JPS6017051A - 高延性高加工性冷延鋼板並びにその製造法 - Google Patents
高延性高加工性冷延鋼板並びにその製造法Info
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- JPS6017051A JPS6017051A JP12577983A JP12577983A JPS6017051A JP S6017051 A JPS6017051 A JP S6017051A JP 12577983 A JP12577983 A JP 12577983A JP 12577983 A JP12577983 A JP 12577983A JP S6017051 A JPS6017051 A JP S6017051A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、グラファイト相を有することによって延性
及び加工性が改善された冷延鋼板、並びにその製造法に
関するものである。
及び加工性が改善された冷延鋼板、並びにその製造法に
関するものである。
一般に、小物容器1乗用車等の車輛部品、針金。
ボルト等に適用される低炭素鋼は、フェライト相を主体
とし、これにセメンタイト又はパーライト相の混在した
組織を有しているのが普通であり、その使用にあたって
はプレス加工、深絞り加工。
とし、これにセメンタイト又はパーライト相の混在した
組織を有しているのが普通であり、その使用にあたって
はプレス加工、深絞り加工。
或いは冷間引抜き等のような種々の加工を施されること
が多いものであった。
が多いものであった。
このようなことから、従来、低炭素鋼の加工性をより一
層向上させることを目指しだ様々な研究が続けられて来
ており、例えば、「鋼中介在物を減少させることで、S
含有量を従来の0002%程度(以下、成分割合を表わ
す係は重量%とする)から0.01%程度に丑で低減す
ると、AM系介在物が減少1−で圧延直角方向の伸びが
改善される」等の加工性改善につながる有力な報告もな
され、実操業に取り入れられて良好な成果が得られてい
る。
層向上させることを目指しだ様々な研究が続けられて来
ており、例えば、「鋼中介在物を減少させることで、S
含有量を従来の0002%程度(以下、成分割合を表わ
す係は重量%とする)から0.01%程度に丑で低減す
ると、AM系介在物が減少1−で圧延直角方向の伸びが
改善される」等の加工性改善につながる有力な報告もな
され、実操業に取り入れられて良好な成果が得られてい
る。
また一方では、鋼中に存在するセメンタイトも低炭素鋼
の加工性を阻害する要因であることが知られるようにな
ったが、これを少なくすると鋼の強度低下やコスト上昇
を招くなどの好ましくない結果がもたらされることから
、セメンタイトの量そのものを減少させるのではなく、
その分散状態や形状を変え、これによって延性及び加工
性の向上を図ろうとするのがその後の研究が目指す方向
であった。
の加工性を阻害する要因であることが知られるようにな
ったが、これを少なくすると鋼の強度低下やコスト上昇
を招くなどの好ましくない結果がもたらされることから
、セメンタイトの量そのものを減少させるのではなく、
その分散状態や形状を変え、これによって延性及び加工
性の向上を図ろうとするのがその後の研究が目指す方向
であった。
しかしながら、上述のように、S含有量を低減したり、
セメンタイトの分散状態や形状に工夫を凝らした研究が
続けられてきたにもかかわらず、未だ延性と加工性を十
分に満足できる低炭素鋼材、特にこれらの特性と強度と
のバランスのとれた鋼材を実現できないでいるのが現状
であった。
セメンタイトの分散状態や形状に工夫を凝らした研究が
続けられてきたにもかかわらず、未だ延性と加工性を十
分に満足できる低炭素鋼材、特にこれらの特性と強度と
のバランスのとれた鋼材を実現できないでいるのが現状
であった。
本発明者等は、上述のような観点から、格別に面倒な工
程や装置を要することなく、かつ必要な強度を確保しつ
つ延性並びに加工性の一段と向上した低炭素冷延鋼板を
製造すべく、まず、主として低炭素冷延鋼板の加工性向
上手段を追求するという基礎的研究の過程において、 ■ 硬くて脆い性質を有するが故に塑性加工時にゲイト
な発生させやすく、加工性低下の原因となっているセメ
ンタイトが存在する限り、その分布状態や形状を変化さ
せる手段を講じたとしても、実操業においてもたらされ
る鋼板の加工性向上効果には越えることのできない限界
がある、■ 従って、低炭素鋼板の加工性を飛躍的に向
上せしめるためにはセメンタイト相自身の消滅を図る必
要がある、 ■ セメンタイト相を消滅させるには、セメンタイトを
構成するC成分をグラファイトとしてそのまま析出せし
めることが、実操業上最も可能性の高い方法である、 ■ セメンタイト相に代ってグラファイト相を有する組
織の低炭素鋼板であれば、グラファイト5 − はセメンタイトに比べて軟かく、かっ展伸性に富むだめ
、塑性加工を施すと容易に変形し、ボイドな発生するこ
ともないという特性が発揮されるのではないか、 との推論を立て得るに至ったのである。
程や装置を要することなく、かつ必要な強度を確保しつ
つ延性並びに加工性の一段と向上した低炭素冷延鋼板を
製造すべく、まず、主として低炭素冷延鋼板の加工性向
上手段を追求するという基礎的研究の過程において、 ■ 硬くて脆い性質を有するが故に塑性加工時にゲイト
な発生させやすく、加工性低下の原因となっているセメ
ンタイトが存在する限り、その分布状態や形状を変化さ
