JP4540824B2 - 添加装置を備えたホールクロップ収穫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圃場のホールクロップ用作物を、その株元で刈り取って所定長に切断することにより、そのままロールベールに梱包成形可能なホールクロップ収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記したホールクロップ収穫機は、圃場のホールクロップ用作物を株元で刈り取って、そのホールクロップ茎桿を機体の斜左後上方に搬送するための刈取・搬送装置と、該刈取・搬送装置による搬送と継続して、前記ホールクロップ茎桿を機体の斜右後方に搬送して中央寄せさせるための茎桿中央寄せ装置と、前後に並設された一対のディスクカッター軸を有していて、前記茎桿中央寄せ装置の終端から連続して落下される茎桿を、ディスクカッターにより所定長に切断する茎桿切断装置と、該茎桿切断装置により切断されて、送込み装置により内部の成形室に送り込まれた茎桿切断片を短円柱状のロールベールに梱包成形するためのロールベーラ装置とを備えている。
【0003】
このホールクロップ収穫機で収穫される飼料用の稲・麦等のホールクロップ用作物は、これを株元で刈り取ったホールクロップ茎桿を前記切断装置により所定長に切断して、この茎桿切断片をロールベールに成形した後に、ラップフィルムで全周を巻回して密封貯蔵することにより、サイレージ調整して、ホールクロップ飼料としている。
【0004】
一般に、ホールクロップ飼料は、その醗酵を促進させてサイレージ品質を高めたり、或いは排水不良田での収穫において、土砂、泥等の混入により良質醗酵が望めない場合には、カビ発生防止、変敗防止等のために、刈取りからサイロ詰めに至るいずれかの工程において、乳酸菌、諸酵素等の添加液を添加して、サイレージ調整することが多い。例えば、一般のロールベーラにおいては、ホールクロップ用作物の集草列を拾い上げて、梱包室に搬送する途中において添加しており、長桿作物であるコーンの収穫では、コーンハーベスタで刈取り細断して、ワゴン(運搬車)に吹き込まれた細断物を荷下ろしする際に添加している。更に、ホールクロップ用作物をサイロ詰めする際に添加する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記ホールクロップ収穫機において、ホールクロップ用作物の収穫から、その梱包成形に至る間において、そのホールクロップ茎桿に対して添加液を添加可能にすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、圃場のホールクロップ用作物を株元で刈り取って、そのホールクロップ茎桿を機体の斜左後上方に搬送するための刈取・搬送装置と、該刈取・搬送装置による搬送と継続して、前記ホールクロップ茎桿を機体の斜右後方に搬送して中央寄せさせるための茎桿中央寄せ装置と、前後に並設された一対のディスクカッター軸を有していて、前記茎桿中央寄せ装置の終端から連続して落下されるホールクロップ茎桿を所定長に切断する茎桿切断装置とを備えたホールクロップ収穫機において、前記茎桿中央寄せ装置の終端から落下されて、前記茎桿切断装置で切断される直前のホールクロップ茎桿に乳酸菌,酵素等の添加液を噴霧添加させるための添加装置と、前記茎桿中央寄せ装置の終端部に装着されて、ホールクロップ茎桿の流れの有無を検出するための茎桿流検出装置とを備え、前記茎桿流検出装置の検出結果と、前記添加装置のON・OFFとを連動させたことを特徴としている。
【0007】
