JPS6017015B2 - 良好なプレス成形性および焼付硬化性を有するAl合金板 - Google Patents

良好なプレス成形性および焼付硬化性を有するAl合金板

Info

Publication number
JPS6017015B2
JPS6017015B2 JP55171550A JP17155080A JPS6017015B2 JP S6017015 B2 JPS6017015 B2 JP S6017015B2 JP 55171550 A JP55171550 A JP 55171550A JP 17155080 A JP17155080 A JP 17155080A JP S6017015 B2 JPS6017015 B2 JP S6017015B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
press formability
alloy plate
bake hardenability
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55171550A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5794546A (en
Inventor
紘一 大堀
英雄 渡辺
宏 大場
庸 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Aluminum Co Ltd filed Critical Mitsubishi Aluminum Co Ltd
Priority to JP55171550A priority Critical patent/JPS6017015B2/ja
Publication of JPS5794546A publication Critical patent/JPS5794546A/ja
Publication of JPS6017015B2 publication Critical patent/JPS6017015B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、すぐれたプレス成形性を有すると共に、プ
レス成形後の塗装暁付に際して降状強度(耐力)が向上
する特性、すなわち、すぐれた隣付硬化性を有し、特に
自動車車体用として使用するのに適したAそ合金板に関
するものである。
近年、例えば自動車産業の分野では、省エネルギー資源
の観点から、軽量化の一環として車体の成形にAそ合金
板が使用されつつある。一般に、自動車車体成形用Aそ
合金板には、プレス加工の際にリューダースバンド(ひ
ずみ模様)やしわの発生がなく、かつ耳率の低い、良好
なプレス成形性、特に張り出し性のほかに、プレス型に
よくなじみ、かつ成形品をプレス型から外した時にスプ
リングバックの発生かない、すぐれた形状性も要求され
るものである。
なお、プレス成形性および形状性(以下、この両性質を
合せてプレス成形性という)については、伸びおよびェ
リクセン値(以下E値という)が高く、耐力の低いもの
が良しとされている。したがって、自動車用Aそ合金板
には、プレス成形前の特性として、高い伸びとE値およ
び低い耐力を備え、一方プレス成形して塗装暁付した後
においては、高い耐力をもつようになる性質(焼付硬化
性)が要求されることになる。なお、上記の隣付硬化性
とは、板材をプレス成形した後、140〜22000の
温度に所定時間保持の条件で塗袋焼付するに際にして、
板材の耐力が向上する性質を云うのであって、この性質
があると、成形前の板材の耐力は低くても、塗装糠付後
の成形品には強度を保持することができることになり、
したがって低い耐力でのプレス成形が可能となり、この
結果形状性の良好なものになるので、使用者にとっては
望ましい性質である。
従来、そのような自動車車体成形用Aそ合金板としては
、A.A.規格5052合金(Mg:2.2〜2.8%
,Cr:0.25〜0.35%,A〆および不可避不純
物:残り)や、同じく5182合金(Mn:0.20〜
0.50%,Mg:4.0〜5.0%,A夕および不可
避不純物:残り)の適用が考えられたが、これらのAI
合金板においては、プレス成形時にリューダ−スバンド
が発生するほか、塗装暁付によって強度が低下するもの
であった。
また、最近同じく600針合金(Mg:0.4〜0.8
%,Si:0.6〜1.0%,Cu:0.15〜0.6
%,Mn:0.2〜0.8%,Aそおよび不可避不純物
:残り)や、6010合金(Mg:0.6〜1.0%,
Si:0.8〜1.2%,Cu:0.15〜0.6%,
Mn:0.2〜0.8%,Aそおよび不可避不純物:残
り)の使用が検討され、確かにこれらのAそ合金板は、
プレス成形時にリューダースバンドの発生がなく、かつ
焼付硬化性も有するものであるが、伸びが低いために張
り出し性の劣ったものになっており、したがって厳しい
条件での成形が要求される製品の製造には使用すること
ができないものであった。そこで、本発明者等は、上述
のような観点から、すぐれたプレス成形性、特に張り出
し性を有し、かつ塗装焼付した後において高い強度を有
するAそ合金板を得べ〈研究を行なった結果、Mg:0
.4〜〜0.8%,Si:0.8〜1.5%,Zn:0
.5%超〜2.5%,Cu:0.05〜0.4%を含有
し、されにMn:0.05〜0.6%,Cr:0.02
〜0.3%,Zr:0.02〜0.2%,およびTi:
0.001〜0.2%のうちの1種または2種以上を含
有し、残りがAそと不可避不純物からなる組成(以上重
量%,以下%の表示はすべて重量%を意味する)を有す
るAそ合金板は、高い伸びとE値、すなわちすぐれたプ
レス成形性、特に張り出し性を有し、かつ良好な焼付硬
化性も具備するという知見を得たのである。この発明は
、上記知見にもとづいてなされたものであって、以下に
成分組成範囲を上記の通りに限定した理由を説明する。
‘a)MgおよびSi これら両成分には、M&Siを形成して合金を析出硬化
させる作用があるが、その含有量がそれぞれMg:0.
4%未満およびSi:0.8%未満では、Mg2Siの
析出が十分でなく、所望の析出硬化をはかることができ
ないので、十分な強度および伸びを確保することができ
ず、一方Mgについては、0.8%を越えて含有させる
とプレス成形性が劣化するようになり、またSiについ
ては、1.5%を越えて含有させると、熱間および冷間
加工性が低下するようになることから、それぞれの含有
