JPS6017382Y2 - 車両用ディファレンシャル装置 - Google Patents
車両用ディファレンシャル装置Info
- Publication number
- JPS6017382Y2 JPS6017382Y2 JP16996379U JP16996379U JPS6017382Y2 JP S6017382 Y2 JPS6017382 Y2 JP S6017382Y2 JP 16996379 U JP16996379 U JP 16996379U JP 16996379 U JP16996379 U JP 16996379U JP S6017382 Y2 JPS6017382 Y2 JP S6017382Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- passage
- oil
- vehicle
- return hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、車両用のディファレンシャル装置に係り、
特にディファレンシャルキャリヤ内部の潤滑オイルの冷
却効果を高めるべく改良したディファレンシャル装置に
関するものである。
特にディファレンシャルキャリヤ内部の潤滑オイルの冷
却効果を高めるべく改良したディファレンシャル装置に
関するものである。
ディファレンシャル装置の潤滑オイルは、車両の高速走
行どきにおいて高温となり、この油温の上昇は、ディフ
ァレンシャルキャリヤ内における各ギヤの潤滑不良を招
き、ギヤノイズを増大させる原因となる。
行どきにおいて高温となり、この油温の上昇は、ディフ
ァレンシャルキャリヤ内における各ギヤの潤滑不良を招
き、ギヤノイズを増大させる原因となる。
この対策として、ディファレンシャルキャリヤの外部に
冷却フィンを形成したり、このキャリヤそのものを熱伝
導性のよいアルミ材等で形成し、キャリヤの表面からの
放熱効果を高めるように配慮したものがある。
冷却フィンを形成したり、このキャリヤそのものを熱伝
導性のよいアルミ材等で形成し、キャリヤの表面からの
放熱効果を高めるように配慮したものがある。
しかしながら、いずれのものもキャリヤ内部の潤滑油を
冷却するには不充分であり、より効果的な潤滑オイルの
冷却対策が望まれている。
冷却するには不充分であり、より効果的な潤滑オイルの
冷却対策が望まれている。
このような従来の事情にかんがみて、この考案は、キャ
リヤ内の潤滑オイルを効果的に冷却して油温の上昇に伴
う不具合を解消し得るディファレンシャル装置の提供を
、その目的とするものである。
リヤ内の潤滑オイルを効果的に冷却して油温の上昇に伴
う不具合を解消し得るディファレンシャル装置の提供を
、その目的とするものである。
次に、この考案の構成を、図面で示す実施例に従って詳
細に説明する。
細に説明する。
まず、第1図および第2図においてディファレンシャル
キャリヤ1内の上部には、オイル供給路2が形成されて
いる。
キャリヤ1内の上部には、オイル供給路2が形成されて
いる。
これは、キャリヤ1内の後部4に組み込まれるリングギ
ヤ(図示しない)の回転によって掻き上げられた潤滑オ
イルを、キャリヤ1内の前部5に供給するためのもので
ある。
ヤ(図示しない)の回転によって掻き上げられた潤滑オ
イルを、キャリヤ1内の前部5に供給するためのもので
ある。
また、キャリヤ1内の下部には、上記のようにして前部
5に供給された潤滑オイルを再び後部4に戻すためのオ
イルリターンホール3が形成されている。
5に供給された潤滑オイルを再び後部4に戻すためのオ
イルリターンホール3が形成されている。
このオイルの流れを第1図の実線矢印で示している。
上記オイルリターンホール3は、その流動断面積を、こ
れまでのものよりも拡大し、その内部には、車両の前後
方向(第1図の左右方向)に沿って冷却空気の通路6が
形成されている。
れまでのものよりも拡大し、その内部には、車両の前後
方向(第1図の左右方向)に沿って冷却空気の通路6が
形成されている。
この通路6は、その前後両端においてキャリヤ1の外部
に通じる開口部7,8を有し、これら両開口部7゜8の
うち前方の開口部7は、車両の走行によって最も空気(
風)を導入し易いキャリヤ1の前面に開放させている。
に通じる開口部7,8を有し、これら両開口部7゜8の
うち前方の開口部7は、車両の走行によって最も空気(
風)を導入し易いキャリヤ1の前面に開放させている。
また、後方の開口部8はキャリヤ1の下面に開放されて
おり、この結果、車両の走行に伴って上記の通路6内に
は前方の開口部7から後方の開口部8に向かって第1図
の破線矢印で示すように冷却空気が流動することとなる
。
おり、この結果、車両の走行に伴って上記の通路6内に
は前方の開口部7から後方の開口部8に向かって第1図
の破線矢印で示すように冷却空気が流動することとなる
。
したがって、上述したようにキャリヤ1の前部5から後
部4に向かってオイルリターンホール3内を流れる潤滑
オイルは、前記冷却空気の通路6外周全面に接触するこ
ととなり、この潤滑オイルと冷却空気との熱伝導面積が
著しく増大される。
部4に向かってオイルリターンホール3内を流れる潤滑
オイルは、前記冷却空気の通路6外周全面に接触するこ
ととなり、この潤滑オイルと冷却空気との熱伝導面積が
著しく増大される。
なお、上記通路6における後方開口部8の前方寄りの個
所にキャリヤ1から一体に突起9を形成している。
所にキャリヤ1から一体に突起9を形成している。
この突起9により、車両走行どきにおける開口部8の外
部圧力を低下させて通路6内を流れる空気に吸引作用を
与え、もって空気の流動速度を増大させることができる
。
部圧力を低下させて通路6内を流れる空気に吸引作用を
与え、もって空気の流動速度を増大させることができる
。
上記の通路6は、図示の如くキャリヤ1とは別体の熱伝
導性に優れた金属製の中空部材を用いて構成するか、あ
るいはオイルリターンホール3をキャリヤ1と一体の二
重構造として構成するかは任意である。
導性に優れた金属製の中空部材を用いて構成するか、あ
るいはオイルリターンホール3をキャリヤ1と一体の二
重構造として構成するかは任意である。
