JPS6019049Y2 - 収穫機における無端コンベア体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、こんにゃく芋、馬鈴薯などの塊茎類、球根類
のような地下栽培作物の収穫機のコンベア体に関する。

従来、このような収穫機において、こんにゃく芋などの
被収穫物を容器に収納する場合、被収穫物を増土げる増
土刃体の後方に、土をふるい落しながら被収穫物を搬送
する第１のリンクロッドコンベアを後方を高く傾斜状に
連設し、この第１のリンクロッドコンベアの上方に第２
のリンクロッドコンベアを第１のりンクロッドコンベア
の搬送方向と同方向となるように重設し、これら上下の
リンクロッドコンベアの周りを囲繞して循環回転する環
状昇降装置を設け、第１のリンクロッドコンベアで搬送
される被搬送物（被収穫物）を環状昇降装置を介して上
方の第２のリンクロッドコンベア上に供給し、第２のリ
ンクロッドコンベアの搬送終端部から収納容器内に被搬
送物を落下収納できるようにして、機体長を短くしてコ
ンパクトにした収穫機は、既に提案されているが、堀取
巾を拡大し大容量の被収穫物を搬送する広巾の第１のリ
ンクロッドコンベアを設けると、必然的に環状の昇降装
置も径大となり嵩高となり重量も大となるから、トラク
ターで牽引する作業機として不適となる。

そこで、広巾の第１のリンクロッドコンベアの搬送終端
部に左右一対からなる径小の環状昇降装置を併列状態と
して臨ませ、第２のリンクロッドコンベアをそれぞれの
環状昇降装置内に左右別々に設けるようにすると、機体
長も短く、嵩も低くなり軽量となるが、第１のリンクロ
ッドコンベアで搬送される被収穫物が環状昇降装置外に
落ち零れ、継送状態が悪い欠点がある。

本考案は、このような二連の環状昇降装置内にも確実に
継送できるように、被収穫物を搬送するリンクロッドコ
ンベアの搬送部を適宜収斂させて集送することができる
コンベア体を提供したものである。

本考案の一実施例を図面について説明すると、図におい
て符号１，１は両側の機枠側板で、この両側の機枠側板
１，１間の前方下部に堀上刃体２が設けられており、こ
の増土刃体２で堀取られたいも類は、その後部に後方を
高く傾斜状に設けられた第１の無端リンクロッドチェン
コンベア３により後方上方に送られる過程で振動を与え
られ、ロンド間の隙間から土を振り落しながら後方に搬
送する。

しかして上記リンクロッドチェンコンベア３は、機枠側
板１，１の前後両側部に図示してない従動用スプロケッ
トホイールおよび駆動用スプロケットホイールをそれぞ
れ従動軸および駆動軸で軸架し、この従動用スプロケッ
トホイールと駆動用スプロケットとの間に回転自在に懸
回されたものであって次のような構威からなっている。

すなわち、第３図は無端リンクロッドチェンコンベア３
の一部切欠した平面図、第４図はその立面図である。

第３図に示すように、リンクロッドチェンコンベア３は
、多数の連鎖単位リンクロッド４をリンクプレート５を
介して連結して無端帯状となしたものであって、この連
鎖単位リンクロッド４は、略クランク状に折曲した横杆
６を二本ずつ対にしてその両端部６ａを補強金板７で一
体的に固定し、かつ横杆６の端部を両側の補強金板７の
外方に突出して係合突部６ｂを設け、中央搬送部８と両
側のスプロケットホイール噛合部９とを形成したもので
ある。

そして、このようにして形成した多数の連鎖単位リンク
ロンド４′の一方の係合突部６ｂ’と隣接する連鎖単位
リンクロッド４の他方の係合突部６ｂとに、前記リンク
プレート５の両端部を嵌合連結し、無端のリンクロッド
チェンコンベア３を形成するのである。

上記多数の連鎖単位リンクロッド４を連結して無端のリ
ンクロッドチェンコンベア３を形成するに際し、各連鎖
単位リンクロッド４の横杆６同志の間隔が被搬送物の重
量で開き勝手になるのを防ぐため、横杆６の中央部間を
楕円環状板金１０を挿通して回線状態に連結する。

１１は楕円環状板金１０の横移動を阻止するＵ字状の止
金具で、連鎖単位リンクロッド４の一方の横杆６を挾む
ように緩挿し、両脚部端１１ａを他方の横杆６に止着固
定する。

