JPS60192538A - パン製品 - Google Patents
パン製品Info
- Publication number
- JPS60192538A JPS60192538A JP4598984A JP4598984A JPS60192538A JP S60192538 A JPS60192538 A JP S60192538A JP 4598984 A JP4598984 A JP 4598984A JP 4598984 A JP4598984 A JP 4598984A JP S60192538 A JPS60192538 A JP S60192538A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bread
- maltotriose
- minutes
- weight
- bread product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はパン製品、就中、経時的変性の少ないパン製品
に関する。
に関する。
パン製品は通常受註生産であり、売れ残り品は販売店で
買いとられることになる。しかしながらパン製品は経時
的に風味が低下し、硬くなるため、長期間店頭に並べる
ことは販売店の信用を損なうこととなり、低価格で当日
売り切ってしまうか、ロスとして自家消費されることが
多い。その損失は通常数%と云われている。一方、消費
者にとっても、焼きたてのパンの風味や歯ざわりが長時
間保持されることは望ましいことである。
買いとられることになる。しかしながらパン製品は経時
的に風味が低下し、硬くなるため、長期間店頭に並べる
ことは販売店の信用を損なうこととなり、低価格で当日
売り切ってしまうか、ロスとして自家消費されることが
多い。その損失は通常数%と云われている。一方、消費
者にとっても、焼きたてのパンの風味や歯ざわりが長時
間保持されることは望ましいことである。
パン製品の老化を防止するためには古くから種々の方法
が研究されており、種々の老化防止剤が開発され、例え
ばモノグリセリド、シュガーエステル、カルシウム・ス
テアリル−2−ラクテート等が現に使用されている。
が研究されており、種々の老化防止剤が開発され、例え
ばモノグリセリド、シュガーエステル、カルシウム・ス
テアリル−2−ラクテート等が現に使用されている。
本発明はより天然品に近く、かつより優れたパン製品用
老化防止剤およびこれを配合したパン製品を提供する。
老化防止剤およびこれを配合したパン製品を提供する。
即ち、本発明はマルトトリオースをパンの無水物換算で
0.2〜20.0重量%含有するパン製品に関する。
0.2〜20.0重量%含有するパン製品に関する。
本発明に用いるマルトトリオースは従来から公知の方法
で製造したものを任意に使用し得る。例えばプルランの
プルラナーゼによる加水分解物、ストレプトコッカス・
グリセウスによるアミロースの加水分解物、特公昭57
−6915号公報記載のN−A468 酵素を用いた澱
粉糖の加水分解物、オリゴ糖を含む糖液を分画等の手段
により得られたものが例示される。
で製造したものを任意に使用し得る。例えばプルランの
プルラナーゼによる加水分解物、ストレプトコッカス・
グリセウスによるアミロースの加水分解物、特公昭57
−6915号公報記載のN−A468 酵素を用いた澱
粉糖の加水分解物、オリゴ糖を含む糖液を分画等の手段
により得られたものが例示される。
上記工業的に得られる粗マルトトリオースは通常50%
ないしそれ以上の他のオリゴサツカライド、例えばマル
トース、グルコース、フラクトース、マルトテトラオー
ス等を含んでいるが、これらの粗マルトースは特に精製
することなく、そのままで使用することができる。好ま
しくは30重量%(固形分換算)以上のマルトトリオー
スを含む糖を用いる。極度にマルトトリオース含量の低
いものは本発明の効果を達成するために多量に添加せざ
るを得ず、その結果パン製品の他の性質に悪影響を与え
る場合がある。
ないしそれ以上の他のオリゴサツカライド、例えばマル
トース、グルコース、フラクトース、マルトテトラオー
ス等を含んでいるが、これらの粗マルトースは特に精製
することなく、そのままで使用することができる。好ま
しくは30重量%(固形分換算)以上のマルトトリオー
スを含む糖を用いる。極度にマルトトリオース含量の低
いものは本発明の効果を達成するために多量に添加せざ
るを得ず、その結果パン製品の他の性質に悪影響を与え
る場合がある。
マルトトリオースは純分としてパンに無水物換算で0.
