JPS60193183A - 磁気テ−プカセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気テープカセット、特に、所謂フィリップス
タイプのものと略同等の大きさの新規なコンパクトカセ
ットに関する。

従来技術 近年、カセットテープレコーダの小型化及び軽量化が進
み、これに使用される磁気テープカセットも小型化され
、長時間にわたる高品質で且つ高密度の記録再生に適応
し得るものが強く望まれるようになって来ている。

しかし、従来、オーディオ等に使用されているコンパク
トカセットは、アナログ信号によって記録再生を行って
おり、高密度の記録再生を望むとき、このアナログ方式
ではおのずと限界があった。

このような状況下において、入力信号をパルス化して記
録再生を行うパルスコードモジュレーション（ＰＣＭ　
）の如きデジタル方式は、信号通信経路及び記録媒体の
材質に影響されることなく高密度の記録再生を行えるこ
とが知られている。

又、最近の研究開発によって、フィリップスタイプに用
いられる程度の狭幅な磁気テープにもマルチ・トラック
の如き高密度の記録再生を行い得る磁気ヘッドが開発さ
れるに至り、その結果、フィリップスタイプと同程度の
コンパクトカセットにもマルチ・トラックの記録再生が
可能となって来た。

前記コンパクトカセットに固定ヘッド方式によるマルチ
・トラックの記録を行った場合、例えば、往復３６トラ
ツクの記録を行うものとすると、１つのトラック幅が１
００μｍ程度になり、従来のフィリップスタイプのカセ
ットにおける４トラツクの場合に比べて夫々のトラック
幅が極めて狭くなる。そのため、磁気ヘッドと各トラッ
クとの実効的な摺接面が減少するため、磁気テープに付
着し、その摺接面間に入り込んだ塵埃による記録再生特
性への影響が従来に比べて極めて大きくなる。

一方、高密度記録を行う磁気テープカセットとして、回
転ヘッド方式を用いたビデオテープカセットが一般に普
及している。このビデオテープカセットは磁気テープの
保護及び高密度の記録再生に対する塵埃の影響を防ぐた
め、カセット前方の開口部に回転自在なガード・パネル
を設けている。

この回転ヘッド方式の場合、特殊なタイプのカセットを
除き記録再生は磁気テープを一方向に走行して行うもの
であり、そのカセットケースは表裏使用可能な所謂表裏
対称構造を必要としなかった。

更に、回転ヘッド方式は、通電２個の磁気ヘッドがテー
プ走行方向に対し一定角傾いて磁気テープに回転しなが
ら互違いに摺接するので、磁気ヘッドが塵埃を掃き出す
ように作用し、固定ヘッド方式に比べて塵埃による記録
再生特性への影響が比較的少なかった。

しかしながら、本発明の対象とする磁気テープカセット
は、フィリップスタイプのように固定ヘッド方式を用い
、且つ多数の記録トラックを有するものであり記録再生
が磁気テープの上下半分づつ使用する所Ｈ１ｌｋ面及び
Ｂ面（カセット表裏）を有するものである。該カセット
前方した回転ヘッド方式に比べて塵埃による記録再生特
性への影響が出やすくなるので、前記ビデオテープカセ
ットのガードパネルよりも一層確実な防塵効果な備える
と共に開閉動作の確実なガードパネルが必要となる。

発明の目的 本発明は前記問題に鑑み、防塵効果及び動作が確実なガ
ードパネルを有し、Ａ面及びＢ面の使用ができ且つマル
チ・トラックの記録再生が可能な新規の磁気テープカセ
ットを提供することを目的とするものである。

発明の構成 本発明の前記目的は、磁気テープを巻装した一対のハブ
が内蔵されたカセットケースの前面に磁気ヘッド挿入用
の開口部を有し、該開口部を閉塞して水平断面コ字状で
両端片に回転支軸を有するガードパネルを具備した磁気
テープカセツ）において、カセットケース左右の側壁の
前方部分夫々に、前記回転支軸をカセット前後方向へ移
動可能に受容する軸受孔が透設され、前記ガードパネル
を前記開口部の閉じ方向に付勢するぜんまいばねが、少
なくとも片方の前記回転支軸にその一端を固着されると
共に渦巻状の胴部な前記側壁の内面で前記軸受孔よりカ
セット後方に設けられたばね収納部に収納保持されて成
り、さらにカセット全体が表裏対称形であることを特徴
とする磁気チー７−プカセツトにより達成される。

以下、本発明を図面に例示する実施態様に基づいて詳細
に説明する〇 第１図は本発明の一実施態様の磁気テープカセットを示
す斜視図である。

第１図に於いて、磁気テープカセット１は、従来のフィ
リップスタイプと同程度の大きさに構成されたコンパク
トカセットである。前記磁気テープカセット１は、上下
ハーフケースからなるカセットケース２の前面に矩形状
の開口部３が形成されており、該開口部３を閉塞するガ
ードパネル４がカセット上下方向にスイングして開くよ
うに装着されている。前記開口部３は記録再生装置の記
録再生）ラド、消去ヘッド、ピンチローラ等が入り込む
部分である。

