JPS6017511B2 - インベルタ−ゼの精製法 - Google Patents

インベルタ−ゼの精製法

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JPS6017511B2
JPS6017511B2 JP1111477A JP1111477A JPS6017511B2 JP S6017511 B2 JPS6017511 B2 JP S6017511B2 JP 1111477 A JP1111477 A JP 1111477A JP 1111477 A JP1111477 A JP 1111477A JP S6017511 B2 JPS6017511 B2 JP S6017511B2
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JP
Japan
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invertase
carrier
column
enzyme solution
enzyme
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Expired
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JP1111477A
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JPS5396387A (en
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勇司 田代
龍夫 松田
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication of JPS6017511B2 publication Critical patent/JPS6017511B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は庶糖等の分解酵素であるインベルターゼの精製
法に関するものである。
従来、ィンベルターゼを種々な原料から精製するために
は、塩折法、有機溶媒分画法、イオン交換クロマトグラ
フィー、分子節クロマトグラフィーのような複雑な連続
処理によらなければならない。そのため、得られるィン
ベルターゼの収率は低く、経済性にも問題があった。本
発明はかかる欠点を有する従来法に代わり、ィンベルタ
ーゼを収率よくかつ能率的に精製しうる方法を提供する
ものである。
すなわち、本発明は、ィンベルターゼを含む酵素液と庶
糖をェポキシ系架橋剤でデキストランに共有結合せしめ
た担体とを共存せしめ、該酵素液中のィンベルターゼの
みを該担体に捕捉させる第1工程と、該担体を水で洗浄
しィンベルターゼ以外の酵素液成分を除去する第2工程
と、次いで、上記担体を0.09M(モル/1リットル
、以下同じ。)の塩を含む緩衝液で洗浄し、上記ィンベ
ルターゼを該担体から遊離せしめて該緩衝液に移行させ
る第3工程と、ィンベルターゼを含む上記緩衝液からィ
ンベルターゼを分離する第4工程とよりなることを特徴
とするィンベルターゼの精製法である。すなわち、本発
明の精製法は、ィンベルターゼの基質特異性を利用し、
多くの不純物を含む酵素液からインベルターゼのみを選
択的に迫体に捕捉させるものである。従って、本精製法
はィンベルターゼ原料の差異とか、酵素液に含まれる不
純物の差異に影響されずィンベルターゼのみを能率よく
捕捉し、精製することができる。この精製法で使用する
担体はデキストランに庶糖をェポキシ系架橋剤で共有結
合させたものである。
通常、庶糖等の基質を損体等に結合させた場合、結合さ
れた基質は立体障害等のために酵素に作用しなくなる。
本発明者等は庶糠とデキストランをェポキシ系架橋剤で
結合させた場合、庶糖の基質特異性に変化を与えること
がないことを発見したものである。なお、ェポキシ系架
橋剤としては1・4−ビスー(2・3ーエポキシ)ーブ
タン等が用いられ、デキストランに1・4ーピス−(2
・3−ェポキシ)−ブタンを結合したものが知られてい
る。従って本精製法で使用する損体は、デキストランに
スベーサ−としてェポキシ系架橋剤を結合させたものに
さらに庶糖をカップリングさせることにより調製するこ
