアルキルアミンの例としては、シクロブ
チルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルア
ミン、メチルシクロヘキシルアミンなどが挙げられる。
これら各種アミンのうち、脂肪族アミンが白華防止効果
をより改善できる点で好ましく、特に炭素数3〜5のア
ルキル基またはシクロアルキル基を有する第1級脂肪族
アミンが好ましい。炭素数8以上のアルキル基または炭
素数8以上のシクロアルキル基を有するアミンを用いる
と白華防止効果が低下するのみならず、セメント製品に
空気を連行させて強度を低下させることとなり好ましく
ない。
一般式(7)において、−eAo)nを構成するアルキ
レンオキシドは、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ドなどである。また、本発明においてこれらアルキレン
オキシドの全モル数nXmは1〜10の数がよく、さら
に白華防止効果の点からnxmは3〜6の範囲内にある
ことがより好ましい。
この数が10を超えると、セメント製品に空気を連行さ
せるようになり、該製品の強度を低下させるばかりか白
華防止効果をも低下させ、好ましくない。また、白華防
止効果の点からエチレンオキシド/プロピレンオキシド
(C2H40/C3)160 )のモル比が0〜5の範
囲内にある共付加物(特にブロック状付加物)も好まし
く、このうち特にプロピレンオキシドだけを付加させた
ものが最も好ましい。また、前記アミン化合物が一級ア
ミノ基を有する場合、このアミノ基が一価として働いて
アルキレンオキシドの鎖を1本伸ばす場合と、二価とし
て働いて2本の鎖を伸ばす場合とがあるが、これらいず
れの場合でもよい。しかし、白華防止効果の点から特に
好ましいのは、二価のアミノ基として働き、これにアル
キレンオキシドが付加した場合の化合物であり、一般式
(7)におけるmが2の化合物である。
一般式(7)の化合物の合成法は、前記アミン化合物に
アルキレンオキシドを付加して得る方法が簡便であるた
め好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば
ポリエチレングリコール(分子量200程度)などのポ
リアルキレングリコールの末端基のうち1つの水酸基を
三塩化リンでクロライド化し、これを更に前記アミン化
合物と反応させる方法でも得ることができる。上記以外
にも種々の合成法があり、いずれの方法で得られた一般
式(7)の化合物も本発明の白華防止に使用できる。
本発明におけるアミ°ノカルポン酸系化合物とは、1分
子中にアミノ基とカルボキシル基の両方を有する化合物
であり、通常両性化合物と言われている。分子量は10
0〜10万、好ましくは150〜5万の水溶性または水
分散性の化合物であり、例えば次のようなものを挙げる
ことができる。
8、一般式: C式中、Xは炭素数1〜7の脂肪族アミン、炭素数4〜
7のシクロアルキルアミン、または炭素数2〜10のポ
リアミンから夫々(m十β)個の活性水素を除いた残基
、AおよびNはアルキレン基、Yはポリカルボン酸から
2つのカルボキシル基を除いた残基、(nXm+n’X
7りはXが脂肪族アミンの残基またはシクロアルキルア
ミンの残基の場合には1〜10の数であり、Xがポリア
ミン残基の場合には4〜20の数、mは1〜4の数、β
は0〜4の数、0は1〜4の数、Mは水素、アルカリ金
属、アルカリ土類金属またはアンモニウムのイオンであ
る。〕で示される化食物。
一般式(8)を構成するX残基となる炭素数1〜7の脂
肪族アミンの例としては、メチルアミン、エチルアミン
、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン
、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、2−エチルブチル
アミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピル
アミン、メチルエチルアミン、メチルプロピルアミン、
メチルペンチルアミン、エチルプロピルアミン、エチル
ブチルアミンなどが挙げられ、またX残基となる炭素数
4〜7のシクロアルキルアミンの例としては、シクロブ
チルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルア
ミン、メチルシクロヘキシルアミンなどが挙げられる。
