JPH06245786A - コロミン酸の精製方法 - Google Patents

コロミン酸の精製方法

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JPH06245786A
JPH06245786A JP5032901A JP3290193A JPH06245786A JP H06245786 A JPH06245786 A JP H06245786A JP 5032901 A JP5032901 A JP 5032901A JP 3290193 A JP3290193 A JP 3290193A JP H06245786 A JPH06245786 A JP H06245786A
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JP
Japan
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colominic acid
acid
lectin
colominic
solution containing
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Pending
Application number
JP5032901A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuko Yoshida
安子 吉田
Saichi Yamada
佐一 山田
Yuji Kawase
優治 川瀬
Mina Itakura
美奈 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大腸菌を利用して得られたコロミン酸を含有
する原料液中から、高い収率で、かつ短時間でコロミン
酸を精製する方法を提供すること。 【構成】 大腸菌により生産されたコロミン酸を含有す
る原料液を、レクチンを固定相とするアフィニティカラ
ムに通液し、コロミン酸を分離精製する。レクチンはコ
ロミン酸に対して大きい結合能を持ち、実施例では純度
95%のコロミン酸が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコロミン酸の精製方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コロミン酸は1957年にバリー等によ
り発見された物質で、シアル酸(N−アセチルノイラミ
ン酸)を構成単位とした分子量1万程度の高分子ホモポ
リマーである。このコロミン酸は多くの生理的機能を有
するため、医薬品や化粧品の原料として重要である。
【0003】一般に、シアル酸は動物界に広く存在する
物質であり、生体液中に多く含まれて生理的に機能して
いる。この化合物の供給源として従来は牛の初乳が用い
られてきたが、供給が不安定であるという難点がある。
そこで最近では大腸菌等の微生物を利用してコロミン酸
を得る方法が研究されており、例えば特開平1-144989号
公報などにより生産に適した菌種が提案されている。
【0004】このように微生物を利用してコロミン酸を
得る場合には、イオン交換樹脂を用いて精製するのが普
通である。ところがそのためにはコロミン酸をイオン交
換樹脂に吸着させ、水洗後ギ酸ソーダで段階的に溶出さ
せる工程を2回以上繰り返す必要があり、膨大な精製時
間がかかるうえ、コロミン酸の精製収率が40〜50%程度
と低くなる欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題点を解決して、大腸菌を利用して得られたコロ
ミン酸を含有する原料液中から、短時間でかつ高い収率
でコロミン酸を精製することができるコロミン酸の精製
方法を提供するために完成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、大腸菌により生産されたコロミ
ン酸を含有する原料液を、レクチンを固定相とするアフ
ィニティ分離により精製処理してコロミン酸を得ること
を特徴とするものである。
【0007】本発明においては、まず従来と同様に大腸
菌を利用してコロミン酸を含有する培養液を製造し、こ
れをレクチンを固定相とするアフィニティカラムを利用
して分離する。レクチンは動植物あるいは微生物中に見
いだされる糖結合性の蛋白質であり、小麦胚芽レクチ
ン、ニホンニワトコレクチン等のシアル酸に親和性を有
するレクチンを固定相とする。小麦胚芽レクチンは小麦
胚芽より調製した連鎖を持たない蛋白質であり、シアル
酸が密になっている構造を認識する。その分子量は約36
000 で、分子量約18000 のサブユニット2個からなり、
3個のN−アセチルグルコサミン結合部位を有してい
る。そしてシアル酸(N−アセチルノイラミン酸)はこ
のレクチンへの結合能が高いものである。また、ニホン
ニワトコレクチンはニホンニワトの小枝より調製された
糖蛋白質であり、1分子当り2つの糖結合部位を持ち、
やはりシアル酸に対して高い結合能を持っている。これ
らシアル酸結合性を有するレクチンを固定相としたアフ
ィニティカラムによる精製は、シアル酸ポリマーである
コロミン酸の精製にも有効であった。
【0008】このため、これらのレクチンを固定相とす
るアフィニティカラムにコロミン酸を含有する原料液を
通液すると、アフィニティカラムのレクチンにコロミン
