JPS6017463B2 - 王冠栓 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 本発明は王冠栓に関する。

さらに詳しくは、本発明は、防錆性、傷付き防止性、製
造時の不良品発生率の減少などの面において優れた性能
をもち、あわせて良好な美観を備えた、ポリエチレン樹
脂粉末または酸化ポリエチレン樹脂粉末あるいはこれら
の混合物を含有するワニスによって表面部が被覆された
王冠栓に関する。従来、王冠栓は、ＳＰＴＥ（ブリキ）
、ＴＦＳ（クロム処理鋼板）などの素材表面上に標示マ
ークなどの印刷が行なわれた後にワニスが塗布され、次
いで焼付けが行なわれて製造されていた。

このように王冠栓の表面にはワニスが塗布されているが
、これは王冠表面に色沢、髄、呈美観を付与するととも
に、防傷、防錆の作用をもたらすためのものであった。
またこのワニスは、さらに上述の効果をもたらすととも
に、王冠の製造時にも特有の効果を付与するためのもの
であった。すなわち、王冠製造時において、プレス加工
により王冠栓を打抜く際の加工性および組立機における
搬送走行性を優れたものとしていた。このため、ワニス
には、素地とワニスとの密着性が良好であって素地とイ
ンクおよびワニスとが剥離しないこと、プレス後の打抜
型との欧型が良好なこと、あるいは組立の際にホッパリ
ングによる傷付きが少なくダスト量の少ないこと、シュ
ート各部にて搬送走行性が良好なことなど表面惰性に優
れているなどの条件を備えることが要求されていた。

また、同時にニスの果すべき役割として王冠栓の使用に
際しては、内容液に対して無味無臭であること、打栓の
際に王冠スカート部に生ずるスロートによる当り傷が少
なく、打栓後のスロートからの離型性が良いことなどの
条件を備えることが要求されていた。このような条件を
満たすために、ワニスとして、ェポキシ樹脂タイプのも
のにポリエチレン系以外の従来から存在するパラフィン
ワックスあるいはマイクロクリスタリンワックスなど（
以下単にワックスと称す）を糟剤として添加したものが
使用されていた。

（尿』板にＷＡＸをぬりつける方法と直接ワニスに入れ
る方法がある。）しかしながら、上記のようなワニスに
より表面処理された王冠栓は、王冠栓の製造工程および
使用時において充分に満足のいくものではなく、数多く
の欠点を有するものであった。

たとえばェポキシヱステル樹脂にワックスを添加したワ
ニスを表面に塗布した王冠栓または刷板にワックスをあ
とでつけた王冠栓では、添加したワックスが表面に浮世
しやすく、このため糟性には優れているが、ェボキシェ
ステルのもつ織機臭味が内容液に移行しやすいという欠
点があった。また、ェポキシフエノール、ヱポキシウレ
ア、アクリルあるいはポリエステルタイプのワニスを王
冠栓の表面に塗布した王冠栓は無味無臭という点では優
れているが、打抜加工性、離型性、綱性、防傷性の面で
劣り、そのためワックス、シリコンなどをワニス中に添
加するか、印刷ニス引きの後にワックスを別途塗布する
ことが必要であった。シリコンの添加は刷板をつみ重ね
た場合に裏写り現象が生じ、このためコルクなどのパッ
キン材の接着性が低下するという欠点があった。一方、
ワックス塗布にはワックスの剥離カスによる王冠の汚れ
、滑性の不調、ワックスの被覆量の制御の困難さに起因
するトラブルが多いという欠点があった。さらにワック
スをワニス中に分散させる方法も、塗布隣付後にワック
スが塗膜表面にうまく浮出するニスと、そうでないニス
があり、十分な糟性効果が得られない。また、上記のよ
うにワックスを添加あるいは塗布したものであっても、
ワックスが剥離しやすく、完全な防傷効果が得られるも
のではなかった、特に夏季においては、ワックスの浮出
あるいは剥離現象が著しく、ワックスのべとつき作用も
加わって、フロー性（糟‘性）の悪化あるし、は防優性
の低下につながっていた。

