JP3502205B2 - 印刷用塗被紙の製造方法及び製造装置 - Google Patents

印刷用塗被紙の製造方法及び製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用塗被紙の製
造方法及び製造装置であって、更に詳しくは塗布むらの
少ない印刷用塗被紙を製造できる方法と比較的小型のア
プリケーターロールで塗布むらの少ない印刷用塗被紙を
製造できる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷用塗被紙を製造する装置として各種
のロール塗布装置、例えばポンド式ロールコーター、ゲ
ートロールコーター等が多く使用されている。ポンド式
ロールコーターは、ウエブと同一周速で回転する軸が互
いに平行で、かつアプリケーターロール外周が線で接触
してニップを形成している一対のアプリケーターロール
より構成され、また、2本のアプリケーターロールの中
心を結ぶ線は水平か又は若干傾斜しており、前記ニップ
が塗布液のポンド(液溜り)とされ、前記ポンド内をウ
エブが通過することにより塗布液をウエブに過剰に付着
させ、その後アプリケーターロールのニップで絞られて
塗布量の調整及びウエブへ塗布液を浸透させるものであ
る。
【0003】また、ゲートロールコーターは、アウター
ロール、インナーロール及び一対のアプリケーターロー
ルから構成されている。この方式はアウターロール、イ
ンナーロールの間のニップに塗布液のポンドを形成さ
せ、塗布液はインナーロールからアプリケーターロール
に転写され、該塗布液がアプリケーターロールの一方の
周面に転写され、更にウエブが一対のアプリケーターロ
ールのニップを通過する際にウエブに転写されるもので
ある。
【0004】しかし、ポンド式ロールコーターの欠点
は、高粘度の塗布液を塗布した場合に高速になるにした
がい、あばた状の塗布むら(オレンジ ピール)が激し
くなることである。この塗布むらは、図4に示すように
ウエブ41がニップ42の接触点(転移点)43を離れ
るにしたがい、それまでアプリケーターロール44表面
とウエブ41の間に挟まれていた塗布液45がアプリケ
ーターロール44表面側とウエブ41表面側とから短時
間に強制的に引き裂かれるときに生じる。
【0005】即ち、前記塗布むらはアプリケーターロー
ル44の直径が小さい程、ニップ42の出口側における
アプリケーターロール44表面とウエブ41によって形
成するくさび形の塗布液の角θ(以下開き角度という)
が大きくなり、塗布液が短時間に強制的に引き裂かれる
ため塗布むらおよびミストが発生し易い。特に、塗布速
度が高い場合は塗布むらの発生が問題となりがちであ
る。また、粘着力の強い塗布液の場合は、引き裂かれる
際にアプリケーターロール44表面から剥がれ難く、糸
を引いたり、裂かれる際の塗布液層の破断跡等に起因す
る塗布むらが生じ易い。
【0006】従来、高速塗布において塗布むらを防ぐた
め、アプリケーターロール44の直径を大きくすること
により、ニップ42の出口でのウエブ41とアプリケー
ターロール44とで形成する塗布液の開き角度を小さく
し、塗布液の剥がれる時間を長めにすることによってで
きるだけ穏やかに剥がれるようにされている。しかし、
アプリケーターロール44の直径は高速コーターになる
にしたがい大きくなるため、動力や設置スペースが大き
くなり、また設備費も嵩むのを避けることができなかっ
た。
【0007】また、ゲートロールコーターでは、塗布量
を調整する場合、アウターロールとインナーロールのギ
ャップの変更や周速差の変更で行っているが、これには
限度があり、実際には塗布液の濃度や粘度により調整せ
ざるを得ない。特に、塗布量を増すやそうとすると粘度
を上げるため、高速になるにしたがいポンド式ロールコ
ーターと同様な理由によって塗布むらおよびミストの発
生が避けられず、従って、この方式でも高速塗工になる
と設備が大型化することが避けられなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポンド式ロ
ールコーター、ゲートロールコーターの塗布むらという
品質上重大な欠点を解決し、高速塗布においても高濃度
で高粘度の塗布液が使用でき、かつ設備も小型化できる