量を、Mg:0.4〜0.8%,Si:0.8〜1.5
%と定めた。
(b} Zn Zn成分は、素地中に固溶して、これを強化すると共に
、Mgぶiの見掛けの過飽和度を増加させ、かつM鏡S
iをより微細に析出させて合金の延性を向上させる作用
をもつものであると考えられるが、その含有量が0.5
%以下では前記作用に所望の効果が得られず、一方2.
5%を越えて含有させると、延性およびプレス成形性の
劣化を招くようになることから、その含有量を0.5%
超〜2.5%と定めた。
【c} Cu Cu成分には、時効を促進すると共に、焼付硬化性を付
与する作用があるが、その含有量が0.05%未満では
前記作用の所望の効果が得られず、一方0.4%を越え
て含有させるとプレス成形性が劣化するようになること
から、その含有量を0.05〜0.4%と定めた。
{dー Mn,Cr,Zr,およびTi これらの成分には、結晶粒を微細化し、かつプレス成形
性を向上させる均等的作用があるが、その含有量が、そ
れぞれMn:0.05%未満,Cr:0.02%未満,
Zr:0.02%未満,およびTi:0.001%未満
では前記作用に所望の効果が確保できず、一方それぞれ
Mn:0.6%,Cr:0.3%,Zro.2%,およ
びTi:0.2%を越えて含有させると、巨大金属間化
合物が形成するようになって延性が低下し、さらに暁入
性も劣化するようになることから、それぞれの成分の含
有量を、Mn:0.05〜0.6%,Cr:0.02〜
0.3%,Zr:0.02〜0.2%,およびTi:0
.001〜0.2%と定めた。
なお、不可避不純物として含有するFe成分には結晶粒
を微細化する作用があるが、多量に含有するとプレス成
形性が劣化するようになることから、不可避不純物とし
てのFeの含有量は0.3%以下にとどめるのが望まし
い。
また、一般のAク合金におけると同様に、B:0.01
%以下の含有によって鋳造組織が微細化するので、品質
向上がはかれるものである。また、この発明のAそ合金
板は、まず、所定組成のィンゴツトに、500〜56ぴ
0の温度に2〜4母時間保持の条件で均質化処理を施し
た後、250〜550℃の温度で熱間圧延を行ない、こ
の場合熱間圧延終了温度はできるだけ低い方が好ましく
、ついで前記熱延板を所定の板厚まで袷間加工し、最終
的にこの冷延板にT4処理(溶体化処理)を施すことに
よって製造するのが望ましく、このような基本工程をと
ることによって高延性およびすぐれたプレス成形性を有
し、かつ良好な暁付硬化性も具備したAク合金板を得る
ことができるのである。
なお、上記のT4処理は、通常、500〜58000の
温度に1時間保持の条件で行なわれるほか、連続嘘鈍炉
を用い、急速短時間加熱処理を行なっても所望の性能を
確保することができるが、この場合冷却速度が遅いと十
分な強度および延性を確保するのが難しくなることから
強制冷却するのが望ましい。つぎに、この発明のAそ合
金板を実施例により具体的に説明する。
実施例 1 Mg:0.66%,Si:1.09%,Zn:1.87
%,Cu:0.2%,Mn:0.18%,Ti:0.1
2%を含有し、残りがAそと不可避不純物(Fe:0.
2%含有)からなる組成を有するAそ合金ィンゴットに
、温度:54500に6時間保持の条件で均質化処理を
施した後、終了温度:280qo,板厚:6側の条件で
熱間圧延を施し、ついでこの熱延板に冷間圧延を施して
板厚:1伽の冷延板とし、最終的にこの冷延板に、温度
:53000に2の抄、保持後、水焼入れの条件でT4
処理を施すことによって本発明Aそ合金板を製造した。
この結果得られた本発明Aそ合金板の室温時効特性を第
1表に示した。第1表 第1表に示される結果から、上記本発明A〆合金板の強
度は、わずか14日程度の室温時効後はほぼ安定化する
ことがわかる。
また、室温で1ケ月間時効した上記本発明Aそ合金板に
対して、プレス成形に相当する0.5%の引張ひずみを
与えた後、塗装嬢付処理に相当する温度:185午○お
よび205qoに3び分保持の熱処理を行なし、耐力を
測定した。
この測定結果を第2表に示した。第2表に示されるよう
に、上記本発明A〆合金板は、きわめて高に暁付硬化性
を有し(第1表に示される耐力の値と比較されたい)、
かつひずみ量が増すほど、加熱温度が高にほど耐力の増
加が著しいことが明らかである。
第2表実施例 2 成分組成をそれぞれ第3表に示される組成とす第 3
表る以外は、実施例1におけると同一の製造条件にて本
発明A〆合金板1〜17および従来A〆合金板1〜4を
それぞれ製造した。
なお、従釆Aそ合金板1〜4は、それぞれAA規格50
52,5182,6009 および6010に相当する
組成をもつものである。ついで、この結果得られた本発
明A〆合金板1〜17および従来合金板1〜4の室温時
効1ケ月後の引張特性およびE値を測定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Mg:0.4〜0.8%, Si:0.8〜1.5%, Zn:0.5%超〜2.5%, Cu:0.05〜0.4%, を含有し、さらに、 Mn:0.05〜0.6%, Cr:0.02〜0.3%, Zr:0.02〜0.2%, Ti:0.001〜0.2%, のうちの1種または2種以上を含有し、残りがAlと不
    可避不純物からなる組成(以上重量%)を含有すること
    を特徴とする良好なプレス成形性および焼付硬化性を有
    するAl合金板。
JP55171550A 1980-12-05 1980-12-05 良好なプレス成形性および焼付硬化性を有するAl合金板 Expired JPS6017015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55171550A JPS6017015B2 (ja) 1980-12-05 1980-12-05 良好なプレス成形性および焼付硬化性を有するAl合金板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP55171550A JPS6017015B2 (ja) 1980-12-05 1980-12-05 良好なプレス成形性および焼付硬化性を有するAl合金板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5794546A JPS5794546A (en) 1982-06-12
JPS6017015B2 true JPS6017015B2 (ja) 1985-04-30

