JPS60169696A - 自吸式ヒユ−ガルポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自吸式ヒユーガルポンプに関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来の自吸式ヒユーガルポンプはその１例として第１図
のような構成になっている。すなわち駆動軸１はブラケ
ット３を貫通してその先端に羽根車２が固定されている
。前記貫通部にはメカニカルシール６が装着されて−り
る。ブラケット３とポリュートケース６とでポリュート
ケース室１２を形成している。ケーシング４は吸込室８
とケーシング室９から成り、吸込室８は吸込口１０を、
また、ケーシング室９は吐出口１１を有している。

吸込口１０．１２は吸込管１３が配管されている。

ケーシング４にはケーシング室９から吸込室８へ通じる
自吸用Ｑ還流穴１４が設けられているか、または、ポリ
ュートケース６にケーシング室９から羽根車２の内部に
通じる自吸用の還流穴１５が設けられている。

以上のように構成された自吸式のヒユーガルポンプにつ
いて、以下その動作′を説明する。まず、ケーシング室
９、ポリュートケース室１２および吸込室８の１部が呼
び水で満たされた後に、駆動軸１が羽根車２を駆動する
と１羽根車２の内部の水は遠心力によりポリュートケー
ス室１２を経てケーシング室９に吐き出され、この反動
で吸込室８の空気が羽根車２内に吸込まれ、同時に還流
穴１４又は還流穴１５からもケーシング室９の呼び水が
吸込まれる。羽根車２内でこの空気上水が気水混合され
遠心力で気水混合水はポリュートケース室１２を経てケ
ーシング室９に吐き出される。

ケーシング室９で気水は分離され、吐出口１１より空気
のみが排出される。水は再び還流穴１４または還流穴１
５から羽根車２に吸込まれ、吸込室８の空気と気水混合
されケーシング室９に吐き出される。この一連の動作を
一定時間行うことにより吸込室８および吸込管１３の空
気は吐出口１１より排出され、自吸が完了してポンプが
揚水を始める。

しかしながら上記のようが構成では揚水運転中は、羽根
車２の回転により圧力エネルギーを与えられたケーシン
グ室９の高圧水は還流穴１４または還流穴１５を通り、
吸込室８または羽根車２の内部へ矢印に示すように常に
漏洩していることになり、このために圧力損失が生じて
しまう。そしてこの圧力損失はポンプ運転が高揚程低水
量域で行われる程大きくなるため、ポンプ締切圧の低下
および高揚程低水量域でのポンプ効率の低下を招き、さ
らには還流穴１４または、還流穴１６の漏洩流出口付近
でその流出速度が早い上記ポンプ運転領域では、境界流
でキャビテーション１６または１７が起きて騒音が高く
なる不具合も生じる。

発明の目的 本発明は上記欠点に鑑み、ポンプ締切圧が高く高揚程低
水量域においてポンプ効率の良い騒音の低い自吸式ヒユ
ーガルポンプを提供することを目的とするものである。

発明の構成 前記目的を達成するため、本発明はボール状の弁体とそ
のハウジングより構成される逆止弁により自吸用の還流
穴を形成する構成としたものであり、高揚程低流量域で
逆止弁が閉塞しポンプの揚水運転中の自吸用の還流穴で
の漏洩水をなくし、その結果、締切圧が高くなり、ポン
プ効率が良くなり騒音も低くなるものである。

実施例の説明 以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説明
する。なお第２図、第３図において、前記第１図と同一
部材には同一符号を付している。

第２図において、ケーシング室９から吸込室８へ通じる
穴に逆止弁７がねじ込まれている。逆止弁７の構造はＣ
部詳細図である第４図、第６図およびＤ矢視図である第
６図に示すようにボール状の弁体７−２が横方向に人、
下方にＢの開口面積を有するハウジング７−１に収めら
れておシ、その中で弁体７−２は自由に移動でき、ハウ
ジング７−１はケーシング４の本体にねじ込まれている
。