また、キャリヤ1と別体の金属を用いて通路6を構成す
る場合は、第3図で示すように複数本(図面では3本)
の円管をリターンホール3内に配設する構造を採用して
もよい。
る場合は、第3図で示すように複数本(図面では3本)
の円管をリターンホール3内に配設する構造を採用して
もよい。
上記の構成において、キャリヤ1内の前部5からオイル
リターンホール3に流入したオイルは、上述したように
冷却空気の通路6に対する接触面積が大きいため、この
通路6内を流れる冷却空気との効果的な熱交換によって
冷却されつつキャリヤ1内の後部4に至る。
リターンホール3に流入したオイルは、上述したように
冷却空気の通路6に対する接触面積が大きいため、この
通路6内を流れる冷却空気との効果的な熱交換によって
冷却されつつキャリヤ1内の後部4に至る。
すなわち、キャリヤ1内の前部5における潤滑を終えて
油温か上昇したオイルは、オイルリターンホール3内を
流れる間に効果的に冷却されて後部4に至り、再び潤滑
供給されるのである。
油温か上昇したオイルは、オイルリターンホール3内を
流れる間に効果的に冷却されて後部4に至り、再び潤滑
供給されるのである。
この結果、潤滑オイルの温度上昇に伴う不具合が解消さ
れることとなる。
れることとなる。
以上のように本考案は、ディファレンシャルキャリヤ内
の潤滑オイルを前部から後部へ戻すためのオイルリター
ンホール内に、車両の前後方向に沿ってその両端をキャ
リヤの外部に開口させた冷却空気の通路を形成し、この
通路の空気導入側の開口部を車両進行方向の前面に開放
させたことにより、車両の走行に伴い、オイルリターン
ホール内に設けられている前記通路内には冷却空気が積
極的に送り込まれて流れ、かつオイルリターンホール内
の潤滑オイルは冷却空気通路の外周全面に接触しつつ流
れるため、このオイルと冷却空気との熱伝導面積が大き
く、もってこの潤滑オイルの冷却効率を高めることがで
きる。
の潤滑オイルを前部から後部へ戻すためのオイルリター
ンホール内に、車両の前後方向に沿ってその両端をキャ
リヤの外部に開口させた冷却空気の通路を形成し、この
通路の空気導入側の開口部を車両進行方向の前面に開放
させたことにより、車両の走行に伴い、オイルリターン
ホール内に設けられている前記通路内には冷却空気が積
極的に送り込まれて流れ、かつオイルリターンホール内
の潤滑オイルは冷却空気通路の外周全面に接触しつつ流
れるため、このオイルと冷却空気との熱伝導面積が大き
く、もってこの潤滑オイルの冷却効率を高めることがで
きる。
この結果、潤滑オイルの温度上昇に伴う潤滑不良、ギヤ
ノイズの発生を低減させることができる。
ノイズの発生を低減させることができる。
図面は、この考案の実施例を示し、第1図はディファレ
ンシャルキャリヤの断面図、第2図は第1図を完全図と
した場合の■−■線断面図、第3図は異なる実施例を第
2図と同じ状態にて表した断面図である。 1・・・・・・ディファレンシャルキャリヤ、3・・・
・・・オイルリターンホール、4・・・・・・キャリヤ
内の後部、5・・・・・・キャリヤ内の前部、6・・・
・・・冷却空気の通路、7.訃・・・・・通路の前後開
口部。
ンシャルキャリヤの断面図、第2図は第1図を完全図と
した場合の■−■線断面図、第3図は異なる実施例を第
2図と同じ状態にて表した断面図である。 1・・・・・・ディファレンシャルキャリヤ、3・・・
・・・オイルリターンホール、4・・・・・・キャリヤ
内の後部、5・・・・・・キャリヤ内の前部、6・・・
・・・冷却空気の通路、7.訃・・・・・通路の前後開
口部。
Claims (1)
- リングギヤの回転によってディファレンシャルキャリヤ
内の後部から前部に供給される潤滑オイルを、再び前部
から後部へと戻すためのオイルリターンホール内に、車
両の前後方向に沿ってその両端をキャリヤの外部に開口
させた冷却空気の通路を形成し、この通路の開口部のう
ち、空気が導入される側は車両の進行方向に関する前面
において開放させたことを特徴とする車両用ディファレ
ンシャル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16996379U JPS6017382Y2 (ja) | 1979-12-08 | 1979-12-08 | 車両用ディファレンシャル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16996379U JPS6017382Y2 (ja) | 1979-12-08 | 1979-12-08 | 車両用ディファレンシャル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5687327U JPS5687327U (ja) | 1981-07-13 |
JPS6017382Y2 true JPS6017382Y2 (ja) | 1985-05-28 |
Family
ID=29680802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16996379U Expired JPS6017382Y2 (ja) | 1979-12-08 | 1979-12-08 | 車両用ディファレンシャル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017382Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016009019A1 (de) * | 2016-07-23 | 2018-01-25 | Man Truck & Bus Ag | Mechanikstrang eines Fahrzeugantriebs |
-
1979
- 1979-12-08 JP JP16996379U patent/JPS6017382Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5687327U (ja) | 1981-07-13 |
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