また、全炭素数2〜10のポリアミンの例としては、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンへキサミン、ピペラジン、
プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂
肪族ポリアミン、キシリレンジアミンなどの芳香環をを
有するポリアミン、ヘキサヒドロキシリレンジアミン、
イソホロンジアミンなどの脂環式ポリアミン、m−フェ
ニレンジアミンなどの芳香族ポリアミン等が挙げられる
。これら各種アミンのうち、脂肪族アミンが白華防止効
果をより改善できる点で好ましく、特に炭素数3〜5の
アルキル基を有する脂肪族アミンが好ましい。炭素数8
以上のアルキル基またはシクロアルキル基を有するアミ
ンを用いると白華防止効果が低下するのみならず、セメ
ント製品に空気を連行させて強度を低下させることとな
り好ましくない。
一般式(8)のYを構成するポリカルボン酸の例として
は、・シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸のような脂肪族飽和ジカルボン酸類、マレイン
酸、フマル酸のような脂肪族不飽和ジカルボン酸類、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸のような芳香族ジ
カルボン酸類、トリカルバリル酸、ベンゼントリカルボ
ン酸などのトリカルボン酸類など種々のものが使用でき
る。
これらポリカルボン酸のうち、カルボキシル基以外の炭
素数が1〜4の飽和、不飽和ジカルボン酸類が白華防止
効果の点から好ましい。これらのジカルボン酸類の例と
しては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸
、マレイン酸、フマル酸があり、特に好ましいのはコハ
ク酸、マレイン酸、フマル酸である。
一般式(8)の−(AO″t−nまたは(AO)n’を
構成するアルキレンオキシドは、エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシドなどである。また、本発明においてこ
れらアルキレンオキシドの全モル数(nXm+n’Xj
2)は、Xが脂肪族アミン残基またはシクロアルキルア
ミン残基の場合には、1〜10の数である。この数が1
0を超えると、セメント製品に空気を連行させるように
なり、該製品の強度を低下させるのみか白華防止効果を
も低下させ、好ましくない。また、Xがポリアミン残基
である場合でも(nXm+n ’ XIl’)は20を
超えないことが空気を連行させることが少なく望ましい
。また、白華防止効果の点からエチレンオキシド/プロ
ピレンオキシドのモル比が0〜5の範囲内にある共付加
物(特にブロック状付加物)が好ましく、特にプロピレ
ンオキシドだけを付加させたものが最も好ましい。
一般式(8)において−+AO)n、(A′O)n ’
で示されるA、λのアルキレン基は同じであっても、ま
た異なっていてもよい。前記アミン化合物が一級アミノ
基を有する場合、このアミノ基が一価として働きアルキ
レンオキシドの鎖を1本伸ばす場合と、二価として働き
2本−の鎮を伸ばす場合とがあるが、これらいずれの場
合でもよい。しかし、白華防止効果の点から好ましいの
は、二価のアミノ基として働き、これにアルキレンオキ
シドが付加した化合物であり、一般式(8)におけるr
ns<1、lが1の化合物である。また、アミン化合物
がポリアミンである場合には、アミノ基は多価として働
き多数の鎖を伸ばす残基が好ましく、この場合にも白華
防止効果の点からmが1であることが好ましい。
一般式(8)の化合物の合成法は、前記アミン化合物に
アルキレンオキシドを付加し、次いでポリカルボン酸を
用いて該ポリカルボン酸の少な(とも1つのカルボキシ
ル基が遊離で残るようにエステル化させ、アミノカルボ
ン酸型の化合物とする方法が簡便であるため好ましいが
、これに限定されるものではなく、例えばポリエチレン
グリコール(分子量200程度)などのポリアルキレン
グリコールをコハク酸モノメチルエステルなどのポリカ
ルボン酸と反応させてエステル化し、次いで末゛端の水
酸基を三塩化リンでクロライド化し、これを更にイソプ
ロピルアミンと反応させた後、苛性ソーダなどのアルカ
リの存在下に加水分解する方法によっても、またアンモ
ニアにアルキレンオキシドを付加し、次ぎにギ酸とホル
マリンでメチル化してメチルジェタノールアミンを得、
これにモノマレイン酸ソーダ塩を加えて脱水エステル化
することでも得ることができる。これらのアミノカルボ
