JPH0459796A - アフィニティークロマトグラフィー用担体およびアンチトロンビン3の精製方法 - Google Patents

アフィニティークロマトグラフィー用担体およびアンチトロンビン3の精製方法

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JPH0459796A
JPH0459796A JP2168109A JP16810990A JPH0459796A JP H0459796 A JPH0459796 A JP H0459796A JP 2168109 A JP2168109 A JP 2168109A JP 16810990 A JP16810990 A JP 16810990A JP H0459796 A JPH0459796 A JP H0459796A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は血液中の有用成分等の分離精製に用いられるヘ
パリンアフィニティークロマトグラフィー用担体および
アンチトロンビンmの精製方法に関するものである。
[従来の技術] ヘパリンはD−グルコサミン、D−グルクロン酸からな
る多糖のN−硫酸、N−アセチルおよび〇−硫酸置換体
であり、生体の肺や小腸に多く存在し、血液凝固阻止作
用、脂血清澄作用を持つ。このため血栓、栓塞症の治療
薬として使用されている。
また、アンチトロンビンm(以下ATIII)は血しよ
う中に存在する分子量65,000の糖タンパク質であ
り、血液の凝固阻害作用を有し、さらにこの阻害活性は
、ヘパリンの存在下において顕著に増大される。この活
性のためATRIIIは、血液凝固系に異常を持つ患者
の治療薬として用いられている。
ヘパリンがAT[[の活性を増大する理由は、いまだ完
全に解明されてはいないが、ヘパリンのATIIIへの
親和性が必須であることは明らかである。
この親和性(アフィニティー)を利用して、血しよう中
よりATII[を精製する方法が、ヘパリンを担体に固
定化して使用するアフィニティークロマトグラフィーで
あり、ATIII精製の有効な方法として、また血液凝
固因子の精製方法として用いられている。ATIII精
製に使用した例としては、例えばアンダーソンらの米国
特許3.842,061号がある。
しかしながら、ヘパリンアフィニティークロマトグラフ
ィーは有用な分離精製法ではあるが、吸着する物質が複
数ある群特異性のアフィニティークロマトグラフィーに
属する。このため混合溶液からの精製において、目的成
分以外の物質も吸着してしまい、このクロマトグラフィ
ーのみで目的成分を高純度に精製することはできなかっ
た。
したがって、不純物を除去するために目的物質の溶出の
前に様々な洗浄工程を含めたり、さらに精製工程を追加
するなどの対策が取られているが、いずれの場合も目的
物質の回収率の低下、設備の増加等の問題を含んでいる
[発明が解決しようとする課題] ヘパリンアフィニティークロマトグラフィーが持つこれ
らの問題を解決するために、ヘパリンを結合させる担体
と該担体とヘパリンとの結合条件について鋭意研究を重
ねた結果、該担体のアミノ基量および該担体に対するヘ
パリンの固定化時のpHがATIIIの精製度、回収率
に著しく影響することを見いだし、この知見に基づいて
本発明を完成した。
[課題を解決するための手段] 本発明は、下記(1)〜 (5)の構成を有する。
(1)アミノ基を有する不溶性多孔質担体にヘパリンを
結合してなるアフィニティークロマトグラフィー用担体
(2)アミノ基を有する不溶性多孔質担体のアミノ基量
が乾燥重量当り300以上1.500μモル以下である
前記第(1)項に記載の担体。
(3)ヘパリンを不溶性多孔質担体に結合させるときの
pHが8以上lO以下であることを特徴とする前記第(
1)項、または第(2)項に記載の担体。
(4)不溶性多孔質担体が糖骨格を有する前記第(11
〜(3)項に記載の担体。
(5)前記第11)〜 (4)項に記載の担体を使用す