印刷用塗被紙の塗布方法及び塗布装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一対
のアプリケーターロールで印刷用塗被紙を製造するに当
り、アプリケーターロールの周長より長い第一のエンド
レスベルトを、第一のアプリケーターロール周面と、第
一のベルト駆動ロールの周面と、前記第一のアプリケー
ターロールと前記第一のベルト駆動ロールとの間に移動
可能な 小型ロール又はシューの周面とに巻付け、アプリ
ケーターロールの周長より長い第二のエンドレスベルト
を、第二のアプリケーターロール周面と、第二のベルト
駆動ロールの周面とに巻付け、該エンドレスベルトに塗
布液を転写し、前記小型ロール又はシューの移動によっ
て、第一のエンドレスベルトとウエブとの開き角度を調
節しつつ、エンドレスベルトとウエブとを一対のアプリ
ケーターロールのニップ間に挿通して塗布液をウエブに
転写する印刷用塗被紙の製造方法製造方法である。
【0010】請求項2の発明は、一対のアプリケーター
ロールに、ベルト駆動ロールと、移動可能な小型ロール
又はシューとが設置されており、該アプリケーターロー
ル周面とベルト駆動ロール周面とにかけて、アプリケー
ターロールの周長より長いエンドレスベルト)が巻付け
られていると共に、該エンドレスベルトはベルト駆動ロ
ールによってアプリケーターロールと等速で回転可能と
されており、他方、エンドレスベルトに塗布液が転写さ
れてエンドレスベルトとウエブとが一対のアプリケータ
ーロールのニップに挿通され、該小型ロール又はシュー
の移動によってエンドレスベルトとウエブとの開き角度
が調節自在とされている印刷用塗被紙の製造装置であ
る。
【0011】更に、請求項3の発明は、請求項2の装置
にベルト洗浄用ドクターが取付けられている印刷用塗被
紙の製造装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明装置の一実施例、図
2は本発明装置の他の実施例であるが、次にこれら図面
を参照して本発明を具体的に説明する。
【0013】図1はゲートロールコーターに本発明を適
用した場合の一例であって、トップアプリケーターロー
ル1にベルト駆動ロール16aが設置されており、トッ
プアプリケーターロール1の周面とベルト駆動ロール1
6a周面とにかけて、該アプリケーターロール1の周長
より長いエンドレスベルト11が巻付けられている。該
エンドレスベルト11はベルト駆動ロール16aによっ
てトップアプリケーターロール1の周速と等速で回転す
ることができる。また、同様にしてボトムアプリケータ
ーロール2にベルト駆動ロール16bが設置されてお
り、ボトムアプリケーターロール2周面とベルト駆動ロ
ール16b周面とにかけて該アプリケーターロール2の
周長より長いエンドレスベルト12が巻付けられてい
る。また、トップアプリケーターロール1とベルト駆動
ロール16aの間に移動可能な小型ロール18が設置さ
れ、前記3つのロール周面にエンドレスベルト11が巻
付けられており、該小型ロール18の移動によってエン
ドレスベルト11表面とウエブ4との開き角度が調節自
在とされている。
【0014】他方、トップアプリケーターロール1側方
の周面に、インナーロール5が周接し、かつ該インナー
ロール5と互いに周接して回転できるアウターロール7
が設置され、該インナーロール5とアウターロール7と
のニップに塗布液のポンド(液溜り)15aが形成され
ている。また、同様にアプリケーターロール2側方の周
面に、インナーロール6が周接し、かつ該インナーロー
ル6と互いに周接して回転できるアウターロール8が設
置され、該インナーロール6とアウターロール8のニッ
プに塗布液のポンド15bが形成されている。尚、図1
中、符号3は転移点、4はウエブ、9は塗布液給液ノズ
ル、10は塗布液、13、14はカラーパン、17はベ
ルト洗浄用ドクターである。
【0015】ここに、エンドレスベルト11、12は、
ゴムベルト又は金属ベルトの何れかが使用できる。ゴム
ベルトとしては天然ゴム、合成ゴムの単体からなるベル
ト、或は最上層、最下層が合成ゴム、天然ゴムで、基材
がナイロン、ポリエステル等の樹脂の多層ベルトで、硬
度がショアD45〜75程度のものである。