この点に関連して、ワックス自体のもつ軟化性質も好ま
しくない作用を及ぼしており、ポツパリングおよび打栓
時における衝撃作用をカバーしきれず、ワックス面の下
にあるワニス面に傷を生じさせ、スロート当り傷の生じ
る原因となっていた。これらの傷が生ずるとワニスが剥
離して素地面が露出し、このため錆びが生ずるという重
大なトラブルにつながるものであった。さらに王冠の製
造時においても、ワックスの被覆量の不足により、すべ
りが悪〈打抜き加工の際に、プレスでひっかかりを生じ
たり、そのひっかかりによって図柄のズレが生じること
が多く、素地面も露出したり不良の原因となっていた。
又、過剰の場合には、プレスの爪送り機構にワックスが
たまりプレストラブルの要因になっていた。〔発明の概
要〕 本発明は、このような従来の王冠栓に伴う欠点を解決し
ようとするものであり、優れた防錆性、傷付き防止性、
表面糟性を備え、しかも製造時に不良品の発生率が低減
されるとともに良好な美観をも備えた王冠栓を提供する
ことを目的としている。

本発明は、王冠の表面積性を常に保ちつつしかも良好な
加工性を有し、かつ夏季に生じやすいワニスの軟化にも
対応するには、ワニス中にポリエチレン樹脂粉末または
酸化ポリエチレン樹脂粉末あるいはこれらの混合物を添
加することが極めて有効であるとの知見に塞いて完成さ
れたものであり、王冠栓の表面部を、ポリエチレン樹脂
粉末または酸化ポリエチレン樹脂粉末あるいはこれらの
混合物を含有するワニスにより被覆したことを特徴とす
るものである。

王冠の表面部を、ポリヱチレン樹脂粉末または酸化ポリ
エチレン樹脂粉末あるいはこれらの混合物を含有するワ
ニスによって被覆することにより、従来の王冠栓に伴う
問題点が一挙に解決されることはこれまで全く知られて
おらず、本発明者によって始めて見出された事実である
。

王冠の内面に塗布するための接着ニスに酸化ポリエチレ
ン樹脂粉末を添加することにより、王冠内面とパツキン
材との接着性を改良すること、ならびにつや消し塗料組
成物の一成分として、特定の顔料と雲母系のフレーク顔
料とともに、ポリエチレン樹脂粉末を添加することは知
られているものの、王冠栓の外表面を、ポリエチレン樹
脂粉末または酸化ポリエチレン樹脂粉末あるいはこれら
の混合物を含有するワニスにより被覆することによりも
たらされる効果は格別のものであり、容易には予期する
ことができないものである。すなわち本発明による王冠
は、ホツパリングによる傷の防止、打抜型ワクからの離
型性の向上、搬送走行性の良好化、打栓時のスロート傷
の防止ならびに錆防止効果の向上が図られるとともに、
当然のこととして無味無臭であるため、食品衛生性にも
優れ、しかも製造時のダウンタイムの短縮という効果も
得られる。

〔発明の具体的説明〕

本発明の王冠は、ショルダー部、スカート部を含めた外
表面と更にこれに加うるにカットエッジ部を含めた外表
面が、ポリエチレン樹脂粉末または酸化ポリエチレン樹
脂粉末あるいはこれらの混合物を含有するワニスによっ
て被覆されている。

本発明においてワニス中に添加されるポリエチレン樹脂
は、分子量１．００〜９．０００、融点１００〜１５０
℃を有するもので、平均粒子径が３０ミクロン以下のも
のが好ましい。また同様に酸化ポリエチレン樹脂は、分
子量１．０００〜９．０００、融点１００〜１５０つ０
を有するもので、平均粒子径が３０ミクロン以下のもの
が好ましい。ワニス樹脂中のポリエチレン樹脂粉末また
は酸化ポリエチレン樹脂粉末またはこれらの混合物の含
量は、１５重量％以下とすることが望ましく、好ましく
は５〜１４重量％、さらに好ましくは６〜１０重量％の
範囲である。

この含量が１５重量％を越えると、ホツパリング性が悪
化するため好ましくない。またその含量が５重量％未満
である場合には所望の効果が充分に得られないため好ま
しくない。ベースとなるワニスとしては、従釆から知ら
れているものを使用することができ、たとえば、ェポキ
シフェノール樹脂、ェポキシェステル樹脂、ェポキシウ
レア樹脂、アクリル樹脂あるいはポリエステル樹脂など
が広く用いられうる。