第３図は第２図の１部断面正面図であるＨ矢視図である
。

上記構成において、まずケーシング室９、ポリュートケ
ース室１２および吸込室８の１部が呼び水で満たされた
後に、駆動軸１が羽根車２を駆動して自吸運転を始める
と、逆止弁７における呼び水の還流は第３図に示す矢印
のように開口部Ａを通って吸込室８へ流れ、吸込室８の
空気と一緒に羽根車２に吸込まれ、さらにポリュートケ
ース室１２を経てケーシング室９に吐き出される。ケー
シング室９では気水が分離され、逆止弁７から水のみが
再び吸込室８に吸込まれる。この一連の動作を行い自吸
が完了する迄の間、逆止弁７の弁体′　７−２は自重に
よりハウジング７−１の底に落ちたまＮになっているた
め、呼び水の還流を邪魔することはない。自吸が完了し
て揚水運転にはいる・とケーシング室９の圧力は特に高
揚程低水量域の運転で高まり、吸込室８との差圧が大き
くなると急激に還流量が増えハウジング７−１の内部圧
力はケーシング室９の圧力より低下する。そうすると第
４図に示すように開口部Ｂからも水流が起き、弁体７−
２は自重にうちかって上方へ移動し逆止弁７を閉塞して
しまう。

第７図の１点鎖線（ロ）は本発明のポンプの全揚程−揚
水量特性であり、実紳（イ）の従来のポンプの還流穴１
４を有する特性と比較すると、逆止弁７が弁体７−２に
より閉塞された点におよび点に′から高揚程−低水量域
側ではポンプ出力が増大し締切圧も高くなっている。点
におよび点に′の弁体７−２が逆止弁７を閉塞する位置
は、逆止弁７の横方向開口面積人と下方開口面積Ｂおよ
び弁体７−２の大きさおよび重量を調整することによっ
て任意に自吸に支障の無い範囲で選択できる。そして点
におよび点に′から高揚程−低水量域のポンプ運転では
、逆止弁７で形成される自吸用の還流穴が閉塞している
ため、還流穴出口付近でのキャビテーションも無くそれ
によシ騒音を発生することもない。

第８図は本発明の他の実施例を示すものであるが、前述
の本発明の実施例の第２図との相違は逆止弁よりなる自
吸用の還流穴がポリュートケース５に羽根車２の内部に
対向するように取付けられている。その全揚程−揚水量
特性は、第７図の（ハ）に示すように前述の本発明の実
施例の特性口と比較すると低揚程−大水量域でのポンプ
出力が大きい。この理由は還流のだめのケーシング室９
と羽根車２の内部との圧力差が小さくなるだめであるが
、逆に自吸性能は還流量が水となり低下する傾向がある
ので所要性能に応じて２実施例の選択をすればよい。

発明の効果 以上のように本発明は自吸用の還流穴を従来の位置にボ
ール状の弁体を有する逆止弁を取付けて形成することに
よシ自吸を効率よく行わせ、ポンプ締切圧および高揚程
−低流量域でのポンプ効率を高め、運転騒音も低くする
ものであり、その効果は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自吸式ヒユーガルポンプの横断面図、第
２図は本発明の自吸式ヒユーガルポンプの横断面図、第
３図は第２図のＨ矢視図、第４図および第５図は第２図
のＣ部詳細図で各々、自吸運転時と揚水運転時を示す。 第６図は第２図のＤ矢視図、第７図は、従来および本発
明の自吸式ヒユーガルポンプの全揚程−揚水量特性、第
８図は本発明の他の実施例である自吸式ヒユーガルポン
プの横断面図である。 ２・・・羽根車、４・・・・ケーシング、５・・・ポリ
ュートケース、７・・・・・逆止弁。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第４
図　第５図 第６因 −４豐■６５２ 区 ト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ボール状の弁体とそのハウジングより構成される逆止弁
   により自吸用の還流穴が形成されてなる自吸式ヒユーガ
   ルポンプ。