ン酸型化合物は、使用に当たって、通常カルボン酸基を
リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、
カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、ア
ンモニア、有機アミンなどの塩として用いられるが、酸
の形でも、また部分中和の形でも使用できる。一般には
ナトリウム塩で用いることが好ましい。
9、一般式: (式中、Rは炭素数1〜7のアルキル基又は炭素数4〜
7のシクロアルキル基、Aは炭素数1〜3のアルキレン
基、πは炭素数1〜5のアルキル基であり、R,!:π
とのアルキル基の全炭素数は1〜7、aおよびbは0又
は1の数、Cは1又は2・の妓であり、a+bは2の数
、・dは1又は2の数、Mは水素、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウムのイオンである。)で示さ
れる化合物。
一般式(9)の化合物は、第1級または第2級の全炭素
数1〜7の脂肪族アミンまたはシクロアルキルアミンに
モノハロ酢酸をアルカリ存在下で付加させるとか、アク
リル酸やメタクリル酸〔以下(メタ)アクリル酸という
。〕のエステルを付加させた後、アルカリ存在下で加水
分解するなどの方法により容易に得られる。炭素数1〜
7の脂肪族アミンの例としては、メチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミ
ン、ヘキシルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン
、ジプロピルアミン、メチルエチルアミン、メチルプロ
ピルアミン、メチルペンチルアミン、エチルプロピルア
ミン、エチルブチルアミンなどが挙げられ、シクロアル
キルアミンの例としては、シクロペンチルアミン、シク
ロヘキシルアミン、メチルシクロヘキシルアミンなどが
挙げられる。
これらアミン類と反応させる両性化剤としては、例えば
モノクロル酢酸、モノクロル酢酸ソ″−ダ、モノクロル
酢酸メチル、モノクロル酢酸エチル、モノブロム酢酸、
モノブロム酢酸ソーダなどのモノハロ酢酸やその塩なら
びにエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル
、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル
、メタクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸エステ
ル類や、その他クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、
クロトン酸プロピル、クロトン酸ブチル等種々のものを
挙げることができる。
一般式(9)の化合物は酸の形でも使用され得るが、リ
チウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カ
ルシウム、マグネシウムのようなアルカリ土類金属、ア
ンモニア、モノエタノールアミン、トリエタノールアミ
ンのようなアミン類などの塩として用いることが好まし
い。
一般式(9)で示される化合物のうちで、Rと「とのア
ルキル基の全炭素数1〜7のものが本発明に使用可能で
ある。そして、aが1、bが0で示される化合物が白華
防止効果の上で好ましく、さらにRの炭素数が3〜5の
範囲内にあり、かつaが1、bが0で示される化合物が
白華防止効果の点でより好ましい。この場合、Rの炭素
数が7を超えると、セメント製品の強度を低下させると
ともに、同時に白華防止効果をも低下させることとなっ
て好ましくない。また、一般式(9)中のAは炭素数1
〜3のアルキレン基がよく、さらには炭素数2のアルキ
レン基であることがより好ましい。炭素数1のアルキレ
ン基の場合には白華防止効果が若干低くなり、炭素数3
のアルキレン基の場合には白華防止効果は増加するもの
のセメント製品の強度を若干低下させる傾向がある 尚、一般式(1)〜(8)の化合物においてアルキレン
オキシドとして、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド以外のオキシド類(たとえばブチレンオキシド、スチ
レンオキシド)も性能を阻害しない範囲内であれば共付
加(全オキシアルキレン中、通常50重量%以下)させ
たものも本発明に含まれる。
これら各種のポリオキシアルキレン系化合物やアミノカ
ルボン酸系化合物のうち、白華防止効果の点より好まし
