JPS6018445Y2 - 制電性有毛布帛 - Google Patents

制電性有毛布帛

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Publication number
JPS6018445Y2
JPS6018445Y2 JP10511177U JP10511177U JPS6018445Y2 JP S6018445 Y2 JPS6018445 Y2 JP S6018445Y2 JP 10511177 U JP10511177 U JP 10511177U JP 10511177 U JP10511177 U JP 10511177U JP S6018445 Y2 JPS6018445 Y2 JP S6018445Y2
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JP
Japan
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conductive
fiber
fibers
antistatic
carbon
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Expired
Application number
JP10511177U
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English (en)
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JPS5432356U (ja
Inventor
正夫 鈴木
善夫 荒谷
Original Assignee
東レ株式会社
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Publication date
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  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、小量の導電短繊維を含む糸を編織物の一部
あるいは全部に用いて、起毛あるいはカットパイルを構
威しなる衣類および寝装用途に用いられる制電性有毛布
帛に関するものである。
有毛部に疎水性合成繊維を用いるファ、ボア、ベロア、
毛布などの一連の有毛製品は、いずれも、低湿度下にお
いて使用する場合に摩擦帯電が生じやすく、これにより
ひき起こされ脱衣時の人体への電激ショック、放電音、
はこり付着などの不快な現象を生ずるものである。
とくに、防寒作業衣裏地に使用された場合のボアに発生
する静電気は、放電引火誘因となる危険がある。
このような静電気障害を取除く方法として、有毛部の繊
維に帯電防止剤を練り込む方法や、基布の糸に金属繊維
あるいは導電性微粉末を含有する樹脂で表面被覆を施し
た導電性繊維や、金属メッキを混用して使用する方法が
知られている。
しかし、帯電防止剤を用いる方法は、帯電防止剤の経時
変化による制電性の低下、帯電防止剤の練り込みによる
繊維性能および風合の劣悪化などの問題がある。
また、金属繊維の場合は、人体に直接触れて電撃を受け
るおそれがあるので、有毛部には使用できないこと、硬
度が高いので有機繊維とのなじみがないため着用、洗た
くなどにより脱落し、制御性が低下すること、製品化工
程でのトラブルが多いことなどの欠点があり、さらに、
導電性微粉末含有樹脂や金属メッキで被覆した繊維は、
着用、洗たくなどの摩擦で被覆物がはく離して制電性が
低下すること、十分な細さの繊維が作りにくいことなど
の欠点がある この考案は、前記のような従来技術の欠点を解消し、す
ぐれた制電性能を有腰しかも、風合が良好で、使用や洗
たくによ性能低下のない制電性有毛布帛を提供すること
を目的とするものである。
この考案に用いる炭素配列有機導電繊維は、出願人の先
行出願に係る特願昭51−18470号(特開昭52−
103525号公報参照)に詳述するように繊維形成性
のアクリルニトリル系重合体、たとえば、ポリエステル
、ポリアミド、好ましくはポリアクリロニトリルなどの
中に、カーボンブラックを含有する実質的に導電性の線
状重合体たとえばポリアルキレングリコール誘導体が繊
維軸方向に複数本分散されているように溶液紡糸した導
電性の有機合成繊維であって、20℃、30%RHでの
電気比抵抗がICPΩ・個以下、好ましくは1(73Ω
・071から10Ω・個までの繊維である。
このような導電繊維は、導電物質であるカーボンブラッ
クが繊維外層および内部にも筋状に分散しているので、
着用中や洗たく時の摩擦に対してもカーボンブラックは
脱落しない。
したがって永久的な制電効果を発揮することができる。
さらに通常の合成繊維と同じ細さと、はぼ同じ物性を有
するので、有毛布帛の地糸部にはもちろんのこと、有毛
部に混用しても風合が変化したり、人体を刺激するなど
の問題はない。
また、他の非導電性繊維との混紡糸の製造も容易である
第1図は、この考案に用いる炭素配列有機導電繊維のカ
ーボンブラックの分散状態を示す一部切断斜視図である
繊維形成重合体A中に、カーボンブラックCを含有する
線状重合体が繊維軸方向に分散している。
カーボンブラックCは、はとんど繊維l中にあり、繊維
軸に沿って筋状に分散されているので、導電性の高い有
機繊維1を構成する。
この考案の炭素配列導電繊維は、それ自体100%で用
いても高度な制電性有毛布帛となるが、繊維がカーボン
ブラックを含有しているため黒色を呈するので、色相に
限定を受ける。
また、制電性の面から20重量%以上を他の非導電性繊
維に混用しても制電効果の増加はわずかである。
さらに、1tlJ重性有毛布帛としての制電効果を発揮
させるためには、有毛布帛中に0.05重量%以上の炭
素配列導電11A維を混入しておく必要があり、防爆防
寒作業衣用裏地として使用するためには、有毛布帛中に
0.5重量%以上混用することが好ましい。
