JPS60171143A - 液体吸収性シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ１本発明の技術分野 本発明は液体吸収性シートに関し、特にインクジェット
記録用水性インクの吸収速度に優れ、かつ透明度の高い
、インクジェット記録用液体吸収性シートに関する。

Ｂ」術およ醒りの問題、（ 近年、インクジェット記録方式はその種々の優れた特徴
のため情報機器をはじめとして種々の用途に使用される
ようになっている。そしてインクジェット記録方式にお
けるインクは一般に水溶性のものが用いられ、その溶剤
としては水と高沸点のグリコール類との混合物等の乾燥
速度の遅い混合溶剤が使用されているため、高速印刷を
行うためには記録シート上に付着したインクを急速にシ
ート中に吸収する性能を有する吸収速度に優れた記録シ
ートを使用することが必要である。

従来このような性能を有するシートとしては、液体吸収
能の高い顔料を紙表面にコートした透明度の低い記録用
紙が使用されている。

しかしながらインクジェット記録方式の使用用途の拡大
とともに、インク吸収速度に優れていることと共に、ジ
アゾコピーあるいはオーバーヘッドプロジェクタ−川原
紙として使用用能な、透明性にもすぐれた記録シートが
要求されるようになっている。

現在、このような目的のために、トレーシングペーパー
あるいは透明フィルムに無機顔料と水溶性高分子とから
なる被覆層を設けたもの（特開昭５７−１０７８８０）
　あるいはポリエステル等・の透明な重合体フィルム上
にポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルと無水
マレイン酸との共重合体等からなる液体吸収性下層と、
セルロースアセテート等からなる液体透過性層とを設け
たもの（特開昭５７−８９９５４）等を記録シートとし
て使用する試みがなされているが、いずれもインク吸収
速度が優れていれば透明度が低く、逆に透明性が良好で
あれはインク吸収速度が遅いという状況であり、インク
吸収速度および透明性を同時に満足するインクジェット
記録用シートが切望されているのが現状である。

Ｃ１本発明の構成、目的、および作用効果本発明者らは
、上述の現状に鑑み、インク吸収速度と透明性を同時に
満足しうるインクジェット記録用液体吸収性シートにつ
いて鋭意研究した結果、支持基体表面に、イオン性親水
基を有する水溶性高分子を含んでなる液体吸収性被覆層
を形成せしめることにより、上述のインク吸収速度およ
び透明性の両性能を満足させ得ることを見い出し、本発
明を完成するに到った。

Ｄ０本発明のより詳細な説明一 本発明において用いられるイオン性親水基を有する水溶
性高分子としては、力ｐホキシル基、スルホン酸基、硫
酸基等、またはこれらの塩を含有するもの、あるいはア
ンモニウム塩基を含有するものが挙けられる。

具体的には、■ポリ（メタ）アクリル酸またはこれらの
塩、■（メタ）アクリル酸とアクリルアミドとの共重合
体、■（メタ）アクリル酸と（メタ）アクリル酸エステ
ルとの共重合体、■カルホキＶ　ＩＶ基、スルホン酸基
、硫酸基等またはこれらの塩、あるいはアンモニウム塩
基を有する変性ポリビニルアルコ−／Ｉ／（以下、変性
ＰＶＡと記す）が挙げられる。

と９わけ、上記の■の変性ＰＶＡと、■、■または■の
ポリアクリル酸系高分子との混合物の使用が、得られた
液体吸収性シートが、インク吸収速度も、かつ透明性も
とりわけ優れているので、特に好ましい。

父性ＰＶＡと、ポリアクリル酸系高分子との混合物を使
用する場合には、その混合比率に関しては、前者／後者
のＭ量比率が特に９／１〜４／６が望ましい。

また、上記のポリアクリル酸系高分子が、（メタ）アク
リル酸の共重合体である場合には、該共重合体中の（メ
タ）アクリル酸単位が、少くとも５モル％以上が好まし
く、１０モル％以上が更に好ましい。

上述の変性ＰＶＡの製法については、一般に、カルボキ
シ／ｌ’基、スルホン酸基、アンモニウム塩基を有する
エチレン性不飽和単量体と、ビニルエステルとの共重合
体をケン化することによって得ることができる。

ここでカルボキシル基を有する。エチレン性不飽和単量
体としては、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸モノ
メチル、アクリル酸、アクリル酸メチル、無水マレイン
酸などのエチレン性不飽和カルボン酸もしくはその塩、
もしくはその低級アルキルエステル、もしくは酸無水物
があげられる。