Family

ID=15925200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55171550A Expired JPS6017015B2 (ja) 1980-12-05 1980-12-05 良好なプレス成形性および焼付硬化性を有するAl合金板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6017015B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6082643A (ja) * 1983-10-07 1985-05-10 Showa Alum Corp 延性に優れた耐食性高力アルミニウム合金
JPS61201749A (ja) * 1985-03-05 1986-09-06 Sukai Alum Kk 成形加工用アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JPH0660366B2 (ja) * 1990-05-29 1994-08-10 スカイアルミニウム株式会社 燐酸亜鉛処理用アルミニウム合金板およびその製造方法
CN103255324B (zh) * 2013-04-19 2017-02-08 北京有色金属研究总院 一种适合于汽车车身板制造的铝合金材料及制备方法
WO2019189521A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 株式会社神戸製鋼所 高強度アルミニウム合金、該アルミニウム合金を用いたアルミニウム合金板およびアルミニウム合金部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5794546A (en) 1982-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP4063530A1 (en) 7xxx series aluminum alloy or plate, manufacturing method therefor, processing method therefor, and application thereof
JPH0569898B2 (ja)
JP3590685B2 (ja) 自動車外板用アルミニウム合金板の製造方法
JPH0797667A (ja) 成形性及び塗装焼付硬化性に優れた常温遅時効性アルミニウム合金薄板の製造方法
JPS62207851A (ja) 成形加工用アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JPH036348A (ja) 化成処理性に優れた自動車パネル用アルミニウム合金及びその製造方法
JPS6017015B2 (ja) 良好なプレス成形性および焼付硬化性を有するAl合金板
JP4248796B2 (ja) 曲げ加工性および耐食性に優れたアルミニウム合金板およびその製造方法
JPH09249950A (ja) 成形性および塗装焼付硬化性に優れたアルミニウム合金板の製造方法
JP2599861B2 (ja) 塗装焼付硬化性、成形性、形状凍結性に優れた成形加工用アルミニウム合金材の製造法
JP2595836B2 (ja) 低温焼付による硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP2856936B2 (ja) 強度・延性バランス及び焼付硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板、並びにその製造方法
JPH0788558B2 (ja) 成形性及び焼付硬化性に優れたアルミニウム合金板の製造方法
JPH05112839A (ja) 低温焼付硬化性に優れた成形加工用アルミニウム合金板及びその製造方法
JPH07166285A (ja) 焼付硬化型Al合金板及びその製造方法
JPS6227544A (ja) 成形加工用熱処理型t4処理アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JPH04276048A (ja) 焼付硬化性に優れた成形用アルミニウム合金板材の製造方法
JPS61201749A (ja) 成形加工用アルミニウム合金圧延板およびその製造方法
JPH04263034A (ja) 焼付硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板及びその製造方法
JP3234511B2 (ja) 高速成形用Al合金板の製造方法及びAl合金板の高速成形方法
JP2001254161A (ja) 加工性に優れる高強度Al−Cu−Mg系合金の製造方法
JP3241064B2 (ja) 耐軟化性に優れた飲料缶蓋用アルミニウム合金硬質板の製造方法
JP3359428B2 (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
JPS63169353A (ja) 成形加工用アルミニウム合金およびその製造方法
JPH01225738A (ja) 成形加工用熱処理型アルミニウム合金圧延板およびその製造方法