本発明では、ショルダー部、スカぜ卜部を含めた王冠の
外表面と更にこれに加うるにカットエッジ部を含めた外
表面が、ポリエチレン樹脂粉末または酸化ポリエチレン
樹脂粉末あるいはこれらの混合物を含有するワニスによ
って被覆されているが、製造上あるいは使用上の必要に
応じて、王冠の内部表面も同様に被覆することもできる
。

以下本発明を図面に示す実施例を参照して詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。第１図には、ショルダ−部、スカート部およびカッ
トエッジ部を含めた外表面部が被覆された王冠栓の断面
図が示されている。

ブリキまたはクロム処理された鋼板などからなる素材１
上に、標示マークを印刷するインキ層２が塗布され、さ
らにポリエチレン樹脂粉末または酸化ポリエチレン樹脂
粉末あるいはこれらの混合物を含有するワニス３が、王
冠栓のショルダー部４、スカート部５を含めた外表面部
と更にこれらに加うるにカットエッジ部６を含めた外表
面に塗布されている。

ワニス樹脂中のポリエチレン樹脂粉末または酸化ポリエ
チレン樹脂粉末あるいはこれらの混合物の含量は５〜ｌ
ｑ重量％である。王冠のスカート部５およびびカットエ
ッジ部６へのみワニスを塗布したい場合は、第２図に示
される装置を用いて実施される。第２図は、ワニス塗布
装置のニス引き部の要部を示す断面図である。打抜後で
かつコルクなどのパツキン材が未挿入の空冠７は、立て
た状態にてコンベア、シュートなどの搬送部材（図示せ
ず）により、ニス引き部に導かれる。

ニス引き部は、上部ポリエチレン樹脂粉末または酸化ポ
リエチレン樹脂粉末あるいはこれらの混合物を含有する
ワニスを塗布するための塗布ローラ８を具備し、下部に
前記塗布ローラ８と対向して空冠ガイド９を具備してお
り、空冠ガイド７が１回転すれば、スカート部５および
カットエッジ部６の全周にわたってワニスが塗布される
ことになる。空冠７が回転中に倒れないように、一対の
ガイド１０によって支持されている。ワニスが塗布され
た王冠栓は、表面（印刷面）が下方向を向くような状態
にて、コンベアにて次の鱗付乾燥工程に導かれる。スカ
ート部５およびカットエッジ部６に充分にワニスを塗布
するためには、塗布ローラ８の材質および硬さを適切に
選択する必要がある。

カットエッジ部のバリにより塗布ローラ８が破壊されて
はならず、またローラ８があまりかたすぎると、空冠が
変形したり、あるいは充分にワニスが塗布されないため
好ましくない。（望ましいゴムの材質は、ゴム硬度３０
〜４５である。５０以上では、空冠がつぶれやすい。

３０以下では、カットエッジ部にてゴムが切れる頻度が
多くなる。

又、ゴムローフーのゴム層の厚みは少なくとも３仇岬以
上が望ましい。）以下本発明を実施例により説明するが
、本発明はこれら実施例に限定れるものではない。

実施例 １ ■ ホッパリングによる傷付き性およびダストの測定ェ
ボキシフェノール樹脂に約７％の酸化ポリエチレン樹脂
粉末（分子量４０００密度０．９９）を添加したワニス
を、王冠栓の外表面に塗布して、本発明による王冠栓（
以下本発明品という）を製造した。

一方、ェポキシェステル樹脂にワックスを添加したワニ
スを、王冠栓の外表面に塗布して比較品を製造した。ス
テンレス製金鋼が円周面に段薄されるとともに、高さ２
０机′ｗのひつかき板が取付けられた２０００×４００
そのケージを備えたホッパリング試験機を用いて、王冠
栓をホッパリング試験に付した。