せる手段を講じたとしても、実操業においてもたらされ
る鋼板の加工性向上効果には越えることのできない限界
がある、■ 従って、低炭素鋼板の加工性を飛躍的に向
上せしめるためにはセメンタイト相自身の消滅を図る必
要がある、 ■ セメンタイト相を消滅させるには、セメンタイトを
構成するC成分をグラファイトとしてそのまま析出せし
めることが、実操業上最も可能性の高い方法である、 ■ セメンタイト相に代ってグラファイト相を有する組
織の低炭素鋼板であれば、グラファイト5 − はセメンタイトに比べて軟かく、かっ展伸性に富むだめ
、塑性加工を施すと容易に変形し、ボイドな発生するこ
ともないという特性が発揮されるのではないか、 との推論を立て得るに至ったのである。
しかし、従来、低炭素鋼においてグラファイト相を形成
させる条件及び方法に関する報告はどこを探しても存在
しておらず、従って本発明者等は、グラファイト相を有
する低炭素鋼を工業的規模で生産し得る手段を模索し、
研究を重ねだ結果、(a)例え、C含有量の少ない低炭
素鋼であってもP及びSの含有量を極力少なくするとグ
ラファイト相の形成が極めて容易になること、(b)
このような低P低Sの低炭素鋼において、更に、鋼中の
Mn含有量をも制限すれば、グラファイト相の形成が一
層容易になること、 (C) このように、低炭素鋼中のP及びS含有量を共
に少なくしてそのP(イ)×S@)の値を制限し、かつ
Mn含有量をも制限すれば、工業的に採用し得る生産工
程にてα鉄中の第2相がセメンタイトか= 6− らグラファイトに十分変化すること、 (d) そして、このようなセメンタイト相に代ってグ
ラファイト相を有する低炭素鋼は、伸び値等で代表され
る延性が極めて良好で優れた加工性を示すものであシ、
また第2相たるグラファイト相の分散状態を適当にコン
トロールすると、材料の不均一性が減じ、より高い延性
が得られるようになること、 (e) また、上述のようなグラファイト相が存在する
高延性鋼板では、これを希望の形状に加工してそのまま
使用できることはもちろんのこと、高い強度が要求され
る場合は加工後高温に加熱し、焼入れ焼もどし処理等の
熱処理を施すと、グラファイト相が消失し、そのCはマ
ルテンサイトやベイナイト、或いはパーライトとして鋼
板を著しく強化させる役を果たすこと。即ち、グラファ
イト相を有する低炭素鋼板は、深絞り加工、張り出し加
工2曲げ加工、穴拡げ加工、切削、切断、打抜き加工等
に供されて良好な加工性を示すが、加工後の熱処理によ
りC(炭素)の存在状態を変化させ、強度を十分に向上
させて使用することも可能であること、 (f) グラファイト相を有する冷延鋼板の製造に −
あたっては、P、S及びMn含有量を所定値以下に成分
管理された低炭素鋼を熱延し、冷延した後、600℃前
後の温度で7時間以上の焼鈍するのみで十分な成果をあ
げることができ、しかも冷間圧延の際に圧下率:30%
以上の圧下を加えれば、その後の焼鈍と相俟ってr値向
上に好ましい再結晶集合組織を発達させる一方で黒鉛の
形成を容易となし、その結果加工性の一層良好な低炭素
冷延鋼板を実現できること、 以上(a)〜(f)に示される如き知見を得だのである
。
させる条件及び方法に関する報告はどこを探しても存在
しておらず、従って本発明者等は、グラファイト相を有
する低炭素鋼を工業的規模で生産し得る手段を模索し、
研究を重ねだ結果、(a)例え、C含有量の少ない低炭
素鋼であってもP及びSの含有量を極力少なくするとグ
ラファイト相の形成が極めて容易になること、(b)
このような低P低Sの低炭素鋼において、更に、鋼中の
Mn含有量をも制限すれば、グラファイト相の形成が一
層容易になること、 (C) このように、低炭素鋼中のP及びS含有量を共
に少なくしてそのP(イ)×S@)の値を制限し、かつ
Mn含有量をも制限すれば、工業的に採用し得る生産工
程にてα鉄中の第2相がセメンタイトか= 6− らグラファイトに十分変化すること、 (d) そして、このようなセメンタイト相に代ってグ
ラファイト相を有する低炭素鋼は、伸び値等で代表され
る延性が極めて良好で優れた加工性を示すものであシ、
また第2相たるグラファイト相の分散状態を適当にコン
トロールすると、材料の不均一性が減じ、より高い延性
が得られるようになること、 (e) また、上述のようなグラファイト相が存在する
高延性鋼板では、これを希望の形状に加工してそのまま
使用できることはもちろんのこと、高い強度が要求され
る場合は加工後高温に加熱し、焼入れ焼もどし処理等の
熱処理を施すと、グラファイト相が消失し、そのCはマ
ルテンサイトやベイナイト、或いはパーライトとして鋼
板を著しく強化させる役を果たすこと。即ち、グラファ
イト相を有する低炭素鋼板は、深絞り加工、張り出し加
工2曲げ加工、穴拡げ加工、切削、切断、打抜き加工等
に供されて良好な加工性を示すが、加工後の熱処理によ
りC(炭素)の存在状態を変化させ、強度を十分に向上
させて使用することも可能であること、 (f) グラファイト相を有する冷延鋼板の製造に −
あたっては、P、S及びMn含有量を所定値以下に成分
管理された低炭素鋼を熱延し、冷延した後、600℃前
後の温度で7時間以上の焼鈍するのみで十分な成果をあ
げることができ、しかも冷間圧延の際に圧下率:30%
以上の圧下を加えれば、その後の焼鈍と相俟ってr値向
上に好ましい再結晶集合組織を発達させる一方で黒鉛の
形成を容易となし、その結果加工性の一層良好な低炭素
冷延鋼板を実現できること、 以上(a)〜(f)に示される如き知見を得だのである