2〜20重量悌、好ましくは0.5−1’2.0重量%
加える。20重量%より多く加えても、それ以上の効果
は達成されず、むしろパン製品自体の性質に悪影響をも
たらす。
2〜20重量悌、好ましくは0.5−1’2.0重量%
加える。20重量%より多く加えても、それ以上の効果
は達成されず、むしろパン製品自体の性質に悪影響をも
たらす。
マルトトリオースはパン生地調製時、小麦粉、砂糖、水
、イースト菌等と同時に配合すればよく、パン製造工程
は従来の方法と特に異ならない。またマルトトリオース
はパンの老化防止剤として公知のモノグリセリド、シュ
ガーエステル、カルシウム・ステアリル−2−ラクテー
ト等と併用してもよく、同様に好結果が得られる。
、イースト菌等と同時に配合すればよく、パン製造工程
は従来の方法と特に異ならない。またマルトトリオース
はパンの老化防止剤として公知のモノグリセリド、シュ
ガーエステル、カルシウム・ステアリル−2−ラクテー
ト等と併用してもよく、同様に好結果が得られる。
ハン製品ハ食ハン、フランスパン、菓子パン等いずれで
あってもよい。
あってもよい。
糖類は一般に澱粉の凝集剤として働くため、老化因子と
考えられており、事実マルトトリオースに代えて、マル
トペンタオース、マルトヘプタオース等を用いるとパン
の老化は抑制されず、特に分子の大きい、ペンタオース
、ヘプタオースでは老化の傾向すら認められる。従って
マルトトリオースのみ老化防止剤として作用することは
驚くべきことであった。またマルトトリオースはイース
ト菌によって分解され、少量の添加ではその効果は期待
できないと考えられるが、実際には他の糖、例えば砂糖
が存在する場合には、マルトトリオースは殆んど分解さ
れず、少量でも老化防止効果が発現する。
考えられており、事実マルトトリオースに代えて、マル
トペンタオース、マルトヘプタオース等を用いるとパン
の老化は抑制されず、特に分子の大きい、ペンタオース
、ヘプタオースでは老化の傾向すら認められる。従って
マルトトリオースのみ老化防止剤として作用することは
驚くべきことであった。またマルトトリオースはイース
ト菌によって分解され、少量の添加ではその効果は期待
できないと考えられるが、実際には他の糖、例えば砂糖
が存在する場合には、マルトトリオースは殆んど分解さ
れず、少量でも老化防止効果が発現する。
またマルトトリオースはパン製品のクラストとクラム両
方の老化防止に有効である。また、マルトトリオースは
パン製品の香や味に悪影響を与えない。
方の老化防止に有効である。また、マルトトリオースは
パン製品の香や味に悪影響を与えない。
以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1
マルトトリオースを45%含有している糖化物を用いて
表−1に示す配合処方で食パンを製造した。
表−1に示す配合処方で食パンを製造した。
表−1つづき
なお、食パンはストレート法により製造し、その製造手
順は以下の通りである。
順は以下の通りである。
1)ミキシング 低速4分、高速2分、油脂添加、低速
1分、高速X分 (生地状態を見てXを決めた) 2)捏上温度 26.5〜27.0 ℃3)生地醗酵
1時間20分でパンチ、その後30分 4)分割生地重量 プルマン 225g3ヶ詰め5)ベ
ンチ 10〜15分 6)焼成 200〜220℃23〜25分得られた食パ
ンを20’C1RH6o%の環境に5日間保存し、外観
、内相の状態、味および含水率を測定した。結果を表−
2に示す。
1分、高速X分 (生地状態を見てXを決めた) 2)捏上温度 26.5〜27.0 ℃3)生地醗酵
1時間20分でパンチ、その後30分 4)分割生地重量 プルマン 225g3ヶ詰め5)ベ
ンチ 10〜15分 6)焼成 200〜220℃23〜25分得られた食パ
ンを20’C1RH6o%の環境に5日間保存し、外観
、内相の状態、味および含水率を測定した。結果を表−
2に示す。
()内の数字は社団法人日本パン技術研究所発行「試験
法」による製品判定時の配点である。
法」による製品判定時の配点である。
含水率二社団法人日本パン技術研究所発行「試験法」の
含水率算出法による。
含水率算出法による。
実施例2
マルトトリオース50重量%を含む澱粉糖化物を用い、
以下の配合でストレート法により食パンを製造した。
以下の配合でストレート法により食パンを製造した。
配合 重量部
小麦粉 ioo、。
水 65.0
イースト 2.0
食塩 2.0
砂糖 5.0
マルトトリオース(50%)2.0
油脂 4.0
市販フード 0.1
上記酸分を26.5〜27.0℃で捏上し、1時間20
分生地醗酵を行ない、ワンローフ450fに分割した。
分生地醗酵を行ない、ワンローフ450fに分割した。
これを10〜15分ベンチし、整形後、焙炉に入れ20
0〜220℃で23〜25分焼成した。
0〜220℃で23〜25分焼成した。
別にマルトトリオースを加えない食パンを上と同様に製
造し、その老化試験を実施例1と同様をこして行なった
。結果を表−3に示す。
造し、その老化試験を実施例1と同様をこして行なった
。結果を表−3に示す。
実施例3
マルトトリオースを50重量%含む澱粉糖化物を用い、
中種法により食パンを製造した。
中種法により食パンを製造した。
中種の配合 重 量 部
小麦粉 70.0
水 42.0
イースト 2.0
市販フード 0.1
生地の配合
小麦粉 30.0
水 22,0
食塩 2.0
砂糖 5.0
50%マルトトリオース 7.0
油脂 4.1
上記中種成分を温度24℃、低速で4分、高速で2分間
捏上げ、温度28.0℃で4時間醗酵させ、これを生地
成分と混合した(低速4分、高速2分、油脂低速1分)
。醗酵室内で30分待ち、プルマン22593ケ詰めに
分割後、10〜15分間ねかし、整形後、ホイロに入れ
200〜220℃で23〜25分間焼成した。
捏上げ、温度28.0℃で4時間醗酵させ、これを生地
成分と混合した(低速4分、高速2分、油脂低速1分)
。醗酵室内で30分待ち、プルマン22593ケ詰めに