またスルホン酸基を有するエチレン性不飽和単量体とし
ては、ビニルヌルホン酸、アリルスルホン酸、Ｎ−（メ
タ）アクリルアミドプロパンスルホン酸等のエチレン性
不飽和スルホン酸もしくはその塩があげられる。

またアンモニウム塩基を有するエチレン性不飽和単量体
としては、具体的にはトリメチル−３−（１−（メタ）
アクリルアミド−１，１−ジメチルプロピル）アンモニ
ウムクロライド、トリメチル−５−（１−（メタ）アク
リルアミド−１，１−ジメチルエチル）アンモニウムク
ロライド、トリメ、チＡ／−３−（１−（メタ）アクリ
ルアミドグロビｌＶ）アンモニウムクロフィト、等があ
げられる。

変性ＰＶＡ内のイオン性親水基単位の含有量は、０．１
〜１０モル％の範囲が好ましい。また目的に応じて、更
に他のエチレン性不飽和単量体を共重合せしめることは
なんらさしつかえない。この場合、他のエチレン性不飽
和単量体単位の含有量は、得られる変性ＰＴＡが水溶性
であれば良く、イオン性親水基単位の含有量、ケン化度
によっても異るが、通常０．１〜１０モル％の範囲が望
ましい。

変性ＰＶＡの酢酸ビニル単位のケン化度は、イオン性親
水基の含有量によっても異るが、水溶性であれば良く、
通常５０〜１００モル％、好ましくは７０〜９９モル％
の範囲から選ばれる。また変性ＰＶＡの重合度は特に制
限はなく、目的に応じて適宜選択されるが、通常１００
〜３０口０の範囲のものが使用される。

本発明のイオン性親水基を有する水溶性高分子は、単独
で、あるいはそれらの混合物として使用できるし、更に
また、通常のポリビニルアルコ−かえない。併用割合と
しては、イオン性親水基を有する水溶性高分子に対して
、５０重量％以下、好ましくは２０重量％以下で使用さ
れる。

本発明により得られる液体吸収性シートの透明性に関し
ては、ジアゾコピー用原紙またはオーバーヘッドプロジ
ェクタ−用原紙として使用する場合、′後記の測゛定方
法によ請求められる透明度が、８０％以上が好ましく、
特にオーバーヘッドプロジェクタ−用原紙として使用す
る場合、透明度９５％以上のものがとりわけ望ましい。

また、本発明に使用される支持基体としては、透明性が
高く、水不溶性のシートであれば特に制限はなく、ポリ
エステμ、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチル
メタクリレート、酢酸セルロース等の、透明な合成樹脂
シートや、透明性の高い紙等が使用し得るが、もちろん
、この様な支持基体を用いて得られた液体吸収性シート
の透明度が、前記の様に８０％以上であることが必須で
ある以上、これら支持基体の透明度も当然８０％以上で
なければならないし、透明度は高ければ高い程望ましい
。

また、本発明により得られる液体吸収性シートハ、特に
インクジェット記録用の水溶性インクの吸収速度に優れ
たものである。本発明の液体吸収性シートに使用される
液体としては、一般に、水と、エチレングリコ−ｐ１グ
リセリン、ジエチレングリコール等のグリコ−ｐ類との
混合液体が挙げられ、前者／後者の重錘比率が、１０／
９０〜９０／１０、好ましくは１５７８５〜８［）／２
０のものが使用され得る。

本発明の液体吸収性液６ｋＭは、目的に応じて少量の界
面活性剤あるいは透明性を低下させない程度の少量の顔
料を含有せしめることも、何らさしつかえない。

本発明の、液体吸収性被覆層を゛形成させる方法として
は、例えば、エアナイフコーター、ロールコータ−、バ
ーコーター、等の通常のコーティング方法が使用し得る
。

被覆層の厚みとしては、特に制限はないが、通常、乾燥
後の厚み、が０．５〜１００　ｌｔ、好ましくは１〜５
０ｉｔが採用される。

以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、
本発明はこれによって限定されるものではない。尚実施
例中、特にことわりのないかぎシ、「％」及び「部」は
重量基準を表わす。