前記カセットケース２内には、一対のハブ（図示しない
）に巻装された磁気テープＴが、前記開口部３を左右に
横切って走行できるように収納されている。なお、前記
へズは記録再生装置の駆動シャフトが入り込む一対のシ
ャフト挿入孔５に対応して従来と同様に配設されている
。又、前記開口部３には、図示しないが、記録再生時の
外部ノイズを遮断するシールド版、前記磁気テープＴと
前記磁気ヘット９との摺接を確実にするプレッシャーノ
１ツドを有した板バネが従来と同様に設けられていても
よい。

前記ガードパネル４は前面壁６と左右両端片７とから成
っており、その水平断面が略コ字形状であり、前記端片
７の夫々はその略中央部にカセット内方に突出した回転
支軸８を備えて前記開口部３を覆うように構成されてい
る。そして、前記ガードパネル４は、上下方向に揺動す
ることにより、前記開口部３を開閉可能に前記カセット
ケース２に装着されている。

一方、前記カセットケース２の左右側壁１０はそのカセ
ット前方部分がカセット中央寄りに落ち込んだ段部１１
を形成され、該段部１１夫々の中央部には前記回転支軸
８を受容する軸受孔１２が透設されている。前記軸受孔
１２は前記段部１１を上下に部分する線上に形成されて
おり、前記回転支軸８を回動可能かつカセット前後方向
にスライド可能なように長孔の形状に構成されている。

なお、前記ガー）１１．々ネル４は上下何れの方向にも
同様に開動できるように上下対称形に構成されている。

前記ガードパネル４の付勢構造を第２図に詳細に示す。

第２図において、前記ガードパネル４の一方の回転支軸
８には、その先端部分から基部方向に向って形成された
スリット２０が設けられている。

前記スリット２０にはぜんまいばね１４の先端部が嵌着
固定される。

一方、下ハーフケース２ａの側壁内面には、前記軸受孔
１２よりカセット後方寄りで且つ上ハーフケース２ｂに
向って開口したポケット状のばね収納部２１が形成され
、該ばね収納部、２１と該軸受孔１２との間には、下ガ
イｌ−″壁２２が突設されている。又、前記上ハーフケ
ース２ｂの側壁内面には、前記下ガイ）ｅ壁２２に対し
てカセット上下方向に対向する上ガイド８壁２３が突設
されている。

なお、前記上下ガイド壁２２，２３は前記両ハーフケー
ス２ａ、２ｂが組み合せられたときに、前記ぜんまいば
ね１４の先端部分をカセット前後方向にスライド可能に
上下から保持するものである。又、前記ばね収納部２１
は、前記ぜんまいばね１４の渦巻状の胴部を収納、保持
するものである。さらに、前記上ハーフケース２ｂには
、前記ぜんまいばね１４を前記ばね収納部２１内に位置
規制する蓋部２５が突設されている。

前記カセットケース２の材質は、従来用いられているポ
リアセクール、ＡＢＳ樹脂等のプラスチック樹脂でよ（
、特に限定するものではない。又、前記ガードパネル４
の材質は、ポリアセタール等のプラスチック樹脂或いは
金属でもよい。

前記磁気テープＴは、強磁性酸化鉄や二酸化りｐム系の
テープでもよいがメタルテープ或いは蒸着テープ等の高
密度の記録再生に適しているものが好ましい。

以上の如く構成した前記磁気テープカセット１は、記録
再生装置に装填されたとき、前記ガードパネル４がカセ
ット挿入部に設けられた開動手段によりカセット上方向
に開かれる。すなわち、前記開動手段は、棒状の突き上
げ部材１５と一対のスライド部材１６により構成されて
いる。前記突き上げ部材１５は前記ガードパネル４の前
面壁６の一ト方縁に当接して該ガードパネル４を回動さ
せるもので、前記スライド部材１６は前記端片７の端縁
９に摺接して前記ガート９パネル４をカセット前方にス
ライドさせるものである。

以下、前記開動手段による前記ガードパネル４の動作を
第３図に基づいて説明する。

前記磁気テープカセット１をカセット挿入部に挿入（矢
印Ｘ方向）すると（第３図Ａ）、該カセット１は下方位
置に移動（矢印Ｙ方向）される。

前記磁気テープカセット１の下方位置への移動に伴って
、前記ガードパネル４は前記開動手段によりカセット上
方に開かれる。すなわち、まず初めに、前記スライド部
材１６が前記端縁９を突き上げるように摺接して該端縁
９のカセット後方側に入り込み、前記ガードパネル４を
該スライド部材１６０力セツト前後方向の厚み分だけカ
セット前方にスライドさせる。このとき、前記ぜんまＧ
ばね１４はその渦巻状の部分が延びて、前記ガードパネ
ル４にカセット後方へスライドする力を与えている（第
３図Ｂ）。

引き続いて、前記前面壁６０下方縁に当接するように配
設された前記突き上げ部材１５が前記ガードノミネル４
を上方（矢印２方向）に回転させる様に押し上げる（第
３図Ｇ）。この動作に伴って前記ぜんまいばね１４は、
前記ガイド壁２２．２３に保持されて先端部分が前記ガ
ードパネル４０回転方向に撓り、該ガードパネル４に閉
じ方向への回転力を与えている。

