JPS60176704A

JPS60176704A - 木質化粧単板の製法

Info

Publication number: JPS60176704A
Application number: JP3325284A
Authority: JP
Inventors: 塚本　活也; 義弘太田
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1984-02-22
Filing date: 1984-02-22
Publication date: 1985-09-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［技術分野］この発明は、木質の化粧単板の製造技術の分に属する。

詳しくは、化粧単板の表面および裏面の処理技術の分野
に属する。

［背景技術］従来、木質の化粧単板、たとえば天然のツキ板あるいは
築成単板を調整し、つぎに二次加工として、合板の表面
に前記木質化粧単板を張り付けて化粧板を製造する方法
が実用されている。

この場合に使用される化粧単板は、機械的強度を補うた
めに裏面に紙などの補強用シートを貼り付けて使用して
いた。したがって、この化粧単板の処理工程は特別に必
要な工程であった。また台板に化粧単板を貼着した後は
、その表面−に塗装あるいはサンデングなどの表面処理
を施す必要があるが、このために、化粧単板を合板に貼
着した後、化粧単板の表面にエマルジョン樹脂を塗布し
たり、サンデングシーラーを塗布する工程が必要であっ
た。場合によっては、下受、中塗、上塗りなどの塗装工
程が必要となった。このような工程を特別に設けること
は化粧板の製法を複雑にしていた。

また、別の表面処理法として、熱可塑性の樹脂を使用し
たシート状の接着剤を接着して行う処理方法も採用され
ていた。し゛かしながら、表面処理に使用する樹脂また
は接着性シートは、熱可塑性であるため、°そのシート
を化粧単板の表面に貼り付ける際の熱プレスにより表面
の樹脂が可塑化して、化粧単板の表面が不均一になり、
不良が発生していた。つまり耐熱性が不足していた。

以上要するに、木質単板を化粧単板として使用するには
、補強用シートを貼り付ける工程、合板に化粧単板を貼
り付ける工程、合板に化粧単板を貼り付けた後の表面加
工の工程が必要であるなど、化粧板を製造するにしても
かなり複雑な工程が必要であった。

［発明の目的］この発明は、二次加工以下の熱プレス工程に耐える耐熱
性を有し、塗装性、耐曲げ性、強度面で優れた性能を有
する化粧単板の製造方法を提供し、もって木質）ヒ粧単
板を使用した化粧板の製法を簡略化することを目的とす
る。併せて、台板貼着後に施す塗装ないし表面加工の際
に都合の良い化粧単板を提供することを目的とする。

［発明の開示］この発明は、合板などに貼着するための木質化粧単板の
製法において、予め表面用塗膜層をシート状に硬化形成
し、これを接着剤を介して木質化粧単板表面に転写する
工程を含ましめたことを特徴とする。さらに、この転写
の際、同時に補強用シートを化粧単板の裏面に貼付する
ことを特徴とする。

以下、この発明の実施の際の工程を模式的に示した構成
図（第１図）により詳しく説明する。第１図で１は離型
シートであり、紙あるいはポリプロピレンシートなどが
使用されるが、このものに限定する趣旨ではない。２は
化粧単板の表面に転写すべき塗膜層であり、この塗膜２
は予め離型シート１の裏面に形成し、硬化させて使用す
る。３は前記塗膜層と化粧単板を一体化するための接着
剤層である。４は化粧単板であり、天然のツキ板あるい
は集成単板などが使用される。これの厚み、樹種など、
あるいはその木目などは特には限定しない。５は補強用
シートと化粧単板を一体化するための接着剤層である。

６は化粧単板の裏面に配置される補強用シートであり、
たとえば和紙、不織布などが使用される。

以上の構成素材を使用してこの発”明を実施するには、
まず補強用シート６の表面に接着剤を塗布する。あるい
は接着剤シートを配置する。この時の接着剤は熱硬化性
の樹脂を主体とする接着剤が好ましいが、限定するもの
ではない。つぎにその上に、化粧単板４を載置する。さ
らにその上に再び接着剤層３を用意すべく、接着剤シー
トを載置するか、接着剤を塗布する。この場合の接着剤
は、いわゆる自己接着性のものが好ましく、大抵の場合
これは熱可塑性の樹脂を主体とするものである。しかし
、特に限定するものではない。つぎにその上に裏面に塗
膜層２を形成保持させた離型シート１を、その塗膜層２
側を接着剤層３に当接して重ね、つぎに全体をプレスし
て一体化する。