ることを特徴とするアンチトロンビンmの精製方法。
本発明はATIIIに対し選択性の高いアフィニティー
担体、およびこの担体を用いることを特徴とするATI
IIの精製方法よりなる。
以下本発明のアフィニティー担体について詳細に説明す
る。
担体にアミノ基を導入する方法は、特に限定されないが
例えば次の■〜■のような方法がある。
ノ化する方法、 ■エビハロヒドリンを三フッ化ホウ素等の触媒で水酸基
に付加した後アンモニアと反応する方法である。
■臭化シアンを用いる方法、すなわち、担体上の水酸基
をシアン酸エステルまたはイミドカルボネートに置換し
、これにアンモニアを付加する方法、 ■エピへロヒドリンを用いる方法、すなわち、担体の水
酸基をアルカリ置換し、ここにエビへロヒドリンのハロ
ゲンと脱塩させることでエポキシ基を導入後、アンモニ
アを付加してアミノ化する方法(詳細は有機合成化学、
第38巻128〜138ページ(1980年))、 ■アミノ化エチレンオキサイドを用いる方法、す構造を
持つアミノエチレンオキサイドを無水条件下三フッ化ホ
ウ素等の触媒を用いて直接アミNH。
R−0−CH2−CH−C1,−X   −H R−0−CH2−CH−CL  −NH2OH (X  :  F、C1,Br、) 以上の様な方法でアミノ化された担体はアミノ基導入量
により、その後調整されるヘパリンアフィニティーの性
能に太き(影響を与える。具体的にはアミノ基の導入量
が担体の乾燥重量1gあたり300〜1,500μモル
である担体(以下高度アミノ化担体)にヘパリンを結合
させた場合と、該導入量が300未満のアミノ基を持つ
担体に対しヘパリンを結合させた場合とでは、ATII
+の精製効率に大きな差が生じる。
すなわち高度アミノ化担体にヘパリンを固定化したアフ
ィニティー担体により、血しよう中のATmを精製する
と従来のヘパリンアフィニティー担体を使用した場合よ
りもATm以外の物質であってヘパリンに親和性のある
物質の混入が抑えられ、その結果精製倍率、回収率とも
に高くなるのである。
ヘパリンのアミノ化担体への固定化は、アミノ化担体の
アミノ基とヘパリンの還元末端のアルデヒドでシッフ塩
基を形成させ、ついで還元剤を加えシッフ塩基を還元す
ることにより実施される。
具体的にはヘパリンを緩衝液中に溶解させ、ついでこの
溶液にアミノ化担体を加え一定時間撹拌しシッフ塩基を
形成させたあと、還元剤を添加してさらに一定時間撹拌
してシッフ塩基を還元することによりヘパリンを結合さ
せる。
本発明において用いるヘパリンは市販品をそのまま使用
でき特に限定はされない。例えばヘパリンナトリウム(
レオ製薬会社 tREOPHARMACEUTICAL
 PRODUCTSI製)がある。
固定化するヘパリンの量はアミノ化担体の乾燥重量1g
あたり 10〜1 、0OOB好ましくは30〜200
mgである。
ヘパリンを溶解する緩衝液の量は担体の湿重量(緩衝液
に懸濁した担体をブフナーろうとを用いて吸引濾過して
、余分の水を除去して得られる重量)に対し1〜10倍
、好ましくは2〜3倍である。
また緩衝液へヘパリンを溶解する濃度は0.1mg/+
nJ2以上飽和濃度までの範囲であればよいが反応性と
経済性から好ましくは5〜500mg/+nI2である
還元剤としては水素化ホウ素ナトリウム以下の還元力を
有し水溶性のものであれば特に限定はされない。例えば
トリメチルアミノボラン、水素化シアノホウ素ナトリウ
ムが使用できる。この還元剤の濃度は使用される緩衝液
量に対し1〜500mg/mffであり、さらに好まし
くは5〜50mg/m℃で用いられる。
また、本発明の方法ではヘパリン結合時の反応溶液のp
Hをアルカリ側に調整して結合させることによってAT
I[Tの精製倍率を増加できる。すなわちpH10以上
ではヘパリンが失活し、pH7以下では精製倍率が低下
するのでヘパリンな溶解する緩衝液のpHはpH7〜1
0、好ましくは8〜9,8である。
濃度は10〜500mMの緩衝液であれば特に限定され
ない。
ただしヘパリンの還元末端とシッフ塩基を形成する可能