。
もつとも、低炭素鋼においてP及びSを特定値以下に制
限することがグラファイト相形成促進に寄与する理由は
未だ明白ではないが、グラファイト相がα鉄組織中の欠
陥等に存在する空隙に発生するという事実からみて、P
及びSを制限するとグラファイト相形成が促進されるの
は、P及びS量が多いとフェライト、セメンタイト組織
の熱延板を冷間圧延した際形成された空隙にp、s原子
が集ってこれを埋めてしまい、グラファイト析出が阻ま
れてしまうのに対して、P及びS量が少ないとこれら空
隙は極めて安定となり、グラファイト相析出の場所が十
分に確保されるためであると推測することができる。
限することがグラファイト相形成促進に寄与する理由は
未だ明白ではないが、グラファイト相がα鉄組織中の欠
陥等に存在する空隙に発生するという事実からみて、P
及びSを制限するとグラファイト相形成が促進されるの
は、P及びS量が多いとフェライト、セメンタイト組織
の熱延板を冷間圧延した際形成された空隙にp、s原子
が集ってこれを埋めてしまい、グラファイト析出が阻ま
れてしまうのに対して、P及びS量が少ないとこれら空
隙は極めて安定となり、グラファイト相析出の場所が十
分に確保されるためであると推測することができる。
いずれにしろ、この発明は上記知見に基づいてなされた
ものであり、その第1発明は、冷延鋼板を、 C:0.015〜0140%。
ものであり、その第1発明は、冷延鋼板を、 C:0.015〜0140%。
Mn:0.30%以下、 sot、 AQ : 0.0
2〜0.30%。
2〜0.30%。
N:0.006%以下。
P : 0.0 ]、 O%以下、S:0.010%以
下。
下。
を含有するとともに、式
%式%
を満足し、
Fe及びその他の不可避不純物:残シ。
から成る成分組成に構成せしめるとともに、フェライト
相とグラファイト相とを主体とした組織を有せしめるこ
とによって、優れた延性及び加工性 9− を付力した点に特徴を有するものであり、まだ第2発明
は、 C:0.015〜0.140%。
相とグラファイト相とを主体とした組織を有せしめるこ
とによって、優れた延性及び加工性 9− を付力した点に特徴を有するものであり、まだ第2発明
は、 C:0.015〜0.140%。
Mn: 0.30%以下、sol、、AQ: 0.02
〜0.30%。
〜0.30%。
N:0.006係以下。
P:0.010チ以下、 S:0.010%以下。
を含有するとともに、式
%式%
を満足し、
Fe及びその他の不可避不純物:残9゜から成る成分組
成の鋼を熱間圧延した後、圧下率:30%以上の冷間圧
延を施し、次いで500〜750℃の温度にて7時間以
上焼鈍することによシ、フェライト相とグラファイト相
とを主体とした組織を有する延性及び加工性に優れた冷
延鋼板を得る点に特徴を有するものである。
成の鋼を熱間圧延した後、圧下率:30%以上の冷間圧
延を施し、次いで500〜750℃の温度にて7時間以
上焼鈍することによシ、フェライト相とグラファイト相
とを主体とした組織を有する延性及び加工性に優れた冷
延鋼板を得る点に特徴を有するものである。
ここで、フェライト相とグラファイト相とを主体とした
組織とは、従来のフェライト相とセメンタイト相より成
る組織とは違って、フェライト相とグラファイト相、或
いは場合によシ更に未分解10− のセメンタイト相が加わって成り、かつグラファイトの
体積がセメンタイトの体積より多く存在するものを意味
するものであり、これは鋼板をピクリン酸でエツチング
して光学顕微鏡で観察すれば、グラファイトは黒塗シで
、一方セメンタイトは黒縁数シの白抜きで観察されるの
で容易に判定できるものである。
組織とは、従来のフェライト相とセメンタイト相より成
る組織とは違って、フェライト相とグラファイト相、或
いは場合によシ更に未分解10− のセメンタイト相が加わって成り、かつグラファイトの
体積がセメンタイトの体積より多く存在するものを意味
するものであり、これは鋼板をピクリン酸でエツチング
して光学顕微鏡で観察すれば、グラファイトは黒塗シで
、一方セメンタイトは黒縁数シの白抜きで観察されるの
で容易に判定できるものである。
なお、この発明の冷延鋼板の製造方法において、上記の
ように成分管理された鋼を熱間圧延する際にその巻取温
度を従来よりも低温の500℃以下とし、次いで冷間圧
延と長時間の焼鈍を施すと、グラファイト相形成が更に
容易となる上、形成されるグラファイト相が細かく多数
に分散することとなシ、よシ高い延性を有する鋼板が得
られる。
ように成分管理された鋼を熱間圧延する際にその巻取温
度を従来よりも低温の500℃以下とし、次いで冷間圧
延と長時間の焼鈍を施すと、グラファイト相形成が更に
容易となる上、形成されるグラファイト相が細かく多数
に分散することとなシ、よシ高い延性を有する鋼板が得
られる。
第1図は、熱間圧延、冷間圧延、及び焼鈍を行って得ら
れる冷延鋼板のミクロ組織写真図であり、第1図(a)
は本発明成分組成鋼を熱間圧延し巻取温度二’700℃
で巻取ったもの、第1図(b)は同じく450℃で巻取
ったものであって、いずれもその後冷間圧延し、700
℃にて8時間の箱焼鈍を行つた場合の組織を示している
。まだ、第1図(C)は参考までに示したところの、従
来成分組成を有するフェライトとセメンタイトよシ成る
冷延鋼板の組織である。
れる冷延鋼板のミクロ組織写真図であり、第1図(a)
は本発明成分組成鋼を熱間圧延し巻取温度二’700℃
で巻取ったもの、第1図(b)は同じく450℃で巻取
