JPS6018554Y2 - 欄間格子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、背面を開口した断面略コ字状の格子桟を用い
た欄間格子に関する。

欄間格子は、欄間付支間引戸等の欄間部に取着せられる
格子で、近時木製のものに代わりアルミ押出型材を用い
たものが使われている。

そして、アルミ金属製の欄間格子も木製のものと同様に
、縦、横の簡易なものから、千木、井桁、吹寄等に致る
迄の格子様式を備えて外観上の体裁を整え、もってその
商品価値を高揚せしめんとしている。

本考案は、上記縦もしくは横格子に主として適用される
ものであって、比較的単調な横格子等に外観上の変化を
具有せしめうる欄間格子を提案せんとするものである。

上記目的を遠戚すべく本考案は、格子桟に背面を開口し
た断面略コ字状のものが多く用いられている点に着目し
てこれを利用し、更に挟着ブロックなる挟持具を案出し
てこれを格子桟に装着し、もって格子桟の格子間隔を任
意自在に広狭しうるように構成したものである。

以下において本考案を図面に示した一実施例に基づいて
説明する。

第１図は、本考案に係る欄間格子が実施されている支間
引戸を示す正面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ矢視の断面
図、第３図は格子桟に挟着ブロックが取着されている状
態を示す斜視図、第４図は上記挟着ブロックを示す正面
図で、同図において本考案は、枠体１，１を組み立てて
額縁状の枠組体を形成すると共に、上下もしくは左右に
対峙する枠体１．・１間に背面を開口した断面略コ字状
の格子桟２，２を装着して成る欄間格子に用いられるも
のであって、前面横方向に複数の突起４，４を備えると
共に、この突起間隔を上記格子桟２゜２の相互間隔より
小さくしてなる挟着ブロック３を格子桟２，２の背面に
取着して構成されるものである。

上記挟着ブロック３は硬質合成樹脂より威り、突起４，
４を任意間隔ｔ□〜ｔ、有せしめて一体成形している。

この突起４は、断面コ字形状とした格子桟２の開口部５
の矩形形状に適合する突出形状をなしており、そして該
突起４が格子桟開口部５に対し各別に嵌着する。

なお、本例のような断面コ字形状の格子桟２の場合には
上記突起４は図示の如くの矩形状をなすが、格子桟２が
例えば円筒状のものであれば、突起４もこれに適合する
半円形状のものを用いる。

なお、上記格子桟２は、断面コ字形であれ円筒形であれ
、実質的に断面略コ字状の概念にて把握され、またその
開口部５の形状も、格子桟２の外観形状から、矩形形状
もしくは半円形状等任意に決定される。

一方、ブロック３は樹脂のほか任意のものを用いてよく
、また、突起４の因数は適宜に決定するとよい。

挟着ブ陥ツク３における突起４，４の上記間隔ｔ１〜ｔ
、は、本例の場合格子桟２，２の本来の間隔より小さく
設けると共に、各間隔ｔ１〜ｔｉを等しくしている。

このよ・うに間隔ｔ１〜ちを格子桟２，２の相互の間隔
よりも小さくしであることから、突起４，４で格子桟２
，２を相互に引き寄せしたがって該棧２，２に所謂絞り
をかけた外観を呈することとなり、しかも、当該絞りは
、挟着ブロック３を左右にスライドさせることにより、
本案欄間格子の中間部分における任意所望の位置におい
て実現せられうるものである。

そして、突起４，４の間隔ｔ、〜ｔ４を、広狭いずれに
しろ格子桟２，２の相互間隔と異ならしめた場合は、突
起４，４に対し格子桟２，２０弾性力が加わり、これに
よって挟着ブロック３の格子桟取着が一層良好に図られ
るものである。

なお、第３図において、挟着ブロック３の突起４，４を
最上下のもののみ二個設けておいてもよい。

また、挟着ブロック３には、本例のように上下に延出し
た化粧面部６を形成することが、欄間格子のアクセント
を向上させるために好ましい。

以上説明したように、本考案に係る欄間格子は、背面を
開口した断面略コ字状の格子桟が用いられている欄間格
子において、前面横方向に複数の突起を格子桟の相互間
隔より小さく設けて備えた挟着ブロックを上記格子桟の
背面に取着する構成としているので、格子桟の格子間隔
を任意の位置で自在に広狭しうろこととなり、比較的単
調な横格子等に外観上の変化を具有せしめうるという効
果を有するものである。

なお、実施例においては横格子につき説明したが、本考
案はこれに限られないこともちろんである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る欄間格子が実施されている支間
引戸を示す正面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ矢視の断面
図、第３図は格子桟に挟着ブロックが取着されている状
態を示す斜視図、第４図は上記挟着ブ〔１ツクを示す正
面図である。 １・・・・・・枠体、２・・・・・・格子桟、３・・・
挟着ブロック、４・・・・・・突起、５・・・・・・格
子桟開口部、６・・・・・・化粧面部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 枠体を組み立てて額縁状の枠組体を形成すると共に、上
   下もしくは左右に対峙する枠体間に背面を開口した断面
   略コ字状の格子桟を装着して戒る欄間格子において、 前面横方向に複数の突起を備えた挟着ブロックを上記格
   子桟の背面に取着して戒り、 上記ブロックの各突起は、格子桟の開口部形状に適合す
   る形状をなすと共に、各突起間隔を格子桟の相互間隔よ
   り小さく設けてなり、また、上記ブロックの取着は、上
   記各突起が格子桟の開口部に対し各別に嵌着してなされ
   ることを特徴とする欄間格子。