１２は各連鎖単位リンクロッド４の係合突部６ｂに嵌挿
された間隔ローラで、リンクプレート５の外側に位置し
、該リンクプレート５とは別のリンクプレート１３の両
端部を係合突部６ｂに嵌合連結して、リンクプレート５
，１３間の間隔を保つようになっており、各間隔ローラ
１２間の間隙にスプロケットホイールの歯が噛合うよう
になっている。

一方適数（本実施例においては四個）連鎖単位リンクロ
ッド毎の特定の中央搬送部８には、その搬送面より高位
となり搬送方向に対して後退彎曲した弓状の横杆１４が
立設固着されている。

１４ａ、１４ｂ、１４ｃは横杆１４の支脚である。

本実施例においては横杆１４は左右部列となっている。

なお、図中１５．１５は上記第１のリンクロッドチェン
コンベア３の搬送終端部に左右付列状態に臨ませた一対
の環状昇降装置、１６．１６は環状昇降装置１５．１５
内に配設され、第１のリンクロッドチェンコンベア３と
同方向に搬送回転される第２のリンクロッドチェンコン
ベア、１７は左右の環状昇降装置間のデルタ空間前部に
配設された仕切板である。

１８はトラクタ一連結枠である。

しかして、このような構威において、トラクタ一連結枠
１８をトラクターに連結して、トラクターの動力で各回
転部を回転させると共に、収穫機を前方に牽引すると、
増土刃体２によって堀取ったこんにゃく芋などの被収穫
物および土壌を第１のリンクロッドチェンコンベア３上
に移送し、リンクロッドチェンコンベア３の横杆６相互
間隙より土壌のみを篩い落しつつこんにゃく芋等の被収
穫物を後方に搬送し、環状昇降装置１５．１５内に落下
継送し、環状昇降装置１５．１５の回転につれて順次上
方に搬送され、第２のリンクロットチエンコン、ベア１
６．’１６に継送されて収穫する。

この考案は上述のように、横杆６を二本ずつ対にしてそ
の両端部６ａを補強金板７で一体的に固定し、かつ横杆
６の端部を両側の補強金板７の外方に突出して係合突部
６ｂを設けて、中央搬送部８と両側のスプロケットホイ
ール噛合部９とを形成した連鎖単位リンクロッド４を構
威し、この連鎖単位リンクロッド４を多数併べ各連鎖単
位リンクロッド４の一方の係合突部６ｂと隣接する連鎖
単位リンクロンド４′の他方の係合突部６ｂ’とに、リ
ンクプレート５の両端部を嵌合連結して無端リンクロッ
ドチェンコンベア体３を構威し、前記中央搬送部８には
、その搬送面より高位となり搬送方向に対して後退彎曲
した弓状の横杆１４を、適数連鎖単位リンクロンド毎に
設けてなるコンベア体であるから、堀取られて搬送され
る球状収穫物は、散乱状態に送られることなく整然と条
をなして確実に送られ継送が容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示腰第１図は収穫機の斜視図
、第２図は正面図、第３図はリンクロッドチェンコンベ
アの平面図、第４図はその立面図である。 ３・・・・・・リンクロッドチェンコンベア、４・曲・
連鎖単位リンクロッド、５・旧刊ンクプレート、６・・
・・・・横杆、７・・・・・・補強金板、１４・・・・
・・横杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数の連鎖単位リンクロッドをリンクプレートを介して
   連結して無端のリンクロッドチェンコンベアを形成した
   ものにおいて、上記連鎖単位リンクロッドは、横杆を二
   本ずつ対にしてその両端部を補強金板で一体的に固定し
   、かつ横杆の端部を両側の補強金板の外方に突出して係
   合突部を設けて、中央搬送部と両側のスプロケットホイ
   ール噛合部とを形成して連鎖単位リンクロッドを構威し
   、上記各連鎖単位リンクロッドの一方の係合突部と隣接
   する連鎖単位リンクロッドの他方の係合突部とに、前記
   リンクプレートの両端部を嵌合連結し、更に各連鎖単位
   リンクロンドの係合突部間に、間隔ローラを介して別の
   リンクプレートを嵌合連結して、無端リンクロッドチェ
   ンコンベア体を構威し、前記中央搬送部には、その搬送
   面より高位となり搬送方向に対して後退彎曲した弓状の
   横杆を、適数連鎖単位リンクロッド毎に設けてなること
   を特徴とする収穫機における無端コンベア体。