いのは化合物(2)、(4)、(6)、(7)、(8)
、(9)であり、特に好ましいのは(2)、(8)、(
9)のものであり、最も好ましいのは(2)である。こ
れは減水性、気泡性などの一般に言われる界面活性剤と
しての機能を有していないものであり、界面活性剤とし
ての機能が顕著に現れる場合〔たとえば、アルキル基の
炭素数が8 (但し、(6)は9)以上の場合や、アル
キレンオキシドの付加モル数が50を超える場合〕には
、白華防止効果が大幅に低下する。
また、本発明に使用される防水性または撥水性を付与す
る化合物としては、アクリル酸エステルやメタクリル酸
エステルなどを主成分として重合されたアクリル樹脂、
塩化ビニル・モノマーを主成分として重合された塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニリデンを主成分として重合されたサ
ラン樹脂、酢酸ビニルを主成分として重合された酢酸ビ
ニル樹脂、エチレンやプロピレンのようなオレフィンを
主成分として重合されたポリオレフィン樹脂、エチレン
と酢酸ビニルを主成分として重合されたエチレン−酢酸
ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、スチレンの
ような芳香族ビニル系単量体を主成分として重合された
芳香族ビニル系樹脂などの高分子被膜形成性の樹脂が挙
げられる。また、パラフィンやワックスのように撥水性
被膜を作るものも、さらにはシリコーン系の撥水性層を
付与するものも本発明に含まれる。これら各種の防水性
または撥水性層を作るもののうち、白華防止効果、耐候
性、セメント組成物への密着性などの点よりアクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、サラン樹脂などが好ましく、特、
にアクリル樹脂が好ましい。
これら各種の防水性、撥水性層を作るものは通常、水に
分散されたエマルジョンとして、あるいは有機溶剤に溶
解された溶液としてセメント組成物上に塗布される。近
年の有機溶剤による火災の危険性、毒性などを勘案する
とエマルジョン系のものの方が好ましい。なお、このと
きには最低造膜温度がO〜30℃程度のエマルジョンを
用いることが、実作業の点より好ましい。
次に、ポリオキシアルキレン系化合物または/およびア
ミノカルボン酸系化合物(以下、該有機物質と云う)と
防水性または撥水性層を形成するものとを用いて白華を
防止する本発明の方法について説明する。第1の方法は
、該有機物質をセメント製品の原料を混練する際にセメ
ントに対して0.2重量%以上、好ましくは0.7重量
%以上、特に好ましくは1〜4重量%添加してセメント
成形体を得、その表面上に防水性又は撥水性を付与する
化合物を樹脂固形分として5g/nf以上、好ましくは
10〜40g/rrF(但し、シリコーン系のものは0
.1g/rr1以上)となるように塗布する方法である
。第2の方法は、セメント原料を混練後、成型して得た
成形体表面上に該有機物質を20 g / cd以上、
好ましくは50〜300g/r#程度含浸させた後、防
水性又は撥水性を付与する化合物を樹脂固形分として5
g/n(以上、好ましくは10〜40g/rrr(但し
、シリコーン系のものは0.1 g / m以上)とな
るように塗布する方法である。尚、該有機物質、防水性
または撥水性を付与する化合物を塗布する方法としては
ハケ塗り、スプレー噴霧など通常の方法が採用でき、ま
た本発明の第2の方法においては、セメント成形体を直
接該有機物質中に浸漬して含浸せしめてもよい。
以上、本発明を実施することによってセメント製品、た
とえば化粧コンクリートや、打放しコンクリート、イン
ターロッキングブロックやカーテンウオールなどのセメ
ント二次製品等の表面、タイルやブロック類の目扁等か
ら発生する白華を防止することが可能である。
以下実施例によって本発明を説明する。なお、実施例中
の配合例で、部および%は夫々重量部および重量%を示
す。
実施例1 方法■: 普通ポルトランドセメント100部、砂300部、水7
5部、顔料10部の割合で配合し、かつ表−1に示す本
発明に用いられるポリオキシアルキレン系、アミノカル
ボン酸系の各種化合物をセメントに対して1.0%添加
して10 X It) x 40cmのセメントモルタ
ル角柱体を成型し、24時間湿空養生(20℃、90R
H%)した後、脱型した。これらのモルタル角柱体を長
手方向に2cffI巾で切断し、各1010X10X2