酸のみが選択的に吸着され、原料液中の夾雑物は吸着さ
れない。次に洗浄液を通液すると夾雑物等はアフィニテ
ィカラムから流出し、コロミン酸のみが残る。そこで解
離液をアフィニティカラムに通液すれば、コロミン酸は
レクチンから解離し、純度の高いコロミン酸を得ること
ができる。
【0009】
【作用】本発明においては上記したように、大腸菌を利
用して得られたコロミン酸を含有する培養液を、レクチ
ンを固定相とするアフィニティカラムに通液して分離す
るので、従来のコロミン酸をイオン交換樹脂に吸着さ
せ、水洗後ギ酸ソーダで段階的に溶出させる工程を2回
以上繰り返す方法に比較し、精製時間を極めて短くする
ことができる。また次の実施例に示すように、従来法に
よる場合よりもはるかに高い収率でコロミン酸を得るこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。大腸菌の培養
液から菌体を濾過により除去し、コロミン酸を含有する
培養液を得た。一方、米国クロマトケム社製のシリカゲ
ルを基材とする高速アフィニティカラムを準備し、小麦
胚芽レクチンをその固定相とした。固定化反応は以下の
ように行った。小麦胚芽レクチンを固定化用緩衝液であ
る0.2Mクエン酸ナトリウム(pH5.5) で溶解し、10mg/mL
の濃度に調整した。次にアルデヒド活性化担体を入れて
混合した後、水素化シアノホウ酸ナトリウムを最終濃度
10mg/mL で入れ、1時間反応させてゲルへの固定化を終
了し、カラム内に充填した。上記のコロミン酸を1g〜L
の濃度で含有する培養液1Lをこのアフィニティカラムに
通液し、20mMリン酸緩衝液(pH7.6) で洗浄した後、0.1M
酢酸ナトリウム(pH4.5) を通液することによりコロミン
酸を溶出させ、回収した。これをエタノールで再結し、
結晶コロミン酸を得た。得られたコロミン酸量を過ヨウ
素酸レソルシール法で測定した結果、0.83g のコロミン
酸を回収でき、収率は83%であり、従来法による収率が
40〜50%であるのに対して優れた結果を示した。また得
られたコロミン酸の純度は95%であった。なお、小麦胚
芽レクチンと糖蛋白との結合阻止剤としては一般にN−
アセチル−D−グルコサミンが用いられるが、これを用
いて解離させると溶出後にN−アセチル−D−グルコサ
ミンの除去が必要となるので、実施例では酢酸ナトリウ
ムを解離液として使用した。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のコロミ
ン酸の精製方法によれば、大腸菌を利用して得られたコ
ロミン酸を含有する原料液中から、高い収率でコロミン
酸を精製することができ、また精製に要する時間もごく
短いものである。よって本発明は従来の問題点を解消し
たコロミン酸の精製方法として、産業の発展に寄与する
ところはきわめて大きいものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明においては、まず従来と同様に大腸
菌を利用してコロミン酸を含有する培養液を製造し、こ
れをレクチンを固定相とするアフィニティカラムを利用
して分離する。レクチンは動植物あるいは微生物中に見
いだされる糖結合性の蛋白質であり、小麦胚芽レクチ
ン、ニホンニワトコレクチン等のシアル酸に親和性を有
するレクチンを固定相とする。小麦胚芽レクチンは小麦
胚芽より調製した連鎖を持たない蛋白質であり、シアル
酸が密になっている構造を認識する。その分子量は約36
000 で、分子量約18000 のサブユニット2個からなり、
3個のN−アセチルグルコサミン結合部位を有してい
る。そしてシアル酸(N−アセチルノイラミン酸)はこ
のレクチンへの結合能が高いものである。また、ニホン
ニワトコレクチンはニホンニワトの小枝より調製され
た糖蛋白質であり、1分子当り2つの糖結合部位を持
ち、やはりシアル酸に対して高い結合能を持っている。
これらシアル酸結合性を有するレクチンを固定相とした
アフィニティカラムによる精製は、シアル酸ポリマーで
あるコロミン酸の精製にも有効であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板倉 美奈 愛知県半田市柊町1丁目217−5 ハイツ 竹長3C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大腸菌により生産されたコロミン酸を含
    有する原料液を、レクチンを固定相とするアフィニティ
    分離により精製処理してコロミン酸を得ることを特徴と
    するコロミン酸の精製方法。
JP5032901A 1993-02-23 1993-02-23 コロミン酸の精製方法 Pending JPH06245786A (ja)

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ID=12371803

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US10301396B2 (en) 2007-02-28 2019-05-28 Lipoxen Technologies Limited Reduction of endotoxin in polysialic acids

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Effective date: 20010216