JPS60185218A

JPS60185218A - 永久磁石消去ヘツド

Info

Publication number: JPS60185218A
Application number: JP4113484A
Authority: JP
Inventors: Shuhei Konishi; 周平小西; Norio Miyatake; 範夫宮武; Shinji Morimoto; 真司森本; Nobuo Kashimura; 樫村　信男
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1984-03-02
Filing date: 1984-03-02
Publication date: 1985-09-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は磁気記録再生装置に利用される永久磁石材に多
極着磁を施してなる永久磁石消去ヘッドに係り、特に消
去操作終了後、この消去ヘッドを磁気テープから離脱さ
せる際に磁気テープに転写される消去ヘッドの着磁パタ
ーンが、その後の再生において再生信号に悪影響を与え
ることがなく、寸だ偶数歪の発生の少ない永久磁石消去
ヘッドに関するものである。

従来例の構成とその問題点磁気テープ上に記録された信号を消去するために、従来
より多極着磁を施した永久磁石消去ヘッドが用いられて
いる。第１図にその従来例を示す。

すなわち、これはテープ走行方向に磁化の強さが第２図
に示すように漸減交番となるようにＮ、Ｓ極を交互に着
磁した永久磁石１をケース２に取付けた永久磁石消去ヘ
ッドで、走行する磁気テープ３に当接することにより、
磁気テープ３上の各点は、漸減する交番磁界を受け、略
その磁気中性点に消去される。

ところでこのような多極着磁消去ヘッドを用い、消去状
態から停止操作を行うと、消去ヘッドは、磁気テープ３
から瞬時に後退し、離脱するため、その際に磁気テープ
３に消去ヘッドの着磁ノくターンが転写されるという問
題がある。このような磁気テープ３を再生すると、上記
転写された着磁ノくターンが再生され、瞬間的に大きな
ノイズ（以後ヘッド離脱ノイズと称する。）が発生し、
音質をそこなうこととなる。

上記ヘッド離脱ノイズを軽減する方法として、従来、特
公昭５７−９１２５号に見られる第３図に示す着磁パタ
ーンを有する消去ヘッド及び特開昭６４−５５４１２号
に見られる第４図に示す消去ヘッドが考えられている。

第３図の消去ヘッドは、図示するように磁石材１１の磁
気テープの薄液する面に磁化の強度が磁気テープの走行
方向Ｘに向って順次小さくなるように複数のＳ極、Ｎ極
を交互に、かつ隣り合う磁極の境界線１２がテープ幅方
向Ｙに対して角層θだけ傾斜して着磁したものである。

このような消去ヘッドを用いる場合のヘッド離脱ノイズ
が最小となる傾斜角度θの条件は、トラック幅をＴｗ、
テープ走行方向に」１］定した磁極間距離をＰとするで
与えられる。従ってとのような消去へ、ラドでθを小さ
い値に選定しようとすればトラック幅Ｔｗに対し、磁極
間距離Ｐの値を小さい値に、す彦わち高密度な着磁を行
う必要がある。丑た更に第３図の着磁パターンを有する
消去ヘットばθ−００のものに比べ、テープ走行方向（
Ｘ方向）の磁束密度が弱くなり、メタルテープのような
高Ｈ０をもつ媒体に対し、消去率が不十分となる欠点が
ある。

一方策４図に示した消去ヘッドは、図示するように、動
作面１３を有し、その動作面１３に第１区域１４及び第
２区域１６が形成され、第１区域１４はＮ、Ｓ、Ｎ、Ｓ
・・・・・第２区域１５はＳ、　Ｎ、Ｓ。

Ｎ・・・・・・極の順序で漸減交番着磁されている。そ
して前記第１区域１４と第２区域１６との間には空隙１
６がある。トラック幅Ｔｗに対し上記構成よりなる消去
ヘッドを用いた場合、トラック幅Ｔｗを２分する上記第
１区域１４と第２区域１５による磁気テープ上の転写パ
ターンは互いに逆性となる。しだがって再生ヘッドに入
る磁束は互いに打消し合うこととなるため、ヘッド離脱
ノイズを低減さることができる。ところが第４図の構成
の消去ヘッドにおける空隙１６のテープ走行方向（Ｘ方
向）の磁界成分は零となるため、磁気テープの空隙１６
に沿って走行する部分は消去不良となる欠点を有してい
る。なお、空隙１６の幅ｑがたとえ零に近くても互いに
逆極性に着磁された第１区域１４と第２区域１５との境
界がＸ方向に平行である本例のような場合には、その境
界線上では磁気テープの消去に寄与するＸ方向磁界成分
が零となり、やはシ消去不良となる欠点を有している。