とができる。本発明の第1工程はィンベルターゼを含む
酵素液と担体を共存させるものである。この工程は酵素
液に担体を投入するか、逆に担体に酵素液を注入するこ
とにより達成することができる。なお、酵素液と担体と
を特別に濃浮浪合する必要はない。酵素液と担体とを共
存させることにより、選択的に酵素中のィンベルターゼ
が担体の庶糖と結合し、ィンベルターゼのみが損体に捕
捉される。本発明の第2工程に当る酵素液と担体の共存
系よりィソベルターゼ以外の酵素成分を除去する方法は
、その系に水を加え、水にィンベルターゼ以外の酵素成
分を溶解移行せしめ、水と共に系より除去することによ
りなされる。なお、インベルターゼといえどもわずかず
つ担体より離れ水に移行するため過度の水洗は好ましく
ない。本発明の第3工程は、酵素液中の不純物を除去し
たのち、担体に0.08M以上の塩を含む緩衝液を作用
させ、ィンベルターゼと担体に結合されている庶糖との
結合を解き、ィンベルターゼを緩衝液に移行させ、緩衝
液と共にィンベルターゼを担体より取り出すものである
これは緩衝液に含まれる塩に基因する一種の塩折効果お
よびpHが変化することに基因する効果によりィンベル
ターゼと坦体との結合が解かれるものと考えられる。従
って、緩衝液中の塩の濃度は0.09 M以上である必
要がある。本発明の第4工程である緩衝液に含まれるィ
ンベルターゼを取り出す方法は、通常の分離法、例えば
カラムクロマトグラフィーとか、凍結乾燥法を適用する
ことができる。
以上の行程を能率よく順次実施するには、担体をカラム
につめ、通常のカラムクロマトグラフィーの操作をその
まま適用するのが好ましい。
すなわち、担体をカラムに充填したのち、ィンベルター
ゼを含む酵素液をカラムに注入し、ィンベルターゼのみ
を担体に捕捉させる。次に、水をカラムに注入し、担体
に捕捉されない酵素液の不純物をカラム下部より水と共
に流しさる。この後0.08M以上の塩を緩衝液をカラ
ムに注入し、緩衝液の塩析と同様の効果により、ィンベ
ルターゼを但体より遊離せしめし緩衝液に移行せしめて
ィンベルターゼを緩衝液と共にカラムより取り出すもの
である。以下、担体の調製をも含めて実施例により本発
明を説明する。
‘1’挺体の調製 デキストランに1・4一(2・3ーエポキシ)−ブタン
を作用させ部分的にデキストランを架橋させた担体原料
2グラムを蒸留水12.5凧【に懸濁させて膨潤せしめ
たのち、ガラスフィルター上に取り、200のとの蒸留
水で洗浄し、さらに0.1規定の苛性ソーダ水溶液(p
H12.7)で洗浄した。
次に、この担体原料を50の‘客の三角フラスコ中に移
し入れ、次いで150m9(73肌M)の庶糠を含有す
る0.1規定の過性ソーダ水溶液6の‘を加え、450
0で1朝時間シェーカー内で、庶糖と笹体原料を反応さ
せた。その後再び庶糖の反応した担体原料をガラスフィ
ルター上に移し、蒸留水で中性になるまで洗浄した。さ
らに、その後73のM庶積水溶液、蒸留水、0.8M食
塩含有0.1M棚酸緩衝液(pH8.0)、蒸留水、0
.9M食塩含有0.1M酢酸緩衝液(pH4.0)、蒸
留水で順次洗浄した。その後この麻糖の結合した担体原
料を過剰量の1モルェタノールアミン中に1晩冷却下(
400)に放置し、安定化せしめて坦体を調製した。得
られた坦体を直径9側、高さ6劫吻のカラムに移し、そ
の後蒸留水で充分に洗浄した。
{21 粗製の酵母ィンベルターゼの精製市販の不純物
として糖質の含まれている粗製の酵母ィンベルターゼを
上記の担体を使用したカラムで以下のようにィンベルタ
ーゼを精製した。
粗製の酵母インベルターゼ10の9(シグマーグレード
6酵母ィンベルターゼ)を含む酵素液1叫を上記カラム
上部に注入し、酵素液と坦体とを接触せしめた。
次にカラム上部に約40の‘の蒸留水を少しずつ注入し
、一方カラム下部より流出水を採取し、担体に捕捉され
ていない粗製の酵素成分をカラムより流出水とともに取
り出した。次に、pH4.8、50mM酢酸緩衝液25
机を力ラム上部より注入し、カラム下部よりその流出液
を得た。最後に、この流出液を減圧して蒸発濃縮したの
ち、通常の分子筋力ラムクロマトグラフィ一にかけて塩
類を除いたのち凍結乾燥して精製されたィンベルターゼ
を得た。原料として使用した粗製ィンベルターゼと得ら
れた精製ィンベルターゼとの両者について含有糖質をフ
ェノール硫酸法で測定した。その結果、粗製ィンベルタ