ったものであって、いずれもその後冷間圧延し、700
℃にて8時間の箱焼鈍を行つた場合の組織を示している
。まだ、第1図(C)は参考までに示したところの、従
来成分組成を有するフェライトとセメンタイトよシ成る
冷延鋼板の組織である。
第1図(a)と第38図(b)を比較すると、低温巻取
材である第1図(b)で示される冷延鋼板の方が、グラ
ファイトが細かく分散していることがわかる。
材である第1図(b)で示される冷延鋼板の方が、グラ
ファイトが細かく分散していることがわかる。
次いで、この発明において、鋼の化学成分割合及び冷延
鋼板の製造条件を前記の如く数値限定した理由を説明す
る。
鋼板の製造条件を前記の如く数値限定した理由を説明す
る。
A、鋼の化学成分
a) C
C成分は、グラファイト相を形成して鋼の延性及び加工
性を向上させるために所定量以上含有させる必要のある
元素であるが、その含有量が0、015%未満であると
、グラファイトの形成は可能ではあるがそのために多大
の時間を必要とすることとなって工業生産上不適当であ
り、一方o、 1ir o%を越えて含有させるとグラ
ファイトの形成はより容易とはなるがr値の低下を来だ
し、この意味から加工性を低下することとなるので、C
含有量を0.015〜0.140 %と定めた。
性を向上させるために所定量以上含有させる必要のある
元素であるが、その含有量が0、015%未満であると
、グラファイトの形成は可能ではあるがそのために多大
の時間を必要とすることとなって工業生産上不適当であ
り、一方o、 1ir o%を越えて含有させるとグラ
ファイトの形成はより容易とはなるがr値の低下を来だ
し、この意味から加工性を低下することとなるので、C
含有量を0.015〜0.140 %と定めた。
b) Mn
Mnは、グラファイト相の形成を阻害する元素であるの
で少なければ少ないほど良い結果が得られるものである
。そして、特にその含有量が0.30チを越えるとグラ
ファイトの形成に困難を来たすようになることから、M
n含有量を0.30%以下と定めだ。
で少なければ少ないほど良い結果が得られるものである
。そして、特にその含有量が0.30チを越えるとグラ
ファイトの形成に困難を来たすようになることから、M
n含有量を0.30%以下と定めだ。
c) sot−M
sat、All成分には、鋼を清浄にしてグラファイト
を形成しやすくし、かつNと結合してr値を向上させる
作用があるが、その含有量が0.02%未満ではNと結
合する量が少なすぎてr値向上作用に所望の効果が得ら
れず、他方0.30%を越えて含有させると鋼の溶製が
困難となることから、 soL、AQC含有量0,02
〜0.30%と定めた。
を形成しやすくし、かつNと結合してr値を向上させる
作用があるが、その含有量が0.02%未満ではNと結
合する量が少なすぎてr値向上作用に所望の効果が得ら
れず、他方0.30%を越えて含有させると鋼の溶製が
困難となることから、 soL、AQC含有量0,02
〜0.30%と定めた。
d)N
N成分には、AAと結合して鋼板のr値を向上させる作
用があるので、高r値の鋼板を得るために13− はN量は多い方が好ましいが、0.006%を越えて含
有させるとAIHの量が増え、伸びを低下するようにな
ることから、N含有量をO,OO6%以下と定めた。
用があるので、高r値の鋼板を得るために13− はN量は多い方が好ましいが、0.006%を越えて含
有させるとAIHの量が増え、伸びを低下するようにな
ることから、N含有量をO,OO6%以下と定めた。
e)P、及びS
P及びSの両者とも1通常鋼のように0.01%前後の
量で含まれていると、工業的製造手段で得られる鋼板の
組織はフェライトとセメンタイト(或いはパーライト)
を主とするものとなシ、グラファイトの析出は起らない
。しかしながら、それぞれをo、 o 1o %以下の
含有量とし、かつP含有量(4)とS含有量(イ)の積
を10×10 以下にすれば、工業的な鋼板製造手段に
よってもグラファイトの析出が可能になることから、P
及びSの含有量をそれぞれ0.010%以下とし、かつ
、式P(イ)×S(イ)くl0XIO− を満足する値に限定した。
量で含まれていると、工業的製造手段で得られる鋼板の
組織はフェライトとセメンタイト(或いはパーライト)
を主とするものとなシ、グラファイトの析出は起らない
。しかしながら、それぞれをo、 o 1o %以下の
含有量とし、かつP含有量(4)とS含有量(イ)の積
を10×10 以下にすれば、工業的な鋼板製造手段に
よってもグラファイトの析出が可能になることから、P
及びSの含有量をそれぞれ0.010%以下とし、かつ
、式P(イ)×S(イ)くl0XIO− を満足する値に限定した。
なお、前述のように、P及びS原子がグラファイト析出
を阻害する理由は明らかでないが、グラファイトはフェ
ライト組織の粒界など空隙部に形14− 成されることから、P及びS原子が多量に存在するとグ
ラファイトが析出する前にそのような空隙部がp、S原
子によって埋められてしまい、グラファイト析出が抑制
されるためと思われる。そして、P及びS含有量が各々
0.010%を越えるか、或いはP(イ)×s(イ)の
値が10 X 10””を越えるど、グラファイト析出
が極めて困難となるのである。
を阻害する理由は明らかでないが、グラファイトはフェ
ライト組織の粒界など空隙部に形14− 成されることから、P及びS原子が多量に存在するとグ
ラファイトが析出する前にそのような空隙部がp、S原
子によって埋められてしまい、グラファイト析出が抑制