このように前記ガートバネ／Ｉ／４が上方に押し上げら
れると、前記開口部３が開放されて前記磁気テープＴへ
の記録再生が可能となる。また、前記磁気テープカセッ
ト１は記録再生装置から取り出される段になると、装填
時とは逆のストロークにより前記カセット１が上方向に
移動して前記スライド部材１６及び突き上げ部材１５と
の係合が解除されると共に、前記ぜんまいばね１４の作
用により前記ガードパネル４が自動的に閉じて前記開口
部３を完全に閉塞する。

前記磁気テープカセット１は、前記回転支軸８の位置を
カセット前方に偏倚されることで、前記ガードノミネル
４を上下対称に開動することが出来、且つカセット全体
が表裏対称に構成されていることにより、表裏使用可能
となる。

前記実施態様においては、前記軸受孔１２が前記段部１
１を上下に部分する線上に形成された長孔であるが、本
発明はこのような態様に限るものではない。例えば第４
図に示す如く変更することができる。第４図に示す軸受
孔１２ａは前記段部１１を上下に部分する線に対して、
上下対称形に且つカセット前方側へ斜めに延びた「＜」
の字状に構成されている。この場合、前記ガート９パネ
ル４の開動は前記スライド部材１６の如き手段な必４　
要としない。すなわち、前記突き上げ部材１５の如き突
き上げ手段のみで、前記ガードパネル４０カセツト前方
へのスライド９及びカセット上方への回動を同時に行う
ことが出来る。

又、前記実施態様においては、前記ぜんまいばね１４を
片側にのみ配設したが、本発明はカセット左右両側に設
けるように構成してもよい。

発明の効果 以上述べた通り、本発明の前記磁気テープカセット１は
、前記ガードパネル４の支軸位置を偏倚させることによ
り上下何れにも容易に回動できるもので、固定ヘッド方
式による表裏（Ａ面及び８面）使用可能なマルチ・トラ
ックの記録再生に極めて適した磁気テープカセットであ
る。

また、前記磁気テープカセット１を記録再生装置から取
り出したときに、前記ガードパネル４に取９有１ｆロ、
ｌ鄭前記ぜんまいばね１４が作用して前記開口部３を完
全に閉塞するので、該開口部３に位置している前記磁気
テープＴの保護及び防塵効果を４−１　４に台を寸　ご
−、Ｐ甲　ｎ）±８君り１４１Ｙ舌−晟亜Ｅヒａ整姓σ
）低下を防止することが出来る。

又、本発明は前記ガードパネル４の付勢手段に前記ぜん
まいばね１４が用いられているので、該ガート９パネル
４にカセット後方へのスライド力及び閉じ方向への回転
力を確実に与えることができ、該ガードパネル４の開閉
動作が極めて滑らかなものとなる、 更に本発明によれば、前記ガードパネル４が前記開動手
段の如き極めて簡易な構造のもので開動することが出来
るので、記録再生装置の複雑化を招くことがない。

本発明は、先に、従来のコンパクトカセットと同程度の
大きさの磁気テープカセットに適用すると述べたが、必
ずしもこれに限るものではな（、他の種々の磁気テープ
カセットにも適用出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施態様を示す磁気テープカセット
の斜視図、第２図は第１図に示した磁気テープカセット
の要部（示す分解斜視図、第３図は第１図に示しｌた磁
気テープカセットのガードパネルの動作を説明する概略
側面図、第４図は本発明の変更例を示す斜視図である。 １・・・磁気テープカセット、２・・・カセットケース
。 ２ａ・・・下ハーフケース、２ｂ・・・上ハーフケース
、３・・・開口部、４・・・ガードパネル、訃・・シャ
フト挿入孔、６・・・前面壁、７・・・端片、８・・・
回転支軸、１０・・・側壁、１１・・・段部、１２．１
２ａ・・・軸受孔、１４・・・ぜんまいばね、２０・・
・スリット、２１・・・ばね収納部、２２・・・下ガイ
ド壁、２３・・・上ガイド壁、２５・・・蓋部。 第 代理人　弁理士（８１０７）佐々木清　隆（ほか３名 第１図 第　３　図 １４　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気テープを巻装した一対のハブが内蔵されたカセット
   ケースの前面に磁気ヘッド挿入用の開口部を有し、該開
   口部を閉塞して水平断面コ字状で両端片に回転支軸を有
   するガードパネルを具備した磁気テープカセットにおい
   て、カセットケース左右の側壁の前方部分夫々に、前記
   回転支軸をカセット前後方向へ移動可能に受容する軸受
   孔が透設され、前記ガードパネルを前記開口部の閉じ方
   向に付勢するぜんまいばねが、少なくとも片方の前記回
   転支軸にその一端を固着されると共に、渦巻状の胴部な
   前記側壁の内面でかつ前記軸受孔よりカセット後方に設
   けられたばね収納部に収納保持されて成り、さらにカセ
   ット全体が表裏対称形であることを特徴とする磁気テー
   プカセット。