JPS6016900Y2

JPS6016900Y2 - 光学表示装置

Info

Publication number: JPS6016900Y2
Application number: JP2082379U
Authority: JP
Inventors: 千昭小口
Original assignee: セイコーエプソン株式会社
Priority date: 1979-02-20
Filing date: 1979-02-20
Publication date: 1985-05-25
Also published as: JPS55121221U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、液晶・ＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス
）・ＥＣ（エレクトロ・クロミック）等の光学表示素子
層を複数持つ光学表示装置の構成に関する。

近年、光学表示装置を使用した機器、特にデジタル腕時
計では世界時計表示、１力月の暦表示、キャラクタ−表
示等、多機能化が進み表示装置にも多機能化がせまられ
、それに従って光学表示素子層を複数有する多層表示装
置が用いられる様になってきている。

しかし多層にしたからと言って腕時計が厚く、重たい物
になったり、デザインの悪い物になってしまっては腕時
計本来の目的が失なわれるものであり、本考案はこの様
な腕時計本来の目的を失なわずに、多機能化もやっての
けようとするものである。

本考案の他の目的は上下のパネル基板をガラス・中間の
パネル基板を高分子物質、即ちプラスチック化すること
により表示の見やすさを改善することである。

以下光学表示装置の−っである液晶パネルを例にとり説
明する。

第一図は従来の２層パネルの断面図である。

上パネル基板１、中パネル基板２、下パネル基板３は無
機ガラスよりなり、シール４、シール５と共に第１の液
晶層６、第２の液晶層７を密閉し、液晶の中に混入され
たスペーサ（厚みを決める部材）により一定の厚みに保
持する。

８は一対の偏光板である。

透明物質、例えばＩｎ２Ｏ３よりなる電極９，１０間及
び１１．１２間に電界が印加させた部分１３．１４は旋
光性が失なわれる。

この様な構造にした時の表示の一実施例を第３図ａ、ｂ
に示す。

ａは表パネルの時計モード、ｂは裏パネルのカレンダー
モードである。

時計モードでは１５・・・秒表示、１６・・・分表示、
１７・・・時表示、１８・・旧表示、１９・・・月表示
、２０・・・曜表示が表示される。

カレンダーモードでは２１・・・月表示、２２・・・年
表示、２３・・・ｌカ月分のカレンダー表示、２４・・
旧曜日の表示が表示され外部操作手段によって数十年以
内の任意の月を表示できる。

パネル基板１，２，３の材質は無機ガラスである為、パ
ネル製造上最低一枚につき０．０４ＴｒｒｗＬ位必要で
あり、パネル総厚みが厚くなりこれを用いた機器、特に
腕時計に於ては商品価値を低くしていた。

また重さもガラス１枚分重くなっていた。総厚をできる
だけ薄くする為、０．４ｏｒｒｒＩｎ位の無機ガラスを
使用する為、製造工程での欠は割れが多く歩留りが低下
しコスト高となっていた。

カレンダーモードの時、月表示２１、年表示２２は月表
示１９、日表示１８と同じ電極を使っている。

即ち第１の液晶層、１３部分であり１力月分のカレンダ
ー表示２３、日曜日表示２４は第２の液晶層即ち１４部
分であり、断面的に１３と１４の間に中パネル基板２が
入り、段差が大きいため表示に高低ができ、見ずらく表
示外観が悪くなっていた。

また、第１の液晶層を使って表示する場合、１３部分と
下側の偏光板８のすぐ下に来る反射板との距離が大きく
なるため、１３部分のカゲができ易くこのことも表示外
観を悪くする一因であった。

液晶パネルと駆動表示回路との接続は一般に電極９，１
１と回路が実装された回路基板との間にゼブラ状の導電
ゴムコネクターをはさみ導通をとるわけであるが電極の
段差が大きいため、二種類の導電コムコネクターが必要
であった。

本考案はかかる欠点を除去するものであり、以下に詳述
する。

第２図は本考案による液晶パネルの一実施例を示す断面
図である。

上パネル基板２５、下パネル基板２６は無機ガラスより
なり、中パネル基板２７は延伸した高分子物質より構成
される。

延伸した高分子物質よりなる中パネル基板２７は厚み０
．１０ｒｒｖｎ以下まで薄くする事ができパネル総厚み
として０．３０７７１７１１以上薄くできる、従って特
に腕時計に於いては時計の総厚を０．１ｒＩｒＩｎ位即
ちほとんど厚くすることなく多機能表示ができる。