されるためと思われる。そして、P及びS含有量が各々
0.010%を越えるか、或いはP(イ)×s(イ)の
値が10 X 10””を越えるど、グラファイト析出
が極めて困難となるのである。
B、冷延鋼板の製造条件
本発明の高延性高加工性の冷延鋼板を工業的にかつ効率
良く製造するには、鋼を溶製後、熱間圧延、冷間圧延、
及び焼鈍を順次行う方法が有利である。
良く製造するには、鋼を溶製後、熱間圧延、冷間圧延、
及び焼鈍を順次行う方法が有利である。
熱間圧延は、冷間圧延に適した厚みにまで薄くする目的
で行われ、この時の条件はグラファイト析出の有無にそ
れほど大きな影響を与えないが、グラファイトの析出分
布とr値には相当な影響を与える。即ち、その巻取シ温
度が通常行われる550〜750℃ではグラファイトは
粗に、かつ不均一に析出し、またr値は、C量が0.1
0 %以下の場合には]−84〜2,3に変動する。し
かし々がら、巻取温度が500℃以下に制御されている
と、グラファイトは均一に、かつ細かく分散することと
なり、またr値も1.8〜2.3に高くなるとともに安
定化する。
で行われ、この時の条件はグラファイト析出の有無にそ
れほど大きな影響を与えないが、グラファイトの析出分
布とr値には相当な影響を与える。即ち、その巻取シ温
度が通常行われる550〜750℃ではグラファイトは
粗に、かつ不均一に析出し、またr値は、C量が0.1
0 %以下の場合には]−84〜2,3に変動する。し
かし々がら、巻取温度が500℃以下に制御されている
と、グラファイトは均一に、かつ細かく分散することと
なり、またr値も1.8〜2.3に高くなるとともに安
定化する。
従って、熱延巻取温度は500℃以下とすることが望ま
しい。
しい。
なお、熱間圧延前の工程は、加工性にそれほど大きな影
響を与えないので、溶鋼から直接熱間圧延し、ても良い
し、また省エネルギーの観点からスラブの加熱温度を低
下しても良い。
響を与えないので、溶鋼から直接熱間圧延し、ても良い
し、また省エネルギーの観点からスラブの加熱温度を低
下しても良い。
熱間圧延で付着したスケールは、通常、冷間圧延の前に
除去される。
除去される。
冷間圧延の圧下率が30%未満であると冷間圧延集合組
織の発達が十分でなく、後に行なわれる焼鈍工程におい
ても好ましいr値を呈する再結晶集合組織を発達させる
ことが困難となる。また、熱延板中に存在するセメンタ
イトな冷間圧延によシ破砕して黒鉛形成のための空隙を
つくるためにも冷間圧延は必要である。これがないと黒
鉛化に多大な時間を要し、工業的ではなくなる。従って
冷間圧延の圧下率を30%以上と定めた。
織の発達が十分でなく、後に行なわれる焼鈍工程におい
ても好ましいr値を呈する再結晶集合組織を発達させる
ことが困難となる。また、熱延板中に存在するセメンタ
イトな冷間圧延によシ破砕して黒鉛形成のための空隙を
つくるためにも冷間圧延は必要である。これがないと黒
鉛化に多大な時間を要し、工業的ではなくなる。従って
冷間圧延の圧下率を30%以上と定めた。
冷間圧延後、得られた鋼板は、必要に応じて適当な脱脂
処理等を施されてから焼鈍されるが、この焼鈍には2つ
の目的がある。1つはr直向−ヒに好ましい再結晶集合
組織を発達させることであり、いま1つはセメンタイト
相に代えてグラファイト相を形成させることである。
処理等を施されてから焼鈍されるが、この焼鈍には2つ
の目的がある。1つはr直向−ヒに好ましい再結晶集合
組織を発達させることであり、いま1つはセメンタイト
相に代えてグラファイト相を形成させることである。
焼鈍温度が500℃未満ではグラファイト析出に多大な
時間を要して工業的ではなく、一方該温度が750℃を
越えると焼鈍エネルギーがよけいにかかるだけでグラフ
ァイト析出に有効でないことから、焼鈍温度を500〜
750℃と定めた。
時間を要して工業的ではなく、一方該温度が750℃を
越えると焼鈍エネルギーがよけいにかかるだけでグラフ
ァイト析出に有効でないことから、焼鈍温度を500〜
750℃と定めた。
なお、前述したように、この焼鈍によってグラファイト
相の形成とフェライトの再結晶集合組織形成の両方を行
うので、それらをよシ効率良く達成するため2段階焼鈍
を実施するのが好ましい。
相の形成とフェライトの再結晶集合組織形成の両方を行
うので、それらをよシ効率良く達成するため2段階焼鈍
を実施するのが好ましい。
即ち、グラファイト相形成には低温焼鈍が、集合組織形
成には高温焼鈍が望ましいので、例えば、一旦730℃
で焼鈍した後、その冷却過程において600℃で7時間
以上の保持を行ってグラファー1フー イトの析出を図るようにすることが推奨される。
成には高温焼鈍が望ましいので、例えば、一旦730℃
で焼鈍した後、その冷却過程において600℃で7時間
以上の保持を行ってグラファー1フー イトの析出を図るようにすることが推奨される。
またr値向上に好ましい再結晶集合組織の発達と、グラ
ファイトの析出の両方を同時に行わせるには、650℃
前後で7時間以上保持するのが望ましい。
ファイトの析出の両方を同時に行わせるには、650℃
前後で7時間以上保持するのが望ましい。
そして、焼鈍処理における保持時間は、r値向上に好ま
しい再結晶集合組織を発達させるだけであるならば1時
間程度で十分であるが、7時間未満ではセメンタイトが
分解してグラファイトを析出するのに不十分であること
から、前記保持時間を7時間以上と定めた。なお、焼鈍
の加熱速度は遅い方が望ましい。
しい再結晶集合組織を発達させるだけであるならば1時