の供試体を作製した後、側面をパラフィンでシールし、
その供試忰表面にメタクリル酸ブチル−アクリル酸ブチ
ル−スチレンなどからなるアクリル樹脂エマルジョン(
最低造膜温度O℃)を樹脂固形分が20g/ITrとな
るように塗布し、本発明の供試体を得た。得られた本発
明の供試体の厚み方向1c11を7℃の水中に浸漬する
とともに、その全体を7℃、50RH%、風速0.2〜
0.3 m /秒の環境容器中にて放置して白華の発生
度合を目視観察し、表−1の結果を得た。
方法■: 普通ポルトランドセメント100部、砂300部、水7
5部、顔料10部の割合で配合し、10 X 10 X
 4Qcmのセメントモルタル角柱体を成型し、24時
間湿空養生(20℃、90RII%)した後、脱型した
。このモルタル角柱体を長手方向に2cIII巾で裁断
し、各10×10×2cffIの供試体を作製した後、
側面をパラフィンでシールした。次に、この供試体表面
に表−1に示す本発明に用いられるポリオキシアルキレ
ン系、アミノカルボン酸系の各種化合物(50%濃度の
水溶液又は水分散液)を純分として90 g / rd
の割合で塗布・含浸した後、さらに方法■と同じアクリ
ル樹脂エマルジョンを20g/nfの割合で塗布し、方
法■と同様にして白華の発生度合を目視観察し、表−1
の結果を得た。
方法■: 方法■と同様にして作製した本発明のモルタル供試体の
厚み方向1011を7℃の水中に浸漬するとともに、そ
の全体を7℃、50R■%、風速0.2〜0゜3m/秒
の環境容器中にて放置し、供試体上に5分に1滴の割合
で水滴を落とし、白華の発生度合を目視観察し、表−1
の結果を得た。
方法■: 方法■と同様にして作製した本発明のモルタル供試体を
方法■と同様な方法にて白華の発生度合を目視観察して
表−1の結果を得た。
尚、表−1中には本発明に用いられるポリオキシアルキ
レン系、アミノカルボン酸系化合物を全(含まず、また
は塗布しなかった供試体、ならびにアクリル樹脂エマル
ジョンを80g/nr塗布しただけの供試体についても
、その結果を比較例として併せて示す。
本頁以下余白 (表−1中、EOはエチレンオキシドを、POはプロピ
レンオキシドを、TMPはトリメチロールプロパンを各
々示すものとする。) 尚、表−1中において、◎印は4ケ月後でも全く白華の
認められないもの、Q印は4ケ月後でも殆ど白華の認め
られないもの、Δ印は4ケ月後に若干、白華の認められ
るもの、X印は4ケ月までに著しく白華の認められるむ
のを示す。
実施例2 方法■: 普通ポルトランドセメント100部、砂300部、水7
5部の割合で配合し、本発明に用いられる化合物として
、C411g 0−(−PO)a−(−[40)3nを
セメントに対して各々1.0%添加して10 X 10
 X 40c+nのセメントモルタル角柱体を成型し、
24時間湿空養生(20℃、90RH%)した後、脱型
した。これらのモルタル角柱体を長手方向に2cm中で
切断し、各10xlOx2儂の供試体を作製した後、側
面をパラフィンでシールし、その供試体表面に表−2に
示す各種のエマルジョンを樹脂固形分として20 g 
/ rdの割合で塗布し、本発明の供試体を得た。得ら
れた本発明の供試体を方法■と同様な方法にて白華の発
生度合を目視観察し、表−2の結果を得た。尚、表=2
中のメチルシリコーンのNa塩(エマルジョンでなく水
溶液)の場合のみ純分で0.5 g / nrの割合で
塗布した。
方法■: 普通ポルトランドセメント100部、砂300部、水7
5部、の割合で配合し、10 X 10 X 40cm
のセメントモルタル角柱体を成型し、24時間湿空養生
(20℃、90R)1%)した後、脱型した。このモル
ダル角柱体を長手方向に2c+n巾で裁断し、各10X
10X2印の供試体を作製した後、その側面をパラフィ
ンでシールした。次に、この供試体表面にC4+1g 
O−(PO)3(EO)3 Hを純分として90g/n
?の割合で塗布・含浸した後、さらに表−2に示す各種
のエマルジョンを樹脂固形分として5g/rrFの割合
で塗布し、方法■と同様にして白華の発生度合を目視観
察し、表−2の結果を得た。尚、表−2中でメチルシリ
コーンのNa塩(エマルジョンでなく水溶液)の場合の
み純分で0.5g/rriの割合で塗布した。
方法■: ′ 方法■と同様にして作製した本発明のモルタル供試体を
方法■と同様な方法にて白華の発生度合を目視観察し、
表−2の結果を得た。
方法■: 方法■と同様にして作製した本発明のモルタル供試体を
、方法■と同様な方法にて白華の発生度合を目視観察し
、表−2の結果を得た。