また、中パネル基板が薄く比重も軽いことから重さも従
来とほぼ同じである。

しかも柔かい為基板の欠け、割れもなく歩留りも向上す
る。

前述を同様カレンダーモードの時、電極間に電界が印加
され旋光性が失われ暗く見える部分２８．２９の段差も
中パネル基板の厚みが薄くなったことにより小さくなり
同一平面に表示された様に見え、表示外観が向上する。

また２８部分と下側の偏光板のすぐ下に来る反射板との
距離が小さくなる為、カゲもできにくくなりさらに外観
が向上する。

この様に中パネル基板に柔かい高分子物質を用いても問
題がないのは液晶層の厚みを決める為液晶に混入された
スペーサと上下より剛体である無機ガラスでサンドイッ
チすることにより液晶層が一定の厚みに保持されるから
である。

他の構成は第１図と同じである。

電極３０．３１の段差が小さくなったことにより、駆動
、表示回路との接続をする導電ゴムコネクターを一種類
にすることも可能となり、一種類にすると部品製造が楽
になり、組込みまちがいがおきなくなる。

電極３１部分に導電ゴムコネクターの圧力が加わると高
分子物質が柔かい為変形するので上パネル基板２５と中
パネル基板２７との間にシール３２を外周まで充満し変
形を防止している。

また、高分子物質は、ガラスに比べ穴明けが容易である
ため、プリント配線板（回路基板とも言う）に一般に使
われているスルーホール技術を用いることもでき電極配
線の簡略化ができる。

本考案の説明を２層に限定して説明してきたが多層にす
るに従い、本考案の効果は大きくなるものである。

以上、詳述した様に多層パネルに於いて中間のパネル基
板を高分子物質で構成することにより薄く、軽く、表示
外観の良い多機能素子装置ができコストも低くなるとと
もに、中間パネル基板の外部と接続する電極を中間パネ
ル基板の下面に設け、上パネル基板と中間パネル基板間
に配置されるシール剤を少なくとも中間パネル基板の外
部と接続する電極と対向する位置に配置し、該中間パネ
ル基板の外部と接続する電極に回路基板との接続部材を
圧接しであるので、中間パネル基板に可撓性の高分子物
質を用いたにもかかわらず、通常のパネル接続と全く同
様の接続構造が採れ、構成の簡略化・コストの低減が図
れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の液晶層を２つ持つ、２層パネルの一実施
例を示す断面図である。第２図は本考案による２層パネルの一実施例を示す断面
図である。第３図は２層パネルを使用した時の表示の一実施例を示
す図であり、ａは時計モード、ｂはカレンダーモードを
示す。１．２５・・・・・・上パネル基板、２，２７・・・・
・・中パネル基板、３，２６・・・・・・下パネル基板
、４，５゜３２・・・・・・シール、６，７・・・・・
・液晶層、訃・・・・・一対の偏光板、９，１０．１１
，１２，３０．３１・・・・・・電極、１３，１４，２
８，２９・・・・・・電界を印加された部分、１５・・
・・・・秒表示、１６・・・・・・分表示、１７・・・
・・・時表示、１８・・・・・田表示、１９・・・・・
・月表示、２０・・・・・・曜表示、２１・・・・・・
月表示、２２・・・・・・年表示、２３・・・・・・１
力月分のカレンダー表示、２４・・・・・七曜日表示。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

２層以上の液晶等の光学表示素子を３枚以上のパネル基
板により挾持してなる光学表示装置に於いて、上下パネ
ル基板を無機ガラス、中間のパネル基板を高分子物質で
構成するとともに、前記中間のパネル基板の外部と接続
する電極を中間パネル基板の下面に設け、前記上パネル
基板と前記中間パネル基板間に配置されるシール剤を少
なくとも前記外部と接続する電極と対向する位置に配置
し、且つ前記中間パネル基板の外部と接続する電極に回
路基板との接続部材を圧接してなることを特徴とする光
学表示装置。