間程度で十分であるが、7時間未満ではセメンタイトが
分解してグラファイトを析出するのに不十分であること
から、前記保持時間を7時間以上と定めた。なお、焼鈍
の加熱速度は遅い方が望ましい。
以上の操作を実施するには、連続焼鈍よりも箱焼鈍の方
が望ましい。
が望ましい。
焼鈍を行った冷延鋼板は、一般に、1.0%前後の伸び
率の調質圧延を施され、表面粗度調整、平坦度調整及び
機械的性質調整がなされてから製品とされるのが普通で
ある。
率の調質圧延を施され、表面粗度調整、平坦度調整及び
機械的性質調整がなされてから製品とされるのが普通で
ある。
次に、この発明を実施例により比較例と対比しながら説
明する。
明する。
実施例 l
18−
まず、C: 0.05〜0.06 %、 Mn: 0.
10〜0,15チ、soL、AQ: O,O’i’〜0
09係、 N :0、0030〜0.0045%を含有
し、P及びSがそれぞれ0. OOO2〜O]、5チと
O,OOO2〜0035%に変動した鋼を常法にて溶製
し、スラブ加熱温度: ]、 200℃、仕上温度=8
50℃。
10〜0,15チ、soL、AQ: O,O’i’〜0
09係、 N :0、0030〜0.0045%を含有
し、P及びSがそれぞれ0. OOO2〜O]、5チと
O,OOO2〜0035%に変動した鋼を常法にて溶製
し、スラブ加熱温度: ]、 200℃、仕上温度=8
50℃。
巻取温度:450℃の条件にて3.0 M厚に熱間圧延
し、酸洗した後、08朋厚にまで73チの圧下率で冷間
圧延を施した。
し、酸洗した後、08朋厚にまで73チの圧下率で冷間
圧延を施した。
得られた各冷延鋼板を脱脂した後、650℃で10時間
の箱焼鈍を行い、伸び率:]、O%の調質圧延を施して
から、引張試験とミクロ組織観察とを行った。この結果
を第1図に示す。
の箱焼鈍を行い、伸び率:]、O%の調質圧延を施して
から、引張試験とミクロ組織観察とを行った。この結果
を第1図に示す。
第1図において、e印はフェライト相とグラファイト相
を主体とする組織になったもの、○印はフェライト相と
セメンタイト相を主体とする組織になったもの、C印は
フェライトの他にセメンタイトとグラファイトとがほぼ
同量分布していたものを示し、また、引張試験における
伸び値は、寮印が48チ以上を、Φ印が46%以上を、
そしてO印が4656未満をそれぞれ示すものである。
を主体とする組織になったもの、○印はフェライト相と
セメンタイト相を主体とする組織になったもの、C印は
フェライトの他にセメンタイトとグラファイトとがほぼ
同量分布していたものを示し、また、引張試験における
伸び値は、寮印が48チ以上を、Φ印が46%以上を、
そしてO印が4656未満をそれぞれ示すものである。
第1図に示される結果からも明らかなように、鋼中のP
及びS含有量を本発明範囲内に制限した場合にはじめて
フェライト相とグラファイト相とを主体とした組織を得
ることができ、伸びが従来鋼より良好になることがわか
る。
及びS含有量を本発明範囲内に制限した場合にはじめて
フェライト相とグラファイト相とを主体とした組織を得
ることができ、伸びが従来鋼より良好になることがわか
る。
実施例 2
C: 0.0 ’7 %、 Mn: 0.10 %、s
o7!、、Ag: 0.085%、N:0.0021%
、P:O,0O10%、S:0、 OO10%、p(%
)x S(%)−1X 1 o−6(%)2. Fe及
びその他の不可避不純物:残り、から成る成分組成の鋼
を溶製し、スラブ加熱温度:1150℃。
o7!、、Ag: 0.085%、N:0.0021%
、P:O,0O10%、S:0、 OO10%、p(%
)x S(%)−1X 1 o−6(%)2. Fe及
びその他の不可避不純物:残り、から成る成分組成の鋼
を溶製し、スラブ加熱温度:1150℃。
仕上温度:830℃1巻取温度:350℃にて2.8B
厚に熱間圧延した。
厚に熱間圧延した。
酸洗後、これを0. ’7 mm厚にまで75チの圧下
率で冷延し、続いて650℃で1時間〜19時間均熱の
焼鈍を行い、次いで1.0%の伸び率で調質圧延を施し
た後、引張試験とミクロ組織の観察を行 1、つた。
率で冷延し、続いて650℃で1時間〜19時間均熱の
焼鈍を行い、次いで1.0%の伸び率で調質圧延を施し
た後、引張試験とミクロ組織の観察を行 1、つた。
このようにして得られた引張試験の伸び値と焼鈍条件と
の関係を第2図に示す。
の関係を第2図に示す。
第2図に示される結果からも、加熱保持時間を1時間以
上にすると良好な伸び値を達成できることがわかり、ま
た、第2図中、・印はフェライト相とグラファイト相を
主体とする組織になったもの、O印はフェライト相とセ
メンタイト相を主体とする組織になったもの、C印はフ
ェライトの他にセメンタイトとグラファイトとがほぼ同
量分布していたものであるが、フェライト・グラファイ
ト組織になることで延性向上が実現されることも明白で
ある。
上にすると良好な伸び値を達成できることがわかり、ま
た、第2図中、・印はフェライト相とグラファイト相を
主体とする組織になったもの、O印はフェライト相とセ
メンタイト相を主体とする組織になったもの、C印はフ
ェライトの他にセメンタイトとグラファイトとがほぼ同
量分布していたものであるが、フェライト・グラファイ
ト組織になることで延性向上が実現されることも明白で
ある。
実施例 3
まず、第1表に示される如き化学成分組成の鋼を溶製し
、スラブ加熱温度:1150℃、仕上温度:830〜8
90℃1巻取温度:第2表に示す通り、の条件にて熱間
圧延し、2.8 mm厚の熱延鋼板を得た。