本頁以下余白 や □ 尚、表−2中におけるエマルジョンの樹脂組成を以下の
表−3に示す。
表−3 実施例3 方法■: 普通ポルトランドセメント100部、砂300部、水7
5部、顔料10部の割合で配合し、かつC411g O
(po)3イEO)3+1をセメントに対して0.1%
、0.3%、0.5%、および1.0%添加して10 
X 10 X 40cmのセメントモルタル角柱体を成
型し、24時間湿空養生(20℃、90R11%)した
後、脱型した。これらのモルタル角柱体を長手方向に2
cm巾で切断し、各lOXIQX2cmの供試体を作製
した後、側面をパラフィンでシールし、その供試体表面
にメタクリル酸ブチル−アクリル酸ブチル−スチレンな
どからなるアクリル樹脂エマルジョン(最低造膜温度0
℃)を樹脂固形分が20 g / rrrとなるように
塗布し、本発明の供試体を得た。得られた本発明の供試
体の厚み方向1cmを7℃の水中に浸漬するとともに、
その全体を7℃、50R11%、風速0.2〜0.3 
m /秒の環境容器中にて放置して白華の発生度合を目
視観察し、表−4の結果を得た。
方法針 普通ポルトランドセメント100部、砂300部、水7
5部、顔料10部の割合で配合し、10 X 10 X
 40cmのセメントモルタル角柱体を成型し、24時
間湿空養生(20℃、90RH%)した後、脱型した。
このモルタル角柱体を長手方向に2印中で裁断し、各1
0×10×2CI11の供試体を作製した後、その側面
をパラフィンでシールした。次に、この供試体表面にC
4H90イPO)s (EO)s Hを10g/nf、
30g/n?、50g/cdおよび100g/n(の割
合て塗布・含浸させた後、さらに方法■と同じアクリル
樹脂エマルジョンを樹脂固形分が20g1rdとなるよ
うに塗布し、方法■と同様にして白華の発生度合を目視
観察し、表−4の結果を得た。
方法■: 方法■と同様にして作製した本発明のモルタル供試体の
厚み方向1cmを7℃の水中に浸漬するとともに、その
全体を7℃、50R■%、風速0.2〜0゜3m/秒の
環境容器中に放置し、供試体上に5分に1滴の割合で水
滴を落とし、白華の発生度合を目視観察し、表−4の結
果を得た。
方法@: 方法[相]と同様にして作製した本発明のモルタル供試
体を、方法0と同様な方法にて白華の発生度合を目視観
察し、表−4の結果を得た。
本頁以下余白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 ポリオキシアルキレン系化合物または/およびア
    ミノカルボン酸系化合物をモルタルまたはコンクリート
    9混練時にセメントに対し0.2重量%以上添加して成
    型体を得、該成型体上に防水性または撥水性を付与する
    化合物を塗布することを特徴とするモルタルまたはコン
    クリートの白華防止方法。 2、 ポリオキシアルキレン系化合物または/およびア
    ミノカルボン酸系化合物を0.7重量%以上添加するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の白華防止方
    法。 3、モルタルまたはコンクリート成型体上にポリオキシ
    アルキレン系化合物または/およびアミノカルボン酸系
    化合物を20g/rrr以上の割合で含浸せしめた後、
    さらに防水性または撥水性を付与する化合物を塗布する
    ことを特徴とするモルタルまたはコンクリートの白華防
    止方法。
JP5028984A 1984-03-15 1984-03-15 白華防止方法 Pending JPS60195047A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017218364A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 サンノプコ株式会社 セメント組成物用白華防止剤
JP2020105052A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 日油株式会社 含浸型セメント系硬化体耐久性向上剤
JP2021020824A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 太平洋セメント株式会社 白華抑制剤、及び、セメント質硬化体の白華抑制方法

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