請求項1の発明によれば、茎桿搬送装置として機能する茎桿中央寄せ装置によって定量的に搬送されてくるホールクロップ茎桿に対して、その搬送量に対応した添加液量の噴霧が可能となって、サイレージ品質の管理が容易となる。また、茎桿中央寄せ装置の終端から落下されて、茎桿切断装置により切断される直前のホールクロップ茎桿は、機体の横方向に沿って真っ直ぐに配置され、この切断直前位置は、梱包成形途中において、ホールクロップ茎桿が定姿勢状態となる限られた位置であって、切断前のホールクロップ茎桿が一時的に定姿勢となるために、その穂部、茎葉部の全体に添加液を均一に噴霧でき、後工程の切断、混合、梱包において、添加の均一性が保持される。
【0008】
また、茎桿中央寄せ装置の終端部に、ホールクロップ茎桿の流れの有無を検出する茎桿流検出装置装着されているので、その検出結果と、前記添加装置のON・OFFとを連動させることにより、添加装置が自動化されると共に、ホールクロップ茎桿が連続して流れている場合においてのみ、これに対して添加液を添加させられて、添加液の無駄噴霧を防止できる。
【0009】
請求項の発明は、請求項の発明において、異なる添加液を噴霧添加するための複数系統の添加装置を備え、収穫調整を行うホールクロップ茎桿の穂部、茎葉部、株元部等の各部位毎に、これに対応した最適の添加液を噴霧添加するように構成してあるので、例えば、ホールクロップ用作物が倒伏していて、その収穫時に土砂、泥等の混入があって、良質醗酵が臨めない場合には、株元部には、カビ発生防止、変敗防止等のために、尿素を含む添加液を添加して、前記事態を防止すると共に、その穂部には、乳酸醗酵を促進させるために、乳酸菌を含む添加液を添加する等して、ホールクロップ茎桿の部位毎に、最適な添加液を添加することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。図1は、請求項1の発明に係る添加装置Fを備えたホールクロップ収穫機の右側面図であり、図2は、同じく平面図であり、図3は、図2の茎桿中央寄せ装置Bの部分の拡大平面図であり、図4は、茎桿中央寄せ装置Bを構成する第1及び第2の各コンベア14,15の各側面図であり、図5は、図4のX−X線断面図であり、図6は、添加装置Fの模式図である。最初に、ホールクロップ収穫機の全体構成について概説し、その後に、請求項1の発明の実施部分である添加装置Fの部分について詳細に説明する。請求項1の発明のホールクロップ収穫機は、圃場のホールクロップ用作物を株元で刈り取って、その茎桿Rを中央部に集めた状態で、ほぼ同量ずつ連続して機体1の斜左後上方に向けて搬送するための刈取・搬送装置Aと、該刈取・搬送装置Aにより機体1の斜左後上方に向けて搬送された前記茎桿Rを、機体1の斜右後方に向けて継続搬送して、機体1の中央部に寄せるための茎桿中央寄せ装置Bと、該茎桿中央寄せ装置Bの終端から連続して落下される前記茎桿Rを短く切断するための多数対のディスクカッターから成る茎桿切断装置Cと、該茎桿切断装置Cで短く切断された茎桿切断片R’を横方向(機体1の幅方向)に向けて拡散搬送する途中において、該茎桿切断片R’を機体1の後方に向けて搬送するためのオーガ搬送装置Dと、前記茎桿切断片R’を集めてロールベールVに梱包成形するためのロールベーラ装置Eとの各装置を備えており、これらの各装置A〜Eは、機体1の前方から後方に向けて、上記順序で機体1に装着されている。
【0011】
また、機体1には、左右一対のゴムクローラ2が装着されていて、各ゴムクローラ2の周回走行によって、機体1は、前進及び後進、並びに旋回を行う。前記茎桿中央寄せ装置Bは、機体1の刈取・搬送装置Aと茎桿切断装置Cとの間の略左半分の部分であって、しかも該機体1の上部に配設されており、該茎桿中央寄せ装置Bの右側方には、運転席ユニット3が配設されている。
【0012】
