JPS6019336B2 - 難燃性ポリアミド組成物 - Google Patents

難燃性ポリアミド組成物

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JPS6019336B2
JPS6019336B2 JP10012977A JP10012977A JPS6019336B2 JP S6019336 B2 JPS6019336 B2 JP S6019336B2 JP 10012977 A JP10012977 A JP 10012977A JP 10012977 A JP10012977 A JP 10012977A JP S6019336 B2 JPS6019336 B2 JP S6019336B2
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JP
Japan
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weight
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polyamide
guanamine
cyanurate
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JP10012977A
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JPS5434360A (en
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邦夫 前田
昌純 丁野
邦雄 斉藤
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は毒性の少ない、優れた耐熱性と機械的性質を有
し、かつ、成形加工性に優れた難燃性ポリアミド組成物
に関するものである。
従来ポリアミドの雛燃化方法については、いくつかの方
法が提案されている。
最も広く行なわれているのは、雛燃剤をボリアミドに添
加混合する方法であり、この種の鱗燃剤としては、ハロ
ゲン系鱗燃剤や窒素系化合物などが知られている。この
うち、ハロゲン系難燃剤には毒性及び成形加工上の問題
がある。これに対し、窒素系化合物には毒性の問題は比
較的小さいが、成形加工時に昇華して金型に付着する、
いわゆるモールドデポジット現象や、成形品が吸湿する
と共に表面に雛燃剤が析出する、いわゆるプリードアウ
ト現象等の問題があり、電気、電子製品の安全性の向上
という社会的要請に答える上でも、実用上問題のない難
燃性樹脂の開発が強く期待されているのが実状である。
本発明者等は、このような実状に鑑み、鋭意検討した結
果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は(1)ポリアミド97〜5の重量%と(
0)グアナミン化合物とィソシアヌル酸、シアヌル酸又
はこれらの誘導体との等モル反応生成物(以下グアナミ
ンシアヌレートという。)3〜5の重量%からなる難燃
性ポリアミド組成物を提供するものである。ポリアミド
にグアナミンやシアヌル酸を添加する試みは、ポリアミ
ドの耐熱性改良や難燃性付与を目的に古くから行なわれ
ている。特にポリアミド‘こ難燃性を付与する目的でシ
アヌル酸を0.5重量%以上添加することが、特開昭5
1一39750、51−39751号公報などで知られ
ている。又、ボリアミドにグアナミン化合物を添加して
難燃性を付与することも、特関昭48一49841号公
報で知られている。しかしながら、これら各公報で提供
されたポリアミド組成物は、いずれも、先に記述した如
きモールドデポジツトやブリードアウトの問題が解決さ
れておらず、実用上は、はなはだ不充分であった。しか
るに、本発明の組成物は、このようなモールドデボジッ
トやブリードアウトといった問題は全くなく、真に、社
会的要請に答え得るものである。
本発明のポリアミドは、ナイロン60ナイロン610、
ナイロン612、ナイロン、ナイロン11、ナイロン1
劣等で代表されるホモポリアミドやこれらの混合物及び
コポリアミドである。
本発明のグアナミンシアヌレートとは、グアナミン化合
物Aとイソシアヌル酸、ィソシアヌル酸誘導体B、又は
シアヌル酸、シアヌル酸誘導体Cとの反応生成物である
(式中Rは、水素、メチル基又はフェニル基である。
R′は、水素、炭素数1〜3のオキシアルキル基である
。一分子中のR′は同一又は異っていてもよい。)式A
の代表例としては、ホルモグアナミン、ベンゾグアナミ
ン等が挙げられる。
さらに式B又はCがそれぞれイソシアヌル酸議導体、シ
アヌル酸誘導体である場合はアセトグアナミンがあげら
れる。又、式Bの代表例としては、ィソシアヌル酸、ト
リス(2ーヒドロキシェチル)ィソシアヌレート等が挙
げられ、式Cの代表例としては、シアヌル酸、トリス(
2−ヒドロキシェチル)シアヌレート等が挙げられる。
グアナミンシアヌレートの生成の例を、ベンゾグアナミ
ンとィソシアヌル酸との反応例で示す。
ペンゾグアナミン水溶液(弱アルカリ性を示す)とィソ
シアヌル酸水溶液(弱酸性を示す)とを、ペンゾグアナ
ミンとィソシアヌル酸とが等モルになる様混合すると、
直ちにペンゾグアナミンイソシアヌレートが白色沈澱物
として生成し、上澄み液は中性となる。この反応は、塩
基であるペンゾグアナミンと、酸であるィソシアヌル酸
とが中和反応し、中和塩であるペンゾグアナミンィソシ
アヌレートが生成したものである。本発明のグアナミン
シアヌレートは、その製造方法について特に限定される
ものではない。
しかし、ポリアミドにグアナミンとィソシアヌル酸類と
を別々に配合して三者を混合しながらグアナミンシアヌ
レートを製造する方法は、実際にはグアナミンシアヌレ
ートを生成させることが困難であり、好ましくない。本
発明のグアナミンシアヌレートの形状は、平均粒径20