【0016】また、金属ベルトとしては硬質クロムメッ
キ(Hv700〜1,000)を施したスティールベル
ト、ステンレススティールベルトで塑性変形を起こし難
いものが望ましい。更に、金属ベルトの表面をサンドブ
ラスト等によりマット状にして塗布パターン、塗布量を
コントロールできるものであっても良い。
【0017】ウエブ4に塗布液を塗布するには、トップ
アプリケーターロール1、ボトムアプリケーターロール
2及びインナーロール5、6とアウターロール7、8を
回転させると同時に、 ベルト駆動ロール16a、16
bでエンドレスベルト11、12を等速で回転させ、ま
た、ウエブ4をエンドレスベルト11及び12で挟ん
トップアプリケーターロール1とボトムアプリケーター
ロール2のニップに挿通する。
【0018】他方、塗布液給液ノズル9から塗布液10
をそれぞれポンド15a、15bに供給し、該塗布液1
0は前記インナーロール5とアウターロール7の回転に
よって、該インナーロール5とアウターロール7のポン
ド15aからインナーロール5周面に転写され、更に該
転写された塗布液がエンドレスベルト11に転写され、
トップアプリケーターロール1とボトムアプリケーター
ロール2のニップで過剰な塗布液が絞られてウエブ4の
片面に塗布される。
【0019】同様にしてボトムアプリケーターロール2
に設置されているインナーロール6とアウターロール8
のポンド15bの塗布液は、インナーロール6周面を介
してエンドレスベルト12に転写され、前記ニップで過
剰な塗布液が絞られてウエブ4の他の面に塗布される。
尚、図1は、両面塗被紙を製造する場合の装置を示した
ものであるが、片面のみに塗布する場合は、トップアプ
リケーターロール1又は2の塗布手段を省略すれば簡単
に適用できる。
【0020】即ち、図1の装置は、トップアプリケータ
ーロール1とボトムアプリケーターロール2のニップ出
口側では該アプリケーターロール1、2の直径が小さい
場合であっても、該ロールに巻付けられているエンドレ
スベルト11、12がロールの周長より長いため、ウエ
ブ4とエンドレスベルト11、12の開き角度が小さく
なり、実質的にアプリケーターロール1と2の直径を大
きくしたのと同様の作用、効果を奏することができ、そ
の結果、ウエブ4がトップアプリケーターロール1又は
ボトムアプリケーターロール2から剥がれる時間が長く
なり、緩やかに剥離することができ、従って、塗布むら
の発生を大幅に減少することができる。そして、前記小
型ロール18を移動させてエンドレスベルト11表面と
ウエブ4との開き角度を適宜調節することができるか
ら、高速塗布又は高粘度の塗布液を使用する場合の外、
低粘度の塗布液を使用する場合等各種の塗被紙の製造の
塗布むらを解消せしめることができる。尚、前記小型ロ
ール18の代わりに適宜シューを取付けても良く、該小
型ロール18を更にボトムアプリケーターロール2とベ
ルト駆動ロール16b側に設置することもできる。
【0021】尚、ウエブ4に転写されずにエンドレスベ
ルト11、12に付着し、固形化した塗布液層が残存し
ている場合には、該塗布液層に起因する塗布むらを発生
するおそれがあるため、洗浄用ドクター17を取付け、
該洗浄用ドクター17とエンドレスベルト11又は12
の間に水を供給すれば、ベルト洗浄用ドクター17で簡
単に剥離、除去することができる。また、本発明で使用
するエンドレスベルト11、12は取り替えが比較的容
易であるから、損傷時の交換が簡単である。また、塗布
液や塗布速度の変更に応じてエンドレスベルトの材質、
長さの変更も容易である。
【0022】本発明で使用するウエブとしては、上質
紙、中質紙、更紙、新聞紙、板紙、コート紙、合成紙又
はプラスティックフィルム等である。また、塗布液は特
に制限するものではなく、顔料、バインダー、サイズ剤
その他各種の添加剤を単体又は混合して使用できる。例
えば、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、酸
素変性澱粉、カゼイン等の天然系接着剤、スチレン・ブ
タジエン系、酢酸ビニル・アクリル系若しくはエチレン
・酢酸ビニル系等の各種共重合体、ポリビニルアルコー
ル、無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタ
クリレート系共重合体等の合成樹脂系接着剤、天然及び
合成サイズ剤等の単独又は混合物が使用される。
【0023】また、顔料含有塗布液には、カオリン、ク
レー、炭酸カルシウム、サチンホワイト、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸カルシウム、プラ
スティックピグメント等を顔料とし、バインダーとして
スチレン・ブタジエン系、酢酸ビニル・アクリル系、エ
チレン・酢酸ビニル系等の各種共重合体、ポリビニルア
ルコール、無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチ
ルメタクリレート系共重合体等の合成樹脂系接着剤、酸
化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、酸素変性澱
粉、カゼイン等の天然系接着剤の1又は2以上からな
り、必要に応じて適宜増粘剤、保水剤、耐水化剤等が配
合できる。尚、塗布液の固形分濃度は0.5〜70%、
粘度3〜5,000cps(B型粘度計,60rpm,
50℃)のものが使用され、塗布液の塗布量は絶乾で
0.1〜30g/m2程度とする。
【0024】図2はポンド式ロールコーターに本発明を
適用した装置(ただし、小型ロール18は示されていな
い)であって(図2中、図1と同一符号は同一部材であ
る)、トップアプリケーターロール1とボトムアプリケ
ーターロール2とのニップに塗布液のポンド15が形成
されている。図2の装置は、図1と同様に移動可能な小
型ロール18を設置することによってエンドレスベルト
11とウエブ4との開き角度を任意に調節する。尚、小
型ロール18を更にボトムアプリケーターロール2とベ
ルト駆動ロール16b側に設置しても良い。
【0025】次に、前記図1〜図2の装置を用いて塗被
紙を製造した場合の塗被の条件、結果について、以下実
施例をもって具体的に説明する。
【実施例】実施例1 図1の装置を用いて坪量52g/m2の上質紙に以下の
配合の塗布液を使用し、塗布速度600m/分で塗布量
10g/m2の顔料塗被紙を作成した。また、小型ロー
ルを移動させてウエブの片面がアプリケーターロールか
ら400mm離れるまでエンドレスベルトを保持した状
態に設置した。
【0026】a)塗布液 1級カオリン 20部2級カオリン 30部重質炭酸カル
シウム 50部スチレン・ブタジエンラテックス 12部
コーンスターチ 7部水酸化ナトリウム 0.03部 ポリアクリル系分散剤 0.1部 塗布液濃度 63% b)塗工条件 (1) アプリケーターロール直径 610mm (2) エンドレスベルト長さ 2.8m (3) 同 材質 天然ゴム (4) ウエブとベルトの開き角度 5°上記の条件でアプ
リケーターロールの周速の90%で回転するインナーロ
ールとアウターロールのニップに給液した。従来のゲー
トロールに比較して塗布むらの発生が少なく、塗布液の
ミストの発生が少なかった
【0027】実施例2 図2 の装置を用い、アプリケーターロールの周長より長
いエンドレスベルトを取付けた。塗布液は実施例1で使
用したものを用いた。 塗工条件 (1) アプリケーターロールの直径 610mm (2) エンドレスベルトの長さ 2.35m (3) 同 材質 天然ゴム (4) ウエブとベルトとの開き角度 5° 塗布速度600m/分で塗布むらの発生が少なく、ミス
トの発生も少なかった。
【0028】比較例1 実施例2 の装置でエンドレスベルトを外し、通常のポン
ド式ロールコーターで塗布テストを行った。塗布速度6
00m/分で塗布むらの発生が多く、ミストの発生も多
かった。
【0029】前記実施例1〜実施例2及び比較例1の
布むらの発生及びミストの発生の総合評価を表1に示
す。
【0030】
【表1】
【0031】
【効果】以上の如く、本発明はトップアプリケーターロ
ール又はボトムアプリケーターロール周面に、アプリケ
ーターロールと等速で回転し、かつ該アプリケーターロ
ール周長より長いエンドレスベルトを巻付け、該エンド
レスベルトに塗布液を転写し、該エンドレスベルトをウ
エブと共に一対のアプリケーターロールのニップに挿通
してウエブに塗布することによって、ポンド出口のアプ
リケーターロール表面とウエブとの開き角度を小さくす