まず３川固の王冠栓の汚れを毛羽根、カーゼにより拭き
取った後、秤量し、ホッバリング前車量とした。次いで
王冠栓をこのホッパリング機内に投入し、３０分間燭拝
し、その後王冠栓を毛羽根、カーゼにより拭いてダスト
を除去して秤量し、ホッパリング後重量とした。本発明
品はほとんど傷が付かなかったのに対し、比較品はショ
ルダー部のインキおよびニスが剥離し、一部素地面が露
出していた。

また１／３ホツパリング前重量（雌）−ホツパリング後
重量（れｃ）にて定義されるダスト量（ｍ９／１の固）
は、本発明品は４．２の９／１の蓋であったのに対し、
比較品は６．８の９／ＩＭ圏であった。

このことより、本発明による王冠絵は、傷付きにくくし
かもダスト量が少ないことがわかる。【Ｂー 打栓時の
スロート当り傷の測定本発明品と比較品とを用いて、打
栓時のスロートによる当り傷を測定した。

打栓条件は３５０ｋ９であり、打栓機はライン（型式：
三菱マイャ一路−１６）打栓機を用いた。スロートはソ
リツドスロートを使用し、クリンプ径は２８．６ｗ／肌
であった。本発明品は、スロート当り傷部分のワニスの
剥離は認められなかったのに対し、比較品はスカート部
にスロート当り傷が認められ、素地が一部露出していた
。また、当り傷を、打栓機の各ロッド毎に王冠のヒダ（
２１個／１個王冠）部をスケールによって実測すること
によって比較した。平均的スロート当り傷の長さは、本
発明品で１．６肌／１個所であったのに対し、比較品で
は２．６脚／１個所であった。（表一１）表 １ 〔注〕 平均的スロート当り優長さ〔柵／１ケ所〕の計算法（当
り傷総長）÷（当り傷個数の計）＝平均的スロート当り
優長さ〔肋／１ケ所〕故にしたがって本発明品では、平
均的スロート当り優長さは式 ６私÷（２２十１６９十
１９２十３７）ニ１．６により求まり、その値は１．６
肋／１ケ所となる。

比較品では、平均的スロ−ト当り傷は式１０７８÷（４
３十１＄十２０７十３７）＝２．６により求まり、その
値は２６側／１ケ所となる。

‘Ｃ｝ 製造工程における作業性および品質試験実ライ
ン（型式：三菱マィャー６８−１６）で製造した本発明
品と比較品とを用いて、打抜工程およびコルクジスクと
の組立工程における形状不良発生数を実際に測定した。
打抜工程における形状不良発生数を表２に示し、またコ
ルクジスクとの組立工程における形状不良発生数を表３
に示す。

表２ 打抜工程での形状不良の発生 表３ 組立工程での形状不良の発生 ■ 王冠栓のすべり角度 本発明品と比較品とを用いて、王冠栓のすべり角度を測
定した。

王冠栓のすべり角度は、ビニルクロスシートにて被覆さ
れた板状体上に王冠栓を贋き、次いで板状体を一定の速
度で煩斜ごせて、王冠栓が滑り始める角度を測定して求
めた。本発明品のすべり角度は８＝２０．がであるのに
対し、比較品のすべり角度は０＝２７．５ｏであった。
以上の結果から、本発明による王冠栓は、優れた防錆性
、傷付き防止性、表面滑性を備え、しかも製造時におけ
る不良品の発生率が著しく低減されることがわかる。

実施例 ２ ワニス樹脂として、ェポキシェステルを用い、これに分
子量２０００のポリエチレン樹脂粉末をワニス中の全樹
脂に対して、５重量％、７重量％、１０重量％、１５重
量％、２の重量％、４の重量％となるように添加して得
たワニスを、王冠栓基材の外表面に塗布して、王冠栓を
製造した。

また比較例として、ポリエチレン樹脂粉末を全く添加せ
ずに得られたワニスを王冠栓基材の外表面に塗布した後
、この外表面にパラフィンワックスを塗布して王冠栓を
製造した。なおワニス中のポリエチレン樹脂の添加量は
、次式によって計算した。ポリエチレン含有率（％） ポリエチレン ワニス樹脂＋ポリエチレン×１００ 得られた王冠栓に関して、ホツパリング試験、打抜加工
性、スロート当り優および外観を調べて、結果を表４に
示す。