0ム以下の微粉末であることが好ましい。
平均粒径が200ムを越えると、ポリアミドへの均一分
散が困難になり、ポリアミド組成物の機械的性質の低下
が著しい。本発明のポリアミド組成物において、グアナ
ミンシアヌレートの含量は3〜5屯重量%であり、好ま
しくは4〜3の重量%である。3重量%未満では難燃性
が不充分であり、5の重量%を越えると、流動性が悪く
なり、機械的性質も低下するので、実用性がない。
本発明の難燃性ポリアミド組成物は、本発明の効果を損
なわない限り、通常使用される染顔料、糟剤、充填剤、
強化材、可塑剤、安定剤、帯電防止剤、その他の添加剤
を含むことが出来る。
強化剤としてはガラス繊維など、炭素繊維など、充填剤
としてはタルク、クレー、焼成クレー、マィカ、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、ガラスビーズ、硫化モリブ
デン、グラフアィトなど、滑剤としては高級脂肪酸、高
級脂肪酸金属塩、ビスアミドなど、帯電防止剤としては
各種リン酸ェステル、スルホン酸類、第四アンモニウム
塩、多価アルコールエステル、アルキルアミド、アルキ
ルアミン、導電怪力ーボンプラックなどがある。本発明
において、グアナミンシアヌレートをポリアミド‘こ混
合する方法については特に制限はなく、通常ポリマーに
粉末状添加剤を混合する際に用いられる方法が適用でき
る、しかしながら、グアナミンシアヌレートの分散を良
くするには、押出機等によりグアナミンシアヌレートを
ポリマーに練り込んでおくのが好ましい。以下実施例に
より、本発明の効果を具体的に説説するが、これらは何
ら本発明に限定を加えるものではない、又、各実施例に
おける試験方法は次の様に実施した。
【1} 燃焼性:米国UnderMitere いbo
ratorieSInc.のS叫iect94に示され
た垂直燃焼試験を、厚さ1/16インチの試験片につい
て行なった。
■ 成形加工法:モールドデポジットについては、1オ
ンス射出成形機で燃焼試用試験片を成形する際、成形中
の金型を観察し、モールドデポジットの有無を判断した
。プリードアウトについては、燃焼試験用試験片を用い
、15000の熱風オーブン及び80oo×80%相対
湿度雰囲気に10日間放置し、成形品表面の観察を行な
った。‘3’ 機械的性質:引張強伸度については、A
STM−D−63& アィゾツト衝撃強度(ノッチ付)
については、ASTM−D−256に従って測定した。
実施例 1 ペンゾグアナミン374夕(2モル)を8000の水1
0れこ溶かしたペンゾグアナミン水溶液と、ィソシアヌ
ル酸2斑夕(2モル)を80℃の水10〆に溶かしたィ
ソシアヌル酸水溶液とを蝿拝しながら混合して反応させ
、生成した沈澱物をロ別し、乾燥後粉砕機にかけ、平均
粒経70ムの白色粉末620夕を得た。
この粉末の元素分析を行なったところ、C=45.6%
、N=35.4%、0=15.2%、H=3.8%であ
り、ベンゾグアナミンシアヌレートであることが確認さ
れた。得られたペンゾグアナミンシアヌレート0.4k
9とナイロン6べレツト、3.6k9とをタンブラーで
混合した後、30脚押出機により、25000で混練押
出し造粒することにより、組成物べレツトを得た。この
組成物べレツトを用いて、1オンス射出成形機で成形を
行ない、燃焼性、成形加工性、機械的性質を測定した。
結果を表1に示すが、この表から、ベンゾグアナミンシ
アヌレートを含有するポリアミド組成物が優れた難燃性
、成形加工性、機械的性質を有していることがわかる。
実施例2〜4 比較例1〜5 実施例1と同様にして、ベンゾグアナミンィソシアヌレ
ートのナイロン6組成物中の含量を変化させたもの(施
例2〜4及び比較例1〜2)、及び難燃剤としてペンゾ
グアナミン1の重量%のもの(比較例3)、ィソシアヌ
ル酸1の重量%のもの(比較例4)、ベンゾグアナミン
5重量%とィソシアヌル酸5重量%とを配合したもの(
比較例5)を製造し、評価を行なった。
結果を表1に示すが、この表から、ベンゾグアナミンと
ィソシアヌル酸との単なる混合物とペンゾグアナミンィ
ソシアヌレートとの効果の相異が明らかである。実施例
5〜9 実施例1と同様にして、各種ナイロンにペンゾグアナミ
ンィソシアヌレートを添加した組成物(実施例5〜7)
及び各種グアナミンシアヌレートをナイロン6に添加し
た組成物(実施例8〜9)を製造し、評価を行なった。
結果を表2に示す。以上の実施例及び比較例から明らか
な様に、本発明組成物は、燃焼性、成形加工性、機械的
性質のいずれにも優れており、その実用的価値は非常に
大きなものがある。
又、難燃剤として用いる各種グアナミンシアヌレートは
、それらを構成する各々のグアナミンやシアヌル酸類を
単独又は単なる混合物として用いた場合とは全く際立っ
た効果を発揮しており、この様なグアナミンシアヌレー
トを使用する本発明の技術的意義も非常に大きいものが
ある。表2 表 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアミド97〜50重量%と(III)、式中(A
    )で示されるグアナミン化合物と式(B)又は式(C)
    で示されるイソシアヌル酸、シアヌル酸又はこれらの誘
    導体との等モル反応生成物(ただしアセトグアナミンシ
    アヌレート、アセトグアナミンイソシアヌレートを除く
    )3〜50重量%とからなる難燃性ポリアミド組成物、
    ▲数式、化学式、表等があります▼ (Rは水素、メチル基又はフエニル基)▲数式、化学
    式、表等があります▼ R′は水素、炭素数1〜3のオキシアルキル基である
    。 一分子中のR′は同一又は異つていてもよい。)
JP10012977A 1977-08-23 1977-08-23 難燃性ポリアミド組成物 Expired JPS6019336B2 (ja)

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