、スラブ加熱温度:1150℃、仕上温度:830〜8
90℃1巻取温度:第2表に示す通り、の条件にて熱間
圧延し、2.8 mm厚の熱延鋼板を得た。
次いで、得られた各鋼板を酸洗し、スケールを除去した
後、実施例2と同様、0.7朋厚まで冷間圧延し、続い
て第2表に示される均熱条件で箱焼21− 鈍を行い、更に10%の伸び率で調質圧延を行ってから
、引張試験とミクロ組織観察を行った。っこの結果を第
2表に併せて示しだ。
後、実施例2と同様、0.7朋厚まで冷間圧延し、続い
て第2表に示される均熱条件で箱焼21− 鈍を行い、更に10%の伸び率で調質圧延を行ってから
、引張試験とミクロ組織観察を行った。っこの結果を第
2表に併せて示しだ。
第2表に示される結果からも、試験番号]〜11で示さ
れる方法によって得られる本発明冷延鋼板はフェライト
相とグラファイト相を主体とする組織を呈していて、伸
びが良好でかつr値の高いことが明らかである。即ち、
引張強さ:30kgf/myA前後の鋼においては、伸
びが50チ以上。
れる方法によって得られる本発明冷延鋼板はフェライト
相とグラファイト相を主体とする組織を呈していて、伸
びが良好でかつr値の高いことが明らかである。即ち、
引張強さ:30kgf/myA前後の鋼においては、伸
びが50チ以上。
r値が1.5以上を示しておシ、引張強さ:33kgf
/mrA前後のC量の多い鋼においては、伸びが47%
以上、r値が14以上を示している。
/mrA前後のC量の多い鋼においては、伸びが47%
以上、r値が14以上を示している。
これらの鋼板を、それぞれがフェライト相とセメンタイ
ト相を有する組織を呈している試験番号15及び16で
示される方法で得られた鋼板と比較すると、伸びが非常
に良好であることが明瞭である。
ト相を有する組織を呈している試験番号15及び16で
示される方法で得られた鋼板と比較すると、伸びが非常
に良好であることが明瞭である。
これに対して、試験番号12で得られた比較鋼板はC量
が、試験番号13で得られた比較鋼板はMn量がそれぞ
れ本発明範囲から外れているのでダ22− ラファイトが形成されず、伸びが低い値を示しているこ
とがわかる。また、試験番号14で得られた比較鋼板は
N量が高いため、一部グラファイトも形成されてはいる
が伸びの低いことがわかる。
が、試験番号13で得られた比較鋼板はMn量がそれぞ
れ本発明範囲から外れているのでダ22− ラファイトが形成されず、伸びが低い値を示しているこ
とがわかる。また、試験番号14で得られた比較鋼板は
N量が高いため、一部グラファイトも形成されてはいる
が伸びの低いことがわかる。
そして、試験番号15及び16で得られた比較鋼板は、
P及びS量が本発明よりも多いためにグラファイトの形
成がなく、伸びが低くなっている。
P及びS量が本発明よりも多いためにグラファイトの形
成がなく、伸びが低くなっている。
試験番号17で得られた鋼板は、C量が本発明範囲より
多いためr値が低く、かつグラファイトを形成している
にもかかわらず伸びのレベルが低くなっている。
多いためr値が低く、かつグラファイトを形成している
にもかかわらず伸びのレベルが低くなっている。
実施例 4
第2表における試験番号6及び16で得られた鋼板につ
いて、打抜き穴による穴拡げ性試験、及びエリクセン試
験、及び比重測定を行った。この結果を第3表に示す。
いて、打抜き穴による穴拡げ性試験、及びエリクセン試
験、及び比重測定を行った。この結果を第3表に示す。
第3表に示される結果からも、本発明鋼板(試験番号6
で得られた鋼板)は従来の鋼板(試験番号16で得られ
た鋼板)よりも打抜き端面の形状が良好なために穴拡げ
性が良好で、また張り出し性が良いためにエリクセン値
が高く、加工用鋼板として優れた特性を有していること
が明らかである。
で得られた鋼板)は従来の鋼板(試験番号16で得られ
た鋼板)よりも打抜き端面の形状が良好なために穴拡げ
性が良好で、また張り出し性が良いためにエリクセン値
が高く、加工用鋼板として優れた特性を有していること
が明らかである。
第 3 表
また、比重はわずかではあるが本発明鋼板の方が従来鋼
板より低く、近年の軽量化の要求に見合うものであるこ
とがわかる。
板より低く、近年の軽量化の要求に見合うものであるこ
とがわかる。
上述のように、この発明によれば、必要な強度を備えな
がら延性並びに加工性の極めて優れた鋼板を比較的安価
に得ることができるなど、工業上有用な効果がもたらさ
れるのである。
がら延性並びに加工性の極めて優れた鋼板を比較的安価
に得ることができるなど、工業上有用な効果がもたらさ
れるのである。
第1図は焼鈍後の冷延鋼板のミクロ組織写真図であり、
第1図(a)は本発明鋼を700℃で巻取ったもの、第
1図(b)は本発明鋼を450℃で巻取ったもの、第1
図(c) ld従来鋼のものをそれぞれ示しておシ、第
2図は冷延鋼板のP及びS含有量とミクロ組織及び伸び
との関係を示したプロット図、第3図は冷延鋼板の焼鈍
均熱時間と伸びとの関係を示したプロット図である。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1) 和 夫 ほか1名 27一
第1図(a)は本発明鋼を700℃で巻取ったもの、第
1図(b)は本発明鋼を450℃で巻取ったもの、第1
図(c) ld従来鋼のものをそれぞれ示しておシ、第
2図は冷延鋼板のP及びS含有量とミクロ組織及び伸び
との関係を示したプロット図、第3図は冷延鋼板の焼鈍