ここで使用する塗膜２は、熱硬化性の樹脂からなるもの
が好ましく、たとえばウレタン号ンデングシーラのよう
な、熱硬化性のウレタン系樹脂、アクリル樹脂系の塗料
などが使用される。この塗膜層２は、前記のように予め
離型シート１の裏面に形成して使用する。つまり、まず
離型シート１の裏面に、前記樹脂からなる塗料を塗布し
、硬化、させて、塗膜層２を保持させた離型シートを用
意し、これを前記の接着剤層３の上に重ねる。なお、接
着剤Ｍ３を接着剤シートとして使用する際には（つまり
自己接着性シートとして使用する際には）、硬化塗膜を
この接着剤シート３０表面に形成してから使用する方法
も考えられる。

つぎに、熱プレスをすることにより塗膜を、接着剤Ｍ３
を介して化粧単板４の表面に転写する。

以上のような本発明の方法にれば、化粧単板の表面処理
、裏面処理を１回の熱プレスで同時に行うことができ、
極めて効率的な化粧単板の加工が出来るのである。そし
て得られた化粧単板は、後の合板への貼着時の、熱プレ
スによく耐えるところの耐熱性が向上し、また塗装性、
折り曲げ耐性も改善でき、良質の化粧単板となるのであ
る。

また、以上のようにすると、化粧単板を合板に張り付け
て得た化粧板の表面塗装が省力化でき、この点からも効
率的である。なお、得られた化粧板の表面には硬化塗膜
層が必ず存在するために、必要に応じて施すサンデング
の工程においても、サンデング性能が良好で、さらに必
要に応じて施すトップコートの密着性が良好であると言
う利点を有する化粧板となる。

以下実施例により説明する。

実施例１実施手順を以下に示す。

■　ポリプロピレンシートの片面に市販のウレタンザン
デングシーラを３〜４　ｇ　／　ｍ塗布し、５０〜６０
℃の乾燥機内で、２〜３時間加熱して硬化させた。

■　市販の和紙（５０ｇ／ｎ？）に、酢酸ビニル樹脂系
の接着剤を７０〜８０ｇ／ｍ塗布し、指触乾燥させた。

■　前記■の和紙の上に、集成化粧単板（０，３畔厚）
を重ね、さらにその上にホントメルト接着剤シートを重
ね、■の離型シートを塗膜面を下にして重ね、加熱プレ
スを行った。プレス条件は以下のようであった。

プレス温度：　１００〜１２０℃ プレス圧力ニ　１０ｋｇ／ｃｆｆｌプレス時間＝　１分間 ■　前記■の状態から、離型シートを剥がした。

なお、この離型シートは使用直前まで張り付けたまま保
存すると、化粧単板の表面保護ができて好都合である。

以上にようにして得た、加工単板は、塗膜が硬化してい
る為、合板に接着した際の熱にも良く耐え、塗装性、折
り曲げ耐性も、無処理の単板に比べてはるかに改善され
ていた。さらに化粧板の製造の際にも省力化が出来て好
都合であった。

実施例２実施例１の、■の手順の場合の離型シートに塗膜層を形
成するのではなく、■の手順のホントメルト接着剤シー
トの表面に、塗膜を形成した。そして他は、実施例１と
同様にして、実施したが、実施例１と同様な結果が得ら
れた。

実施例３実施例１の手順■のホントメルト接着剤のかわりに、酢
酸ビニルーユリア樹脂系の接着剤を化粧単板の表面に塗
布しても実施例１と全く同様の効果が得られた。

実施例４実施例１の手順■のホントメルト接着剤のかわりに、酢
酸ビニル樹脂接着剤を塗布し、乾燥させて接着剤層を形
成した。その他は実施例１と同様にして実施したところ
、実施例１と同様な効果が得られた。

［発明の効果］この発明は、予め表面用塗膜層をシート状に硬化形成し
、これを接着剤を介して木質化粧単板表面に転写する工
程を含ましめたことを特徴とするので、耐熱性に優れ、
折り曲げ耐性、強度が優れ、か９後の塗装ないし表面加
工性に優れた化粧単板が得られると言う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る木質化粧単板の製法を説明す
るための構成図である。１は離型シート２は塗膜層３は接着剤層４は化粧単板５は接着剤層６は補強用シート特許出願人　松下電工株式会社代理人弁理士　竹元敏丸（ほか２名）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）台板などに貼着するための木質化粧単板の製法に
おいて、予め表面用塗膜層をシート状に硬化形成し、こ
れを接着剤を介して木質化粧単板表面に転写する工程を
含ましめたことを特徴とする木質化粧単板の製法。