表 ４ 表４より「ポリエチレン樹脂粉末をワニス樹脂中に５〜
１５重量％の量となるように添加して得たワニスが塗布
された王冠栓は、ホツパリング時のダスト量は少なく、
ニスの呈色およびッャがよく、打抜加工性も殴れ、しか
もスロート当り傷も小さいことがわかる。

実施例 ３ ワニス樹脂としてェポキシェステルを用い、これに分子
量２０００のポリエチレン粉末７重量％を添加して得た
ワニスを、王冠栓基材の外表面に塗布して、過酷塵離れ
試験を行なった。

この過酷暖離れ試験は、１本立打栓機（ソリツドスロー
ト使用）に王冠クリンプ径を２８．０〜２８．２肌に絞
り、打栓後の濠離れ性を調べた。比較として、ワックス
を含まないワニスを王冠栓基材表面に塗布した後、その
表面にパラフィンワックスを塗布したＫＢゴールド（Ｃ
）タイプと称される現行品および、ワニス中にマイクロ
クリスタリンワツクスを添加してなるＫＢゴールド（Ｂ
）タイプと称される現行品についても同様に調べた。打
栓後の塵離れ性は、打栓後に打栓機から離れない蟹の本
数（すなわち首つりの本数）により判定した。結果を表
５に示す。表５ また実際のビール鐘詰工程での首つり％を表６に示す。

表６実施例 ４ ワニス樹脂として、ェポキシウレア樹脂を用い、これに
分子量２０００のポリエチレン樹脂粉末７重量％を添加
して得たワニスを、王冠栓基村の外表面に塗布して、王
冠栓を製造した。

実施例３と同様にして過酷建離れ試験を行なったところ
２０本試験して首つりをした塵は０本であった。

またホッバリング時のダスト量は３．５ｍｐ／１０本で
あた。打抜加工性は５７２，０００回打抜いたが打抜不
良はゼロであった。また王冠ヒダ部のムケおよびハガい
ま生じなかった。スロート当り陽は１ケ所当り０．９の
／机であった。実施例 ５ ワニス樹脂として、ェポキシェステル樹脂を用い、これ
に分子量２０００のポリエチレン樹脂粉末をワニス樹脂
に対して７重量％添加して得たワニスを、王冠栓基材の
外表面に塗布して、王冠栓を製造した。

この王冠栓を打栓した後に、打栓機から濃体を離すため
に必要な荷重すなわちリジェクト荷重〔Ｋ９／の〕を測
定したところ、８〜１２ｋ９／仇であった。この結果を
第３図中にＡとして示す。一方、ェポキシェステル樹脂
系ワニスを王冠栓基材の外表面に塗布した後、その表面
にパラフィンワックスを塗布して、王冠栓を製造した。
この時のりジェクト荷重〔ｋ９／洲〕は、１３〜４２ｋ
９／めであった。この結果を第３図中にＢとして示す。
またマイクロクリスタリンワツクスを含むェポキシェス
テル樹脂系ワニスを用いた場合のりジェクト荷重は４０
〜９０ｋ９／めであった。この結果を第３図中にＣとし
て示す。さらにアクリル樹脂系ワニスを王冠桧基材の外
表面に塗布した後、その表面にパラフィンワックスを塗
布して王冠栓を製造した。この時のりジェクト荷重は３
０〜８６ｋ９／めであった。この結果を第３図中にＤと
して示す。このことから、本発明に係る王冠栓は、打栓
機からの塵離れ特性に優れていることがわかる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による王冠栓の断面図であり、第２図は
王冠栓のスカート部およびカットエッジ部へワニスを塗
布するための装置の要部断面図であり、第３図は各種の
ワニスを用いた場合のりジェクト荷重を示す。 １……素材、２……インキ層、３・・…・ワニス層、４
……ショルダー部、５……スカート部、６……カットエ
ッジ部。 器１図 帯２図 発３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ポリエチレン樹脂粉末または酸化ポリエチレン樹脂
   粉末あるいはこれらの混合物がワニス中にワニス樹脂全
   重量の５〜１５重量％の量で含まれているワニスによつ
   て、外表面部が被覆されていることを特徴とする王冠栓
   。