性のある物質、例えばグリシン、トリス(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン等を含んではならない。
使用される緩衝液の種類としては例えばリン酸ナトリウ
ム緩衝液、リン酸カリウム緩衝液、炭酸ナトリウム緩衝
液がある。
以上述べた高度アミノ化担体とpHの条件を組み合わせ
れば、すなわちアミノ基の導入量が乾燥型!11gあた
り 300〜1.500μモルである担体にpH8〜9
.5でヘパリンを結合さセればさらに精製度よく、回収
率よ< ATIIIを精製できる。
次に本発明のアフィニティー担体を用いたAT用の精製
方法について記載する。ATIIIを精製する方法は通
常行われているクロマトグラフィーの方法に準じて実施
される。
参考例として例えばPurification of 
antithrombin  I[I  by aff
inity chromatography。
Thrombin Res  第5巻、439〜452
ページ(1974年)記載の方法がある。すなわちヘパ
リン固定化担体をカラムに充填し吸着バッファーを流し
て平衡化する。
ついでATI含有溶液(例えば血しよう)を流して吸着
させる。ついで溶出緩衝液を流して吸着成分を溶出させ
ATIIIlr画分を取得し、この画分を脱塩濃縮する
ことにより精製ATIIIを得ることができる。使用す
る緩衝液は特に限定されないが、吸着緩衝液としては例
えば0.01〜0.5M食塩を含むロ、05〜0,5M
リン酸ナトリウム緩衝液pH6〜8、溶出緩衝液として
は例えば0.3M食塩を含む001Mリン酸ナトリウム
緩衝液が使用できる。
この溶出を1ステツプで行うのでなく、例えば食塩濃度
にOから0.5Mのグラジェント勾配をかけてフラクシ
ョネーションしたり、0から0,5Mの食塩濃度範囲で
細かく調製した各濃度の溶出液を用いてステップワイズ
法で溶出すれば、ヘパリンに対しATIIIよりも親和
性の弱いものと高いものが除去されるためにさらに高い
純度でATIIIを精製できる。
実施例1 セルロファインcpc (チッソ■製の球状多孔性セル
ロース粒子、排除限界分子100万以上、粒子径53−
110μml、250g (湿重量)を2Lセパラブル
フラスコにいれこれに水酸化ナトリウム水溶液10重量
%、500m℃を加え30℃で1時間撹拌した。
ついでエピクロルヒドリン200mj2を添加し30℃
で2時間撹拌した後、ブフナーろうとで濾過し蒸留水3
して洗浄した。
得られたエポキシ化セルロ〜ス粒子を2L七゛パラプル
フラスコにいれアンモニア水(25重量%)350m℃
を加えて30℃で2時間撹拌した。これを3Lビーカー
にいれ蒸留水的2Lと20分撹拌し再び濾過した。この
撹拌、濾過による洗浄操作を5回繰り返しアミノ化セル
ロース粒子を得た。
得られた粒子20g (湿重量)を100+nj2のビ
ーカーにいれ80℃恒温器中で乾燥後、ケールタール法
によりチッソ含有量を測定した。この結果、乾燥粒子1
gあたりのチッソ含有量は5100μgであり、アミノ
基に換算すると 364μモルであった。
実施例2 実施例1において水酸化ナトリウム濃度を25重量%、
添加量4DOmffにかえる以外、実施例1と同様に操
作しアミノ化セルロース粒子を得た。この粒子のチッソ
含有量を測定した結果、乾燥粒子1gあたり2800μ
gであり、アミノ基に換算すると 200μモルであっ
た。
実施例3 0.5Lセパラブルフラスコ中でヘパリンナトリウム(
レオ製薬会社(LEOPHARMACEUTICALP
RODUCTS)製)5gを0.2Mリン酸ナトリウム
緩南港、pH9、100mJ2に溶かした。実施例2で
調整したアミノ化セルロース粒子100g (湿重量)
を加え50℃で24時間反応した。
トリメチルアミノボラン(以下TMAB :モトンチオ
コール(Morton Th1okol、 LTDj製
)1gを加え72時間撹拌後さらにTMABlgを加え
て48時間撹拌した。反応溶液をブフナーろうとで濾過
し、濾紙上に得られた担体を蒸留水3Lで洗浄してヘパ