引き続いて、請求項1の発明のホールクロップ収穫機を構成する上記各装置A〜Eの各部分について簡単に説明する。刈取・搬送装置Aは、自脱コンバインのそれと同一構成であって、回動シリンダ4の作用によって、その全体が、支点軸5を介して機体1に、垂直面内において回動可能に支持されている。刈取・搬送装置Aは、その前部が横方向に沿って複数に分割されて、各分割部6の下端部には、それぞれ分草板7が取付けられている。各分割部6には、傾斜姿勢のホールクロップ用作物を引き起こすための突起付きの引起しチェーン8が、その側方に突出した状態で装着されている。本実施例では、両端の分草板7と、その内側の分草板7との間に、補助分草板9が配設されている。また、各分割部6の下端部には、ホールクロップ用作物を、その下端の株元で刈り取るための刈刃(図示せず)が設けられており、更に、該刈刃により株元で刈り取られた多数株のホールクロップ茎桿Rを機体1の前右方から左斜上方に搬送する茎桿搬送装置(後述の3種類の各コンベア11,12,13で構成される搬送装置)に順次搬送する搬送装置(図示せず)が設けられている。
【0013】
また、刈取・搬送装置Aには、前記刈刃により株元で刈り取られたホールクロップ茎桿Rを斜左後上方に搬送するための上部、中央部、及び下部の3種類の各コンベア11,12,13が、機体1の右側から左側にわたってそれぞれ設けられている。また、中央部と下部の各コンベア12,13の上端部には、その上端部に達したホールクロップ茎桿Rの中央部と株元部とを保持するための保持アーム12a,13aが斜側方であって、しかも斜下方に向けてそれぞれ設けられている。
【0014】
このため、機体1の前進により、各分草板7及び各補助分草板9により分草された各株列のホールクロップ用作物は、引起しチェーン8により起立姿勢に引き起こされながら、その株元が刈刃で刈り取られた後に、前記各コンベア11,12,13により、ホールクロップ茎桿Rの穂部、茎葉部及び株元部がそれぞれ支持された状態で、機体1の斜左後上方に搬送され、その搬送途中において、ホールクロップ茎桿Rの姿勢が起立姿勢から水平姿勢に徐々に変化させられて、茎桿中央寄せ装置Bに送り込まれる。
【0015】
次に、刈取・搬送装置Aにより、その上昇端まで搬送されてきたホールクロップ茎桿Rを機体1の幅方向の中央部に寄せながら、茎桿切断装置Cの部分まで搬送するための茎桿中央寄せ装置Bについて説明する。この茎桿中央寄せ装置Bは、ホールクロップ茎桿Rの中央部を引っ掛けて搬送するための第1コンベア14と、その穀実部に近い部分を引っ掛けて搬送するための第2コンベア15とが所定間隔をおいて機体1の斜右後方であって、しかも斜上方に向けて配設された構成である。第1コンベア14は、垂直に配したギア支持板16の内側面に取付けられた複数個のギア17a〜17dと、前記ギア支持板16の上方に配置されたテンション調整用ギア17eとの間に第1無端チェーン18が掛装され、該第1無端チェーン18の下方走行部の直下に支持バー19が、該下方走行部と平行に配設された構成である。ギア支持板16の入口部は、斜上方に向けて折り曲げられ、前記支持バー19の入口側は、斜下方に向けて折り曲げられ、ギア支持板16と支持バー19の各折曲げ部により、ホールクロップ茎桿Rの入口部21が形成される。支持バー19は、その下方に配設された複数の圧縮バネ22の復元力により、前記第1無端チェーン18の下方走行部の側に付勢されて、両者の間において、ホールクロップ茎桿Rの中央部を確実に引っ掛けて搬送可能な構造にしてある。第1無端チェーン18を構成する多数のチェーンリンクには、所定間隔をおいてホールクロップ茎桿Rを押え付けるための押付け突起18aが設けられている。この第1コンベア14においては、ギア支持板16に支持された複数個のギア17a〜17dのうち、機体1を基準にして最も後端に支持されているギア17aが駆動ギアとなっていて、第1無端チェーン18は、その下方走行部である張側において、ホールクロップ茎桿Rの株元に近い部分を確実に引っ掛けて搬送する構造になっている。
【0016】