均熱時間と伸びとの関係を示したプロット図である。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1) 和 夫 ほか1名 27一
Claims (3)
- (1)重量割合で、 C:0.015〜0.140%。 Mn:0.30係以下。 sotoM: 0.02〜0.30 %。 N:0.006係以下。 P:0.010%以下。 S:O,010%以下 を含有するとともに、式 %式% を満足し、 Fe及びその他の不可避不純物:残り。 から成り、かつフェライト相とダラ7アイト相とを主体
とした組織を有していることを特徴とする、延性及び加
工性に優れた冷延鋼板。 - (2)重量割合で、 C:O,O]5〜0.140チ。 Mn: 0.30%以下。 sob、 AQ: 0.02〜0.30%。 N:0.006%以下。 P:0.010%以下。 S:0.010%以下 を含有するとともに、式 %式% を満足し、 Fe及びその他の不可避不純物:残シ。 から成る成分組成の鋼を熱間圧延した後、圧下率:30
係以上の冷間圧延を施し、次いで500〜750℃の温
度にて7時間以上焼鈍することを特徴とする、フェライ
ト相とグラファイト相とを主体とした組織を有する延性
及び加工性に優れた冷延鋼板の製造方法。 - (3)熱間圧延の際の巻取り温度を500℃以下とする
、特許請求の範囲第2項に記載のフェライト相とグラフ
ァイト相とを主体とした組織を有する延性及び加工性に
優れた冷延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12577983A JPS6017051A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | 高延性高加工性冷延鋼板並びにその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12577983A JPS6017051A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | 高延性高加工性冷延鋼板並びにその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6017051A true JPS6017051A (ja) | 1985-01-28 |
Family
ID=14918629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12577983A Pending JPS6017051A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | 高延性高加工性冷延鋼板並びにその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017051A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1106911C (zh) * | 2000-06-02 | 2003-04-30 | 毕天庆 | 多功能调节平台 |
US8271808B2 (en) | 2008-03-06 | 2012-09-18 | Nec Corporation | Computer system, subordinate device, and power supply control method |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4866517A (ja) * | 1971-12-17 | 1973-09-12 | ||
JPS4959019A (ja) * | 1972-10-11 | 1974-06-07 | ||
JPS5092231A (ja) * | 1973-12-18 | 1975-07-23 | ||
JPS541644A (en) * | 1977-06-06 | 1979-01-08 | Fujitsu Ltd | Optical branching element |
-
1983
- 1983-07-11 JP JP12577983A patent/JPS6017051A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4866517A (ja) * | 1971-12-17 | 1973-09-12 | ||
JPS4959019A (ja) * | 1972-10-11 | 1974-06-07 | ||
JPS5092231A (ja) * | 1973-12-18 | 1975-07-23 | ||
JPS541644A (en) * | 1977-06-06 | 1979-01-08 | Fujitsu Ltd | Optical branching element |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1106911C (zh) * | 2000-06-02 | 2003-04-30 | 毕天庆 | 多功能调节平台 |
US8271808B2 (en) | 2008-03-06 | 2012-09-18 | Nec Corporation | Computer system, subordinate device, and power supply control method |
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