また、従来の漸減交番多極着磁消去ヘッド（第１図に図
示）等で消去を行った場合、消去された磁気テープは交
流消去のように必らずしも磁気中性点に消磁されないた
め、磁化の直流成分が残留し、録音再生で偶数次の歪が
発生するという欠点があった０発明の目的本発明は上記従来の問題点を解消するもので、転写され
たパターンによるヘッド離脱ノイズ及び偶数次歪の発生
を大幅に低減することのできる永久磁石消去ヘッドを提
供することを目的とするものである。

発明の構成上記目的を達成するために本発明は、永久磁石の消去ヘ
ッド動作面にＮ極あるいはＳ極の単極からなる。第１極
目と、Ｎ極部及びＳ極部をテープ幅方向に交互に配し、
かつ、そのＮ極部とＳ極部の境界線を、テープ幅方向に
対して傾斜するよう着磁させた最終極を配し、第１極目
と最終極の間に、第１極目あるいは、最終極のテープ走
行方向の幅と、およそ同程度といえる幅の無着磁部ある
いは、磁気テープの消極に影響を与えない程度の微弱な
磁性をもった部分を配してなる永久磁石消去ヘッドであ
り、したがってこのように着磁された消去ヘッドを用い
ると、その着磁パターンが磁気テープに転写されても、
再生ヘッドで再生すると、最終極による再生ヘッドに入
る磁束は互いに逆方向となるため、打ち消しあい、また
、第１極目による再生ヘッドに入る磁束は、第１極目の
テープ走行方向の幅が、従来の多極着磁型（例第１図）
の磁極幅に比べ、長くなっていることや、隣接極に逆極
のものがないので磁束変化量が小さくなっていることな
どにより、全体としてのテープ離脱音（ノイズ）は、低
い音でしかも音量的にも小さく、気にならない程度に寸
で低減させることができる。更に消去後、磁気テープに
残留する磁化の直流成分も最終極を経ることにより記録
再生の１つのトラック内で互いに逆成分となるだめ、偶
数次歪が発生しない。

実施例の説明以下本発明を図面を参照して詳細に説明する。

第５図は本発明の一実施例における永久磁石消去ヘッド
の着磁パターンを示すものである０第５図において２１
は永久磁石よりなる磁気ヘッドのテープ摺動面、Ｔｗば
、録音再生のトラック幅、２３は磁気テープ、２２は磁
気ヘッドの筐体ケース、２４は磁性体である。テープ摺
動面２１は、テープ走行方向に対し、大きく３つの部分
にわかれて構成されている。テープ走行方向の入口側の
第１極目２１ａは、全体がＮ極あるいはＳ極に着磁され
ている。それに隣接して、無着磁か、全くテープに影響
を与えない程度の微弱な着磁部２１ｂがある。テープ走
行方向の出口側の最終極２１ｃば、テープ幅方向の着磁
幅がＴｍであるＮ極、Ｓ極の交互の着磁群があり、それ
らのＮ、Ｓ極の境界線がテープ幅方向に対し、角度ａだ
け傾斜している。