なお以下に実施例中の諸物性値の測定方法を示す。

（１）液体吸収速度 支持基体上にフェノールフタレンのアセトン溶液を塗布
し乾燥後、この上に液体吸収性被覆層を設け、その表面
に水酸化ナトリウムを溶解した水／グリセリンの混合溶
液１ｆｉ／を滴下し、水酸化ナトリウムとフェノールフ
タレンとの反応によって赤色に発色するまでの時間（Ｓ
ｅｃ）を測定した。

時間（Ｓｅａ　）が短いほど吸収速度大である。

（２）　インク吸収速度 液体吸収性シート表面にインクジェット用水性インクの
インク滴０．５μｌを表面に付着させた後、その上を１
紙でこすっても１紙にインクが付着しなくなるまでの時
間（Ｓｅｃ）を測定した。時間（ｓｅｃ）が短いほどイ
ンク吸収速度大である。

（３）透明度 液体吸収性シートの可視光線透過率（％）を、ｓ　ｏ　
ｏ　ｎｍの波長の可視光線をハＪいて分光光度計で測定
した。この透過率をもって透明度とする。透週率が大で
ある程、透明性が高いことを示す。

実施例１〜８、 Ｑさ１００μ、透明度９９．８％のポリエステルシート
上に、フェノールフタレインのアセトン溶液を塗布し乾
燥したものの上に、下記に示すイオン性親水基を有する
水溶性面分子の１０％水溶液を塗布し乾燥して、乾燥厚
み５μの液体吸収性被覆層を有するポリエステルシート
を得た。

このシートの液体吸収速度、および透明度の測定結呆を
第１表に示す。

実施例にイタコン酸と酢酸ビニルとの共重合体をケン化
して得られる、カルボキシ／１４を２モル％含有し、重
せ度５５０、ケン化度７８モル％の変性ポリビニルアル
コール。

実施例２：イタコン酸と６１＝酸ビニルとの共亜合体金
ケン化して得られる、カルボキシル基を４モ／Ｌ／％含
有し、重合度１７００、ケン化度８８モル％の変性ポリ
ビニルアルコール。

実施例３：２−アクリルアミド−２−メチルプロピルス
ルホン酸ナトリウムと酢酸ビニルとの共重合体をケン化
して得られる、メルホン酸塩基を１モル％含有し、重合
度１７００、ケン化度９８．５モル％の変性ポリビニル
アルコール。

実施例４ニトリメチ／ｌ／　−３−アクリルアミドプロ
ピルアンモニウムクロライドと自Ｉ’ｄビニｐとの共重
合体をケン化して得られる、第四級アンモニウム基を１
モル％含有し、重合度５５０、ケン化度７８モル％の父
性ポリビニルアルコール◎ 実ｊｔｉ例５：イタコン酸とバーサチック酸ビニル（炭
素数１０の分岐脂肪酸のビニルエステ７１ｚ）と、酢酸
ビニルとの共重合体をケン化して得られる、カルボキシ
１ｖｈｔ２モル％とパーサナック酸ビニル単位を５モル
％含有し、重合度４００、ケン化度９７モル％の父性ポ
リビニルアルコール。

実施例６Ｉ実施例２で用いた変性ポリビニルアルコール
１００部とポリアクリル酸１００部との混合物。

実施例７：アクリル酸とアクリＩし酸エチル、アクリル
酸！°チルを共点合して得られる、カフレボキシル基金
１０モル％含有する変性テ アクリル酸ニス≠ル。

実施例８：夾施例２で用いた父性ポリビニルアルコ−１
ｖ１００部とポリアクリルアミド１０部との混合物。

第１表 第１表よシ明らかな様に、本発明によシ得られる液体吸
収性シートは、水と、グリセリン、ジエチレングリコー
ル等との、グリコール類との混合液体の吸収速度が極め
て早く、かつ透明度に関しても９５．０％以上を有する
、極めて透明性の良好な液体吸収性シートである。

また実施例６よシ明らかな様に、変性ＰＶＡと、ポリア
クリル酸系高分子との混合使用が、特に効果が大である
。

比較例１、 実施例１で用いられた、厚さ１００μ、透明度９９．８
％のポリエステルシート上に、フェノールフタレインの
アセトン溶液を塗布し乾燥したものの上に、重合度１７
５０、ケン化度８８モル％のポリビニルアルコールの１
０％水溶液を乾燥厚み５μとなる様に塗布し乾燥した。