分割後、10〜15分間ねかし、整形後、ホイロに入れ
200〜220℃で23〜25分間焼成した。
マルトトリオースを用いない以外、上と同様にして食パ
ンを製造した。
ンを製造した。
実施例1と同様にして得られた結果を表−4に示す。
表−4
実施例4
マル) l−IJオース50重量%を含む澱粉糖化物を
用い、以下の処方で直捏法で菓子パンを製造した。
用い、以下の処方で直捏法で菓子パンを製造した。
配合 重量部
小麦粉 100.0
水 58.0
イースト 4.5
食塩 068
砂糖 15,0
50%マルトトリオース 10.0
油脂 6,0
市販フード 0.1
上記酸分を用い、捏上温度28〜30℃、醗酵室温度2
9〜31℃、醗酵時間パンチまで1.5時間、後0.5
時間とする以外、実施例1と同様にして菓子パンを製造
した。
9〜31℃、醗酵時間パンチまで1.5時間、後0.5
時間とする以外、実施例1と同様にして菓子パンを製造
した。
比較のため、マルトトリオースを用いないで上記と同様
にして菓子パンを製造した。
にして菓子パンを製造した。
表−5iこ示す評価項目につき試験を行なった。
結果を表−5に示す。
表−5
手続補正書(自発)
1、事件の表示
昭和59年特許願第 45989 号
2、発明の名称
パン製品
3、補正をする者
事件との関係 特許出願人
住所奈良県橿原市雲梯町1番地
名称三和興産株式会社
代表者 森 本 清 −
4、代理人
5、補正命令の日付 (自発)
7、補正の内容
(1)明細書第3頁第3行、「ストレプトコッカメ」と
ある全「ストレプトミセヌ」に訂正する。
ある全「ストレプトミセヌ」に訂正する。
以上
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、マルトトリオースをパンの無水物換算で0.2〜2
0.0重量%含有するパン製品。 2、マルトトリオースをパンの無水物換算で0.5〜1
2重量%含有する第1項記載のパン製品。 3、パン製品が澱粉糖化物から誘導されたマルトトリオ
ース含量30重量%以上を含む糖をパン生地中に配合し
たものから作られる第1項記載のパン製品。 4、パン製品が食パンである第1項記載のパン製品。 5、パン製品が菓子パンである第1項記載のパン製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4598984A JPS60192538A (ja) | 1984-03-10 | 1984-03-10 | パン製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4598984A JPS60192538A (ja) | 1984-03-10 | 1984-03-10 | パン製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60192538A true JPS60192538A (ja) | 1985-10-01 |
Family
ID=12734551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4598984A Pending JPS60192538A (ja) | 1984-03-10 | 1984-03-10 | パン製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60192538A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0686348A1 (en) | 1994-05-30 | 1995-12-13 | Amano Pharmaceutical Co., Ltd. | Bread quality-improving composition and bread producing process using the same |
JP2015104343A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | キユーピー株式会社 | パン |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5025530A (ja) * | 1973-07-06 | 1975-03-18 | ||
US4291065A (en) * | 1978-04-03 | 1981-09-22 | Cpc International Inc. | Staling resistant baked food product |
-
1984
- 1984-03-10 JP JP4598984A patent/JPS60192538A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5025530A (ja) * | 1973-07-06 | 1975-03-18 | ||
US4291065A (en) * | 1978-04-03 | 1981-09-22 | Cpc International Inc. | Staling resistant baked food product |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0686348A1 (en) | 1994-05-30 | 1995-12-13 | Amano Pharmaceutical Co., Ltd. | Bread quality-improving composition and bread producing process using the same |
JP2015104343A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | キユーピー株式会社 | パン |
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