第2図は、この考案による毛布の構成の一例を示す斜視
図であり、制電性有毛布帛4は、炭素配列導電繊維1を
含む導電性よこ糸2と、非導電性繊維100%のたて糸
3により構成されている。
この場合導電性よこ糸2を起毛するので、炭素配列導電
繊維1は起毛部にも現われ、すぐれた制電効果を奏する
ことができる。
なお、有毛布帛4の色相は炭素配列導電繊維1の混用割
合に応じた黒の霜降調となる。
この例では、よこ糸群全部に導電性繊維を用いているが
、よこ糸群全部を非導電性糸で構成し、たて糸群をすべ
て導電性繊維で構成してもよい。
この場合は炭素配列導電繊維の色調(黒)は有毛部に現
われないで、しかも、十分な制電効果を奏することがで
きる。
もちろん全構成糸に炭素配列導電繊維を含む導電糸を用
いてもよいし、また、たて糸群の一部あるいはよこ糸群
の一部、さらには、たて糸群およびよこ糸の両方のそれ
ぞれの一部に間欠的に導電性繊維を用いてらよい。
タフテッド毛布においても同様のことがいえる。
ただし、いずれの構成態様においても、制電性有毛布帛
の任意の10cm X 10cmの範囲内に0.05重
量%〜20重量%の炭素配列導電繊維が分散1.でいる
必要がある。
第3図は、この考案のポ゛アの構成の一例を示す斜視図
であり、制電性有毛布帛4のパイル部2′は炭素配列導
電繊維1を含む導電性パイル系と非導電繊維糸100%
のパイル糸で構成l−、グランド部3′は全部非導電性
繊維100%からなる地糸で構成し、パイル糸は非導電
繊維4本に、導電性繊維1本の割合で間欠的に使用し5
た。
この場合の構成も、前記毛布の場合と同様に全構成糸あ
るいはパイル糸全部か、または、地糸全部を炭素配列繊
維を含む導電系で構成してもよい。
また、導電性糸を地糸の一部に間欠的に用いてもよい。
いずれの場合も有毛布帛10cmX10cmの正方形の
範囲中に炭素配列導電繊維が0.05重量%から20重
量%分散している必要がある。
パイル構造体のファ、ベロアなどに関しても、とくに図
示していないがボアと同じ構成が可能である。
この考案では炭素配列導電繊維と混用する素材に限定は
ない。
通常有毛布帛に用いられている繊維素材、たとえば、ウ
ール、木綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アク
リル系など、または、これらの混紡、合わん糸の中に炭
素配列導電繊維を混用するとによって、有毛布帛として
の特性を満足なレベルに保持し、かつ、制電性を付与す
ることができる。
さらに、有毛布帛構成糸に対する炭素配列導電繊維の混
用方式、染色方法、起毛またはパイルカット方法など、
従来の非制電性有毛布帛の製造方法と何ら変ることはな
く、通常の方法で容易に製造することができる。
とくに、金属繊維や金属メッキを混用する場合のように
、混用方法に制限を受けることはなく、しかも、通常の
有機繊維とほぼ同じ性質で、かつ、同じ繊度にすること
が可能であるため、有毛部に使用できることは、制電性
有毛布帛の制電効果を、さらに高めるのに有効である。
また、この考案に用いる炭素配列導電繊維は繊維内部に
もカーボンブラックが筋状に分散しているため、導電性
微粉末を含む組成物で表面を被覆した導電性繊維のよう
に、実用や洗たくの摩擦で導電性が低下するおそれがな
く、その導電繊維を含む制電性有毛布帛は、永久的な制
電効果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に用いる炭素配列有機導電繊維の一
部切断斜視図、第2図は、この考案による毛布の斜視図
、第3図は、この考案のボアの構成の一例を示す斜視図
である。 1:炭素配列導電繊維、2:導電性繊維を含むよこ糸、
3:非導電性繊維のたて糸、4:制電性有毛布帛、2′
:パイル部、3′グランド部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 繊維形成性アクリルニトリル系重合体中に、カーボンブ
    ラックを含有する実質的に導電性の線状重合体が繊維軸
    方向に複数本分散されていて、電気比抵抗が10〜1(
    7”Ω・aの導電性有機繊維を0.05重量%〜2唾量
    %含有する制電性有毛布帛。
JP10511177U 1977-08-08 1977-08-08 制電性有毛布帛 Expired JPS6018445Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10511177U JPS6018445Y2 (ja) 1977-08-08 1977-08-08 制電性有毛布帛

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JP10511177U JPS6018445Y2 (ja) 1977-08-08 1977-08-08 制電性有毛布帛

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5432356U JPS5432356U (ja) 1979-03-02
JPS6018445Y2 true JPS6018445Y2 (ja) 1985-06-04

Family

ID=29047063

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10511177U Expired JPS6018445Y2 (ja) 1977-08-08 1977-08-08 制電性有毛布帛

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5872395U (ja) * 1981-11-09 1983-05-16 長谷川 芳一 スライド式門扉

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JPS5432356U (ja) 1979-03-02

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