また、ホールクロップ茎桿Rの穂部に近い部分を引っ掛けて搬送するための第2コンベア15は、連結筒23を介して前記第1コンベア14に対してこれと平行に連結されており、フレーム24の前後に支持された各ギア25a,25bに第2無端チェーン26が掛装された構成である。この第2無端チェーン26には、所定ピッチをおいて多数の突起体26aが取付けられていて、その下方走行部において、直下に配された茎桿支持板27との間で、ホールクロップ茎桿Rの穂部に近い部分を引っ掛けて、該茎桿Rを搬送する構成である。ホールクロップ茎桿Rの搬送時には、第2無端チェーン26の突起体26aは、束状となったホールクロップ茎桿Rの内部に入り込むために、その搬送が確実に行われる。また、第2コンベア15を構成するギア25aの支持軸28は、前記第1コンベア14を構成するギア17bのそれと共通になっていて、機体1を基準にして後方に配置されたギア25aが駆動ギアとなっているために、第2コンベア15においても、その下方走行部が張側となって、ホールクロップ茎桿Rの搬送を確実にしている。なお、第1及び第2の各コンベア14,15は、1本のステー29を介して機体1に支持されている。
【0017】
このため、刈取・搬送装置Aによって、機体1の斜左後上方まで搬送されてきたホールクロップ茎桿Rは、そのままの状態で、茎桿中央寄せ装置Bの入口部21にスムーズに入り込んで、その中央部が、第1コンベア14の第1無端チェーン18と支持バー19との間で支持されると共に、その穂部に近い部分が、第2コンベア15の第2無端チェーン26と茎桿支持板27との間で支持され、そのままの状態で、機体1を基準にして、その斜右後方に向けて継続搬送される間に、機体1の幅方向の中央部に寄せられる。そして、機体1の斜右後方に向けて継続搬送中の束状のホールクロップ茎桿Rは、第2コンベア15による引掛け搬送が解除された後に、第1コンベア14による引掛け搬送が解除されて、その直下の茎桿切断装置C内に落下する。
【0018】
また、図3に示されるように、茎桿切断装置Cは、茎桿中央寄せ装置Bの終端部の直下に機体1の横方向に沿って配設され、機体1の前後方向に沿って所定間隔をおいて横方向に配置された一対のディスクカッター軸31,32を備えており、各ディスクカッター軸31,32に所定間隔をおいてそれぞれディスクカッター31a,32aが取付けられており、各ディスクカッター軸31,32の間に落下したホールクロップ茎桿Rは、対向配置された各ディスクカッター31a,32aによって所定長に切断される。
【0019】
また、図1ないし図3、及び図6に示されるように、本発明に係るホールクロップ収穫機には、前記茎桿中央寄せ装置Bから落下して、前記茎桿切断装置Cで切断される直前のホールクロップ茎桿Rに対して乳酸菌、諸酵素等の添加液を添加する添加装置Fが装備されている。即ち、この添加装置Fは、機体1における運転席ユニット3の後方であって、しかも前記茎桿切断装置Cの右側方に配置された添加液タンク41と、該部分に設置されて、前記添加液タンク41内の添加液をホース42を介して吸引して吐出させるためのポンプ43と、後述の前部チャンバー61の前壁61bに取付けられた一対の噴射ノズル44とで構成され、添加液タンク41に収容された添加液は、ポンプ43の作用によって吸引されて、一対の噴射ノズル44から、そのほぼ直下の切断直前のホールクロップ茎桿Rに向けて噴霧状となって噴射される。ホールクロップ茎桿Rは、切断直前においては、機体1の横方向に沿って真っ直ぐに配置され、この切断直前位置は、梱包成形途中においてホールクロップ茎桿Rが定姿勢状態となる限られた部分であって、ホールクロップ茎桿Rが一時的に定姿勢となるために、その必要部位に添加液を確実で、しかも均一に噴霧添加できる。
【0020】