ーゼには約25%の糖質、精製インベルターゼには約2
.5%の糖質が含まれていることがわかった。すなわち
、精製ィンベルターゼの糠質不純物は原料ィンベルター
ゼの1/10となった。{3} 細菌ィンベルターゼの
精製 細菌(Badll聡 subtjlis)を栄養塔地(
nutrientbroth)10の‘中で、30q0
の温度で2日間振濠培養した。
その後、培養液に10地の蒸留水を加え超音波処理(6
0W、20K比、5分)して細菌を破砕し、続いて遠心
分離(175000回転/分、20分)にかけて上燈液
を採取した。
次に、‘2)の粗製の酵母ィンベルターゼの精製と同様
に、庶糖をデキストランに共有結合させて作った担体を
充填剤としたカラムを使用し、まず上誌上燈液をカラム
上部に注入し、該上燈液と担体とを共存せしめた。
次に蒸留水をカラム上部より注入し、担体に保持されて
いない上記上燈液成分を蒸留水と共に流出せしめて除去
した。その後50mM酢酸緩衝液(pH4.8)をカラ
ム上部に注入し、担体に捕捉されているィンベルターゼ
をこの酢酸緩衝液中に遊離せしめL酢酸緩衝液と共にカ
ラム下部より流出せしめた。得られた緩衝液を減圧化で
水を除いて濃縮し、さらに分子筋力ラムクロマトグラフ
イ一にかけて塩分を除き、最後に凍結乾燥してィンベル
ターゼ粉末を得た。この実施例におけるィンベルターゼ
の精製程度を調べるため、原料として使用した上記水燈
液及び精製品であるィンベルタ−ゼ粉末の比活性をネル
ソンーソモーギー(Nelson−Somogy)法で
測定した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 インベルターゼを含む酵素液と庶糖をエポキシ系架
    橋剤でデキストランに共有結合せしめた担体とを共存せ
    しめ、該酵素液中のインベルターゼのみを該担体に捕捉
    させる第1工程と、 該担体を水で洗浄しインベルター
    ゼ以外の酵素液を除去する第2工程と、 次いで、上記
    担体を0.05M(モル/1リツトル)以上の塩を含む
    緩衝液で洗浄し、上記インベルターゼを該担体から遊離
    せしめて該緩衝液に移行させる第3工程と、 インベル
    ターゼを含む上記緩衝液からインベルターゼを分離する
    第4工程 とよりなることを特徴とするインベルターゼ
    の精製法。
JP1111477A 1977-02-02 1977-02-02 インベルタ−ゼの精製法 Expired JPS6017511B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1111477A JPS6017511B2 (ja) 1977-02-02 1977-02-02 インベルタ−ゼの精製法

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JP1111477A JPS6017511B2 (ja) 1977-02-02 1977-02-02 インベルタ−ゼの精製法

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JPS5396387A JPS5396387A (en) 1978-08-23
JPS6017511B2 true JPS6017511B2 (ja) 1985-05-02

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JP1111477A Expired JPS6017511B2 (ja) 1977-02-02 1977-02-02 インベルタ−ゼの精製法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0142883Y2 (ja) * 1985-10-14 1989-12-14
JPH0356964Y2 (ja) * 1987-01-19 1991-12-25

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0142883Y2 (ja) * 1985-10-14 1989-12-14
JPH0356964Y2 (ja) * 1987-01-19 1991-12-25

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