ることによって塗布むらの発生又はミストの発生を減少
することができる。
【0032】更に、本発明の装置はアプリケーターロー
ルに、該アプリケーターロールの周長より長いエンドレ
スベルトを巻付け、該ベルトの塗布液を転写し、該塗布
液をウエブに転写するものであるから、エンドレスベル
トとウエブとの開き角度を小さくでき、実質的にアプリ
ケーターロールの直径を大きくしたのと同等の作用、効
果を奏することができる。
【0033】また、本発明の装置は、これに移動可能な
小型ロール又はシューを設置し、該小型ロール又はシュ
を移動させてエンドレスベルトとウエブとの開き角度
を調節自在とすることによって、高速、低速の如何にか
かわらず各種ウエブ、塗布液等の種類の異なる各種の塗
被紙の製造にも簡単に適用することができる。
【0034】本発明は前記各実施例から明らかなよう
に、従来のポンド式ロールコーター又はゲートロールコ
ーター等に対して簡単に適用することができるという利
点がある。また、両面塗布に限られず片面塗布の場合に
も、アプリケーターロールにエンドレスベルトを巻付け
るという簡単な手段で適用でき、塗布むら及びミストの
発生の少ない塗被紙を製造できると共に、コストの少な
い小型な装置で、かつ少ないスペースで塗被紙を製造す
る汎用性の高い製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一例の概略正面図である。
【図2】本発明の他の装置の概略正面図である。
【図3】ウエブを剥離する際の説明図である。
【符号の説明】
1:トップアプリケーターロール 2:ボトムアプリケーターロール 3:転移点 4:ウエブ 5、6:インナーロール 7、8:アウターロール 9:塗布液給液ノズル 10:塗布液 11、12:エンドレスベルト 13、14:カラーパン 15a、15b:ポンド 16a、16b:ベルト駆動ロール 17:ベルト洗浄用ドクター 18:小型ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 B05C 1/00 - 3/20 B05D 1/00 - 7/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のアプリケーターロールで印刷用塗被
    紙を製造するに当り、 アプリケーターロールの周長より長い第一のエンドレス
    ベルトを、第一のアプリケーターロール周面と、第一の
    ベルト駆動ロールの周面と、前記第一のアプリケーター
    ロールと前記第一のベルト駆動ロールとの間に移動可能
    な小型ロール又はシューの周面とに巻付け、アプリケーターロールの周長より長い第二のエンドレス
    ベルトを、第二のアプリケーターロール周面と、第二の
    ベルト駆動ロールの周面とに巻付け、 該エンドレスベルトに塗布液を転写し、前記小型ロール又はシューの移動によって、第一のエン
    ドレスベルトとウエブとの開き角度を調節しつつ、 エン
    ドレスベルトとウエブとを一対のアプリケーターロール
    のニップ間に挿通して塗布液をウエブに転写することを
    特徴とする印刷用塗被紙の製造方法。
  2. 【請求項2】一対のアプリケーターロールに、ベルト駆
    動ロールと、移動可能な小型ロール又はシューとが設置
    されており、 該アプリケーターロール周面とベルト駆動ロール周面と
    にかけて、アプリケーターロールの周長より長いエンド
    レスベルト)が巻付けられていると共に、 該エンドレスベルトはベルト駆動ロールによってアプリ
    ケーターロールと等速で回転可能とされており、 他方、エンドレスベルトに塗布液が転写されてエンドレ
    スベルトとウエブとが一対のアプリケーターロールのニ
    ップに挿通され、 該小型ロール又はシューの移動によってエンドレスベル
    トとウエブとの開き角度が調節自在とされている、 ことを特徴とする印刷用塗被紙の製造装置。
  3. 【請求項3】 エンドレスベルトにベルト洗浄用ドクタ
    ーが取付けられていることを特徴とする、請求項2記載
    の印刷用塗被紙の製造装置。
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