また、図3ないし図5に示されているように、茎桿中央寄せ装置Bを構成する第1コンベア14の側方には、該茎桿中央寄せ装置Bの部分を流れるホールクロップ茎桿Rの有無を検出するための茎桿流検出装置Gが装着されている。この茎桿流検出装置Gは、検出バー51の基端部(上端部)が支持ブラケット52に支持ピン53を介して垂直面内において回動可能に支持された構成であって、ホールクロップ茎桿Rの流れの有無によって、前記検出バー51の回動角度が変化することを利用して、茎桿中央寄せ装置Bの部分における茎桿流の有無を検出し、この検出信号によって、前記添加装置Fを構成するポンプ43の運転、及びその停止を司っている。これにより、ホールクロップ茎桿Rが流れている場合にのみ、前記添加装置Fが作動して、切断直前のホールクロップ茎桿Rに対して噴霧状の添加液L’が添加されるようにして、添加液Lの無駄噴霧を防止している。また、ホールクロップ茎桿Rが流れている場合においても、前記検出バー51の回動角度によって、ホールクロップ茎桿Rの搬送量が検出されるために、添加装置Fを構成するポンプ43の回転数を前記搬送量に比例させることにより、ホールクロップ茎桿Rの搬送量が変化しても、これに対して均一量の添加液を噴霧できる。
【0021】
引き続いて、前記茎桿切断装置Cの下流側に配設されたオーガ搬送装置D及びロールベーラ装置Eの各装置について、まとめて説明する。機体1における前記茎桿中央寄せ装置Bの直下と、ロールベーラ装置Eの投入口との間には、搬送板60が設けられていて、この搬送板60の手前側端部の部分に前記茎桿切断装置Cが配設されており、該茎桿切断装置Cの斜後下方にオーガ搬送装置Dが配設されている。オーガ搬送装置Dは、オーガ軸の中央部から両端部に向けて逆方向の螺旋羽根が取付けられた構成であって、ホールクロップ茎桿Rが所定長に切断された茎桿切断片R’を横方向(機体1の幅方向)に向けて搬送させる間に、該茎桿切断片R’を機体後方に向けて搬送させることにより、厚帯状となった茎桿切断片R’を前記ロールベーラ装置Eの梱包室66の幅に対応するように拡げることにより、厚帯状となって搬送される茎桿切断片R’の幅方向に沿った密度を均一にして、ロールベールVの成形状態を良好にするための装置である。
【0022】
また、ロールベーラ装置Eは、図1に示されるように、機体1に固定された前部チャンバー61と、開閉シリンダ62の作用によって、該前部チャンバー61の後上端部に開閉可能にヒンジ連結された後部チャンバー63とを有していて、後部チャンバー63を閉じた状態では、前部及び後部の両チャンバー61,63によって、全体が一つのチャンバー(部屋)が形成される。また、図7及び図8に示されるように、後部チャンバー63が閉じた状態では、無端状に連結された多数本の成形バー64は、前部及び後部の両チャンバー61,63に跨がった状態で、一部が欠落された環状走行路を周回走行し、ビータ65の回転によって梱包室66内に送り込まれた添加液添加済の茎桿切断片R’は、周方向に連れ回りされながら、その体積が徐々に増大され、該梱包室66内に茎桿切断片R’が充満されると、ロール状に梱包成形された茎桿切断片R’は、その半径方向及び軸方向の双方に沿って圧縮されて、強く締め付けられたロールベールV(図1参照)となる。なお、前記梱包室66は、前記環状走行路を走行する多数本の成形バー64と、これらの成形バー64で囲まれる部分において相対向して配置される各チャンバー61,63の両側壁61a,63aとで形成される部分である。
【0023】
そして、梱包成形後において、前記ロールベールVの外周がトワイン(図示せず)により結束された後に、開閉シリンダ62によって後部チャンバー63が上方に回動することにより、ロールベールVは、その後方の支えを失って、後方に転動して排出される。このようにして、ロールベーラ装置Eから排出された結束済のロールベールVは、その全周をラップフィルムで巻回された状態で、サイロ内に密封貯蔵して、サイレージとしている。
【0024】