第１極目２１ａ、無着磁部２１ｂ、最終極２１ｃのテー
プの走行方向（Ｘ方向）の長さをＷ、、ｄ。

Ｗ２．又同摺動部全体の幅を４とすると、ｄ／１１の値
によって、問題となっている離脱ノイズ音の強さは変化
することが実験により確認された。その結果を、第６図
に示す。ただし、この特性は１）　＝　６．８ｍｍ　、
　Ｗ１＝　１．５ｍｍ　ノ場合である。これによれば、
無着磁部２１ｂの幅ｄが全体のＺ程度以上あれば、第１
極目２’１ａと最終極２１ｃが隣接している時と比べて
、即ちこれは従来の多極着磁型のもの（第１図）と同等
でありそれと比べて、１ｏｄＢ以上の低減が可能となっ
ている。これは、第５図において、第１栖目２１ａより
転写された着磁パターンの再生音に関しては、第１図に
示した従来例のように、テープ走行側（Ｘ方向側）に、
反対極性の隣接極をもつために磁化の強さの変化勾配が
大きくなるということはなくなり、ゆるやかな変化勾配
をもつことができるので、比較的低い音でしかも再生レ
ベルも、従来例はど大きくならない。また、最終極２１
ｃよシ転写された着磁パターンの再生音に関しては、第
７図に示したように、一つの録再トラックＴＷ、（例え
ばコンパクトカセントテープにおいては約０．６ｗｎで
あるが）の中において、図中すで示すように磁気テープ
２３が摺動するとすると、磁気テープ２３が受ける磁界
は、図中Ｃあるいはｄで示すような方向のものであるが
、図に示したごとく、着磁群の中の−っの磁極（Ｎある
いはＳ）のテープ幅方向（Ｙ方向）の長さをＴｒｎとし
、Ｔｍが、およそＴＷの％かそれ以下である場合は、ｃ
、ｄのように互いに逆方向の磁束がおよそ同量ずつ存在
し、再生時にはキャンセルしあって、はとんど音として
は発生しなくなる。故に、第１極目２１ａおよび最終極
２１ｃ双方からの着磁パターンの転写による再生音は、
第１極目２１ａからの低い周波数の小さな音だけとなる
。一方消去率に関しては、特公昭６７−９１２６号にお
いては、高いＨｏをもつメタルテープに関しては消去不
十分になる欠点があったが、本発明では、第１極目２１
ａにおける磁気テープ２３への圧接が十分確保できるの
で、上記の欠点は全くない。また、他の消去性能に関し
ても、最終極２１ｃにおいて、第７図に示すようにＮ、
Ｓ極の着磁群を角度α傾けて構成していることによりＮ
極とＳ極を数回以上交互にくり返して、通過することに
なり、第１図に示したような従来例のものと、同程度の
性能が得られることになり、との点は実験的にも確認さ
れている。１７かも、従来例の欠点であった偶数次歪に
ついては、本発明においては、最終極２１ｃで、バラン
スされて互いに打ち消されてしまう構造となっており、
本質的に小さくなり、改善が可能である。

クロス消去については、第５図に示すように、テープ摺
動部の永久磁石の、テープ中心側に、２４で示すような
磁性体、例えばパーマロイやソフトフェライト材などの
ものをうめこむことにより、はとんどＯ近くにすること
ができる。

発明の効果以上のように、本発明の永久磁石消去ヘッドは、構造的
には、従来のものとほとんど同様のもので可能であり、
着磁の構成を、本発明のように工夫することにより、コ
ストアンプをほとんどせずに、従来問題となっていたテ
ープ離脱時のノイズを、気にならない程度に１で低減す
ることができ、しかも、他の消去性能を犠牲にすること
なく、特に偶数次歪については逆に改善させることがで
きるなど、その効果は非常に犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の多極着磁型永久磁石消去ヘッドの構成を
示す説明図、第２図は同磁界強度の例を示す特性図、第
３図、第４図は他の従来例を示す説明図、第６図は本発
明の永久磁石消去ヘッドの一実施例を示す説明図、第６
図は同離脱ノイズ音の強さとｄ／７の関係（実験結果）
を示す特性図、第７図は第６図の主要部詳細図である。２１・・・・・・テープ摺動面、２１ａ・・・・・・第
１栢目、２１ｂ・・・・・・無着磁部、２１Ｃ・・・・
・・最終極、２２・・・・筐体ケース、２３・・・・・
・磁気テープ、２４・・・・・・磁性体。代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図ケース・、ＩＪテ方向第２図第３図第５図チー１°Ｌ行方イ司

Claims

【特許請求の範囲】

（１）永久磁石のテープ摺動する動作面に、テープ走行
方向の入口側に、磁気テープの磁界を消磁するに十分な
磁束密度をもったＮ極またはＳ極からなる第１極目を形
成し、出口側に、テープ幅方向に対し、傾斜しかつＮ極
およびＳ極が交互に各々１極以上隣接して存在する着磁
群の最終極を設け、上記の第１極目と最終極との間が、
微弱な磁界部あるいは無着磁部で分離された永久磁石消
去ヘッド０
（２）微弱な磁界部あるいは無着磁部のテープ走行方向
の長さが、同方向のマグネット全体の幅に対して、Ｚ以
上とした特許請求の範囲第１項記載の永久磁石消去ヘッ
ド。
（３）テープ中心側に磁性体を、永久磁石に隣接させて
なる特許請求の範囲第１項記載の永久磁石消去ヘッド。