リン固定化セルロース粒子を得た。
担体に結合したヘパリン量は以下の方法で求めた。すな
わち、ヘパリンセルロース粒子20g  (iffi重
量)を実施例1と同じ操作で乾燥重量とチッソ含有量を
測定した。
ついで20g(湿重量)を001Mリン酸緩衝液、p)
17. 30m℃に懸濁させ約1時間脱気してから]0
0+nj2メスシリンダーに移し、1週間静置し、ヘパ
リン固定化セルロース粒子の体積を測定した。
方、反応に用いたヘパリン1gあたりの総チッソ量もケ
ールタール法で定量し、以下の計算式によりセルロース
粒子に対するヘパリン結合量を求めた。
ヘパリンセルロースの膨潤度 (IIII2/乾燥重量9g)= ヘパリンセルロース体積(m℃)/ ヘパリンセルロース湿重量f20gl ヘパリンセルロース乾燥重量(g)/ ヘパリンセルロース湿重量(20g) ヘパリン結合量(mg/乾燥重量9g)=[ヘパリンセ
ルロースの総チッソ量− アミノ化セルロースの総チッソ量] ヘパリン結合量(mg/mβ)= ヘパリン結合量(mg/乾燥重量、 glヘパリンセル
ロ スの膨潤度(m91/乾燥重j1.g)実施例4 実施例3においてアミノ化セルロース粒子を実施例1で
得られた物に代え、またリン酸ナトリウム緩衝液のpH
を7に代える以外、実施例3と同様にしヘパリン固定化
セルロース粒子を得た。
実施例5 実施例3においてアミノ化セルロース粒子を実施例1で
得られた物に代える以外、実施例3と同様にしヘパリン
固定化セルロース粒子を得た。
比較例1 実施例3においてアミノ化セルロース粒子を実施例2で
得られた物に、またリン酸ナトリウム緩衝液のpHを7
に代える以外、実施例3と同様にしヘパリン固定化セル
ロース粒子を得た。
実施例6 実施例3〜5及び比較例1で得られた各種ヘパリンセル
ロース担体と市販のヘパリンセファロースCL−6B 
(ファルマシアLKB■製)をそれぞれポリプロピレン
製ミニカラム(φ9mm、生化学■製)に1m℃充填し
0.15M食塩を含む0、01Mリン酸緩衝液、pH7
(以下、吸着緩衝液)20mj2で洗浄した。
クエン酸塩添加入標準血しよう(サイトロールI (C
i−trol Coagulation Contro
l、 Level I 1バクスターへルスケア(Ba
xter Healthcare Carporati
on1社製)2+nj2をカラムに添加し流速50mβ
/hrで流し、さらに吸着緩衝液20mρを流して洗浄
した。この時の流出液は50m℃のメスシリンダー(メ
チルペンテン樹脂製)に回収した。
次にメスシリンダーを交換し1.5M食塩を含む001
Mリン酸緩衝液pH7(以下溶出緩衝液)20m℃で溶
出した。添加血しよう、洗浄液、溶出液について蒸留水
をブランクにして紫外線吸収(波長280、以下0D2
80)ならびにATIII測定キット(クロモレイトA
Tmセット、■ヤトロン製)を用いてATI[I活性を
測定した。
このキットで求められるATIII活性は正常人血しょ
う中のATII+活性を100%とした場合の相対活性
値である。また、精製倍率は次の計算式で求めた。
実施例1〜5、比較例1で得られたヘパリン固定化セル
ロース粒子の総チッソ量とATIII吸着量の関係を表
1に示す。
実施例7 実施例6で得た溶出液を膜型加圧濃縮器ノヴアセルfN
OVAcELL、フィルター膜の排除限界分子量800
0、FILTRON C0RPORATION製)でl
/40容量まで濃縮した。得られたサンプルをメルカプ
トエタノール−ドデシル硫酸ナトリウム溶液(10重量
%メルカプトエタノール、5重量%ドデシル硫酸ナトリ
ウム、2mMエチレンジアミノ4酢酸を含む301II
Mトリス塩酸緩衝液、pH8)で1=1に希釈し5分間
煮沸した。
このタンパク組成を電気泳動装置ファストシステム(P
hast System、  ファルマシア、LKBバ
イオテクノロジー社製、電気泳動ゲル: PhastG
elGrandient 8−25)で電気泳動し、同
システムで銀染色した。この結果を第1図に示した。