また、上記実施例では、ホールクロップ茎桿Rの全部位に同一の添加液を添加する例であるが、異なる添加液を噴霧添加するための複数系統の添加装置を装備させて、収穫調整を行うホールクロップ茎桿の穂部、茎葉部、株元部等の各部位毎に、これに対応した最適の添加液を噴霧添加させる構成にすることも可能であり、これにより、良質のサイレージ作りが可能となる。
【0025】
【発明の効果】
このように、請求項1の発明によれば、刈り取られて茎桿中央寄せ装置(搬送装置)により定量的に搬送されてくるホールクロップ茎桿に対して、その搬送量に対応した量の添加液の噴霧ができて、サイレージ品質の管理がし易くなる。また、ホールクロップ茎桿の切断前の最も安定した姿勢状態において添加液を噴霧するために、その穂部、茎葉部、株元部の全体に添加液を均一に添加できて、後工程の切断、混合、梱包において添加の均一性が保持できる。
【0026】
また、請求項の発明によれば、茎桿流検出装置によってホールクロップ茎桿の流れの有無を検出して、添加装置をON・OFFさせているために、添加装置の自動化が可能となる。また、添加液の無駄散布がなくなると共に、ホールクロップ茎桿の搬送量に比例した量の添加が可能となって、サイレージ品質が保持できる。
【0027】
更に、請求項の発明によれば、収穫調整する作物(ホールクロップ茎桿)の各部位に対応した異なる添加液の添加が可能となって、良質のサイレージ作りが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明に係る添加装置Fを備えたホールクロップ収穫機の右側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 図2の茎桿中央寄せ装置Bの部分の拡大平面図である。
【図4】 茎桿中央寄せ装置Bを構成する第1及び第2の各コンベア14,15の各側面図である。
【図5】 図4のX−X線断面図である。
【図6】 添加装置Fの模式図である。
【図7】 ロールベーラ装置Eの部分斜視図である。
【図8】 ロールベーラ装置Eの概略側面図である。
【符号の説明】
A:刈取・搬送装置
B:茎桿中央寄せ装置
C:茎桿切断装置
F:添加装置
G:茎桿流検出装置
L:添加液
L’:噴霧状の添加液
R:ホールクロップ茎桿
R’:茎桿切断片
41:添加液タンク(添加装置)
42:ホース(添加装置)
43:ポンプ(添加装置)
44:噴射ノズル(添加装置)
51:検出バー

Claims (2)

  1. 圃場のホールクロップ用作物を株元で刈り取って、そのホールクロップ茎桿を機体の斜左後上方に搬送するための刈取・搬送装置と、該刈取・搬送装置による搬送と継続して、前記ホールクロップ茎桿を機体の斜右後方に搬送して中央寄せさせるための茎桿中央寄せ装置と、前後に並設された一対のディスクカッター軸を有していて、前記茎桿中央寄せ装置の終端から連続して落下されるホールクロップ茎桿を所定長に切断する茎桿切断装置とを備えたホールクロップ収穫機において、
    前記茎桿中央寄せ装置の終端から落下されて、前記茎桿切断装置で切断される直前のホールクロップ茎桿に乳酸菌,酵素等の添加液を噴霧添加させるための添加装置と、
    前記茎桿中央寄せ装置の終端部に装着されて、ホールクロップ茎桿の流れの有無を検出するための茎桿流検出装置とを備え、
    前記茎桿流検出装置の検出結果と、前記添加装置のON・OFFとを連動させたことを特徴とする添加装置を備えたホールクロップ収穫機。
  2. 異なる添加液を噴霧添加するための複数系統の添加装置を備え、収穫調整を行うホールクロップ茎桿の穂部、茎葉部、株元部等の各部位毎に、これに対応した最適の添加液を噴霧添加するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の添加装置を備えたホールクロップ収穫機。
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