得られたシートの液体吸収速度、透明度を第１表に合わ
せて記すが、明らかに、液体吸収速度が極めて不良でち
ゃ実用性に乏しい。

比較例２、 実施例１で用いられた、厚さ１００μ、透明度９９．８
％のポリエステルシート上に、フェノールフタレインの
アセトン溶液を塗布し乾燥したものの上に、合成シリカ
７０部、コロイダ）ｖ　Ｖリカ（屈折率１．４６）３０
部、ボリビ＝７ｙ７＊：＝＋−１ｖ（重合度５５０、ケ
ン化度９８．５モル％）１５部、水４６０部よシなる塗
液を乾燥厚み５μとなるように塗布し乾燥した。

得られたシートの液体吸収速度、透明度を第１表に合わ
せて記すが、液体吸収速度はかなり良好なものの、透明
度が７０％と極めて低く、ジアゾコピー用またはオーバ
ーヘツ、ドブロジエクト用原紙としては不Ｊ的であった
。

実施例９〜１２、 厚さ１００μ、透明度９９．８％のポリエステルシート
上に、下記の如きイオン性親水基を有する水溶性高分子
の１０％水溶液を塗布し乾燥して、乾燥厚み５μの液体
吸収性被覆層を有するポリエステルシートを得た。

このシートのインク吸収速度、および透明度の測定結果
を第２表に記す。

実施例９：実施例１で用いた変性ポリビニルアルコ−ｐ
０ 実施例１０：実施例４で用いた変性ポリビニルアルコー
ル。

実施例１１：実施例５で用いた変性ポリビニルアルコ　
−　ル　。

実施例１２：実施例６で用いた変性ポリビニルアルコ−
Ａ／１００部と、ポリアクリル酸１００部との混合物。

第　２　表 第２表より明らかな様に本発明により得られる、液体吸
収性シートは、インクジェット記録用水性インクの吸収
速度が極めて早く、かつ、透明度に関しても、９９．５
％以上を有する極めて透明性の良好次液体吸収性シート
であり、ジアゾコピー用原紙またはオーバーヘッドプロ
ジェクタ−用原紙として非常に優れたものである。

比較例３、 厚さ１００μ、透明度９９．８％のポリエステルシート
上に、合成シリカ７０部、コロイダルシリカ（屈折率１
．４６）３０部、ポリビニルアルコ−／Ｌ／（重合度５
５０、ケン化度９８．５モル％）１５部、水４６０部よ
りなる塗液を乾燥厚み５μとなる様に塗布し乾燥した。

このシートのインク吸収速度と透明度を第２表に合わせ
て記すが、透明度が７０％と、極めて低いものしか得ら
れなかった。

比較例４、 厚さ１００μ、透明度９９．８％のポリエステルシー１
・上に、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共
重合体のメタノール溶液を、乾燥厚みが３μとなる様に
、塗布し乾燥後、その上にセルロースアセテート／ブチ
レートのメチルエチルケトン溶液を乾燥厚みが２μとな
る様に塗布し乾燥してシートを得た。

このシートのインク吸収速度、と透明度を第２表に合わ
せて記すが、明らかにインク吸収速度が極めて遅く実用
的でない。

特許出願人　株式会社　り　ラ　し 代理人弁理士本多　堅

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）支持基体表面に、イオン性親水基を有する水溶性
   高分子を含む被覆層を有することを特徴とする液体吸収
   性シート。 （２）　イオン性親水基を有する水溶性高分子が、イオ
   ン性親水基を有する変性ポリビニルアルコールである特
   許請求の範囲第１項記載の液体吸収性シート。 （３）イオン性親水基を有する水溶性高分子が、イオン
   性親水基を有する変性ポリビニルアルコールとポリアク
   リル酸系高分子との混合物よシなる特許請求の範囲第１
   項記載の液体吸収性シート。 （４）イオン性親水基を有する変性ポリビニルアルコー
   ルと、ポリアクリル酸系高分子との混合比率が、前者／
   後者の重量比が、９／１〜４／６　である特許請求の範
   囲第３項記載の液体吸収性シート。 （５〕　イオン性親水基を有する変性ポリビニルアルコ
   ールが、０．１〜１０モル％のイオン性親水基単位を含
   有する特許請求の範囲第２項、第３項または第４項記載
   の液体吸収性シート。 （６）液体吸収性シートが、インクジェット記録用液体
   吸収性シートである特許請求の範囲第１項記載の液体吸
   収性シート。 （７）透明度が、８０％以上である特許請求の範囲第１
   項記載の液体吸収性シート。 （８）透明度が９５％以上である特許請求の範囲第１項
   記載の液体吸収性シート。