実施例3〜5及び比較例1から得られたヘパリン固定化
セルロース粒子をカラムに充填し、これに人匍しようを
流しヘパリンに親和性のある物質を吸着させ洗浄後溶出
し、得られたタンパク質の電気泳動パターンを第1図に
示す。
実施例6において実施例5のヘパリン固定化セルロース
を用いて、次に示す操作を変更する以外同じ操作とした
ATIII吸着後、吸着緩衝液での洗浄操作を終えてか
らさらに0.1M食塩を含む0.1)IMリンHa衝南
港pH7,20mβで洗浄した。
次にメスシリンダーを交換し1M食塩を含む0.01M
リン酸緩衝液、pH7で溶出した。
実施例1〜5,7及び比較例1で得られたヘパリン固定
化セルロース粒子の総チッソ量とATm吸着量の関係を
表1にまとめた。
[発明の効果] 表1が示すように従来品であるヘパリンセファロースC
L−6B、比較例1[低アミノ化セルロース粒子、反応
pH7]に比較し、反応pHを9にするか(実施例3)
または高アミノ化セルロース粒子(実施例4)を用いる
ことでAT[+の精製倍率を改善でき、さらに高アミノ
化粒子と反応pH9を組み合わせることで(実施例5)
吸着量、精製倍率ともに大きく改善できる。これらの改
善がATI[l以外でヘパリンに親和性を持つ成分の吸
着が抑えられたために生じたことが第1図の電気泳動結
果かられかる。
以上述べたように本発明で得られるヘパリンアフィニテ
ィークロマトグラフィー用担体はATIIIに対して高
い選択性を有し、この担体を用いてATIIIを精製す
る方法は、AT[[Iを高純度かつ高回収率で精製でき
る優れた方法である。
Run N。
実施例(比較例) 又はControl 摘 比較例1   低チッソ 実施例3   低チッソ 実施例4   高チッソ 実施例5   高チッソ ヘパリンセファロース L−613 6。
マーカー 要 (pH7) (pH9) (pH7) (pH9) 以 上
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例、比較例に係る各ヘパリンア
フィニティークロマトグラフィーに吸着した人血しょう
の電気泳動パターンを示す。 図面においてRun No、 1〜6と実施例又は比較
例No、若しくはControlとの関係は、下2のと
おりである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アミノ基を有する不溶性多孔質担体にヘパリンを
    結合してなるアフィニティークロマトグラフィー用担体
  2. (2)アミノ基を有する不溶性多孔質担体のアミノ基量
    が乾燥重量当たり300以上1,500μモル以下であ
    る特許請求の範囲第(1)項に記載の担体。
  3. (3)ヘパリンを不溶性多孔質担体に結合させるときの
    pHが8以上10以下であることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項、または(2)項に記載の担体。
  4. (4)不溶性多孔質担体が糖骨格を有する特許請求の範
    囲第(1)〜(3)項に記載の担体。
  5. (5)特許請求の範囲第(1)〜(4)項に記載の担体
    を使用することを特徴とするアンチトロンビンIIIの精
    製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1995005400A1 (en) * 1993-08-19 1995-02-23 Minnesota Mining And Manufacturing Company Heparin functional affinity supports
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CN106422415A (zh) * 2016-09-12 2017-02-22 福州大学 一种粘多糖功能化亲水固相微萃取整体柱

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