JPS6017024Y2 - 自動販売機の商品取出シ−ト構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動販売機の扉に形成される商品取出部の
取出シートの構造に関する。

自動販売機は、通常その扉の前面に商品取出口が形成さ
れ、この取出口の扉内は空洞となっており、空洞の下部
にはその底面を威す商品取出シートが設けられている。

そして、購買者の商品購買操作によって、商品収納部か
ら払出シュートを介して取出シートに商品が落下し、購
買者は取出口から手を入れてこの落下した商品を取出せ
ばよいようになっている。

ところで、商品取出シートは、従来取出口が臨む部分を
周囲より低くするため、一枚板を逆三角形又は逆台形に
して構成している。

しかし、一枚板を逆三角形・逆台形にするためには、鉄
板の場合は、プレス加工が必要であり、合成樹脂板の場
合は、その形状をした型が必要である。

また、取出シート内面に角張る部分があるため、商品が
落下時変形しやすい。

又、角張る部分にほこり、ごみ等がたまり、清掃時もこ
の部分はふきにくい。

この考案は、取出シートを下方に円弧状の一枚板により
構成腰取出シートのプレス加工等を削除し、かつ商品の
変形を少なくするとともに清掃もしやすくした自動販売
機の商品取出シート構造を提供しようとするものである
。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図に示すように、自動販売機のケース本体１内に商品収
納部２が設けられている。

この商品収納部２の下部には商品払出シュート３が設け
られ、購買者の商品払出操作（通常コイン投入）によっ
て収納部２から払出シュート３に商品が落下する。

払出シュート３の後方ケース本体１内には、冷却器ある
いは加熱器等の温度調節装置４が設けられている。

ケース本体１には、その前面を覆う扉１０が取付けられ
ており、この扉１０の前面下部に商品取出口１１が形成
されている。

取出口１１の扉１０の内部は空洞１２になっており、扉
１０の裏面に形成された空洞１２の開口１３は上記払出
シュート３の払出口に対向している。

この間口１３には、開口閉塞用の断熱板１４がヒンジ１
５を介して回転自在に取付けられている。

上記空洞１２の下部には、空洞１２の底面を威す商品取
出シート１６が設けられている。

この取出シート１６は鉄板、合成樹脂板等から成る一枚
板によって構成されており、その一枚板の両側端部を内
方に押圧して下方に円弧状とし、空洞１２における扉１
０の内側面に設けられた支持具１７に、その両側端を嵌
め込んで、扉１０の内側面に取出シート１６を取付けて
いる。

取出シート１６の取付けは、支持具１７へ嵌め込みでな
く、その両側端を折曲してその折曲片を扉１０の内側面
にビス止めするようにしてもよい。

又、第４図に示すように取出シート１６の両側端に突起
２２を設け、扉１０に設けた角穴２３に差込んでもよい
。

扉１０の裏面には取出シート１６の後縁が当接し取出シ
ート１６の抜止め用の後板１８がビス止めされており、
この後板１８の前面には取出シート１６の下面に接して
取出シート１６を支持するブラケット１９が設けられて
いる。

このブラケット１９は取出シート１６の最下部が取出口
１１に対応するように位置決めするとよい。

また、取出シート１６の両側端をビス止めする場合は、
かならずしもブラケット１９は必要でない。

なお、図中２０は扉１０の断熱壁、２１はバッキングで
ある。

この考案の商品取出シートは以上のように構成されてお
り、いま、商品収納部２から払出シュート３に商品が払
出されると、その商品は断熱板１４を第３図において左
方に回動させて取出シート１６上に落下する。

この落下の際、取出シート１６面には角張った部分がな
いうえに円弧状であるため、従来のものに比べ衝撃吸収
力が高く商品の変形が少ない。

又、開口１３から取出シート１６上に落下した商品は、
取出シート１６上の落下位置に関係なく円弧にそって中
央部にすべってくる。

この中央部に集まる効果は、第２図に示すように取出口
１１が中央に１つで、開口１３が左右に２つある場合に
有意義である。

購買者は取出口１１から手を入れて取出シート１６中央
部の商品を取出せばよい。

以上のように、この考案の商品取出シート構造によると
、取出シートを下方に円弧状の一枚板により構成したの
で、鉄板の場合はプレス加工が、合成樹脂板の場合は型
が単純になる等の作業工程をなくすことができ、製作コ
ストの低減を図ることができる。

また、円弧状であるので、落下の際商品の変形が少なく
、これは紙パツク等の場合、特に効果がある。

さらに、取出口内に落下した商品をごく自然に中央部に
集めることができるので取りやすいうえに、ごみ、はこ
り等も自然に中央部に集まるのでそれらを取り除く時、
ふきとりやすい等の効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の商品取出シート構造の実施例を示し、
第１図は自動販売機の斜視図、第２図は扉を閉じた状態
の一部切欠要部正面図、第３図は第２図の切断側面図、
第４図は他の実施例の部分斜視図である。 １０・・・・・・扉、１１・・・・・・取出口、１２・
・・・・・空洞、１６・・・商品取出シート、１７・・
・・・・支持具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動販売機の扉の前面に商品取出口を形成し、その取出
   口の扉内の空洞下部に設けられて空洞底面をなす商品取
   出シートにおいて、上記取出シートを、下方に円弧状の
   一枚板により構成し、そのシートの両側端を、上記空洞
   における左右壁の内側面に支持したことを特徴とする自
   動販売機の商品取出シート構造。