JPS60166404A - 陶磁器の成型方法及びこの方法に用いる成型装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陶磁器において袋物と言われる徳利や花瓶な
ど、内部に空間が多い物を、圧力鋳込み成型法を応用し
て成型する方法及びその成型装置に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

前述したような袋物を成型するには、従来より鋳込み成
型法が用いられている。その方法を説明すると、まず第
１図（ａ）に示すように石膏型（１１）上部の鋳込み１
」より泥漿を注入する。適当な時間静置すると石膏型（
１１）の内壁に近い部分の泥漿は次第に型に水を吸い取
られ、泥Ｕｋの層（１２）ができる。

そこで第１図（ｂｌに示すように型（１１）を返して流
動性のある泥漿を排出し、空洞化した生地を形成し、そ
の後石膏の吸水により生地は収縮して型より離れ、取り
外すことができる。しかしながら、泥漿の排出時におい
て、泥漿には粘りがあるため、細い部分等は泥漿が抜は
雌く、空洞化が困難であった。

また従来にも、圧力鋳込み方法という成型方法があった
が、第２図のように型（２１）は製品の肉Ｊ１部（２２
）だけを空洞化して回りは石膏に覆われているため、使
用型の中の泥漿は全て固形化してしまい、第１図のよう
に内側が脹れて上部が細くなった袋物の成型を行なうこ
とはできなかった。

〔発明の目的〕

本発明は、袋物の成型を圧力鋳込みを応用して効率的に
、かつ短時間で実施できる方法及び装置を提供すること
を目的とするものである。

【発明の構成〕

本発明は、泥漿タンク上面に鋳込口が下面となるように
石膏割型を逆さにして配置し、泥漿タンクより泥漿を圧
送して石膏型の内壁に強制的に水分を吸収させて肉厚部
を形成し、泥漿の自重及び空気の圧送により固形化して
いない泥漿を排ＩＵさせ・これによって短時間で製品化
を行なうことができるようにしたものである。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第３図は本発明に係る成型装置の構成を示すものであり
、（１）はそれぞれ左右に分割できるように構成した石
膏型、（２）は水平押さえ板、（３）は泥漿タンク、（
４）は下方に排泥回転弁（７）を有する排泥管、（５）
は図示しない給泥ポンプに連結した給泥管０匂に設けた
圧力感知器、（６）は給泥回転弁、（８）は垂直押さえ
板、（９）は泥漿タンク（３）内に空気を圧送するため
の送気管である。

石膏型＋１１は泥漿タンク（３）上面に縦横に数列セン
トすることによって同時に多数の生地を成型することが
可能である。

第３図に基づいて成型方法を説明すると、まず石膏型（
１）を逆さに配置し、水平及び垂直押さえ板（２＋、　
（８１で型同志及び型と泥漿タンク（３）とを密着させ
、泥漿が漏れないようにする。各石膏型ｉｌ＋の鋳込口
（１ａ）と泥漿タンク（３）の泥漿穴（３ａ）とが一致
するように構成することは当然である。

次に、給泥回転弁（６）を９０”回転させ、開弁して泥
漿を泥漿タンク（３）内に送り込む。泥漿がタンク（３
）内に満たされるとタンク（３）の上部の泥漿穴（３ａ
）より石膏型（１）内に泥漿が送り込まれ、石膏型（１
）内の空洞部に泥漿が満たされると圧力感知器（５）が
作動し、その時点から図示しないタイマーが動作して適
度の肉厚が石膏型（１）の空洞の内壁に付く時間で回転
弁（６）を閉じ、排泥回転弁（７）を９０°回転さ−し
て弁を開く。同時に送気管（９）より泥漿タンク（３）
内に空気を送り込むことと、排泥回転弁（７）の開閉と
を交互に繰り返すことによって、鋳込口（ｌａ）より流
動性の泥漿が流出するのを助ける。その後、押さえ板（
２Ｌ　（８１を外して泥漿タンク（３）の上面より他の
作業個所まで移動し、後は従来と同様に石刊型ｆｉｌよ
り生地が収縮した時点で型より取り出し、釉薬や絵付け
を施して窯で焼成する。

生地が付着して石膏型（１）を泥漿タンク（３）上面よ
り取り除いた後は、次の製品の生地成型工程に即座に移
行でき、前記の動作を繰り返すことにより多数の製品を
短時間で能率的に製作することができる。

泥漿の成分や濃度、石膏型内での泥漿の静置時間などは
、製品の厚み等によって予め最適の値を設定しておけば
、同じ厚みの製品を多量に製作することができ、製品む
らがなく、失敗の少ない陶磁器を得ることができる。

〔発明の効果〕

上述したように本発明によれば、下記のような効果を奏
する。

■石膏型を鋳込口を逆さにして泥漿タンク上にセントす
るため、途中の過程で型を逆さにして泥漿を排出すると
いう工程がな（、セットから生地成型まで石膏型を動か
ず必要がな（、成型装置の構成を著しく簡略化すること
ができる。

■泥漿の供給、排出、空気の圧送など、流体の制御のみ
で生地成型ができるので、自動化、大量生産化が容易に
実現できる。

■一度に多量の生地成型ができるため、製品の品質の揃
ったものを同時に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１１ＷＩ％び第２図はそれぞれ従来の鋳込み成型方法
及び圧力鋳込み方法を説明する断面図、第３図は本発明
に係る成型装置の概略掃取を示す断面図である。 （１）二石膏型 （２）：水平押さえ板 （３）：泥漿タンク （４）：排泥管 （５）：圧力感知器 （６）；給泥回転弁 （７）：排泥回転弁 （８）：垂直押さえ板 （９）：送気管 Ｇ１１ｌ　ｕ給泥管 特許出願人　久　保　ｉｋｋ 第１図 （ｃｌ）　（ｂ） 第２図 ２ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　下記の工程よりなる陶磁器の成型方法。 ｉ）上面に泥漿穴を設げた泥りにタンクの上面に、下方
   に泥漿鋳込口を形成した石膏割型を、前記泥漿穴と泥り
   ｌ鋳込口とが一致する状態にセントすると共に石膏割型
   同志及び泥漿タンク上面と石膏割型の下面とを密着させ
   る。 ｉｉ　）泥漿タンク内に泥漿を圧送する。 ：ｊｌ）石膏割型内壁に所要厚みの泥漿の層が形成され
   る時点で泥漿タンク内の泥漿を排出すると共に泥漿タン
   ク内に空気を圧送する。 ｉｖ）石膏割型内の生地を割型より取り出す。 ２、泥りｎ穴を上面に設けた泥漿タンクと、石膏割型を
   泥漿タンク上面に密着させる手段と、前記泥漿クンク内
   に泥漿を圧送する手段と、泥漿タンク内の泥漿を排出す
   る手段と、泥漿タンク内に空気を圧送する手段とを備え
   たことを特徴とする陶磁器の成型装置。